リュウは赤髪の白雪姫に登場する少年です。
主人公白雪と共に王宮の薬室で働く優秀な宮廷薬剤師で、薬学研究、薬草園の管理、薬剤の調合から病人の診察までを行う薬の専門家です。
一度研究に没頭し始めると呼びかけられても気付かない程の集中力を発揮してみせる研究者肌。
白雪とは互いに尊敬しあう信頼関係で結ばれていて、流行病の薬の調合に四苦八苦する白雪の練習に夜を徹して付き添うシーンも見られました。
白雪にとっては頼れる上司ですが、体力不足で走るとすぐに息切れしたり、人との会話が苦手で顔を隠してしまったりといった一面も。
そんな薬剤師リュウのプロフィールや白雪との関係、成長した姿まで詳しくご紹介します！
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リュウのプロフィール紹介！どんなキャラクター？初登場は何話？
リュウは赤髪の白雪姫に登場する少年です。
初登場は2巻の第5話。
宮廷薬剤師の試験に合格し、王宮の薬室で働き始めた白雪の上司として登場しました。
まだ12歳ですがとても優秀な薬剤師で、あまり感情を表に出さず一人黙々と薬学研究に打ち込みます。
しかし人とコミュニケーションをとるのは苦手で、周囲から誤解されてしまうことも。
薬室で師弟として出会った歳の差師弟のリュウと白雪。
白雪とリュウは知識を共有してお互いに学び合い、共に成長していきます。
白雪とリュウの出会い
主人公の白雪は自分を助けてくれたゼン王子の役に立ちたいと、ゼンのいるウィスタル城の宮廷薬剤師を目指していました。
難しい試験に合格し見習いとして王城の薬室で働き始めた白雪が、薬室長から「あなたの上司」と紹介されたのはまだ12歳の少年・リュウです。
リュウは2年前に史上最年少10歳で薬剤師になった天才少年。
とても優秀ですが人とコミュニケーションをとるのは苦手で、白雪に対しても言葉足らずになってしまいます。
城の中を歩く時にも本で顔を隠してしまい、城で働く人の中には「得体が知れない」「出来れば関わりたくはない」と心ない言葉を口にする人もいました。
しかし白雪がリュウの下で一緒に仕事をしながら見たのは、真摯に研究へ打ち込む姿。
並外れた集中力と12歳とは思えない幅広い知識、びっしり書き込まれた手書きの薬学書を見た白雪は、素直にリュウを尊敬するようになります。
偏見なく接する白雪にリュウも心を開くようになり、二人は師弟として絆を深めていくのでした。
リュウと白雪、師弟の成長！二人に訪れた転機は！？
王城薬室で薬剤師の仕事に励んできた二人が大きく成長するのは、8巻第33話から始まるリリアス編です。
見習い期間を修了し、正式に宮廷薬剤師として働き始めた白雪。
薬室長ガラク・ガゼルトはリュウと白雪の二人に北方の街リリアスへの出張を命じます。
リリアスにはクラリネス王国の中央と北部を結ぶ街道の関所とその警備にあたる騎士団の砦、そして王立の研究施設が立ち並ぶ学問街がありました。
学問街は昔から学者たちが自分の研究資料を持ち寄って情報を共有してきた歴史があり、古いものから新しいものまで多くの文献が揃うクラリネス王国『北の書庫』と呼ばれています。
ガラク薬室長もかつてはリリアスの研究員でした。
施設を案内されたリュウと白雪は目を輝かせます。
学問街の薬学の館では植物採集家の女性ユズリとリリアス薬室の薬剤師をしている青年鈴(すず)、同じく薬剤師でガラクがリリアスにいた頃の昔なじみだというシダンとの出会いもありました。
北の街を襲う謎の病！力を合わせて立ち向かう薬剤師たち！
その頃、リリアスには王城からもう一人北部地域の視察に来ていた人がいました。
白雪の恋人ゼン王子の兄で、クラリネス王国第一王子のイザナです。
リュウと白雪が出張に来ていることを知ったイザナは一緒にお忍びでリリアスの街を視察することに。
そこへ声をかけてきたのはシダンの甥でリュウと同じ年頃の少年キリトでした。
リュウが薬剤師だと知ったキリトは、病気の友達を助けてほしいとリュウを治療室へ連れて行きます。
手足にアザが現れ体温が下がっていく見たことのない症状に驚きを隠せないリュウ。
しかも謎の病にかかったのはこれで4人目だと聞いて、イザナはリュウと白雪に調査を命じました。
二人は古い文献からこの症状がかつて東の小国で数百人に発病した疫病と同じものだと突き止め、原因と治療薬が見つかるまではリリアスの関所を封鎖するべきだと進言します。
その間にも、謎の病は関所の兵士や研究員に広がっていきました。
リュウはリリアスの薬剤師や研究者と協力して、この病気の原因が有毒植物の種が出す成分によるものだと突き止めます。
そして白雪と護衛のオビは種が毒を発生させている場所を探して雪の降るリリアスの森の中へ、リュウは学問街に残って病人の治療を続けながら薬剤師の鈴、シダン、植物学者のユズリと協力して治療薬の研究へ、二手に分かれて病に立ち向かいました。
互いを信じてそれぞれの場所で自分の仕事を全うしたリュウと白雪。
治療薬の開発で疫病は収束し、原因となった有毒植物オリンマリスも今後研究が進められることになりました。
リュウと白雪は現場の対応に当たっていたイザナ王子に認められ、リリアスの人々とも良い関係を築きます。
成長した二人の新たな旅立ち！リュウを見守る周囲の人々
出張を終えて王城に帰ってからもリュウと白雪はリリアスの人々と手紙のやり取りで交流を続けていました。
特にキリトはリュウにとって同年代で初めての友人になったのではないでしょうか。
その後、ガラク室長と国王になったイザナは将来クラリネス王国北部の城、ウィラント城の薬室へリュウを送ることに決めます。
北部地域は統治の難しいクラリネス王国の要所、もちろんその薬室も実力がない者には任せられません。
薬学修行のためリュウに二年間のリリアス赴任を命じました。
薬学修行には弟子の白雪も同行します。
二人の目標は北部の気候に合わせた薬剤師の仕事を経験し技術を磨くこと。
そして病の原因になった有毒植物オリンマリスの研究を進め、無毒の花を作り出すことです。
リュウとガラクの師弟愛
旅立ちの前夜、薬室長ガラクと二人で食事をしながら感謝の言葉を口にするリュウ。
リュウは10歳の頃にその才能を知ったガラクから声をかけられ薬剤師の道を進むことになったのです。
白雪にとってリュウが師匠であるように、リュウにとってガラクは師匠であり親のような存在でした。
ガラクも可愛がってきた弟子の成長と門出に涙を浮かべて祝福します。
あたたかく迎えるリリアスの人々
リリアスに到着したリュウと白雪。
疫病の治療薬を開発した宮廷薬剤師がリリアスの薬室に赴任してくるという噂は既に学問街で広まっていました。
改めて挨拶する二人はリリアスの人々にあたたかく迎えられます。
もちろんその中には一緒に治療薬の研究をしたシダンや鈴の姿も。
これからリリアス薬剤師兼研究員として忙しい日々が始まります。
二人を支える護衛のオビ
ゼン王子が付けた白雪の護衛として一緒にリリアスにやってきた騎士のオビもリュウと親しくなっていきました。
隠密として仕事をしてきたオビの言葉は今まで薬剤師としか関わりのなかったリュウにとって新しい視点をくれる存在になります。
リュウも彼を頼りにするようになり一緒に食事をしたり悩みを打ち明けたり。
オビも「リュウ坊」と親しげに呼んで白雪と共にその成長を見守っています。
リリアスでの二年間は新しい経験の連続！
疫病の原因となったオリンマリスには毒がありますが、夜の雪原に美しい光の花を咲かせる植物でもありました。
以前からオリンマリスを研究していたシダンと共に品種改良を進め、無毒の花を咲かせる事が二年間のリリアス赴任中のリュウ達の課題です。
研究を進めながらリリアス薬室の薬剤師としても仕事をこなすリュウと白雪。
王城ウィスタルとは違う環境に四苦八苦しながら経験を積んでいきます。
リュウは苦手だった人との会話も克服しようと、関所の兵士の治療の手伝いなどにも積極的に参加するようになりました。
オリンマリスの研究を通して研究員達との交流も深まり、同年代の友人キリトと遊びに出かける姿も見られるようになります。
ついに品種改良に成功！師弟の別れ？新しい道を見つけるリュウ！
二年をかけて研究してきたオリンマリスの品種改良がようやく成功し、無毒の美しい光の花を咲かせる新種の植物はフォスティリアスと名付けられました。
イザナはその報告を受け取り、白雪に次の課題を与えます。
新種フォスティリアスを北部の街道に植える為に各地の責任者を訪ね許可を得ること。
その時はゼンの名もイザナの名も出さず、自分と相手の信頼に基き進めること。
それは白雪がゼン王子の隣に立つのに必要な功績と人脈を得るための旅でもありました。
白雪はフォスティリアスを広める旅へ、リュウはウィラント城へ向かう準備のため一度王城ウィスタルへ、道を分かつことになった二人。
しかしリュウはリリアスで得た出会いと経験から、自分はもっと広い世界を知るべきだと考えていました。
オビと白雪に気持ちを打ち明け、旅についていきたいと申し出るリュウに二人は大歓迎。
リュウはガラク薬室長にも手紙を出し許可を求めます。
手紙を受け取ったガラクは今まで示された道を迷いなく進んできたリュウが自分で考え、悩み、新しい道を望むようになった成長を喜んでくれました。
こうして薬室長からの許可も降り、リュウは白雪とオビと共に三人で旅立つことになったのです。
背が伸びて大人っぽくなっていくリュウ！かっこいい&可愛いエピソード！
頼れる師匠、不器用な子ども？かっこいい&可愛いリュウの姿をご紹介！
10歳から薬剤師として働くリュウ。
白雪が「薬室で一番インクを使う人」と言って尊敬するように、日々熱心に研究に打ち込んでいます
植物や薬剤の膨大な知識量はもちろん柔軟な発想の持ち主でもあり、難しい場面でも的確な判断を下せる優秀な薬学者です。
しかし集中力が途切れるとどこでも突然寝てしまう姿は成長してからも変わりません。
また、子どもの遊びに不慣れでキリトに雪合戦を誘われてもどうしたらいいかわからず呆然としたり、ずっと研究ばかりしてきたので少し走るだけで座り込んでしまったり、薬室を離れたリュウには不器用な面も。
以前は常に無表情だったリュウもリリアス赴任を通してかなり表情豊かになりました。
オビや鈴といった少し年上の青年達や同年代のキリトと過ごしている時は薬学者リュウから少年リュウに戻っている事が多いように感じます。
リュウは成長期？初登場時からの変化も楽しみなキャラクター
初登場時にはまだあどけない子どもの表情を見せていたリュウも、作中で２年の時が流れるうちに少しずつ成長して背も伸びていきます。
23巻では旅立ちの前に前髪を切ってスッキリしました！
少年から青年への成長著しいリュウ。
これから彼がどう変化していくのかも楽しみです。
アニメでの声優は？
アニメ『赤髪の白雪姫』では、声優の三瓶由布子さんがリュウの声を担当されています。
三瓶さんは2000年にアニメ『だぁ！だぁ！だぁ！』の西園寺彷徨役で声優デビュー。
『Yes! プリキュア5』の主人公・夢原のぞみや『交響詩篇エウレカセブン』のレントン、『BORUTO-ボルト-』のうずまきボルトなど、幅広い役を演じている声優さんです。