寄生獣 後藤の最後の死因は?ラストは毒の鉄くずでとどめ?最強のパラサイトの目的を考察

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漫画『寄生獣』に登場するキャラクターで最強でかっこいいと話題の後藤

 

一つの身体に五体のパラサイトを持つ最強の敵である後藤に、主人公の泉新一とミギ―は物語の最後まで戦う事になります。

 

戦うために作られたと言っても過言ではない後藤。

 

後藤はなぜこんなに強いのか?またなぜかっこいいと言われるのか?

 

寄生獣で最強の敵「後藤」につい徹底考察します!

 

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後藤は最強のパラサイト?強さの原因とは一体なんなのか徹底考察!

カラダにパラサイトが5体寄生している?

後藤は寄生獣の5巻で初めて登場します。

 

最強でかっこいい!という姿とは正反対の姿形での登場ですね。

 

しかしこの後、後藤は単身でヤクザの事務所に入っていき、その場にいるヤクザ20名ほどを素手で皆殺しにします。

 

後藤は抵抗する人間をどれだけ素手で殺せるのか、またその時に受ける自分の身体へのダメージはどれぐらいなのかを実験していたのです。

 

後藤は自分の頭、両手、両足にそれぞれパラサイトを寄生し合計5体のパラサイトを宿しています

 

しかし、あえてパラサイトを使わずに自分の身体能力だけを使い、自分の身体の殺傷能力の高さを検証しています。

 

そんな冷静さを兼ね備えている点も、後藤の強さといえますね。

 

また後藤は自分の身体に宿るパラサイトを変形硬化させて、身体全体を防御しています。

 

弱点である人間部分の臓器はプロテクトされているので、銃も効きません。

 

さらに、戦う場所や相手が使ってくる武器に対し、最適な身体に変化し対応します。

 

トラックの荷台に飛び乗り逃亡を図る泉新一とミギ―を追跡するときは、両足をシカのように変化させ、攻撃能力が高い武器に対しては銃弾をはじいて対応する、というように、常に戦いの状況に適応した身体に変化出来る点も、後藤の最強の理由だといえます。

 

後藤は田村玲子によって作られたパラサイト?

最強の生物である後藤は自然と生まれてきたわけではありません。

 

彼は実験により人為的に作り出された生物です。

 

パラサイトでありながら人間の子供を出産し、最終的には子供を守るために銃弾を浴びて死亡した寄生獣のキャラクターの中で最も重要な人物である「田村玲子」。

 

常にパラサイトの存在意義を考え行動していた彼女の実験により、最強の生物である後藤は作り出されました。

 

興味深いのは、彼女が後藤の事を「か弱い仲間の一人ではあるが…無敵だ」と言っている場面です。

 

田村玲子は言います。

 

「我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ」

 

また市役所内でのパラサイトと軍の抗争時、後藤により隊を全滅させられた山岸二佐が、後藤に「何者なんだ…きさまらは…」と問う場面でも、後藤は同じようなことを言います。

 

「見た通りさ…単なる野生生物だよ。おまえらこそ何なんだ」

 

「強さ」とは一体何であるのか?

 

「強さ」とは単なる力の強さだけではありません。

 

力の強い生物が常に生き残るのであれば、ライオンや象は現在絶滅の危機に瀕していないでしょう。

 

では「強さ」とは何かといわれると、この地球上では「適者生存」が強さであると言えます。

 

パラサイト後藤の目的とは何だったのか?

後藤の強さの理由は単に力が強い、というだけではありません。

 

森で戦う時、道路で戦う時、建物内で戦う時、それぞれの場所において、もっとも適切な体形に身体を変化・適応させることにより、合理的に生き残ることが出来る…という事が、後藤が最強である理由だと言えます。

 

自然界において自分の強さをひけらかす事はそれほど重要な意味をもちません。

 

人間のように群れをなして生活する生き物にとっては自分の強さをアピールする事はある程度の意味があるかもしれませんが、単体で生きる生物にとって強さをアピールする事は逆にマイナスにもなりかねません。

 

人間VSパラサイト。

 

寄生獣において人間側は、人間の尊厳や威信をかけてパラサイトを駆除しようとしますが、対照的にパラサイト側は生き残るために合理的な行動をします。

 

後藤もまた、その場その場で生き残るための行動をしているだけに過ぎません。

 

そのため、人間たちが必死になってパラサイトを駆除しようと攻撃してくることにあまり関心は無いようです。

 

ではなぜパラサイトである田村玲子や後藤は最終的に殺されてしまったのでしょうか?

 

この点を考察するとおもしろい点が浮かび上がってきます。

 

パラサイトは人間に寄生し人間を食べて生活する単なる野生生物なのですが、一人一人個性や興味、目的も違います。

 

ミギ―は色々な事に興味があり勉強家で博学。

 

田村玲子はパラサイトの存在意義を考えて出産や後藤を作る実験などもする。

 

そして後藤にとっては戦いこそが目的です。

 

おもしろい点はこのそれぞれの個性により、結果的には殺されてしまった(自然淘汰してしまった)点です。

 

最強の生物である後藤は自分の強さに興味があり、戦いを好みます。

 

自然界で生き残るのが目的であれば、なるべく目立たない様にひっそりと生活し周りの環境に合わせていけば良いはずです。

 

しかし、結果的に泉新一との戦いに敗れ死んでしまいます。

 

田村玲子やミギーにも同じことが言えます。

 

田村玲子はパラサイトの存在意義と目的を探求するあまりに、子供を出産し後藤を作り出します。

 

最終的には子供を守るために銃弾を浴び死んでしまいます。

 

ミギ―も今まで得た膨大な知識や情報を処理するために、泉新一の右手に戻るという選択をする事になります。

 

このようにパラサイト達も自分の人生の目的を考えて行動し、自分の人生を生きて死んでいくのが分かります。

 

「我々はか弱い」と田村玲子は言いました。

 

皮肉な事に後藤が持っている強さの原因である「戦いこそが目的」という個性が、逆に弱点になってしまい、今のこの地球の自然環境とは適合出来なかったという事かもしれません。

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後藤の最後はどうなった?後藤のラストや死因について徹底考察!とどめは毒の鉄くず?

後藤の死因が予想外?

後藤と泉新一は合計3回戦っています。

 

一回目は森の中で戦い、泉新一とミギ―は後藤の圧倒的な強さに逃亡しています。

 

二回目も森の中で戦い、泉新一とミギ―は離れて戦う事により後藤に重症を負わせることに成功しますが、殺すことには失敗し、泉新一はミギ―を失います。

 

そして最後三回目の戦いも森の中で行われています。

 

ミギ―を失い失意茫然とする泉新一は、森の付近に住む老婆の家に居候状態で暮らします。

 

しかし、後藤はまだ死んではおらず森の周辺では後藤が人間を捕食する「ミンチ事件」が発生します。

 

ミギ―を失った身体ながらも後藤に戦いを挑む決心をした泉新一。

 

老婆から借りたナタを手に後藤が潜む森の中に行きます。

 

睡眠中の後藤に遭遇する泉新一。

 

老婆から借りたナタで後藤の首筋を攻撃しますが全く効きません。

 

後藤に殴られて産業廃棄物が不法投棄されたごみの山に吹き飛ばされる泉新一。

 

泉新一は産業廃棄物の中の鉄くずを引き抜き、後藤のプロテクターの隙間を刺します。

 

更に蹴りにより身体の奥深くまで鉄くずを刺す事に成功した泉新一。

 

しかし、すぐに後藤に追いつかれ泉新一は死を覚悟します。

 

死を受け入れた泉新一を触手で攻撃する後藤。

 

ですが、泉新一の右腕にわずかに残っていたミギ―の細胞と後藤の触手が融合し始めます。

 

ミギ―は泉新一の右腕に戻ってきます。

 

後藤の身体には異変が起こっています。

 

泉新一が後藤の身体に刺した鉄くずは猛毒の有機塩素化合物を含んだものだったのです。

 

後藤に寄生したパラサイトは毒が全身に及ぶ前に後藤の身体から逃れようとします。

 

逃れようとするパラサイトを無理やり統率する後藤。

 

しかし、ミギ―が後藤の首筋に切れ目を入れると後藤の身体は四方へと弾け飛びます。

 

身体が弾け飛びながらも必死に再生しようともがく後藤。

 

泉新一は必死に生きようとする一つの生命体である後藤に憐みを感じますが、手にしたナタを露出した後藤の内臓へと振り下ろします。

 

このようにして最強の生物である後藤は泉新一により殺されました

 

後藤の死因考察

後藤が死んだ直接的な理由は泉新一がナタにより露出した内臓を破壊した事であり、間接的な理由は産業廃棄物により生み出された有機塩素化合物を体内に入れられたため、という事になります。

 

では、もう少し俯瞰して死因を考察してみましょう。

 

最強の生物である後藤は、ある意味純粋な自然界の産物であるともいえます。

 

パラサイトが人間の脳に寄生した時に必ず受け取る本能ともいうべきメッセージがあります。

 

それは「この種を食い殺せ」です。

 

パラサイトという存在を地球や自然環境がもたらした必然的な自浄作用だととらえるとどうなるでしょうか。

 

自分の種のエゴや利益の為だけに地球全体の資源を使い捨てする人間という存在。

 

環境破壊と止まらない人口増加を適者生存の原理からとらえてみると、人類は遠くない将来に地球環境と共に滅びていくのは目に見えています。

 

ではその適者生存の原理になんらかの意思が働いているとしたら?

 

例えば近年増加傾向にある異常気象や海水の上昇、地球の温暖化や砂漠化、地軸の移動、未知のウイルスのまん延など、我々が住む地球の環境は年々変化していきます。

 

寄生獣の冒頭ではこのように書かれています。

 

【 地球上の誰かがふと思った。

『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか…』

地球上の誰かがふと思った。

『人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるのだろうか…』

誰かがふと思った。

『生物(みんな)の未来を守らねば…』 】

 

そしてこの言葉のあとにパラサイトの元ともいえる正体不明の生命体が、空から無数に降ってくるシーンにつながります。

 

この冒頭のシーンを考察してみましょう。

 

「地球上の誰か」とは地球自身か、あるいは超自然的な神の存在か、あるいは生物全体なのか、それは分かりません。

 

ですが、なんらかの意思が働いて結果的にパラサイトが登場した、ととらえるのが物語上正しいかと思います。

 

その意思を、仮に地球自身の意思と仮定すると、地球自身の自浄作用の為パラサイトが出現したともいえるでしょう。

 

地球の自浄作用の為に出現したパラサイト。

 

そしてそのパラサイトの中でも最強である後藤。

 

このようにとらえれば後藤という存在は、純粋な自然そのものであるともとらえられます。

 

そして人間の代表として物語に登場するのは、泉新一です。

 

泉新一は右手にミギ―が寄生することにより、パラサイトに対してある一定の理解を持っています。

 

パラサイト達は自然生物の一員として、本能に従い食べているだけです。

 

地球全体でとらえれば、増えすぎた人間を捕食する唯一の存在であり、生命体としての全体のバランスを保つためには重要な役目をはたす存在です。

 

泉新一も後藤にとどめをさすシーンでその事実に気が付きます。

 

本心では必死に生きようとする後藤を殺したくない泉新一ですが、最終的には自分のエゴの為、後藤を殺す決断をします。

 

「おれはちっぽけな…1匹の人間だ。せいぜい小さな家族を守る程度の…」

 

この泉新一の気持ちをエゴというのが適切なのかどうかは分かりませんが、生物全体の利益ではなく、個人の利益を優先するという意味においてはエゴであると言えるかと思います。

 

このように最強の生物である後藤の死因を俯瞰してとらえると、人間側のエゴの為に後藤は死んでしまった、という事が出来ます。

 

人間側の身勝手なエゴにより、自分たちの生死が左右される。

 

パラサイトの存在意義を探し求めていた田村玲子が、彼女の死の直前に泉新一にこのように話すシーンがあります。

 

寄生生物と人間は一つの家族だ。我々は人間の子供なのだ。だが……、我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。だからあまりいじめるな

 

最強の生物であり純粋な野生生物である後藤。

 

後藤の死因は、人間のエゴにより処理できなくなったゴミで身体を毒されて、人間の身勝手な小さなエゴにより身体の再生を許されなかったため、とも言えるのです。

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後藤はなぜかっこいい?かっこいい名言などを徹底考察!

登場から最後のシーンまで徹底的に戦いに身を投じてきた最強の生物、後藤。

 

彼の姿や生き様を「かっこいい」と思った方も多いと思います。

 

まず後藤で「かっこいい」と思えるシーンだと、この場面が思い出されます。

 

鍛え上げられた肉体に無表情でショパンを奏でるナイスミドルの男性。

 

実際にこんな男性がいたらそのミステリアスな雰囲気に男性女性問わずメロメロになる事間違いなしです!(それかドン引きするかのどちらか)

 

このシーンはパラサイトのコミュニティにとって泉新一が危険人物と判断され、後藤の右手である「三木」が刺客として送られる事が会議で決定した後のシーンです。

 

「後藤って単なる狂暴な殺人鬼じゃなくて、ピアノも弾けちゃうなんて何かステキ…」と思ってしまいますが、これは自分の右手である「三木」を指先まで完全にコントロールするための訓練であるかと思われます。

 

なぜパンツ一丁なのかは不明ですが…。

 

そして、後藤がかっこいいと思われる次の理由が、「いかにもラスボスの雰囲気をかもし出している点」です。

 

田村玲子はパラサイトながらも子供を出産したり、パラサイトのコミュニティを構想したり、後藤を実験により作りだしたりと、パラサイト側の「頭脳」として行動しています。

 

そして、最終的には人間側の心理を少しずつ理解し、子供の将来を泉新一に託すことにより、人間とパラサイトの橋渡し的な存在になりながらも死んでしまいます。

 

コミュニティのトップであり市長でもある広川は、「地球環境に多大な悪影響を与え続ける増えすぎた人間たちは、生物界のバランスを保つためにパラサイトによって間引きされなくてはならない」と自身の過激な主張を持っています。

 

物語的には広川がこのまま市長を続けて、パラサイトがコミュニティを徐々に各地へ広げ、やがて広川の主張どおりにパラサイトは「人間を間引く存在」として全世界へ認知されていく…、という話の流れも面白いかと思います。

 

そうなれば広川が最終的なラスボスだったでしょう。

 

ですが、やはりそのような壮大な物語にはならず、最終的には軍隊の前で最後の演説をして一斉掃射されて死んでしまいます。

 

その点、後藤は登場シーンから最後まで、常に戦いに従事していて、物語上でもそのほかの役目はありません。

 

一見物語の冒頭に出てくる「誰かがふと思った 生物(みんな)の未来を守らねば…」という寄生獣のテーマを考えると、あまり関係のないキャラクターのようにも見えてしまいます。

 

ですが逆に物語のテーマとあまり関係がないように見えるからこそ、自由に動ける存在だとも言えます。

 

純粋に生物としての強さを追求した形が「後藤」なのです。

 

そして「強さ・力」は心理学的には「父親」としても象徴されます。

 

また「優しさ・包容力」は「母親」として象徴されます。

 

たとえば、寄生獣のテーマを泉新一個人に向けて考えてみるとしましょう。

 

すると、泉新一が壮絶な経験を経ながらも、自分の中に存在する「父親」「母親」という象徴を乗り越えて、少年から大人の男性へと成長していく過程が見て取れるでしょう。

 

つまり泉新一は、一度失われた「母親」という象徴としての存在を田村玲子から子供を引き継ぐことにより乗り越え、いつかは越えなくてはならない「父親」という象徴としての存在である後藤を、ミギ―の力を借りることなく自分一人の力で倒し乗り越えました。

 

泉新一は自分の中の「父親」「母親」を乗り超える事により、一人の人間として大人に成長する事ができたわけです。

 

主人公である泉新一の成長を物語のテーマだと考えると、後藤がラスボスとして適任だと言えます。

 

読者が後藤を「かっこいい」と思う理由とは、もしかしていつかは乗り越えなくてはならない「強さ・力」に象徴される「父親」という存在を、後藤自身に投影してとらえているからかもしれませんね。

 

『寄生獣』後藤に対する読者の反応は?

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