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『咲-saki-』19巻を無料で読む方法は？
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『咲-saki-』第19巻ネタバレ＆感想
この刊からついにインターハイの決勝戦が始まります。
2007年1月に発売されたコミックス１巻から目標とされてきた全国優勝。
強豪ぞろいのトーナメントを勝ち抜いた4高による優勝をかけた戦いがいよいよ始まる大きな山場の刊となります！
今回はそんな『咲-saki-』第19巻ネタバレ＆感想をご紹介していきます。
第191局 天和（テンホー）
清澄高校・片岡優希の中学時代の回想から始まります。
当時３年生の花田先輩から「来年の部長は片岡さんにお願いようと思っています。」
「片岡さんにはみんなを引っ張っていく勢いがあると思っています。私は、片岡さんを頼りにしていますよ」
優希はそんな当時の花田先輩の言葉と、今のチームメイト達の事を思い浮かべて準決勝で花田先輩を破った宮永照の待つ先方戦の卓へ向かいます。
そんな優希の決勝戦の初手はなんと天和でした。
大会史上初の天和に会場が大いにどよめきます。
天和でいきなり他校に9万点近くの点差を付けた優希は、この勢いのまま得意の東場を活かすべく次局でもさらにダブルリーチを仕掛けていきます。
第192局 神速
ダブルリーチ一発ツモからの天和、そこからさらにダブルリーチという怒涛の勢いを見せる優希。
それに対して他３高選手は、
玄「ドラなしでその火力と速度、手が付けられない」
照「今のはさすがに痛かった」
辻垣内「放置するには危険すぎる」
と、それぞれ優希に対して警戒を強めます。
他３高にマークされながらも、優希の勢いは止まりません。
そこからさらに２連続であがりを続けて、宮永照のいる決勝戦の卓でも得意の東場を完全に制していきます。
4本場となりようやく優希の勢いが落ち着き始めた頃、決勝卓でも変わらずドラを完全に占有している阿知賀女子の松実玄から“霧”が立ち込め始めます。
第193局 竜王（リュウオウ）
白糸大の宮永照は玄から立ち込める霧の気配にいち早く気づきます。
照はその霧に、準決勝で同校の大星淡を2位に落とした阿知賀女子の高鴨穏乃に似た気配を感じ取り玄に対しても警戒を強めます。
この局に、玄と優希を同時に警戒する必要があると判断した照は臨海女子の辻垣内智葉に早くあがってもらうために差し込みます。
辻垣内もそれに応えて手を早く進めます。
相変わらず勢いのある優希と照の差し込みを受ける辻垣内。
どちらが早く上がれるかというところで、辻垣内のあがり配のローソウを照の差し込こもうとする照の手が止まります。
照はローソウでの差し込みをやめて、オリを選択します。
その直後、玄がローソウを当たり配としたドラ7をあがります。
インターハイ予選から決勝までのドラ占有率が100％という驚異の数字を誇る松実玄が、この一撃で優希の連荘を止め、阿知賀女子が2位となりました。
第194局 真物（マモノ）
去年の個人戦、１位宮永照と３位辻垣内知葉が最下位という波乱の展開からの東２局。
東２局以降も優希の勢いは止まらず早上がりからの２巡目リーチと、他校を圧倒してゆきます。
それを受け、照は自分の連続和了のチャンスでもある親番を捨ててまで辻垣内に差し込んで東場を進めていきます。
第195局 一心
清澄高校・優希、咲、和が一緒に入浴している大浴場での回想から始まります。
優希は決勝の対戦相手が咲・和にとって、実の姉・元チームメイトとそれぞれ浅から縁がある相手なので、気を遣わず自分ではなく相手の高校を応援してもいいと持ち掛けます。
それに対して咲と和は、「例えば自分自身が対戦する時、相手が誰でも自分を応援します。チームの先方・片岡優希は“私たち”そのものだから応援しないわけがない！」と返します。
“私はみんななんだ・・・” 天井を仰いていた優希がそう思い直して目を見開いた所から、場面は決勝戦の舞台へ戻ります。
東４局は阿知賀女子の玄が、ドラだけで和了まで持っていける形から３連続ドラツモでテンパイするところからはじまります。
その後、他3高もテンパイとなり、全員が何かを察したかのように誰もリーチをかけずにめくりあいの展開となります。
このめくりあいを制したのは４連続ドラツモでドラ6をあがった阿知賀女子の松実玄でした。
第196局 成長
このあがりで阿知賀女子が原点よりプラスとなり、3位の臨海女子との差を広げます。
阿知賀女子の玄は有効配がドラで、早く和了する形のあがりが今回で2回目でした。
しかも、あがるまでの速度が準決勝より早くなっており、玄が準決勝の時よりも成長していると他校は感じ取りました。
その後、臨海高校の辻垣内がツモであがり、東場が終了します。
東場こそが本領の優希にとっては、ここから先は去年の個人戦１位と3位を相手にした守りの勝負が始まります。
第197局 防衛
南場からは守りに徹すると決めていた優希は、竹井部長の助言を受けて宮永照の連続和了を用意していました。
照の連続和了は連続であがるごとに点数が上昇して、速度もなかなか落ちず、たまに異常に早くなる。
ただし、最初のあがりはそれ以降に比べて5巡目～6巡目と速度が遅い。
その特性を利用して、攻めるときは5巡目までにあがり、守るときは5巡目までに安全な牌を集めてオリ気味進めていく。という対策で試合を進めていきます。
その対策が功を奏して、優希は照への振り込みを躱していきます。
しかし、捨て牌からのその動きを読み切った辻垣内に狙い打たれて振り込んでしまいます。
そしてその直後、宮永照があっさりとツモあがり。
恐れていた連続和了の幕が開こうとしています。
第198局 畏怖
全局のあがりをきっかけに照の連続和了が始まります。
700点→1100点→1500点と怒涛の4連続ツモをあがります。
続く５連目でこれまでの連続和了と違う動きを見せます。
現在点数トップの優希から出たロン牌をスルーして、同じ牌でツモあがりをしたのです。
これまでの照の連続和了はロン・ツモに限らず連続であがるごとに点数が上昇していく事が特徴でした。
それに対して今回の連続和了はツモあがりにこだわったあがりで、これまでのデータにない動きとなります。
そのあがりの後、照の背後から『ギ…ギギ』と音が鳴り始めます。
同時に、控室の咲は『優希ちゃん気を付けて、そのお姉ちゃんは怖いよ…』と漏らすのでした。
第199局 奮戦
その後も照の連続和了は続きます。
誰も手が付けられないまま脅威の7連続ツモあがりに差し掛かります。
準決勝では、園城寺怜の未來視・花田煌の連携・松実玄の覚悟のドラ切りで何とか止めましたが、今回は連続和了を止める手段が見つからずにいます。
ここで優希と咲が話す回想に入ります。
咲から優希に、『お姉ちゃんに８回目のあがりを許しちゃダメ』と話します。
咲曰く、8回目のあがりを許してしまうと、9回目のあがりは絶対に阻止できないというものでした。
その事を思い返して8連続の阻止を試みる優希でしたが、その局も連続和了は止まらず８連続和了となってしまうのでした。
第200局 開放
そして9連続目の局に差し掛かります。
照以外の３人も、この局での連続和了を全力で止めにかかります。
辻垣内は鳴きを多用して早い手を目指します。
玄は4連続ドラ引きで手を速めてゆきます。
その時、またしても照の背後から『ギギギギ…』と音が鳴り始めます。
そして音は大きくなり、扉が開く音なります。
開いた扉の先に東麓の灯りがともると同時に、『ツモ』の掛け声。
あがった役はなんと九連宝燈（チューレンポウトウ）でした。
第201局 連携
麻雀の役の中でも最も出にくい役の一つと言われる九連宝燈ツモにより、最下位だった白糸台高校が一気にトップにおどりでました。
続く、連続和了の10連目。
連荘するごとに点数が高くなっていく照の能力上、今回も役満かそれに近い役が手に入っている事が予想できる為、連続和了を止める側の３高にとって危険な状態は続きます。
そんな中、優希はチー・ポンと鳴きの連打を仕掛けます。
その動きは準決勝で園城寺怜と連携して照の連続和了を止めた花田先輩の動きを真似たものでした。
その時同じ卓に入っていた玄もそれに気付いて合わせて鳴きます。
その二人の動きに意図を感じ取った辻垣内が優希に差し込んで、ここでようやく照の連続和了が止まりました。
照の連続和了が止まり、優希の勢いも落ち着いた事でドラまわり以外は普通の麻雀に近づいたところで、辻垣内がツモであがり先方・前半戦が終了となります。