本記事はこんな疑問を解決します。
ご紹介する方法は、登録不要でもちろん合法です。違法手段ではないので、安心してくださいね。
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結論！『範馬刃牙』は漫画アプリ『マンガBANG！』にて全巻無料で読める
いきなり、結論です。
『範馬刃牙』はこちらの株式会社Amaziaが運営する漫画アプリ『マンガBANG!』にて全巻無料で読むことができます。
『マンガBANG!』は株式会社Amaziaが運営する国内最大級の漫画アプリです。
『マンガBANG!』は公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。
このようにマンガBANG!では『範馬刃牙』第1巻から最終37巻までを惜しげもなく無料で公開してくれています。
仮に書店や有料電子書籍で『範馬刃牙』を全巻そろえた場合、16,280円もの支払いが必要になります。
1冊440円×37冊＝16,280円
16,280円は、普通に大金です。
安心安全に、そしてタダで『範馬刃牙』を最終37巻まで読破したい方は『マンガBANG!』を使う方法が最もお得です。
追記：こちらの漫画アプリ『ゼロコミ（マンガZERO）』でも『刃牙シリーズ』が無料で読めることが判明しました！『マンガBANG』『ゼロコミ（マンガZERO）』共に1日に読める話数に制限がありますので、2つのアプリをダウンロードして読みすすめることをオススメします！
また『マンガBANG!』では、『範馬刃牙』以外にも
- 金色のガッシュ!!
- エリアの騎士
- 死役所
- ダーウィンズゲーム
- 極主夫道
- モンキーピーク
- ぼくは麻里のなか
- 新宿スワン
- GTO
- バウンサー
- ウロボロス
- LIAR GAME（ライアゲーム）
- 信長のシェフ
- 火ノ丸相撲
- ULTRAMAN
- 魔入りました！入間くん
- 猿ロック
- ハリガネサービス
- 静かなるドン
- 鬼門街
- 君の膵臓をたべたい
- 浦安鉄筋家族
- 神様のバレー
- グラップラー刃牙
- バキ（BAKI）
などなど、名作と呼び声高いマンガを数多く無料で読むこともできます。（配信期間が終わっている作品がある可能性があります。ご了承ください。）
半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです！
- 『範馬刃牙』は漫画アプリ『マンガBANG!』にて全巻無料で読める
- 『マンガBANG!』は株式会社Amaziaが運営する合法な漫画アプリなので安心安全
- 『マンガBANG!』をダウンロードする際にも一切お金はかからない
- 『範馬刃牙』以外にも数多くの名作マンガが無料で読める
以上がここまでのまとめです。
※『範馬刃牙』は2020年12月31日まで『マンガBANG!』にて配信予定です。12月31日を過ぎてしまった場合でも、『マンガBANG!』では公開期限が延長されることがよくあるので、アプリ内を確認してみてください。また前作の『グラップラー刃牙』『バキ（BAKI）』も配信されています。（配信期間が終わっている作品がある可能性があります。ご了承ください。）
次に『マンガBANG!』の使い方（システム）を簡単にご説明します。
『マンガBANG!』では、1日に読める話数に制限があります。
詳しくは次章の「マンガBANG!の基本的な使い方」でご説明いたします。
『マンガBANG！』の基本的な使い方
『マンガBANG！』の基本的な使い方を簡潔に説明します。
「メダルで読む」と「チャージで読む」の違い
『マンガBANG！』で掲載されている漫画は、アプリ内アイテムであるフリーメダルやSPメダルを使用して読む「メダルで読む」対象作品と、フリーメダルやSPメダルを使用せずに各マンガを1日1話無料で読める「チャージで読む」対象作品の2種類があります。
『範馬刃牙』は、「メダルで読む」対象作品です。
「メダルで読む」とは？
下記の画像を見てください。人気サッカー漫画『エリアの騎士』を読む画面です。
黄色い線で囲ってある中に「無料メダルで読む」と記載されていますよね。
これが記載された漫画は「メダルで読む」対象作品です。
フリーメダルやSPメダルなどを活用することで、1日で最大14話もの漫画をタダで読むことが可能なんです。
つまり『範馬刃牙』も1日14話＝約2巻分を読むことができます。
次に「メダルで読む」対象作品に使える『フリーメダル』と『SPメダル』について簡単に紹介します。
フリーメダルとは？取得方法と使い方を解説
- フリーメダルとは、アプリ内で漫画を読むために必要なアイテム
- 毎日7時と19時にフリーメダルが4枚ずつ配布される（1日に計8枚のフリーメダルが貰える）
- 1枚のフリーメダル消費で好きなマンガを1話無料で読むことが出来る
以上がフリーメダルの取得方法と使い方の説明です。
つまり毎日、計8枚配布されるフリーメダルを使って1日に8話分の漫画をタダで読めるシステムです。
但し2点だけ注意があります。それが以下の点です。
- フリーメダルを4つ以上貯めこむことは出来ない
- 「メダルで読む」対象作品でしかフリーメダルを使えない
『マンガBANG！』のSPメダルとは？取得方法と使い方を解説
- SPメダルとは、アプリ内で漫画を読むために必要なアイテム
- 1枚のSPメダル消費で好きなマンガを1話無料で読むことができる
- 新規ダウンロード特典でSPメダルが10枚付与される
- 毎日、短い広告動画を1度見るだけでSPメダルが1枚付与される
以上がSPメダルの取得方法と使い方の説明です。
毎日2回、アプリを開くと「毎日ボーナス CMを見てSPメダルGET！」という画面が表示されるので「CMを見る」をタップし、広告動画を見ましょう。（流して見なくても勿論OK！）
そうすると、『SPメダル』が1枚付与されます。（SPメダルはフリーメダルとは違い貯めることができます）
『フリーメダル』をすべて消費してしまっても、この『SPメダル』を使用することで「メダルで読む」対象作品を読み進めることができます。
先ほども説明しましたが『範馬刃牙』は、2020年12月31日までの期間限定配信です。
一応予定ですので、掲載期間が延長されることもあります。『マンガBANG!』にてご確認ください。
『範馬刃牙』見どころ紹介！
見どころ① 迫る範馬刃牙との闘いへの助走
この「範馬刃牙」シリーズは、「グラップラー刃牙」「バキ」からの「刃牙シリーズ」の主人公である範馬刃牙と、その父親にして地上最強の生物といわれる範馬勇次郎の対決が核となる物語です。
しかし、全37巻あるこの作品の内、31巻までの250話では刃牙と勇次郎の直接的な戦闘は一つもありません。
では、この250話の間で語られているのは何なのか。
それは、刃牙が地上最強の生物・勇次郎と闘うための熾烈な準備なのです。
まず、彼は並外れた想像力を用いて、実在し得ない人間大の蟷螂を相手取ります。
次に闘ったのはアメリカ最大の刑務所「ブラック・ペンタゴン」で、受刑者ながら自由を約束されたMr. アンチェイン・ビスケット・オリバ。
彼の肥大化した筋肉は、見た目だけなら勇次郎をも凌駕しています。
そして恐竜時代に肉食恐竜を差し置いて食物連鎖の頂点に君臨していた蘇った野人・ピクル。
彼は、かつて刃牙と闘い、苦戦させた歴戦の戦士達を物ともせず蹴散らすほどの純粋な野生の戦闘力の持ち主でした。
最後に、尋常ではないタフネスな心と身体を持つチンピラの中のチンピラ・柴千春と街中で闘うことで、刃牙の父親への助走は完成するのです。
始めは母を殺した父親への仇討ちのため、しかし、父との闘いが近くなるにつれて変化してゆく刃牙の心模様にも注目です。
見どころ② 蘇った野人・ピクルに恋い焦がれた戦士たち
このシリーズでは、基本的な登場人物は、今まで刃牙が関わってきた顔なじみですが、今回初登場のキャラクターの中で異彩を放つ存在があります。
それは1億9千万年前から現代科学によって蘇ったピクルです。
そもそも人類誕生が700万年前という常識がある今、白亜紀まで遡って人類が存在していたという時点でかなりの大問題ですが、この「刃牙シリーズ」で問題にされるのは、人類史における大発見などではなく、当然彼の戦闘力です。
そのポテンシャルの高さは、塩漬けからの解凍直後に見せた、拳銃に３発打たれても貫通しない腹筋と、刃牙の戦友である愚地独歩、愚地克巳、烈海王、鎬昂昇、ジャック・ハンマー、寂海王、渋川剛気、ガイア、そして範馬勇次郎までが一目会いたいと惹かれる描写からも伺えます。
そして上がる闘いの狼煙。
地下格闘技場の支配人徳川光成、ノーベル賞受賞のアルバート・ペイン監督の下、負ければピクルの餌となるタイマンでの試合へ挑む烈海王、ジャック・ハンマー、愚地独歩の息子、愚地克巳、そして刃牙の行く末やいかに。
見どころ③ 烈海王のボクシング道
ピクルとの闘いで大怪我を負ってしまった烈海王は、ピクル戦に挑んだ自分の心と武の甘さを悔やみ、改めて自らの武術を昇華させるために急遽ボクシングの世界へと挑戦します。
その道は、街のボクシングジムにてサンドバックを一撃で破壊するところから始まり、東洋太平洋スーパーウェルター級チャンピオン、軍人上がりのヘヴィ級と段階的にレベルの上がる敵。
彼らに対して烈は、従来のボクシングにはない闘い方を見せていきます。
中国武術の4000年の歴史と、150年間緩むことなく成長を続けてきた近代スポーツ・ボクシングはどのような決着をつけるのか。見ものです。
見どころ④ 地上最強の親子喧嘩
この「範馬刃牙」シリーズは、前作の「刃牙」最終巻にて主人公・刃牙が、父にして地上最強の生物・勇次郎へ挑戦を叩きつけるところから始まります。
刃牙の家でもてなしてもらったお返しにと、刃牙をシティハウスの高層階個室へと招待し、ごちそうを振る舞う勇次郎ですが、妻の死に関する刃牙からの質問と、その後の刃牙の態度によって親子喧嘩はスタートしてしまいます。
鞭打、蜚蠊(ゴキブリ)タックル、意識の引き金、トリケラトプス拳と今まで培ってきた技術を総動員して臨む息子・刃牙に対して、腕力家として他の追随を許さず、孤高の存在と自らが諦めていたが、ようやく自分の全力をぶつけられることに喜びを感じる父・勇次郎。
噂を聞きつけて集まった大群衆の前で繰り広げられるその戦闘は、親子喧嘩などという優しいイメージを払拭しなければ理解のできないような父と子のスキンシップ。
この夜、地上最強の称号はどちらの手に渡るのか。その結末は誰も予想できないものでした。
登場人物紹介
範馬刃牙
地上最強の生物・範馬勇次郎と母・朱沢江珠の間に生まれ、父を超えるために日々厳しい鍛錬を行っています。
父への憧れは強く、この作品中でも、あるきっかけで知り合ったいじめられっ子のルミナから、父のことを語る刃牙の表情は誇らしげであると指摘されるほどでした。
前作、全前作と同様に、刃牙を恐れるチンピラに落書きされた小さな家に住み、日々厳しい鍛錬を行っています。
また、前作「バキ」において、刃牙との恋愛や性について強烈な存在感を残した松本梢江とは、今でも交際を続けている様子で、今作品での登場回数はほとんどないが、２人仲睦まじく手を繋ぐ描写が描かれています。
父親である勇次郎とは対照的に、他者、特に自然に対して尊敬の念を持つ刃牙は、「範馬刃牙」でも、昆虫であるカマキリやゴキブリを好敵手、師匠として認め、自分よりも明らかに弱いチンピラ・柴千春に対して憧れを持つなど、人間性も伴っているように見えます。
また、親子喧嘩の発端である今はなき母への思いは強く、最後に父へと立ち向かい、命を落としてまで自分を助けてくれた母の愛情は十分伝わったと語りました。
ジュン・ゲバル
オリバの住むアメリカの巨大な監獄「ブラック・ペンタゴン」にて、通称「Mr. 2(セカン)」と呼ばれ、その強さ故、自由な行動をしても看守に看過されるという圧倒的な存在感をまとって登場しました。
実は、アメリカ合衆国統治下の南米の離島を解放した元海賊で、今では国の大統領となっています。
監獄に入った理由は、ビスケット・オリバとの対決が目的で、最終的には彼とルーザーズゲームと呼ばれる、お互いにハンカチの端を持ったまま殴り合うというゲームで雌雄を決しようとします。
また、本人は素手で正面から脱獄できるのにも関わらず、看守の責任が問われるのを気遣って、ロッカーに穴を掘って脱出するなど、一国のリーダーとして慕われるのも頷けるような情に厚い一面も見られました。
ビスケット・オリバ
すべてのボディービルダーのお手本のような逆三角形の筋肉を持ち、アメリカで一番喧嘩が強いとされる実力の持ち主でもあります。
普段は囚人として巨大監獄「ブラック・ペンタゴン」に収容されていますが、その説明ではイメージできないような待遇を受けています。
いつでも外出でき、喫煙飲酒は当たり前、挙句の果てには１日10万キロカロリーの食事を用意させるなどの自由さから、「ミスター・アンチェイン(繋がれざる者)」と呼ばれ、別格の扱いをされている彼ですが、恋人である超肥満体のマリアには滅法弱く、ゲバルとの対決においても常々彼女の顔色を伺っているかのような描写が描かれていました。
ピクル
1億9000万年前に起きた地球への隕石衝突による寒冷化によって、ティラノサウルスとの激闘の途中で凍結され、驚異的な保存力を誇る岩塩に守られることで現代まで冷凍保存されていました。
採掘工事をしていた隊員によって発見され、ノーベル賞受賞者のアルバート・ペイン率いる蘇生プロジェクトにより解凍、復活しましたが、後にアメリカ軍に牽引されて訪れた空港にて、女性記者を本能から無理やり襲うなどと世間を騒がせ、問題となってしまいます。
徳川光成によって用意された烈海王、愚地克巳らとの闘いの場では、現代格闘技の頂点に君臨する強者達に圧倒的な野生の力を見せつけました。
刃牙との対決を終え、一旦は冷凍保存される流れとなりましたが、最終的には、鉄の拘束を破壊し、自由を得ることができました。
範馬勇次郎
この「刃牙シリーズ」において語らずにはおけない彼は、範馬刃牙の父としてよりも、地上最強の生物としての存在感が凄まじく、人気のキャラクターです。
彼の出生の際には、自らを取り上げた産婆に対して、決して失敗しないようにテレパシーのような能力を用いて圧をかけ、母親には授乳を強要するような念を送ったりと、すでに規格外の強さを身に着けているように思えます。
刃牙は自らの子ですが、彼とは別に、戦争中に女兵士を強姦して、獄中で生まれたジャック・ハンマーも勇次郎の血を継いでいます。
しかし、本人曰く、刃牙の方が血が濃いようで、「グラップラー刃牙」にて完膚なきまでに叩き潰してしまった刃牙が、「バキ」にて再度立ち直り、強敵をなぎ倒したことを喜んでいた様子からも刃牙の方がお気に入りであることが伺えます。
「範馬刃牙」では、今までの暴力的な面以外に、食への感謝や、魚の綺麗な食べ方、高級料理の正しい食べ方など、品の良い一面も見られました。
『範馬刃牙』の世間の評価は？
『範馬刃牙』を読み終えたのですが、終盤の展開は親子の絆に涙が止まらなかったな pic.twitter.com/L7PId0yJKz
— にっしー (@nsd_Zwei) September 15, 2020
ここ数日「範馬刃牙」を読み返してるんだけど、親子喧嘩編、めちゃくちゃ面白いな！！（そらもうこのテンションで描き続けたら烈海王のボクシング編は挟めないまま最終回まで行くしかない） pic.twitter.com/3wteikq8S6
— チョムマン (@chom_man) September 12, 2020
範馬刃牙がアニメ化したら有料だろうがネット配信でまず観るし、Blu-rayBoxも初回盤を予約する……克巳が…ピクル編の克巳が……観たいですッッッ！！！
— 槌鋸 (@tuchinoko1103) September 14, 2020
漫画アプリで範馬刃牙を久しぶりに読んでるんだけど
やはりピクルvs克巳は熱いですね！ pic.twitter.com/RbfmWu4ptc— グラミ (@sirohayate_xx) September 15, 2020
バキ、範馬刃牙編が1番面白いかも
— つるずみ (@tazumizu) September 15, 2020
マンガBANGで範馬刃牙読み始めたんだけど、すげぇ面白い
— 迅 (@vgburningfalcon) September 7, 2020
刃牙面白い
グラップラー刃牙は全部読んだから明日バキと範馬刃牙買おう— ノク (@noku_jannmake) September 7, 2020
範馬刃牙の漫画買ってから5~6回読み直してる。
何度読んでも面白い— やっくん@ゆきの旦那 (@kagu_96) September 11, 2020
範馬刃牙滅茶苦茶面白いなこの漫画。第三部にして最高潮ってやつじゃん
— ディアッカ (@dearka_elsman) September 14, 2020
『範馬刃牙』序盤ネタバレ紹介！
プロローグ
主人公・範馬刃牙の新たな物語は、「バキ」31巻収録272話で、強敵マホメド・アライ Jr. を倒した後、父・範馬勇次郎へ挑戦する場面からスタートします。
「俺と闘ってくれ」
驚きを隠せない東京ドーム地下格闘技場の観客と徳川光成達をよそに、勇次郎は御馳走を前にしたかのような笑みを浮かべています。
刃牙はさらに続けます。
「その試合を最後の防衛戦とし、俺という物語の締めくくりとしたい」
相対する最強の父子を目の前に観客は熱狂し、モノローグが入ります。
「時は満ちた」
1話「闘神の血族」
場面は、アフリカのサバンナを護る部隊の責任者であるサマンが、たった1体のアフリカ象のハンティングに軍隊を導入したことへの責務を問う記者会見です。
「あなたはこの事故の唯一の生存者ですが そんなあなたに今 世界中から非難が集まっています」
1人の女性記者から厳しい口調で質問が飛びます。
女性記者は、サバンナでのレンジャーの役割が、アフリカの国立公園内の動植物の保護にあるにも関わらず、なぜ軍隊を出動させたのか指摘しましたが、サマンはそれを「アンタらがただのアフリカ象だと思っているのか」「現地で死体のサイズを確認しろ」と一蹴します。
そしてそのサイズを、古代から蘇ったかのような超規格外と表現します。
ここで別の男性記者が、規格外とはいえ動物に対して兵器を使ったことを非難しようとしますが、それを遮ってサマンは話を続けます。
「977頭41名」
「あのモンスターの犠牲となった動物及び人間の数だ」
「21.2 …… これはモンスターが１日に喰らう食料の平均値」
「放っておけば２年後には公園の90%は砂漠化するだろう」
サマンは、この凶悪な動物に対して自分達が取った手段にミスはなかったが、強いて1つのミスを挙げるなら、出動した部隊の規模、用意した兵器の性能の不足だと言います。
彼の回想では、頑丈そうな重装兵器が巨大なアフリカ象によって踏み潰され、鼻で弄ばれているシーンが映ります。
「空からミサイルを使用すべきだったッッ」とまで言い切るサマンですが、一転して、自分の軍隊はただの１発も弾薬を使用していない」と主張します。
これに対して記者団は驚きを隠しきれません。
それでは、あの象の死体はどうしたのかと質問が飛びます。
サマンはこう答えました。
「男が現れた」
その時の彼の回想には、黒いコスチュームに身を包み、仁王立ちをする範馬勇次郎の姿が映っていました。
「彼がモンスターを倒した」
「武器も持たず…… 素手…」
すぐにはその発言を信じ切れずに、呆然とする記者達を残して、サマンは会見の場を後にします。
場面は変わって、彼の自宅。
彼は息子と食卓を囲みながら話をしています。
少し興奮しながらも、彼の話を信じ、彼の見た男の強さを詳しく聞こうとする息子からたくさんの質問が飛びます。
「ねェパパッ 誰なら勝てるの？」
「勝てぬさ 誰も……」
「その人がもう１人いても？」
「ン〰〰 ……」
「その人の子供大きなっても!?」
「ン〰〰 …………」
最後は、武蔵野で刃牙が、虫取り網を使ってカマキリを取るシーンで１話は終わります。
2話「その人の子」
場面は刃牙の通う高校の校門。
いじめているのか、3人の小学生男子が短パンを履いた1人の男の子を高校へと入らせます。
いじめっ子の指示で、男の子は高校の下駄箱に居た人相の悪い不良３人組を、ナイフを持って弱々しく脅しました。
「イ…イチ…バン 強い…人を…だせ…くだ…さ…い」
脅迫しているのか、お願いしているのか分からないような少年に対して、不良は放課後、多摩川に世界一強い男を連れて行くことを約束します。
そして放課後、多摩川で待つ４人の元に、強靭な肉体のせいで今にもはち切れそうな制服に身を包んだ刃牙が現れました。
いじめっ子の３人は一目散に遠くへ離れますが、短パンの少年はナイフを構え、その場で震えています。
「範馬刃牙だ」
名乗る刃牙に対して、少年は想像していたよりもずっと小さいと感じます。
「鮎川ルミナ……です」
震えたルミナの手に握られたナイフを見て、刃牙は尋ねます。
「使うんだな それを…」
「あの… い… いちおう……」
その返事を聞いた刃牙は制服を脱ぎ、タンクトップ姿になりました。
ルミナは、生まれて初めて見る強靭な筋肉に、刃牙を世界一の男だと否応なく認識させられます。
「本気で行かせてもらう」
そう言って刃牙は構えました。
3話「世界一の高校生」
本気の構えを見せた刃牙を前に、世界一強い高校生が小学生の自分に本気になるワケがないと踏んでいたルミナは、その甘さを後悔します。
しかし、刃牙は小声でルミナに「泳げるか……？」と尋ねます。
ルミナの「………少しは…」という返事を聞いた次の瞬間、彼の目の前から刃牙が消えます。
そして、一瞬にしてルミナの背後に回った刃牙は、そのままルミナの尻を思い切り平手打ちしました。
世界一の打撃に対して、あまりにも軽い小学生の体は簡単に突き飛ばされ、脇に流れる多摩川の上を水切りのように何回かバウンドし、川へと沈みます。
それを見た刃牙は安心したように「浅えじゃん……」と微笑みます。
川から上がり、刃牙を目の前にしたルミナは、彼の「今から…… 親友(ダチ)だ」という言葉に、生まれて初めて自分が男であることを意識するのでした。
4話「小さな親友」
刃牙の全力の平手打ちを受けたルミナは、いじめっ子らを指差し、自分の全力が彼らの100倍以上であると豪語する刃牙と3人を見比べ、今まで恐れていたいじめっ子達の存在の小ささに驚きます。
それを痛快に笑う刃牙の背後に、迷彩服に身を包んだ大きな男の姿が見えました。
その男は、刃牙と勇次郎と親交のあるアメリカ軍大佐のストライダムでしたストライダムは、刃牙に勇次郎がアフリカのサバンナで巨大なアフリカ象を倒したことを告げ、それが刃牙の挑戦に対する勇次郎の返答であると言います。
「アノ勇次郎ガ キミヲ挑戦者トシテミトメタノダ」
「君ハ……ソレニドウ応エル」
大佐の熱量に反して、一つアクビを挟んで刃牙は冷静に返します。
「これは単純な親子喧嘩だ どこの家庭にだって起こるよくある問題」
「アメリカ人のアンタが首突っ込んでんじゃねェよ」
思わぬ答えを貰ったストライダムは、一瞬驚き、すぐに身を翻してその場を後にしようとします。
去り際に、刃牙と勇次郎の対決が単なる親子喧嘩ではなく、一つの国同士の喧嘩に匹敵すると言い残したストライダムの背に、刃牙は挑発するような言葉を投げかけました。
「とりあえず俺もスパーリングくらいはやっとくよ な奴と」
アフリカ象よりも強い父を相手にするのに、なぜなのかと問うルミナに、刃牙は「てきとうとハンパは違う」と答え、これからその適当な相手とスパーリングをすると言います。
スパーリングを始めた刃牙。
その相手は、ルミナが驚く、とんでもない人物でした。
5話「な相手」
自らボクシング通を自称するほどの知識を持つルミナは、刃牙の始めたその動きがシャドーボクシングであるとすぐに見抜きました。
しかし、徐々に上がるスピードと共に増すその真剣さは、すでにルミナの知るシャドーボクシングではなく、本当にホンモノの対戦者が目の前にいるような動きでした。
やがてルミナは、刃牙の身体の動きから、彼と向き合うのが、元統一世界ヘヴィ級チャンピオンであるアイアン・マイケルであることをはっきりとイメージします。
６話「幻影闘争」
ルミナの目の前では、刃牙とアイアン・マイケルの戦いが繰り広げられています。
ボクシングにおいて、史上No.1に君臨していた時代、最盛期の動きを見せる鉄人マイケル。
そのマイケルのK.O.パターンである左ボディからのアッパーカットをもろに食らい、刃牙は後ろに倒れます。
それを見ているいじめっ子３人には、２人が何をしているのか全く理解できていませんでした。
幻の敵との戦いにも関わらず、体にアザを作った刃牙は起き上がり「そろそろ…… 終わらせる」と言って、ゆっくりとマイケルへ近づくと、彼の拳が届く前に顎へ蹴りを入れました。
マイケルの幻影は膝から崩れ落ちるのと共に、フワッと消えていきます。
ボクサー相手に蹴りを使った刃牙に思わず「反則……」と呟くルミナに対して、「そう…… 反則だ」「ボクシングではね」と刃牙は返します。
そこにいじめっ子達が寄ってきました。
「あの… なにやってたンスか……」と尋ねるパーカーを着たリーダー格の少年に、刃牙は「シャドーボクシング」と一言。
しかし、鼻血を垂らし、アザを作っている刃牙の姿を目の前にした少年達は納得のいかない様子です。
ルミナを含め、理解できない様子の４人に向けて、刃牙は彼の手の上にウメボシが5つ、カットレモンが1切れある状況をイメージするように言います。
そして、そのウメボシとレモンを少年たちの口の中に放り込んで、手で口を塞いでしまうと言いました。
口の中いっぱいのウメボシとレモンを噛むイメージを浮かべた４人の口の中には、唾液が溢れます。
刃牙は、このことを「人体の不可思議」「君らの口にはレモンもウメボシもない」「なのに口の中は唾液でいっぱいだ」と言いました。
7話「意志力」
場面は、住宅街の中にある刃牙の隠れ家へと向かう道。
そこには、左右の塀一面のみならず、地面一面にまで、刃牙に対する悪口が書かれていました。
まるで都心の公衆トイレのようだと思ったルミナの心を察したように、刃牙は「まともに俺とはケンカできないからな 落書きでケンカするしかない」と言います。
道中と同じように落書きにまみれた家に入ると、刃牙は柔軟体操を始めました。
ルミナがその柔らかさに驚いていると、「よく見えたな」と、ルミナにシャドーボクシングが見えていたことに驚きます。
その相手がアイアン・マイケルであることまで当てたルミナは、刃牙の言っていたハンパではなく適当な相手がマイケルであったことに納得がいったと伝えますが、刃牙は、テキトウな相手とはマイケル程度の強さではなく、先程の闘いはウォームアップであったと言います。
耳を疑うルミナ。
統一世界チャンピオン・マイケルがウォームアップにしかならないような勇次郎の強さを、刃牙に再確認すると、刃牙はその強さを「全地球全宇宙統一無差別級チャンピオン」「ライオン トラ 象 シャチ 癌細胞だってかなわない」と表現します。
敵のハズの勇次郎の強さを話すときの刃牙は、どこか誇らしげでした。
父と戦うためにアイアンを超える強敵を迎える刃牙は、そばにあったハッチから地下へと降りりました。
ガランとして薄暗く、反対側に机があるだけで誰も居ない、殺風景な部屋に連れられて困惑するルミナをよそに、刃牙は構えます。
すると、その直後、刃牙の体はコンクリートの壁に叩きつけられました。
さらにパニックになるルミナに刃牙は言います。
「ルミナ、象より強ぇ相手はもうそこにいる」
「さっきからその机の上に」
恐る恐る机に近寄ったルミナの目に飛び込んできたのは、威嚇の構えを見せる小さなカマキリの姿でした。