「鋼の錬金術師」は、錬金術が存在する独特の世界観と複雑に絡み合ったストーリー展開が人気のファンタジー漫画です。
この作品の人気を支える重要な要素として、多くの魅力的なキャラクターの存在は欠かせません。
その中でも特に注目されるのが、ホムンクルスと呼ばれる人造人間たちです。
ホムンクルスはそれぞれが七つの大罪にちなんで名付けられ、独自の能力を持っています。
本記事では、彼らの中でも「ラスト」に焦点を当ててみたいと思います。
ラストは「色欲」を象徴するホムンクルスであり、その魅力的な外見とは裏腹に、冷酷かつ計算高い性格をしています。
彼女の能力、役割、そして物語における重要なシーンを通して、ラストがどのような存在であるかを深掘りしていきます。
鋼の錬金術師エンヴィーの正体や最後は死亡？弱い？マスタングとの因縁について解説
リンのその後の最後は死亡？強さやランファン・グリードとの関係は？
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『ハガレン』ラストは最後どうなる？死亡する？何巻何話？(ネタバレあり)
ラストのクライマックスにおける展開
ラストの最終戦は第三研究所の地下が舞台となります。
コミックスだと10巻の第39話です。
そこで彼女はホムンクルスたちを追いかけてきたマスタング一行と交戦することとなりました。
マスタングとハボックの腹を貫き重傷を負わせた後、今度はアルフォンスとホークアイを追い詰めます。
あと一歩で全員仕留めることができたのですが、自分の傷口を焼いて塞いだマスタングが登場します。
そこで賢者の石の力を使い切るまで何度も焼かれ、ついには死亡することとなります。
マスタングとしては、ヒューズの敵討ちが叶った瞬間でもあります。
ハガレンよりラストの最期 pic.twitter.com/25cTvGVitl
— てれ2おく転生体 (@telepun9) October 20, 2022
ラストの終焉とその意味
最終的に、ラストは物語の中で死亡します。
そして彼女のが死に際に放った一言は、その後の物語に関わる大きな伏線になっています。
「完敗よ くやしいけど貴方みたいな男に殺られるのも悪くないわ
その迷いの無い真っ直ぐな目 好きよ
楽しみね その目が苦悩にゆがむ日は・・・すぐ・・・そこ・・・」（第10巻 錯綜のセントラルより）
この妙に「目」にフォーカスがあてられた台詞、そして描写は、その後マスタングの「目」に起こる悲劇を物語る内容となっています。
ハガレン、ラストのラストシーン（ややこしい）の伏線が好き。 pic.twitter.com/yG95pmC9ex
— オホーツク (@mr_093) February 28, 2024
『鋼の錬金術師』ラストは弱い？強さについて解説！
ラストの戦闘能力
ラストは、他のホムンクルスと同様に非常に高い戦闘能力を持っています。
彼女の攻撃は特に、速さと敏捷性に優れ、相手に対して圧倒的な速度で攻撃を仕掛けることができます。
伸縮自在の鋭い指先は強力な武器となり、金属を容易く切り裂いたり、銃弾をも跳ね返すアルフォンスの装甲を貫くことができたりと、驚異的な攻撃力も誇ります。
不死身とされる再生能力
ラストの最も顕著な強さの一つは、彼女の再生能力にあります。
ホムンクルスとしての彼女は、どんなに重いダメージを受けても短時間で回復することが可能です。
この再生能力により、彼女はほとんどの戦闘で不死身に近い存在となり、敵にとって大きな脅威となります。
弱点もある？
しかし、ラストにも弱点は存在します。
ホムンクルスの再生能力は、賢者の石の力によって支えられているため、その力が尽きれば再生能力も失われます。
ただし、賢者の石の力の大きさは強大なものなので、その力が尽きるまで攻撃を加えることは簡単ではありません。
弱点らしい弱点とはなりませんが、現に彼女はその弱点を突かれることとなります。
また、ラストは物理的な強さだけでなく、彼女の魅力を利用した諜報能力にも長けていますが、この能力は相手が彼女の誘惑に抵抗できる場合には効果が薄れると予測できます。
ラストが「最強の矛」と呼ばれる理由は？
ラストの戦闘スタイルの分析
ラストは直接的な戦闘だけでなく、諜報活動にも長けているキャラクターです。
当然戦闘能力も高く、必要に迫られた際には自身の鋭い指先を使った攻撃で敵を圧倒することができます。
指先といっても、ものすごいスピードで伸縮し、金属をも切り裂くことのできる代物です。
これにより、彼女は物理的な力が強いキャラクターでさえも打ち負かすことが可能です。
その様は、まさに「最強の矛」と称されるにふさわしいものです。
他のホムンクルスとの比較
「鋼の錬金術師」に登場する他のホムンクルスもまた、それぞれが特殊な能力を持っており、「最強の盾」「最強の眼」など称される者も存在します。
どのホムンクルスも強力な能力を持っていますが、ラストの攻撃のシンプルな物理的強さは非常に強力なものであります。
さらに彼女には得意の諜報能力もあるので、敵陣営に亀裂を入れる一手を打てるという意味合いから、ホムンクルス側からすると広い意味で「最強の矛」であったもと思われます。
多分ハガレン読んだ人はみんな思うと思ってること最強の矛を持ってるラストVS最強の盾を持ってるグリードが戦ったらどっちが勝つか pic.twitter.com/KBkTsxZaFj
— ☪︎堕落人間✪ (@NYC_WallSpider) August 5, 2023
ハボックとの恋の行方は？
ラストとハボックの関係性
ラストはハボックを誘惑し、自身の目的のために彼を利用しようとします。
「ソラリス」という偽名を名乗り、マスタングの情報を集める目的でハボックと交際していたのです。
彼女はハボックの感情を操り、エルリック兄弟やその他のキャラクターに対する作戦に役立てようとします。
しかし、ハボックは仕事とプライベートをきっちり分ける人格だったため、結果的に情報を得ることはできませんでした。
ちなみに、その後の戦いでラストはハボックに重傷を負わせています。
ハガレンのラストやなｗ pic.twitter.com/sFlyHHseI5
— ワッキー片桐 (@wak_k) January 4, 2023
恋愛を通じて見るラストの人間性
彼女はホムンクルスでありながら、人間のように感情を模倣する能力を持っています。
当然人間の考えを深く理解できていなければ、諜報活動をこなすこともできません。
ましてや人間と恋愛関係を築くなどもっての外かと思われます。
見た目も人間で、感情もあり、親に対する愛情も持ち合わせている彼女は、ホムンクルスも人間だと論じます。
自分たちを「人間より真理に近い存在」といった発言もしていますが、裏を返せば人間に対する憧れとも取れます。
さらに、マスタングのような強い意志を持つ人間に対する敬意も持ち合わせているようで、人格的にも非常に人間に近いものがあるようにも思えます。
他のホムンクルスにも当てはまるものがありますが、特にラストは人間味の強いキャラクターだったのかもしれません。
人間を人間たらしめてるものって、なんなんだろうね？
このセリフを見るといつも考えてしまう。 pic.twitter.com/FPmb7K6E9D— オホーツク (@mr_093) February 28, 2024
ラストの正体は？「色欲」の意味とは？
ラストのキャラクター紹介
ラストは、外見的には魅力的な女性の姿をしており、その美貌を武器に人間たちを誘惑し、情報を得る能力を持っています。
彼女の名前「ラスト」は英語で「色欲」を意味し、その名の通り七つの大罪の一つである「色欲」を体現したホムンクルスです。
ラストは、他のホムンクルスと共に「お父様」と呼ばれる存在の下で行動しており、彼の目的を達成するために暗躍します。
曲者揃いのホムンクルスの中でも、ラスト姐さんはいたってまともだよね。
そりゃハボックも騙されちゃうよ。 pic.twitter.com/Haq1sBHc05— オホーツク (@mr_093) February 28, 2024
「色欲」の象徴としてのラスト
ラストは「色欲」の罪を象徴しており、その能力や行動は、人間の欲望や誘惑の強力な力を示唆しています。
彼女は人間の弱点や欲望を巧みに利用し、目的を達成するために彼らを操ります。
このように、ラストは人間の内面に潜む色欲の罪を具現化した存在として描かれ、物語の中で深い意味を持つキャラクターです。
ラストのホムンクルスとしての特性
ラストは当然情報収集だけを行うキャラクターではなく、戦闘においても高い能力を発揮します。
固有の能力としては、「指先を伸縮自在の鋭利な矛に変える」といったものです。
さらに、ホムンクルスとしてのラストは、驚異的な再生能力と不死に近い生命力を持っています。
これにより、彼女は物理的なダメージから迅速に回復することができ、ほとんどの攻撃を無効化します。
しかし、ホムンクルスである彼女にも弱点が存在し、その不死の特性を打ち破る方法が物語の中で重要な鍵となります。
ラストの存在は、外見の美しさとは裏腹に、彼女が持つ非人間的な側面と、ホムンクルス特有の能力による脅威を示しています。