今回は『赤髪の白雪姫』から「ヒサメ」について詳しく解説していきます。
この作品は珍しい赤髪をもつ少女・白雪とクラリネス王国第二王子・ゼンを中心に2人が思いを通わせ、共に歩んでいく王国ファンタジーです。
白雪は、とある事情から故郷を離れることを決意し、道中でゼンと出会います。
ともに過ごすなかで2人は恋仲となりますが、身分違いの恋にたくさんの壁が待ち受けます。
それでも白雪とゼンは仲間とともに成長しながら、共に歩んでいく道を模索していきます…
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かっこいい漆黒の騎士「ヒサメ」年齢や基本プロフィールを解説！
ヒサメはゼンやミツヒデ、木々と長い付き合いとなる人物です。
まずは彼の基本プロフィールを解説していきます。
本名はヒサメ・ルーギス。
漆黒の髪と切れ長の目が印象的で、ルーギス伯爵家の次男です。
生涯、家督を継ぐ兄に従い生きていく道が嫌で、木々の実家であるセイラン伯爵家の婿入りを狙っていました。
しかし木々に縁談は断られる形となり、セレグ騎士団に入団。後に副団長となります。
騎士団に入ったきっかけをルーギス家の庇護下から出ることと、ゼンと側近らの目障りになることを主な理由であると語っています。
自身で他人の機嫌をとるのが苦手といっており、嫌味と捉えられる発言もしばしば。飄々としており、どこか感情が読み取れない印象です。
しかし実は周囲をよく観察しており、ふとした気遣いが見られることもあります。
年齢についても気になるところですが、現時点まで具体的な記述はありません。
木々がヒサメに対し敬語で話しており、ヒサメはミツヒデに対しタメ口で話しています。
2人との関係性からミツヒデと同じ23歳ではないかと予想されます。
ヒサメとミツヒデは犬猿の仲？初登場回や過去の特別編を紹介！
ここではヒサメの人物像をストーリーからさらに詳しく解説していきます。
初登場回から過去の特別編、そしてミツヒデとの関係も明かされますよ。
木々との再会、ミツヒデとの出会い
ヒサメの初登場回は10巻。
木々がゼンの側近となる、過去のエピソードで登場します。
木々がゼンやミツヒデと交流し始めた頃、木々にヒサメとの縁談が持ち掛けられますが、木々の父・セイラン伯が断っていました。
ヒサメは縁談を断られたことが気に入らず、木々に直接会いに行きます。
そこでセイラン家の婿を望む理由が明かされます。
家督を継ぐ兄に従い生きていく道が嫌で、木々と初めて出会った11歳の頃から婿の座を狙っていたのです。
ヒサメは簡単には縁談をあきらめず、木々に2対2の決闘を申し込みます。
条件はヒサメが勝てば、木々の夫となること。
もちろん、木々は決闘の申し込みを受け入れます。
決闘当日、木々は1人で会場に現れ、やはりピンチに追い込まれます。
しかしミツヒデが相棒として加わり、最終的に木々側が勝利。
以後ヒサメは、自身の婿入りをかけ重要であった木々との決闘に割り込んだミツヒデに特に不快感を抱きます。
10巻の巻末ではヒサメとミツヒデのセレグ騎士団での会話が描かれ、にこやかに嫌味を言い合っています。
決闘以来、ヒサメとミツヒデは互いのことをあまり良く思っていないことが伝わりますね。
ゼンや木々からも2人は犬猿の仲といわれています。
最近ずっと赤髪の白雪姫を読み返してるんだけどやっとセレグ編が終わりましてヒサメを堪能できた☺️
ヒサメとミツヒデの犬猿の仲具合が非常に好き。不愉快とか言いながらいちいちミツヒデにかまいに行くヒサメが好きすぎる…— おんぷ (@SnDwrjmng) March 2, 2022
特別編からみるヒサメ・ミツヒデ・木々の関係性
さらに14巻の巻末には特別編も収録されており、ヒサメとゼンの側近2人の関係が見えてきます。
描かれているのは、ヒサメとミツヒデ、木々のセレグ騎士団での出来事です。
ミツヒデと木々はセレグでの任務後、そのまま1泊することに。
当日の夜に、副団長であるヒサメから木々の部屋の鍵が壊れて入れないため、ミツヒデと相部屋で泊まるように言われます。
しかしミツヒデが心臓に厳しいと木々に伝え、ヒサメを巻き込むことにします。
ヒサメは「ろくに寝られないだろうと思ったけど 呆れるね ミツヒデどの」と言い、木々には鍵付きのヒサメの部屋を貸し出します。
やはりミツヒデを茶化すために、わざと相部屋にしたようです。
犬猿の仲であることがよくわかる一場面です。
木々は2人の様子を一歩引いて常に見ています。
木々の結婚相手は？ヒサメの求婚、ミツヒデの決断とは？
セイラン子爵家次期当主である木々は結婚を考えるときが迫ってきていました。
1度ルーギス伯爵家からの縁談を断っていますが、最終的な決断はいかに…！
木々の結婚相手を巡ってヒサメはどう動いていくのか、解説していきます。
ヒサメと木々との関係は？
改めてヒサメと木々の関係性をおさらいしていきましょう。
ヒサメが11歳のとき、木々と初めて出会います。
その後、顔を合わせる機会はなく、木々の父・セイラン伯がルーギス伯爵家からの縁談を断ったことで、再び会うことになります。
以来ヒサメは、ミツヒデの元所属先でありゼンの管轄であるセレグ騎士団に所属したことでゼンたちと長い付き合いとなっていきます。
ちなみにセイラン伯とルーギス伯は、昔からの知り合いだったようですが、全く気が合わないようです。
10巻でセイラン伯はルーギス伯のことを傲慢男、ヒサメを腹の黒そうな顔だけの次男坊と厳しく批評しています…
セイラン家次期当主・木々の将来の決断が迫る
月日が経ち、木々がセイラン伯と約束したと家督を継ぐときが近づきます。
同時に縁談を本格的に進める時期にも入っていました。
木々はミツヒデとともに実家を訪ね、ゼンの側につくため家督を継ぐ期間を延長してほしいと願い出ます。
結果としてセイラン伯は木々の思いを尊重し、背中を押します。
さらに木々は、セイラン伯とミツヒデの前で「いざとなれば 私が求婚致します」と衝撃の告白をします。
その後ミツヒデは木々の求婚相手が自分であると気づき、木々と話す時間を設けます。
木々は改めてミツヒデに結婚を申し込みますが…
ミツヒデは、木々の求婚を断ります。
ヒサメの求婚、木々の答えは…
実はミツヒデへの求婚の前に、ヒサメは再び木々に結婚を申し込んでいました。
しかし、それな木々にある事件の解決の手札として渡されたものでした。
事件解決後も、ヒサメと木々の縁談は取り下げられず、木々はヒサメに求婚相手と話をしてくると打ち明けていました。
無事に木々とミツヒデとの関係には一区切りがつき、ヒサメとの縁談が本格的に進み始めます。
同じ頃、ゼンのウィラント城行きが正式に決定。
木々ももちろんゼンの側につくことを望んでいましたが、その前にヒサメと木々の縁談にも区切りがつくことになります。
ヒサメは見送る意思を伝え、改めて木々に膝をつきこう告げます。
「木々・セイランどの 君に結婚を申し込むよ」
木々はこれを受け入れ、2人は共に進む道を選択するのです。
ヒサメは『赤髪の白雪姫』最新刊でどうなっている？ネタバレ！
『赤髪の白雪姫』は現在、単行本が25巻まで発売されています。
ヒサメが登場する最新刊が22巻です。
それではストーリー展開と、気になる木々との関係についてみていきましょう！
22巻では白雪・オビ・リュウが光る新種の植物を街道沿いに植える許可をもらうため、各地を巡ることになります。
白雪たちは、オリオルド関所を管轄する騎士団を訪ねますが、許可を得られず領主であるルギリア・エイセツの元を訪ねることになります。
ルギリア邸に招かれたものの、そのまま夜会に参加することに…
そこで偶然白雪たちはヒサメと再会します。
ヒサメは木々との婚約をきっかけに今回のルギリア邸の夜会に招待されたようでした。木々にはまだ3人がいることを知らせていないようで…
「驚かせにいこうか 僕の許嫁を」と木々を呼びに戻り、白雪たちは木々とも久しぶりの再会を果たします。
その後白雪は皆の前で、エイセツに庭を歩こうと誘われます。
エイセツの立場を無下にできない白雪は誘いを受けますが、ヒサメがこっそりと切り抜け方を教えます。
さらにエイセツは家臣と協力し、仮病を使って白雪ら3人はルギリア邸に残らざるを得ない状況に追い込みます。
その本心はわからないまま、夜会は終了。
事態の一部始終をみていたヒサメと木々はどう動くかを早速相談します。
ヒサメは、「さて このまま殿下のところへ向かう？」と問いかけ、木々もそれに賛同します。
ヒサメの皮肉は健在ですが、以前よりも表情がより柔らかくなっています。
白雪に対する気遣いは、優しさもより感じられるシーンでしたね。
さらに夜会後の木々への提案は、ゼンたちに以前よりも尽力する姿勢を感じます。
ヒサメの細かな変化がみられた22巻。
木々との婚約が決まり、今後のヒサメにさらに注目です。
赤髪の白雪姫読み返してるけどゼンがいいのはもちろんわかってるけど、オビが最高オブ最高すぎて尊い。読み返すたびヒサメ殿の魅力がどんどん出てきてもうしんどい(語彙力
— ちゃんあや (@chanchanayachan) October 11, 2021
ヒサメのかっこいい名言3選！活躍シーンも解説
ストーリー序盤はヒサメの登場回はかなり限られてしまいます。
しかしゼンやミツヒデ、木々とは長い付き合いとなり、キーパーソンとなる場面を多々出てきます。
ヒサメの名言とともに、活躍シーン3選を詳しく解説していきます。
木々に迫る危険をヒサメが救う？！渡した手札とは
まずは16巻～17巻にかけての場面です。
物語の舞台は、ヒサメが所属するセレグ騎士団。
国王の命を受け、ゼン・ミツヒデ・木々が滞在することになります。
ちょうど騎士団には北の有力貴族・ベルガット家の双子が在籍してきたばかりでした。
そんな中、木々の縁談候補相手が次々と襲撃される事件が発生。
事件の真相を探る中、ヒサメは木々に結婚を申し込みます。
「木々どの 君に結婚を申し込むよ」
緊迫する状況下で、空気の読めない行動と思いきや…
ヒサメの求婚の真意は、木々が先手を打つために使える手札を渡すためだったのです。
一連の事件と縁談について話し合うべく、木々とヒサメはセイラン家を訪ねます。
そこでちょうどベルガット家から縁談が持ち込まれていることを知ります。
相手は北の大貴族。
簡単に断れないため、セイラン伯が対応策に苦慮しているようでした…
すると木々はルーギス家と先に縁談が進んでいると返事をするよう提案します。
まさかの状況に驚きを隠せないセイラン伯。
続けて木々は、「ヒサメどのが 私に使える手札として下さったのです」と真意を伝えます。
ヒサメと木々との縁談が表面上進む間、犯人の動向を探るゼンたち。
ついに一連の事件の首謀者がベルガット家の長男・トウカであることが判明し、事態も収束に向かいます。
ヒサメとミツヒデ、犬猿の仲にも変化が…？
木々の縁談候補相手が襲撃される事件をきっかけに、ヒサメとミツヒデの関係にも徐々に変化がみられます。
一連の事件では、容疑者としてミツヒデが拘束されていました。
ゼンたちは事件の黒幕がベルガット家であると掴みつつありましたが、ちょうどセレグ騎士団にベルガット家当主・トウカがやってきます。
トウカは基地内に刺客を送り込み、ゼンは窮地に追い込まれます。
木々、オビはゼンの元に向かおうとしますが、刺客によって中々進めません。
何とか木々が先にゼンの元に向かいます。
絶対的なピンチの中、ミツヒデは拘束されたまま…
そんなミツヒデを解放した人物はヒサメでした。
彼の助力もあり、ミツヒデと木々は無事にゼンの元にたどり着き、トウカは拘束されます。
事件後の休暇。
ミツヒデはヒサメのいるセレグ騎士団を再び訪ねます。
そこでミツヒデは改めてヒサメに事件で世話になったことに感謝を告げ、頭を下げます。ヒサメは驚きの表情を見せますが、
「どういたしまして」と微笑みながら答えます。
そして自身にもミツヒデに対する心情に変化があったことを話します。
ミツヒデを木々の地元.・セイラン領の収穫祭に誘い、「祭りで3人で飲むのもいいと 本心で言ってるよ 僕は」と自ら木々とミツヒデと一杯交わそうと告げます。
ここから過去に木々に決闘を申し込んで以降、ヒサメが抱えていた不愉快な気持ちに変化があったことがわかります。
今後のヒサメとミツヒデ、木々との関係性により注目です。
木々とミツヒデの関係性はどうなる？ヒサメがかけた言葉とは(19)
ベルガット家が絡む事件の収束後も、ヒサメとの縁談は取り消されないまま、木々とミツヒデは休暇に入っていました。
休暇中、実家に帰っていた木々を訪ね、ミツヒデは木々から求婚を受けます。
ミツヒデは求婚を断りますが、同時に木々が無二の信頼を置く騎士であると、相棒としての思いも口にします。
その後、木々からミツヒデに求婚することを聞いていたヒサメは、ミツヒデから経緯を聞きます。
そして、「ミツヒデどのの言葉は ずっと側でやってきた相棒へのもので思いを懸けてくれている事へのものには聞こえないね」と厳しい言葉を口にします。
ミツヒデはこれに対し、苦い表情をしますが何も言いません。
ヒサメはさらに「でも君よりにもよって…誰を相手に格好つけてるわけ？」と言葉を続けます。
その言葉にミツヒデは自分の都合で木々に伝えなかった思いがあることに気づきます。
改めて木々と真正面から向き合えたのです。
ミツヒデに嫌味を言うヒサメですが、だからこそ厳しい言葉でミツヒデに大事なことを気づかせたのかもしれませんね。
ヒサメはアニメで登場する？声優さんは誰？
赤髪の白雪姫は2015年7月にアニメ化され、2016年1月には2期も放送されました。
残念ながらヒサメはアニメ本編には登場しません…
アニメ終了後も15巻にオリジナルアニメDVD付き限定版、16巻・19巻・20巻にはドラマCD付き限定版が発売され、19巻のドラマCDにヒサメは初登場します。
気になる声優を務めているのは、櫻井孝宏さん。
今回は櫻井孝宏さんの代表作品もご紹介します！
・『しろくまカフェ』シロクマくん
・『終わりのセラフ』フェリド・バートリー
・『PSYCHO-PASS サイコパス』槙島聖護
・『鬼滅の刃』冨岡義勇
・『おそ松さん』松野おそ松
・『ダイヤのA』御幸一也 などなど
他の作品も楽しみながら、ぜひドラマCDで赤髪の白雪姫の世界観も楽しんでくださいね。
#赤髪の白雪姫 #ヒサメ
ひゃぁぁぁああぁぁぁあああぁ!! pic.twitter.com/GtwOzPIzaw— ❁︎＊Murasaki＊❁ (@murasaki_0705) June 8, 2018