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『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』2巻は漫画アプリで読める
日向夏による原作小説『薬屋のひとりごと』は、2つの漫画雑誌にてコミカライズされています。
1つ目は「月刊サンデーGX」に連載されている『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』です。
原作:日向夏
作画:倉田三ノ路
キャラクター原案:しのとうこ
もう一つは「月刊ビッグガンガン」にて連載されている『薬屋のひとりごと』です。
原作:日向夏
作画:ねこクラゲ
構成:七緒一綺
『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』第2巻は、こちらの小学館が運営する漫画アプリ『サンデーうぇぶり』もしくは同じく小学館が運営する『マンガワン』にて無料で読むことができます。
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『薬屋のひとりごと薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』第2巻 ネタバレ&感想
第六話 園遊会
吹く風に寒さを感じるようになりました。
後宮に務める下女、猫猫(マオマオ)は後宮の医局で、薬草を取り扱っていました。
猫猫は後宮に来る前は花街の薬屋で助手をしていました。
しかし人攫いに遭い、後宮勤めの下女として働くこととなります。
薬学とは無縁の下働きをしていましたが、後宮の宦官、壬氏(ジンシ)に目を付けられます。
そして猫猫は後宮の上級妃、玉葉(ギョクヨウ)妃の毒見役をすることとなりました。
薬や毒に関われる現在の境遇を喜びつつも、性格の悪い壬氏に素直に感謝はできない猫猫でした。
ふと猫猫は後宮内の様子が慌ただしいことに気づきます。
疑問に思う猫猫に、医局のやぶ医者が恒例行事である園遊会が近いことを教えます。
園遊会は皇帝やその臣下、さらに上級妃が集まって舞の観賞や、食事などを行います。
今回の年中行事では後宮の上級妃、四人全員の参加が決まっていました。
猫猫が毒見役として仕える玉葉妃も参加、さらに玉葉妃の娘、鈴麗(リンリー)公主(ひめ)のお披露目もあり、玉葉妃の侍女達はその準備に張り切っていました。
園遊会は演武や演奏の鑑賞、さらに食事と、長い間を風の吹く屋外で過ごします。
去年に、園遊会を経験した侍女たちは寒さへの対策に悩んでいました。
猫猫は肌着にポケットを縫って作り、そこに温石(カイロ)を入れること提案します。
侍女達には好評で、さらに話を聞いた壬氏にも猫猫はポケットを縫うこととなりました。
園遊会当日。
玉葉妃の支度を終え、侍女達の準備をしていました。
猫猫も衣装に身を包みます。
さらに普段化粧をしない猫猫に、侍女達は張り切って化粧をしようとします。
前準備として侍女達は猫猫の顔を濡れ布巾で拭きます。
しかし磨かれた猫猫の顔を見て侍女たちは驚くのでした。
寒風の吹く中、園遊会が始まります。
帝を正面とし、その左右の上座には帝のお気に入りである玉葉妃、梨花(リファ)妃が並びます。
玉葉妃は赤、梨花妃は青い服装で非常に華やかな印象を与えます。
その下座には同じく上級妃の二人が並びます。
年配の阿多(アードゥオ)妃は黒という地味な色ながらも上品に纏められ、男装の麗人といった雰囲気です。
幼い里樹(リーシュ)妃の桃色の服装を見て猫猫は違和感を覚えます。
仕来りである五行に倣うのなら里樹妃の服装は白が妥当でした。
里樹妃の侍女たちは白の服装を纏っており、里樹妃と侍女たちの不和を猫猫は感じ取ります。
猫猫が帝の席である中心へ目を向けると、帝と帝の母である皇太后、そして空席が並んでいました。
侍女の一人からそこは皇弟の席であると聞かされます。
病弱で行事にはほとんど欠席であり、今まで誰も姿を見たことがないとのことでした。
猫猫はふと、自分の周囲が煌びやかになったと錯覚します。
それは猫猫には覚えのあるもので華やかな空気を纏う宦官、壬氏がやって来ました。
立ち去ろうとする猫猫を壬氏は呼び止めます。
しかし化粧によって美しくなった猫猫を見て、思わず別人と勘違いします。
猫猫が普段のナメクジを見るような目で壬氏を睨んだことにより、幸いにも誤解は直ぐ解けます。
壬氏が勘違いした大きな理由は猫猫のそばかすが綺麗に消えているためでした。
化粧で上塗りしたと壬氏は思っていましたが、猫猫は否定します。
猫猫は「自分をわざと醜くするため」に「そばかすの化粧」を顔にしていたのでした。
猫猫の生まれ育った花街では女を路地裏に連れ込む悪漢も居ます。
そういった輩から身を守るために猫猫は醜く見えるよう、そばかすを入れていました。
幸い猫猫は襲われた経験はありませんでしたが、人攫いに遭って後宮に来ることとなりました。
後宮の運営に関わる壬氏は猫猫に謝罪します。猫猫は人攫いに後宮の給金が行くことに苛立ちを見せますが、壬氏に特に思う所は無いようでした。
しかし壬氏はそれでもすまなさそうにします。そして自分の簪を猫猫の髪に挿して去っていきました。
簪を挿したまま猫猫は侍女たちの元へと戻ります。すると簪を見た彼女達は猫猫を羨ましそうにしていました。
簪がどういった意味を持つのか、猫猫は聞こうとします。しかし梨花妃の侍女達が嫌味を言いながら現れます。
猫猫は以前、毒で衰弱した梨花妃の世話のため、梨花妃の宮殿である水晶宮に二カ月ほど勤めていました。
その際に非協力的な侍女たちにドスを利かせたりと、猫猫と水晶宮の侍女達は複雑な関係でした。
侍女の一人が「不細工な侍女は置いてきたのか」と言います。どうやら壬氏と同じように、化粧した猫猫を別人と思っているようでした。
その侍女は猫猫が以前、花街流の性的な脅しをした人物でした。猫猫はその時のことを思い出させる台詞を言います。
ここでようやく、その侍女は目の前の人物が猫猫と気づきます。以前の恐怖で顔を青ざめながら、逃げるように他の妓女たちと去っていきました。
玉葉妃の侍女達は水晶宮で猫猫が虐められてないか心配していました。
しかし猫猫は特に気にしておらず、むしろ顔を覚えられてなかったことに傷ついていました。
不意に遠くのほうから、侍女達の争う声が響きます。
服装から阿多妃と里樹妃の侍女達が言い争っているようでした。
それを見た玉葉妃の侍女達は阿多妃と里樹妃の関係を猫猫に聞かせます。
なんと五年前、里樹妃は九歳の時に先帝の嫁、阿多妃はその時に東宮だった現帝の嫁でした。いわば年齢が逆転した姑と嫁の関係です。
先帝が亡くなり里樹妃は一度出家しますが、即位した現帝の妃として戻ることとなりました。
先帝の幼女趣味を想像し、猫猫は鳥肌を立たせます。
先帝の時代から続く里樹妃の事情。そして里樹妃と仲の悪い侍女達。
それらが園遊会に悪い影響が無いか、猫猫は不安を抱いていました。
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第七話 毒見
園遊会も昼餉前の休憩時間となりました。
休憩所である裏庭で、猫猫は多くの男性の文官、武官が女官に簪を渡す光景を目にします。
侍女の一人が簪の意味について猫猫に説明します。
どうやら後宮外の人間が後宮の優秀な女官を勧誘し、その目印として簪のような装飾品を渡しているようです。
説明した侍女はさらに「別の意味」もあると、猫猫に思わせぶりな態度を取ります。しかし猫猫は特に興味が無く、侍女は肩透かしを食らいます。
壬氏から既に簪をもらった猫猫はそれを眺めていました。
ふと彼女を「お嬢さん」と呼ぶ声が聞こえます。そこには中腰の姿勢で簪を差し出す男性が居ました。
中腰のせいか男性の足は震え始めており、思わず猫猫は簪を受け取ります。
受け取った猫猫に男性は李白(リハク)と名乗り、笑顔を浮かべ去っていきました。
李白からの簪を見つめる猫猫に、今度は梨花妃がやって来ます。
猫猫が世話をしていた頃の衰弱した面影はなく、健康そうな顔つきでした。
安心する猫猫に梨花妃は自分の簪を与えます。
それを見た玉葉妃の侍女は、玉葉妃が拗ねないか心配する様子を見せました。
昼餉の時間となり、猫猫は玉葉妃に配膳される食事の毒見を始めます。
器の様子や舌を働かせて真剣に毒見は行いつつも、猫猫はむしろ楽しそうに食事を行っていきます。
他の毒に怯えながら、食べ勧める毒見役とは対照的でした。
なます(魚の酢の物)の毒見中、猫猫は食材が魚の代用品(クラゲ)であると食感で気づきます。
玉葉妃の毒見を普段から行う猫猫は、配膳が他の妃と間違えられたと気づきます。
周囲を見回すと、蒼ざめながらなますを口に運ぶ里樹妃と、その様子を口を歪めて眺める侍女の姿がありました。
その光景から猫猫が食べた代用品のなますは、本来里樹妃に運ばれるもので、侍女が嫌がらせとして入れ替えたようでした。
園遊会では皇帝と上級妃、そして上位の文官、武官が食事を共にします。
猫猫に簪を渡した男性、李白も末席ながら食事の席にいました。
ふと李白の後ろの男性達が怖がらずに毒見を行う猫猫に注目します。李白は猫猫を不愛想な少女と思っていましたが、猫猫の毒見の様子を見て顔色を変えます。
猫猫が羹(スープ)を口にした瞬間、顔には恍惚とした表情が浮かび、見ていたほとんどの男性を赤らめさせました。
猫猫が唇に残った羹を美味しそうに舐めとる様子を見て、李白は羹の味も気になります。
しかし猫猫は懐から布を取り出すと、口に含んでいた羹を吐き出します。
ざわめく周囲に、猫猫はこの羹が「毒です」と言うと、立ち上がりその場を去っていきました。
裏手の水場で猫猫は口をゆすいでいました。
その口には毒のしびれが残っていました。「もし飲み込んでいたら今頃はどうなっていたか」と猫猫は興奮しながら想像します。
後宮に来る前は自ら毒を煽り実験台になるという、狂科学者(マッドサイエンティスト)の生活をしていました。
その彼女にとって口が痺れる毒入り羹はご馳走とも言える代物で、彼女の顔には笑みが浮かんでいました。
笑顔の猫猫でしたが、後ろから呼ばれながら体を引っ張られます。
彼女を引っ張った人物は壬氏でした。彼は治療のために猫猫を執務室に引っ張っていきます。
どうやら毒を疑った大臣が自ら羹を飲んでしまい、大騒ぎになったようでした。
毒入り羹を口に含んだ猫猫を壬氏は心配していました。大人びた笑みの消えたその顔は、普段よりも幼く見えるほどです。
猫猫は執務室に連れていこうとする壬氏に、里樹妃と毒見をした侍女を連れてくるように言いました。
やってきた里樹妃は服越しに腕をさすっており、猫猫は袖をまくって肌を確かめます。
そこには猫猫の想像した通り蕁麻疹が浮かんでおり、猫猫はその原因がなますの食材だった魚介類と確認します。
猫猫自身も蕎麦が似たように苦手で、以前食べて呼吸困難になったほどでした。
「慣れの問題ではない」と猫猫は危険性を強調します。その上でその場の人間、壬氏、里樹妃、毒見役の侍女には「なぜか配膳が入れ替わっていた」と言いました。
最後に猫猫は侍女に視線を向けながら「仮にわざと与えたのなら毒を持ったのと同じことだ」と忠告します。
その言葉に侍女は顔を青ざめさせ、里樹妃と共に去っていきました。
翡翠宮に戻った猫猫は、心配する玉葉妃の侍女達に布団に放り込まれます。
横になっていた猫猫でしたが、壬氏の命令で彼の腹心、高順(ガオジュン)が毒入り羹の器を持ってきました。
猫猫は薬品を使い、器に触れた指の痕を浮かび上がらせます。
指の痕から料理人や配膳を除き、本来はあり得ない人物二人が器に触ったと猫猫は推測します。
状況から見て里樹妃の毒見役、そして羹に毒を混ぜた犯人でした。
ここで初めて猫猫は、里樹妃の毒見役が玉葉妃と里樹妃の配膳を入れ替えたと高順に明かします。
なぜ入れ替えたのか。それは侍女達の里樹妃へのいじめによるものでした。
慣例の五行に因むなら里樹妃は白の衣装が妥当でしたが、侍女だけが慣例に倣い、主の里樹妃は外れていました。
浮いた衣装を着せて、さらに里樹妃の食べられない配膳と入れ替えたのは里樹妃に恥をかかせるためでした。
そこまで看破している猫猫に、高順は「何故、壬氏に話さなかったのか」と聞きます。
猫猫は侍女を積極的に助けたかったとは言いませんでした。しかし位のある人物にとって毒見役のような侍女の命は軽いという現実を言います。
「(配膳を入れ替えるような)危険な真似はするなと釘は刺した」と猫猫は自分なりの答えを高順に伝えました。
その深夜、高順は壬氏と毒入り羹の事件について話し合っていました。
後宮内では以前、色付き炎で秘密の連絡を取り合ったという痕跡も残っており、重なる調査に壬氏は顔を歪ませます。
その姿は美貌の宦官壬氏のものではなく、高順が知る本来の立場の素の姿でした。
壬氏の頭には簪が残っており、壬氏はその片付けを高順に命じて下がらせます。
高順の手にある簪には伝説の霊獣の長、麒麟の姿が彫られています。それは簪を身に着けられるのが、それだけ高位の人物であると意味していました。
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第八話 里帰り
園遊会も終わり、毒入り羹事件は話題になっていました。犯人もそうですが、毒を見破った侍女が噂に挙がっているようでした。
下女仲間の小蘭も侍女の正体は気になるようで猫猫に聞いてきます。猫猫は元通りそばかすを入れており、小蘭を始め毒見役の侍女と気づく人物はいないようでした。
園遊会での話題で小蘭は簪のことを口にします。
猫猫も数人からもらっていました。それを聞くと小蘭は張り切って、猫猫に簪の意味を話し始めます。
猫猫に簪を渡した武官、李白は訓練所で他の兵士と剣の打ち合いをしていました。
ひと段落した所で李白は猫猫からの文を手渡されます。
園遊会で簪を渡した侍女からの呼び出しでしたが、義理で大量に配っていたのもあり猫猫の名前では顔は思い出せませんでした。
後宮と外部の待ち合わせ所に李白が行くと、李白には身に覚えのない侍女がいました。
猫猫がそばかすの部分を隠すと李白は初めて園遊会で見た毒見役と気づきます。
猫猫は里帰りを希望しており、その身元保証人として李白を希望したとのことでした。
猫猫の様子から李白は、男性が女官に渡す簪が持つ「本来の意味」を知らないと気づきます。
李白は猫猫に、「(単なる身元保証人として)俺を利用するのか」と凄んだ顔を寄せます。
猫猫は動じず「お礼はする」と言い、懐から女性の名前が書かれた札を取り出しました。
それは花街で有数の老舗である妓楼「緑青館」。その中でも会うのすら大金が必要な三大美姫の名前でした。
李白は降ってわいた機会に動揺しつつも、なぜ侍女の猫猫にそのような伝手があるのかと疑います。
猫猫は悩む李白を見ると、他にも伝手があると別の簪を見せながら立ち去ろうとします。
しかし李白は美姫の札を掴みます。それを見ながら猫猫は笑みを浮かべるのでした。
里帰りの日となりました。「本来の意味」を知る侍女達からは祝福を受けます。
玉葉妃は猫猫の帰省を知った「ある人物」がどのような反応を見せるのか、想像して愉しみ侍女長に窘められていました。
李白は猫猫を連れ、上級の妓楼である緑青館への礼儀として馬車で向かっていました。
後宮と花街は距離は近いため、李白と猫猫は直ぐに緑青館へと到着します。
館の主である老鴇(やり手ばばあ)はドケチなことで有名で、三大美姫の紹介はしたもののどこまで融通してくれるか猫猫は不安でした。
猫猫を老鴇は悪態で出迎えます。李白を値踏みした老鴇は、三大美姫の一人、白鈴(パイリン)を呼びます。
白鈴のある性癖を知っていた猫猫は止めようとしますが老鴇に口を塞がれます。
少し経った後、三大美姫の一人、白鈴がやって来ます。武官である李白の分厚い腕や胸板を見た彼女は涎を垂らして李白と奥へと歩いてきました。
李白と白鈴が去った後、老鴇は李白からこの先どれだけ搾り取れるかと笑みを浮かべていました。
昔は舞の美しさから天女と称えられた老鴇でしたが、猫猫にとってはしわがれた業突く張りの婆でした。
その性格故か老鴇は猫猫も妓女にしたがっているようでした。猫猫はしかし後宮での任期を盾に何とか断ります。
人攫いに遭い、猫猫は一年近く花街から姿を消していました。話を終えた老鴇は猫猫に家に戻るように言います。
花街の一角にある老朽化した一軒家。そこが猫猫の生家である薬屋です。
薬の調合をしていた猫猫の養父が穏やかな笑みで彼女を迎えます。
久しぶりに生家で一晩過ごした猫猫でしたがその早朝、扉を叩く音と少女の声で目を覚まします。
養父共にとある妓楼の部屋に向かいます。
そこには寝台の上で倒れている男女の姿がありました。
妓女とその客の男性が心中を図ったのかと猫猫は推測しますが、呼吸の無い男の処置を優先させます。
猫猫の処置で男には呼吸と意識も戻ります。妓女のほうは軽症でした。
危機を脱した猫猫は後処理として、心中に使われた毒が何なのか部屋を見回します。
すると中毒を起こしやすい噛み煙草があり、それが毒だと判断した猫猫は体内洗浄に炭を使おうとします。
しかし養父に止められます。
養父は男性の吐しゃ物の中に煙草が入っていないこと、さらに毒を口に入れたものとしてテーブル上にあった酒の付着している容器に目を向けます。
噛み煙草という可能性に飛びついて誤った判断をした猫猫は、改めて養父を賞賛します。
処置される男を部屋の外から他の妓女達が覗いていましたが、その声には男への嫌悪がありました。
男は他の妓楼でも問題を起こしていたようです。例えば身請けするという話を複数の妓女にしていた。そのため前にも毒を盛られたりしていた。
処置を終えた猫猫と養父は家へと戻ってきます。
猫猫は男を罵っていた妓女たちの話から、相手の妓女が毒を盛ったのではないかと養父に言おうとします。
しかし養父は猫猫を制して言います。「妓楼、花街のような美しい花園の底には、白日の下に晒さないほうが良い毒がある」
それを聞いた猫猫は納得し、事件の真実を心の内に留めました。
状況から猫猫はこう事件を推察していました。
男性は妓女に身請けを望んていたが、男が約束を破り妓女は男を殺そうとした。
しかし以前にも毒を盛られた男は警戒したため、妓女はある仕掛けを打った。
酒器に酒と毒を注いで上側に毒、下側に酒と二層に分ける。妓女は麦わらの管をストローにして下側を先に飲み、無毒であると見せかけた。
男は安心して直接器から飲み、上側の毒を煽ることとなった。
真実を呑み込みながらも納得の表情ではない猫猫に、養父は滞在日数を聞きます。
残り二日間で後宮に戻るという猫猫に、養父は僅かな寂しさを滲ませていました。
次の日、猫猫が緑青館に行くと、肌艶が数割増しになった白鈴と、天上の喜びを知ったという李白がいました。
非常に機嫌の良い李白と共に猫猫は後宮へと戻ります。
しかし猫猫を出迎えたのは、普段の笑みが消え不機嫌さを隠そうとしない壬氏でした。
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第九話 下女の死
小蘭から聞いた、「身元を引き受ける」という言葉を信じて猫猫は里帰りをしました。
正当な手続きで帰ったというのに何故壬氏が睨むのか。猫猫は疑問を浮かべます。
壬氏は李白との関係を猫猫に問います。義理で簪をもらっただけというと、同じように簪を渡した壬氏は拗ねたような表情を見せます。
身元引受人への礼の話になると、壬氏は驚愕しました。
猫猫曰く、「李白には(妓女と)一夜の夢に喜んで貰った。大変ご満足頂いた」
さらに続けようとする猫猫でしたが、机に突っ伏した壬氏は息も絶え絶えに話を切り上げます。
その後ろでは猫猫の里帰りの真実や、壬氏の内情を知る玉葉妃が笑い転げていました。
猫猫、玉葉妃が去った後、猫猫の真実を知った壬氏は、今までの自分の行動も含めて完全にいじけていました。
壬氏は猫猫の里帰りをした直後、我を忘れて李白のことを調べていました。
あげくに猫猫の話で彼女のあられもない姿を想像していました。
その行動に高順は普段は感じない、壬氏の年相応の若さを感じていました。
翡翠宮に戻った猫猫は玉葉妃や侍女から、壬氏が動揺していた訳を知ります。
小蘭の「身元を引き受ける」という言葉は、女官と男性が逢引をするという意味だったのです。
侍女達は猫猫と李白の仲に期待して、肩透かしを食らっていました。
その夜、猫猫とは関係の無い場所で事件は起こります。
翌朝、後宮の外堀から下女の水死体が見つかります。
見つかった場所から堀の上、数メートルの高さから水場に身を投げたようでした。
死体に触れることを怖がるやぶ医者に、自分も無理だと猫猫は拒否します。
遅れてきた壬氏に「花街で見慣れているのでは?」と言われ、猫猫は肯定します。
しかし猫猫は養父から「死体も薬になるが、その一線は超えるな」と言われ、教えを守っているようでした。
仕方なくやぶ医者が検死し始めますが、猫猫も死体の観察をしていました。
死体が運ばれ、その時不意に冷たい風が猫猫の髪を揺らします。
風でこの寒さなのだから、水の中はもっと寒かっただろうな、と猫猫は死んだ下女に悲しげな表情を向けていました。
後の調査で、死んだ下女の部屋から遺書が見つかります。
噂を聞いた小蘭から猫猫は話を聞かされます。
遺書には下女が里樹妃の毒殺を企んだと書かれていました。
その調査結果を壬氏は受け取りますが、彼には腑に落ちない点がありました。
以前、色付き炎の木簡で情報をやり取りした人物が居たはずだが、死んだ下女には火傷痕がなかったこと。
毒殺を企んだとあるが、そもそも下女の身分で毒を手に入れられたのか。
しかし遺書が発見された以上、確証も無しに再調査を進められないと壬氏は悩みます。
するとそこに猫猫が現れます。彼女が自分の欲しかった情報を持っていると確信し、壬氏は笑顔で出迎えます。
猫猫の考えでは、下女が水に落ちる前、堀に上った時にはもう一人誰かがいたとのことでした。
堀の壁には上るための足場がありますが、小さい突起で猫猫がかろうじて登れる代物でした。
しかし死んだ下女は足を小さくして美しく見せる、纏足という処置をしていました。
足に包帯を巻いて無理やり変形させる纏足の施術は歩行も困難となります。
つまり下女が上るためには梯子が必須でしたが、堀の周囲には見当たらず、上った後に誰かが片付けたということです。
猫猫から情報を聞いた壬氏は高順に再調査を命じます。
それをぼんやりと見つめながら猫猫は考えていました。
花街での心中騒ぎ、そして今回の下女の不審死。次々と平民の死の軽さに触れて、自分が死ぬならどうするかと考えていました。
殺されるのは御免だし、自分から死にたくもない。けれでもし死ぬのなら、そして後宮に居る間に処刑を命じる人物は誰か。
猫猫の暗い表情に何かを感じたのか、壬氏は猫猫を問い質します。
もし処刑を命じるなら毒殺にして欲しいという猫猫に、壬氏は「そんなことはしない」と否定します。
しかし猫猫は「する、しないではなく。できる、できないの話」と言います。その顔には諦めにも似た感情が浮かんでいました。
数日後、高順が毒殺事件の容疑者を割り出します。
その人物は上級妃、阿多妃の侍女頭である風明(フォンミン)。
阿多妃の住む柘榴宮では、妃に次ぐ大物と言える人物でした。
書き下ろし原作番外編:花街の薬屋
原作小説の著者、日向夏による短編小説です。猫猫が人攫いに遭って後宮に来る、直前の話となります。
家の外に霜がかかる寒い季節、猫猫は花街の生家で目を覚まします。
顔馴染みである緑青館に行くと、老鴇から最近人攫いが多いこと、先帝の時代ではよくあった事と聞かされます。
緑青館で食事をしますが、肉や魚が無く、逆に野菜が多いことに気づきます。
話を聞くとどうやら老鴇が野菜売りとの賭け事に負け、半額ですが大量に野菜を買わされたようでした。
老鴇は賭けにイカサマが無かったのか、猫猫と話します。
賭けの詳細ですが七色の糸から老鴇が色を選び、野菜売りが事前に水の入った器を準備する。もし同じ色なら野菜売りの勝ちという内容でした。
話を聞いた猫猫は思い当たります。
イカサマの種ですが、甘藍(キャベツ)の汁を利用したものでした。
甘藍の汁は酸味のあるものやその量によって様々に色を変えます。老鴇が選んだ色を確認し、野菜売りが水の色を素早く変えたという仕組みでした。
野菜売りへの復讐を考える老鴇でしたが、猫猫は見破った報酬として養父に食事を奢るように言います。
老鴇も承諾し、二人は別れます。ちょっとした事件はありましたがこれが花街での猫猫の日常でした
翌日、猫猫は薬草取りに行った先で人攫いに遭うこととなりました。