ハガレン エンヴィーの正体や最後は死亡？弱い？かわいいけど変身したらヤバい！マスタングは何話で結末は？

漫画『鋼の錬金術師』で敵として登場するホムンクルスであり、「嫉妬」の異名を持つエンヴィーについて紹介したいと思います。

この記事では、エンヴィーの最後のシーンや正体について、さらには、マスタングとの因縁や強さ・能力などについて紹介します。

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エンヴィー初登場はいつ？

エンヴィーの初登場は第6話。

「鋼の錬金術師」最初の舞台となった町リオールで、2体のホムンクルスが市民の暴動を見下ろす中、第2話で死んだはずのコーネロ教主が姿を現し、密談を開始します。

実はこのコーネロ教主の正体はエンヴィーで、元の姿に戻るやいなや、先ほどとは打って変わって軽妙な口調で話し始めます。

その足には、他のホムンクルスと同じ、ウロボロスの刺青が確認できます。

普段ホムンクルスは各々の任務に就いているようで、この場で情報交換が行われました。

その中で、初めて「人柱」というワードが出現します。

陰でうっすら暗躍していたホムンクルスの目的が、おぼろげながら見えてきた回でもありました。

エンヴィーの能力は？

エンヴィーは、人間から動物まで、あらゆるものに変身する能力を有します。

軍の内部に入り込むことも容易なため、厄介な相手でもあります。

身体の一部を刃物や触手に変形することも可能で、臨機応変な戦い方で主人公たちを苦しめました。

圧倒的な攻撃力やスピードを持つわけではありませんが、応用力という点で見れば、7体のホムンクルスの中でも随一の能力と言えるのではないでしょうか。

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エンヴィーの過去は？内乱の発端？

ときには軍内部に潜入して情報を集めたりもするエンヴィーですが、過去に遡ると、アメストリス人とイシュヴァール人の内乱にも関わっていました。

アメストリス軍の将校がイシュヴァール人の子供を射殺したことを発端に、イシュヴァール人たちの怒りが爆発、各地で内乱が勃発することとなりました。

その後、頻発するイシュヴァール人との内乱を収めることを目的に、国家錬金術師を動員したイシュヴァール殲滅戦が開始されます。

しかし、実はこの内乱自体がホムンクルスによって仕込まれたものだったのです。

イシュヴァール人の子供を射殺したのは、軍将校に姿を変えたエンヴィーです。

内乱鎮圧は建前で、殲滅戦の真の目的はイシュヴァールの地に「血の紋」を刻むことだったのです。

イシュヴァール殲滅戦では、国家錬金術師の兵器転用と人体実験、そして賢者の石の精製が行われました。

そしてこの殲滅戦は、アメストリス軍の一歩的な勝利によって幕を閉じます。

殲滅戦の後には、紅蓮の錬金術師キンブリーが賢者の石を持ち逃げするために上官5名を殺害します。

その場面を見たエンヴィーは、キンブリーをいたく気に入りスカウトしたのでしょう。

キンブリーはその後ホムンクルスサイドの人間となり、主人公たちの前に幾度となく立ちはだかることとなります。

マスタングが大総統の椅子を狙うきっかけとなり、国軍に仇をなすスカーという復讐鬼を生み出したイシュヴァール殲滅戦は、物語の根幹をなす重要な出来事です。

内乱から殲滅戦終了までの大きな流れの中で、エンヴィーはとても大きな役割を果たしたようです。

エンヴィーの正体がヤバい？真の姿は？

エンヴィーが普段見せている姿は仮のもので、真の姿は非常に巨大で醜い見た目をしています。

あまりの巨体であるがゆえ、エンヴィーは人間の姿でいるときも常に重量のある描写をされていました。

グリードからゲテモノ呼ばわりされた際やリンとの戦闘において、何度か正体を見せるそぶりをしますが、いずれも味方に止められています。

真の姿は巨体であり醜くくもあるため、狭い場所や人目に付くところでの戦闘には適していないようです。

しかしひとたび戦いの条件が揃えば、エンヴィーの残虐な性格も相まって、相手を一瞬で恐怖と絶望に陥れます。

ただ一つ残念なのは、エンヴィーには「思慮深さ」が備わっていないため、真の姿においても不覚を取る場面が多い点でしょうか。

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エンヴィーとマスタングの因縁は何話で結末は？

第15話でエンヴィーが手にかけたヒューズは、マスタングの親友でした。

ヒューズはエドから聞いた賢者の石に関する情報と、国内の内乱・暴動など様々な情報を照らし合わせ、ホムンクルスの企みにいち早く気付きます。

結果、ヒューズはホムンクルスから狙われることとなり、エンヴィーの手によって命を落としました。

哀しみの中、マスタングはアームストロング少佐の助け舟を得て、軍上層部に食らいつく覚悟を決めます。

ここから、エンヴィーとマスタングの因縁が始まったのです。

第31話で大量殺人犯のバリーと会話をした際には、マスタングはバリーに対してヒューズ殺害に関与していないか問いただします。

同じく第38話では、ヒューズ殺害への関わりを示唆したラストに対し、マスタングは容赦なく発砲をします。

どちらにおいてもマスタングの目つきは、復讐の炎を未だ絶やしていないことを確信するほどに鋭いものでした。

第93話、ついに対面したエンヴィーに、マスタングは今までと同様の質問を投げかけます。

エンヴィーの答えは、ヒューズの死をあざ笑うものでした。

マスタングの心が、一瞬で怒りに支配されます。

その怒りの激しさは、数多くの修羅場を潜り抜けてきた仲間でさえも思わずたじろく程でした。

エンヴィーとマスタングの因縁は、ここに決着のときを迎えたのです。

エンヴィーの最後は死亡？かわいそうな死に様？

エンヴィーの回答を聞いたマスタングは、復讐の炎で終始エンヴィーを圧倒します。

あらゆる策を弄して戦うエンヴィーですが、マスタングの火力の前には一切の抵抗も許されず、ひたすら全身を焼かれ続けました。

ついには再生力の限界を迎えるエンヴィー。

はい出たエンヴィーの本体を踏みつけにし、とどめを刺さんとするマスタングの表情は、「憎しみを晴らす」ためだけの行為に蝕まれていました。

復讐行為を止めるため、ホークアイはマスタングに銃口を突き付けますが、マスタングの怒りは収まりません。

次の瞬間、その場に合流したエドが、隙を見てマスタングからエンヴィーを奪い取りました。

それでもなおエンヴィーへの復讐をやめようとしないマスタングに対し、エドは「大佐の目指してるのはそんなんじゃないだろ！！！」と厳しく叱責をします。

さらに、元はマスタングの命を狙っていたはずのスカーがマスタングを諭します。

エド、スカー、ホークアイの説得により、ようやく復讐を踏みとどまったマスタングでしたが、そこにエンヴィーが口を挟みます。

エンヴィーはエドとスカーの因縁に触れ、スカーにはマスタングとホークアイが同胞を大量に虐殺した事実を再認識させます。

人間を陰から操り、思い通りにしてきたエンヴィーにとって、憎しみ合ってきた者同士が綺麗事を並べ、手を取り合う姿は見るに耐えなかったです。

しかしエドたちは、誰一人エンヴィーの言葉に耳を貸しませんでした。

自身の挑発に乗らないエドたちに対して、エンヴィーは悔しさを爆発させます。

エドはその姿を見て、エンヴィーが実は人間に嫉妬しているのだということに気付きます。

「どんな困難に直面しても、倒れかけても、何度でも立ち向かい、周りが立ち上がらせてくれる」そんな人間の絆が羨ましいのだと、エドはエンヴィーに伝えます。

沈黙の後、エンヴィーはエドの手から力ずくで脱出をしますが、身体はもはや限界を迎えていました。

自分よりはるかに劣るはずの人間たちにいいようにやられ、ボロボロの状態になっていることを屈辱だと嘆くエンヴィー。

そして何より屈辱なのは、エドのような子供に自分を理解されてしまったことだと、エンヴィーは涙を流しながら語ります。

エンヴィーはおもむろに体内から賢者の石を取り出すと、エドに対し「その綺麗事がどこまでどこまで通じるか、せいぜいがんばることだね」と言い放ちます。

次の瞬間、賢者の石を自らの手で潰したエンヴィーは、エドに一言別れを告げます。

いつもの「おチビさん」ではなく、あえてフルネームで別れを告げたのは、エンヴィーなりのエドへの敬意の表れだったのかもしれません。

自死を選んだその姿を見て、マスタングは静かに「卑怯者め」と呟きます。

エドに心を見透かされた屈辱と、唯一の理解者を得た喜びを抱え、エンヴィーは安らかな最期を迎えたのでした。

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エンヴィーは強い？弱い？

エンヴィーはただ姿を変えるだけでなく、状況に応じて自身の身体の一部を変化させて戦うこともできます。

驚異的な再生能力もあるため、普通の人間ではまったく歯が立たないレベルの強さを持ちます。

ただ、本人がホムンクルスの身体を過信するあまり油断することが多く、してやられてる場面が多いのも事実です。

獲物をいたぶる性格が災いして、ホークアイにはライフルや拳銃でハチの巣にされたり、リンには剣でズタズタに切られたりしています。

主人公サイドの罠にあっさりとかかり、戦闘要員ではないマルコーに賢者の石を破壊されたこともありました。

7体のホムンクルスの中で最も登場機会が多いにも関わらず、戦闘面においてイマイチ活躍できなかったのは、本人が真の姿を見せることをとことん嫌っていたことも関係しています。

また、「人柱を殺してはいけない」という命令も影響し、エンヴィーは常に本気を出せない条件下での戦いを余儀なくされていたのです。

事実、疑似真理の扉内でエドとリンを相手に戦った際には、一切の手加減なく圧倒的な強さを見せました。

戦闘面で不覚を取ることの多いエンヴィーですが、単純な戦闘力でいえば他のホムンクルスと比較してもそん色ない強さであることが分かります。

「強いor弱い」で言うならば、エンヴィーは間違いなく「強い」部類のキャラクターであると言えるでしょう。

『ハガレン』エンヴィーの性格は？名前の由来とは？

エンヴィーとは「嫉妬」を意味する言葉です。

自身の容姿にコンプレックスを持っているのか、グリードから「不細工」呼ばわりされた際には怒りの感情を露わにしています。

また、幸せそうな人間に対しては特に当たりが強くなる傾向があり、マルコーに対しては執拗な言葉責めを続けていました。

ラストからは「仲間内で一番えげつない性格」と言われる通り、非常に残忍で狡猾な性格をしています。

残忍な性格が最も発露されたのは第15話、ヒューズ殺害のシーンです。

エンヴィーは当初、ロス少尉に姿を変えて電話ボックスにいるヒューズの背後から拳銃を突き付けます。

即座にロスが偽物だと看破したヒューズは、振り向きざまに仕込みナイフでの反撃を試みます。

しかしエンヴィーは、彼が振り向く一瞬の間にヒューズの妻に姿を変えていました。

反撃を躊躇したヒューズを見て、エンヴィーは不敵に笑います。

任務遂行のためには障害となる人間を速やかに排除する必要があります。

こうした任務を繰り返す内に、人の心の隙を突いた狡猾な手口が磨かれていったのかもしれません。

その証拠に、エンヴィーは対象の人間に変身した際にはきちんと役になり切るなどの冷静さも持ち合わせています。

ラストの仇であるマスタングに強い怒りを爆発させるグラトニーに対し、「（マスタング）大佐は飲んじゃダメだ」となだめたりと、理性的な面も見せました。

少々短絡的な部分もあるものの、エンヴィーは基本的に任務と命令を優先する真面目な性格であることが分かります。

残忍で嫉妬深く、変なところで生真面目、これがエンヴィーの性格です。