2023年ついに完結した血の轍！
本記事は血の轍の主人公・長部静一の完全ネタバレ記事となっております。
静一の好きな子は？最後はどうなった？静子との関係は？
徹底解説していきます！
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「血の轍」の主人公・長部静一ってどんな子？母親は？好きな子は？内気？
過保護なママ・静子との関係
「血の轍」の主人公・長部静一（おさべせいいち）はごく普通の中学2年生。
特にクラスで目立つわけでもなく、浮いているわけでもない至極平凡な男子でした。
しかしそんな静一の母親・静子（せいこ）は異常に静一に干渉してくる過保護な母親だったのです。
静一はそんな母親との関係を疑問に持たず日々平凡に過ごしていました。
しかしある事件を境に静一の生活・精神面は一変してしまいました。
それは静一の従兄弟のしげる家族との登山中に起こりました。
普段からしげる家族に不満のあった静子は登山中にしげるを崖から突き落としてしまいます。
静子がしげるを突き落とした場面を見たのは静一ただ1人です。
そして静子は自分がしげるを突き落としたのに、しげるは足を滑らせて一人で落ちたと証言したのでした。
母親が従兄弟を突き落とす場面だけでも衝撃を受けた静一は、さらに嘘までつき始める母親に衝撃を受け本当の事は親戚には伝えれませんでした。
その日から良好だった静一と母親の関係は徐々に歪んでいきました。
静一の好きな吹石とはどうなった？告白された？
静一には思いを寄せる女の子が居ました。
それは同じクラスの吹石由衣子（ふきいしゆいこ）です。
二人はたまに会話するぐらいの関係でしたがお互いに好意を持っておりました。
静子がしげるを突き落とした事件後に吹石は静子の留守中に静一の家に遊びに行き静一にラブレターを渡すのでした。
しかしそのラブレターは静子に見つかってしまい、ママと一緒にこの手紙を破いてほしいと言われた静一は拒めずに吹石からもらった手紙を引き裂くのでした。
その後吹石は静一に何度かアプローチをしてきますが、精神的に不安定になってる静一は吹石を拒みます。
しかしクラスでも浮き始めた静一を受け入れてくれた吹石に静一は心を開き晴れて二人は付き合うことになりましたが、静子に見つかり二人の関係は引き裂かれてしまいます。
激動の夏が終わり、季節は赤城颪が吹き荒ぶ冬へ。吹石さんを拒絶し続ける静一は、ママへ忠誠を尽くす日々…そんなママと静一が一緒にお出かけする先は？
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【毒親の洗脳？】静一の見てるママの本当の顔は？なんで吃音になった？
老いてもキレイなママ、それは静一の見てる世界？
静一の母、静子は同年代のママと比べるとかなり美人な顔立ちをしており中学生の子供がいるようには見えないほど若々しく描かれています。
しかしそれは静一の目を通して見えてる静子だったのです。
幼いころより母親に異常に干渉されて育った静一はいわば洗脳状態にあり、静一の目には静子が美しいママとして映っていたのでした。
物語の終盤に数十年ぶりに静子と再会した静一の目には老婆になってるはずの静子が昔のままキレイで美人な静子に見えていました。
ある事件がきっかけで吃音になった静一
静一の従兄弟のしげるを突き落とした静子、さらに親戚にしげるは一人で落ちたのだと嘘をつく静子、母親のそんな姿を見てしまい精神的に不安定になった静一は吃音になってしまいます。
普通の親ならそんな子供の姿を見たら心配して病院などの連れて行きそうなものですが、異常な母親と家族に無関心の父親だった為静一の吃音は中々治ることはありませんでした。
そしてその吃音がきっかけで今まで仲が良かったクラスメートからキツめのいじりを受けるようになっていきます。
しかしそんな状態の静一を見捨てず手を差し伸べてくれた吹石のおかげで静一は吃音を克服していくのでした。
静一はなんで逮捕された？何故しげるは殺された？犯人は？
しげるを突き落としたのは静子！しかしある日しげるが静一の元へやってきて？
静子に突き落とされたあとしげるはどうなったのでしょうか？
しげるは一命をとりとめたもののベッドに寝たきりの状態となり会話も満足にできない状態でした。
しかしそんなしげるも病院を退院し自宅療養に切り替えたタイミングで静子と静一はしげるの家にお見舞いに行きます。
そこでしげるは何かを思い出したように静子を拒絶します。
しげるの言動に疑問を思ったしげるの母親は静子がしげるを突き落としたのではないかと疑いはじめます。
静一に突き飛ばされた衝撃で、しげるに異変が⁉️ママを指差すしげるは、いったい何を話すのか⁉️
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そしてしげるの証言から確信を得たしげるの両親は静一の家に乗り込み静子を警察に突き出しました。（警察に行くことは静子の望みでもありました。）
こうして警察に連れて行かれてしまった静子。
静子と離れ離れになることに強い拒絶を示してた静一でしたが、静子と離れて穏やかに暮らせるようになり徐々に静子への洗脳も溶けてきた頃にしげるが1人で静一の家にやってきます。
封印していた記憶が蘇る静一は錯乱状態になりしげるを？
静子が逮捕され数日がたったある雪のふる早朝にしげるは静一の家に1人でやってきます。
しげるは静一を街の高台に行こうと誘います。
その高台は静一が三歳の頃に静子から突き落とされた高台でした。
異常の状態のしげると共に公園を歩いていると、段々と静一は過去のことを思い出し今と過去綯い交ぜになってる状態へと陥って行きます。
静一は自分が静子を追い詰めていた過去を思い出し、過去を悔やみ静子への思いでいっぱいになります。
そんな静一に「じゃあぼくをころして」と声を掛けたのは3歳の静一でした。
静一は過去の静子を追い詰めていた自分を殺す為に、崖から3歳の静一を落とします。
しかし実際に静一が崖から落としたのは一緒に来ていたしげるでした。
翌日、過去の自分を殺したと思いすっきりと目を覚ました静一でした。
高台での出来事は夢だと思いましたが、その後しげるの死体が発見され静一は鑑別所に連れて行かれます。
そして、逮捕されていた静子はしげるという証人がいなくなり証拠不十分で釈放されるのでした。
突如真夜中に現れた従兄弟のしげる。不可解な行動と言動に、静一の心が乱れ始める…そして⁉️
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【最終章ネタバレ】大人になった静一のその後！吹石とはどうなった？
しげるを殺してしまった罪で少年院に入った静一。
その後静子と父親は離婚が成立し、静一が出所後静子を再会する事はありませんでした。
しかし出所から23年後36歳になった静一の人生は静かに変わり始めました。
出所後静かに日々を繰り返す静一、36歳になり吹石と再会？
静子が逮捕された後、クラスから浮いていた静一をまたも優しく受け止めたのは吹石でした。
これからは吹石との関係は静子に妨害されることもない、そういう状況で静一はしげると突き落としてしまいまい鑑別所へと行くことになりました。
吹石に最後の別れなど言う事はもちろんできませんでした。
しかし静一が出所から23年の月日が経った36歳の頃吹石と再会するのでした。
それは父親の墓参りに来ていた静一の目の前に中学生の頃と姿の変わらない吹石に出会ったのでした。
しかしそれは吹石の娘でした。
吹石はその後結婚し2児の母になっていました。
娘を探しに来た吹石は静一と遭遇しますが、吹石は静一が誰だか分からずに言葉も交わすことなく二人は別れてしまいます。
静一と吹石の再会はこの1度きりでしたが、吹石は静一の幸せを願っていました。
静一の最後は？ママから開放された？
出所後一人で静かに暮らしていた静一。
誰ともかかわらずに家と仕事場の工場との行き来のみの生活をしていた静一にある日警察から静子を保護したという連絡がはいり、23年ぶりに静子と再会し一緒に生活するようになりました。
頼る身寄りもなく認知症の静子を仕方なく引き取った静一でしたが、静子とふたりで過ごしていくうちに静子の過去、そして静子は静子なりに自分を愛していたことを知っていったのでした。
ずっと静子の影に囚われていた静一ですが、静子の死をみとりその後は変わらず穏やかに暮らしていった静一は、もう老人に差し掛かった年齢のある日いつもの図書館帰りに見た夕日を見ながら静子の事を思い出します。
しかしその時にはもう静一は静子の顔が思い出せずにいたのでした。
壮絶な経験をし母親に洗脳され続けた静一は、最後には静子の顔が思い出せないぐらいにもう静子には囚われなくなり物語は完結しました。