小林さんちのメイドラゴン3巻無料ネタバレ!漫画タダで読む方法紹介!トールを連れ戻しに来たエルマ!敵か?味方か?

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悩んでいる人
『小林さんちのメイドラゴン』3巻を無料で読む方法とネタバレが知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

今回ご紹介する『小林さんちのメイドラゴン』を無料で読む方法は、登録不要もちろん合法です。

 

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『小林さんちのメイドラゴン』3巻を無料で読む方法は?

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『小林さんちのメイドラゴン』3巻ネタバレ紹介!

第21話 トールとドッジボール

『なぜ…どうしてこんなことになってしまったんだ…』倒れているトール、ルコア、ファフニールを見ながら小林さんは考えます。

 

さかのぼること1日前。

 

「コーヒー入りましたよー」トールは小林さんと、遊びに来ていたルコアにコーヒーを出します。

 

「用事もないのに時々飲みに来てごめん」とルコアは言いますが、「トールの様子見に来てるんでしょ?」と小林さんにはバレバレです。

 

テレビのほうに目をやると、ファフニールも小林さんの家にやってきていました。

 

「滝谷の持っているソフトは飽きた」と言いつつゲームをしているファフニールに小林さんは「本当はトールの様子を覗きに来たんでしょ?」と声を掛けますがファフニールから返事はありません。

 

そこへ学校へ通い始めたカンナが同級生の才川(さいかわ)と一緒に帰ってきました。

 

才川は泣いています。小林さんはカンナに事情を聞きます。

 

カンナは「決闘!」と答え、それを聞いたトールとファフニールは「加勢しますよ!」「殺す」と殺気むき出しです。

 

小林さんはカンナに詳しく説明を求めます。

 

カンナは話し始めます。

 

2人で一緒に帰っていたカンナと才川は公園で遊んで帰ることにしました。

 

ブランコで遊ぼうとしたとき才川めがけてボールが飛んできて、カンナがそれを受け止めます。

 

ボールが飛んできたほうにはカンナたちより大きい3人の少年がいます。

 

1人は「ごめん」と謝ってくれましたが、別の1人の少年が『ここを占領してしまおう。チビは帰れ』と言ってきました。

 

その言葉を聞いた才川は少年たちに「勝負よ!」と言い放ちます。

 

「明日人数をそろえるから負けたらここは諦めなさい!」と勝負の約束をしてしまっていたのでした。

 

「それで人数はそろったの?」小林さんが尋ねますが「駄目だった。才川人望ない」とカンナはグサリとくるひと言を返します。

 

そこでカンナと才川に加え、小林さん、ルコア、ファフニール、みんなで公園に行くことにしました。

 

少年たちも人数を揃えて待っていました。

 

しかし、実力差というか種族差というか、結論を言えば圧勝でした。

 

「覚えてやがれ!」と少年たちはベタなセリフを残して去っていきました。

 

『歯ごたえなかったから不完全燃焼だ』とこぼすトールにファフニールとルコアは賛同します。

 

そこにカンナも加わってドッジボールを始め、公園が戦場と化しました

 

そして現在(1ページ目)に戻ります。

 

壊滅状態の公園はルコアが元に戻しておくと言います。

 

その後は、定期的に小林さん基準のドッジボール大会が開催されることになりました。

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第22話 トールとご近所トラブル

飲み会の翌日、小林さんは二日酔いに苦しんでいました。

 

休日だったので小林さんはゆっくり寝ることにしました。

 

しかし、大きな音が頭に響きます。

 

「うるさいんだけどトール!」とトールに文句を言う小林さんですが、どうやらトールではなく隣の部屋からの物音のようです。

 

『どうして苦情を言いに行かないのか』と言うトールに小林さんは『両隣と向かいの3部屋からの騒音だから面倒くさい』と言います。

 

小林さんの代わりにトールが様子をうかがいに行きます。

 

まずは右隣りの部屋に行きます。

 

出てきた女性にトールは『すごい音がする』と伝えます。

 

女性は『料理をしていたところだ』と言い、激しい音を立てて出来上がった料理をトールにおすそ分けしてくれました。

 

トールは音に気を付けてと伝え次へ向かいます。

 

次は左隣の部屋です。

 

出てきた男性は『音楽をやってて』と言い、部屋の中を見せてくれました。

 

ギターやアンプなど本格的にそろっています。

 

本番では激しいメイクをして、激しい歌を歌っているようです。

 

トールは声量を抑えるように伝え次へ向かいます。

 

次は向かいの部屋です。

 

何度かチャイムを鳴らし、出てきた男性は『木を彫って置物を作っていた』とゴリラの置物を見せてくれました。

 

トールはゴリラは抑えてと伝え家に帰ります。

 

「人はいろんな音を出しているんですねぇ」と言いながら小林さんにコーヒーを入れます。

 

翌日、何やらもめている人たちがいます。

 

昨日訪ねた方々がお互いの音がうるさいと文句を言い合っていました。

 

トールは冷めた目でそれを見ながら『人間は同じ過ちを繰り返す。消すか』と物騒なことを考えていました。

 

後ろから小林さんがやってきて、『お互い時間帯を把握して、スケジュール作りをしていただけたら』と話し、それでもやむを得ぬ場合は…と耳栓を取り出しました。

 

トールは小林さんに「いいんですか?」と尋ねます。

 

「二日酔いじゃなければ気にしないよ」「静かすぎても嫌だし」と小林さんは言います。

 

そして「昼寝する」と横になった小林さんの隣でにトールも添い寝します。

 

隣で寝るトールの歯ぎしりが一番うるさいのでした。

第23話 トールと弁当一番!

「小林これー」カンナが遠足のプリントを差し出します。

 

遠足にはお弁当が必要です。

 

「私がやります。私のほうがうまいんですから」と言うトールにムッとする小林さん。

 

お互い『私のほうが上手い』と譲りません。

 

小林さんとトールによる『遠足弁当試合三番勝負』が始まりました。

 

審査員としてカンナ、ファフニール、ルコアも参加します。

 

作る料理はサラダ、肉、デザートの3品です。

 

1品目が完成しました。

 

小林さんはミニトマトだけ、トールは海鮮パプリカシーザーサラダを作りました。

 

自信満々なトールですが、勝ったのは小林さんです。

 

トールが作ったサラダでは弁当に入れるには多すぎたのです。

 

2品目は肉です。

 

小林さんはベーコンエッグ、トールはハンバーグを作りました。

 

満場一致でトールの勝ちです。

 

最後はデザートです。カップでも果物でも、調理なしで入れられるものを持ってくることになりました。

 

家を出ようとするトールをルコアが呼び止めます。

 

『小林さんとケンカなんて珍しい』とルコアが言うと、「そうですね…私…なんで…」とトールは冷静になります。

 

ファフニールは「なげかわしい」と言いますが、ルコアは「そういうトールになってくれて僕は嬉しい」と笑います。

 

小林さんがデザートを調達して帰ってきました。

 

トールはまだ戻っていません。

 

ルコアは小林さんに「距離が近づいたからこそ起こったケンカだよね」と嬉しそうに言います。

 

小林さんは「あの子はメイドだけど友達でもいいんだよ」と言います。

 

それを聞いたファフニールは「ドラゴン相手に対等のつもりか、人間」と凄みます。

 

しかし小林さんは「うん」「私とトールはそうだと信じてる。だから今日ケンカした」事もなげにいいます。

 

「ただいまでーす」トールが帰ってきました。

 

お皿に乗せられたのは、小林さんが買ってきたカップゼリーと、見たこともないもの。

 

小林さんは一口食べて「うまぁ!」と驚きます。

 

ルコアはとファフニールは「やっちゃいましたね」と笑います。

 

「異世界のは反則だ」小林さんが一口食べたものが小林さんに襲い掛かろうとしています。生きていたのです。

 

みんなが騒いでいるころ、雲の切れ間から不穏な影がやってきていました。

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第24話 トールとエルマ

「ごちそうさまー」食事を終え、トールが食器を片付けます。

 

その時大きな音とともに小林さんの家の壁が破壊されました。

 

その穴からおでこの真ん中に長い角が生えた少女がやってきました。

 

少女はエルマという名前のようです。

 

エルマは『ドラゴンはこの世界の秩序を乱す!私と一緒に帰るんだ!』と、先日やってきたトールの父と同じようなことを言っています。

 

「私は帰りません」とトールも言い返します。

 

カンナが横から小林さんに『トール様とエルマ様は犬猿の仲だ』『前ケンカしたときは島が3つ消えた』と教えてくれました。

 

そんな中急にエルマのおなかがなります。

 

「こんな緊迫した場面で腹を鳴らしている余裕があるなんて流石ドラゴン…というわけでもなく恥ずかしいみたいだ」などと小林さんが言っていると、「さっきからごちゃごちゃうるさいぞ人間さん!」とエルマが声を荒げました。

 

『人のうちを壊しといてずいぶんな態度だ。世界の秩序の前に法律を守れ。トールだってこんなことしない』と小林さんはエルマに言います。

 

「申し訳ない…って、なんで私が謝らないといかんのだ!」エルマはノリツッコミしています。

 

小林さんはどうして仲が悪いのかとトールに尋ねます。

 

トールは『勢力が違うから』と答えます。

 

エルマは秩序を重んじる調和勢、トールは破壊と支配を望む混沌勢で対立しているのだと言います。

 

『力づくでも連れて帰る』と言うエルマにトールは「やってみろ!チリ一つ残さずこの世から消滅させてやる!」と牙を剥きます。

 

そんな2人に小林さんが「よそでやれ」と言うとトールはコロッと表情を変え、「はーい、よそでやりまーす」と返事をします。

 

そんなトールを見てエルマは『トールが人の言うことを聞くなんて…』と驚きを隠せません。

 

トールは異空間を用意し、ここでやろうとエルマを先に行かせます。

 

そしてエルマが行ったことを確認して異空間を閉じてしまいます。

 

「ずっるー」と言う小林さんにトールは「平和的解決です」と笑います。

 

ちなみにエルマを飛ばした先は以前カンナと遊んだ草原でした。

 

翌日、「よくもだましてくれたな!」とエルマが戻ってきました。

 

「今度こそお前を…!」そこまで言いかけたところで空腹のあまりエルマは倒れてしまいます。

 

小林さんはエルマにクリームパンを手渡します。

 

クリームパンを一口食べたエルマはそのおいしさに涙を流して感動します。

 

トールはすかさず「帰ってくれたら今のやつ10個あげますよ」と言います。

 

クリームパンを10個もらったエルマは飛び跳ねながら帰っていきました。

第25話 エルマと仕事

小林さんの職場に新人さんが来るそうです。

 

「素人なら教育が面倒だなー頑張ってね滝谷君」小林さんが滝谷に押し付けていると丁度新人さんがやってきました。

 

「今日からお世話になります」とあいさつをしたのは、先日小林さんの家にやってきたエルマでした。

 

小林さんがエルマを廊下に呼び出し話を聞くと、小林さんの会社にやってきたのは偶然で、人間の調査のためとのことでした。

 

「この仕事できるの?」と心配する小林さんにエルマは「人間の作業を私ができないはずがない」と自信満々に仕事を始めます。

 

数分後、腕組みをしたままパソコンを凝視するエルマの姿がありました。

 

『なんだこれ。さっぱりわからん』エルマは困っていました。

 

それを見た小林さんはエルマの席まで行き、使い方を教えます。

 

仕事が終わり、小林さんとエルマは話をしながら一緒に帰路につきます。

 

エルマは小林さんに『給料はいつもらえるのか』と尋ねます。

 

小林さんは「うちは月末締めで今は月初めだし1ヶ月は先」と答えます。

 

『それでは家賃も払えないし、ご飯も食べられない』とエルマはショックを受けます。

 

ひとまず向こうの世界に帰りながら生活したらどうかと小林さんは提案しますが、エルマは黙ってしまいます。

 

「元の世界に帰れない?」小林さんはエルマに言います。

 

どうやら図星のようです。

 

エルマの話では、トールとエルマは強さは一緒だが産まれが違うため、エルマはこの世界と元の世界を繋ぐ門を開ける魔力は持っていないそうです。

 

「1ヶ月くらいならメシは我慢できる…」としょんぼり肩を落として帰るエルマを呼び止め、小林さんは近くの精肉店でコロッケを買って渡します。

 

帰宅した小林さんをトールが出迎えます。

 

エルマに会ったことは黙っていたほうが良いと思っていた小林さんでしたが、トールには匂いでバレてしまいました。

 

トールは「浮気ですかー!」「オフィスラブですかー!」と喚き、小林さんは冷静に対応します。

 

翌日、会社にはすっかり周りに馴染んだトールの姿がありました。

 

第26話 トールと対抗心

「小林先輩お疲れ様でしたー!」エルマと小林さんは一緒に帰路につきます。

 

エルマは餌付けされたこともあってかすっかり小林さんに懐いていました。

 

そんな2人の後ろ姿をトールは悔しそうな表情で見つめていました。

 

休日、小林さんが部屋でゆっくりしているとトールが勢いよく入ってきました。

 

「小林さんがきれいな部屋で休日を満喫できるようお掃除いたします」トールはそういうと何か光を発し、部屋の中の物を家具も含めてすべて消してしまいました。

 

部屋を元に戻しておくように言いつけ小林さんが部屋を出るとカンナが「おなかへった」と小林さんに抱き着きます。

 

それを見たトールは「朝ご飯作りますよー!」と小林さんリクエストのサンドイッチを作ります。

 

出来上がったサンドイッチを見て小林さんはトールに『ケツを見せろ』と言います。

 

トールのスカートに潜り込み確認すると、やはりサンドイッチに使われた肉はトールのしっぽでした。

 

『妙に張り切ってどうしたのか』と小林さんはトールに尋ねますが、トールは「わからないんですか?」と一言。

 

『わからない。空回りしてるし、初めて来た時に戻ったみたいだ』と小林さんは言いました。

 

その時玄関のチャイムが鳴り、エルマがやってきました。

 

『いつも世話になってるから…』と手作りのお守りを小林さんに渡します。

 

そんな2人のやり取りを、廊下のドアの向こうからトールがモヤモヤした表情で見つめていました。

 

それに気が付いた小林さんは察します。

 

トールが覗いていることに気づいたエルマは、トールに『今日こそお前を…』と話しかけました。

 

その途端、トールはエルマに向けてブレスを放ち、壁を破壊しエルマを吹っ飛ばしてしまいます。

 

そしてトールは話し始めます。

 

『私はわがままなんです。それでも抑えて我慢して…私だって頑張って…たくさん褒めて…ちょっと頭を撫でてほしい…』

 

そういうトールに小林さんは『私は求められることに慣れていない。どうしていいかわからない。友達はいたけど親友はいなかった』と伝えトールの頭を撫でます。

 

トールは嬉しそうに涙を流します。

第27話 トールとルコアズファミリー

『あっちの世界からこっちの世界に住むことになった』と小林さんの家でコーヒーを飲みながらルコアが報告します。

 

『人の家に住まわしてもらっているから遊びに来ないか』と小林さんとトールを誘います。

 

以前小林さんの家から帰る途中、誰かが儀式をしているような空間を見つけたルコアは「ちょっと行ってみよう」のノリで魔法使いの少年に召喚されてしまい、その家で暮らすことになったようです。

 

その少年に悪魔だと思われており、その誤解を小林さんとトールに解いてほしくて誘ったのでした。

 

ルコアが暮らしている家に着いた3人は部屋でゆっくりすることにします。

 

『トールと一緒でドラゴンだと思ってるけど、ルコアさんは一体何なのか』と小林さんはルコアに尋ねます。

 

「カテゴリにするなら元神」とルコアが答えます。

 

そしてトールから『同僚に酒盛られて酔った勢いで妹を犯し神の座を追われた』と衝撃的な事実が語られました。

 

それを聞き、小林さんは「悪魔でいいじゃん」と苦笑いします。

 

その時、ルコアを召喚した翔太(しょうた)が帰ってきました。

 

『使い魔が勝手に人を呼ぶな!仲間を増やしてこの家を乗っ取るつもりか』と翔太はおどおどしながらルコアに言います。

 

ルコアは『実は悪魔じゃなく翼竜だ』と翔太に伝えますが、「自分の力を強大に見せるはったりだろ!」と聞く耳を持ちません。

 

トールは翔太になぜ召喚の儀式をしたのかと尋ねます。

 

翔太は「僕が一人前だと認めてほしくて」と答えます。

 

『自分の力を誇示するために呼んだならルコアさんがかわいそうだ』と小林さんがいうと翔太は「言われてみるとそうだ」と納得してしまい、なんとなくルコアが帰る流れになっていきます。

 

「僕は帰りたいわけではない」とルコアは言いますが、いる以上は何か役に立つべきだとトールは言います。

 

家事はお母さんがやってるし、財産もお父さんが錬金術使えるからいらないと翔太は言います。

 

「じゃあ身体で…」とルコアは翔太を抱きしめます。

 

「やっぱり悪魔のサキュバスじゃないか!!」と翔太は逃げ出してしまいました。

 

帰り道、小林さんはトールに『写真盾を見るに、どうやら翔太君の父親はうちの会社の専務だ』と話します。

 

第28話 トールと昔話Ⅰ

ある日小林さんはトールに「元の世界に親しい人間はいなかったの?」と尋ねます。

 

トールは「少し以前の私をお話ししましょう」「私がその人間と会ったのは滅んだ村の中でした」と昔の話を始めました。

 

ドラゴンの姿のトールは、滅んだ村の廃墟を住処にしようと決めました。

 

そんな時一人の少女がトールに話しかけてきました。

 

盗賊をやっていた少女は仲間もボスも捕まり1人になり身を隠しているようでした。

 

トールは「お前に興味はない。失せねば殺す」と少女に言いますが、「言葉にこれほど意思が乗ってない殺すは初めて聞いた」と少女は笑います。

 

トールは少女めがけて足を降ろしますが、殺す気はないので少女は足の指の間に立っていました

 

少女は「しばらく一緒にいさせてよ」と言い、トールは「勝手にしろ」と答えました。

 

少女はトールに『ドラゴンってどんな気分?空を駆け回り、どんな奴にも負けない力を持ち、この世を自由に生きていける気持ちが知りたい』と聞きます。

 

トールは黙ったまま考えました。

 

ドラゴンが当たり前にできることを人間が勝手に羨んでいるだけで自由だと感じたことはなかったからです。

 

そこでトールは初めて考えます。

 

『自分の自由とは何か?戦いが終わったら自由なのだろうか?自由を手に入れたら私は何をしたらいい?』

 

「お前は自由を手にしたらどうする?」トールは少女に尋ねます。

 

少女は「メイドになる!」と言います。『自ら自分の人生を選びたい。私が人生で選んだのは奴隷になるか盗賊になるかぐらいだ』

 

そのあともしばらく雑談をし、少女は隣の国に行くと言い出発します。

 

『ドラゴンさん、ありがとう。一緒にいてくれて。また会えたらどこかで会おう』

 

鬱陶しい人間と別れたはずなのに、少し寂しさと不自由さを感じたとトールは小林さんに語ります。

 

『私にしては珍しくまた会ってもいい人間です』とトールはまんざらでもない様子を見せていました。

第29話 カンナと才川さん

「カンナさん、うちに遊びに来ない?」

 

学校帰りに才川はカンナを誘います。才川家のメイドさんがトールに会いたがっているので一緒に連れてきてほしいと言います。

 

カンナと一緒に小林さんとトールも才川家に向かいます。

 

小林さんは才川から「カンナさんのおかーさん」認定を受けややショックを受けながら才川家のメイドさんを紹介してもらいます。

 

ジョージーと名乗った少女はトールとは違ったタイプの服を着ています。

 

『メイドっぽくない』と言うトールに小林さんは『メイドに決まった制服はなく、従属的意味が強くなるにつれ決まった形ができてきた』と説明します。

 

ジョージーは『これは奉公に出た少女がお給金で作っていたようなメイド服です』と補足説明をします。

 

そして小林さんはとジョージーはがっちりと手を取り合い意気投合しました。

 

ジョージーはトールに『あなたとメイドについて語り合いたかった』といい、それを聞いた小林さんはトールの手を取りジョージーと一緒にほかの部屋へと入っていきました。

 

残されたカンナと才川は才川の部屋で遊ぶことにしました。

 

カンナは才川の部屋でツイスターゲームを発見し、2人でやってみることになりました。

 

カンナを意識している才川はカンナと肌が触れるだけで真っ赤になってしまいます。

 

次はゲームをします。カンナは『ここじゃないと落ち着かない』と才川の膝の上に座ります。

 

才川は幸せすぎて気が気ではありません。

 

その時、カンナが才川に尋ねます。『私、クラスの子と仲良くできてる?』

 

才川は答えます。『できている。何でもできてみんなから褒められて…』

 

カンナは『仲良くとは違う。小林とトール様みたいなのがいい』と言います。

 

才川はよくわからないながらも『私はカンナさんが好きで、もっと仲良くなりたい。できれば結婚したい』と言います。

 

するとカンナは才川を押し倒し「じゃあ…もっと仲良く…しよ?」と攻め寄ります。

 

その時「もうイヤー」とトールが才川の部屋に入ってきました。

 

そのあとを目をぎらつかせてメイド談義を求める小林さんとジョージーが追ってきます。

 

結局何事もなかったカンナと才川でしたが才川は少し残念そうな表情を浮かべていました。

 

ちなみに、ジョージーは才川の姉で、名前も偽名、メイドではなくメイドマニアだったのでした。

 

第30話 トールと犯人捜し

ある日コーヒーを飲みながらゆっくりしていた小林さんの目にテレビのニュースがうつります。

 

昨夜大規模な土砂崩れが起きたという内容で、そこは小林さんとトールが出会った場所でした。

 

「トールがやったんじゃないの?」と尋ねる小林さんにトールは「違いますよ。ここは2人の大切な場所じゃないですか」と真面目なトーンで答えます。

 

「犯人を捜しましょう」というトールに『本当に自然災害かも』と小林さんは言いますが、『永久に保全するために結界を張ってあった』と告白します。

 

つまりあの場所を破壊できるのはあっちの世界のだれかということです。

 

小林さんがネットで調べた情報によるとど崩れは夜の21~3時の間です。

 

その間のアリバイを聞き込みに向かいます。

 

まずはカンナです。カンナは22時にはいつも寝ているし小林さんも確認しています。

 

『21~22時は?』と尋ねるトールに小林さんは『私と一緒にお風呂だった』と答えトールは『有罪!私も一緒に入りたい』と言いますが捜査続行です。

 

次はファフニールの所へ行きます。

 

『昨日は滝谷とずっと家にいた。ライブのコール&レスポンスを確認して復習していた』

 

すっかりこっちの世界にかぶれたファフニールもアリバイありでした。

 

次はルコアのところです。家を訪ねると翔太が出ました。ルコアは昨日から外国に行っていて不在とのこと。

 

「僕は召喚した時にルコアと魔力がつながってるからどこにいるかわかるんだ」とのことで、ルコアも白のようです。

 

残るはあと1人…エルマのところへ向かいます。

 

エルマは商店街でたい焼きを買い食いしていました。

 

そこへトールがやってきて顔面に蹴りを入れます。

 

小林さんが「今日ニュースで山がさ」と切り出すと、『私も丁度そのことを調べていた』とエルマが言います。

 

「じゃあ誰が…」小林さんがそう言いかけた時、「私だよ」と声が聞こえました。

 

空を見上げるとそこには、こっちの世界の人間ではない少女が浮いていました。

 

「イルル…」トールは少女のことを知っているようです。

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