今回は、漫画「土竜の唄」に登場する轟周宝(とどろき しゅうほう)について紹介します。
「土竜の唄」は、主人公の菊川玲二(きくかわ れいじ)が潜入捜査官となってヤクザの世界へ潜り込むといった物語で、2024年1月現在、単行本は82巻まで発売されています。
主人公の玲二は、日本一凶暴なヤクザといわれる数寄矢会(すきやかい)の会長である轟周宝を逮捕につなげるという任務を背負っています。
今回はそんな主人公が逮捕に繋げようとしている、数寄屋会の会長である轟周宝について紹介していきます。
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「土竜の唄」ヤクザ会のドン・轟周宝はどんな人物？どんな過去を持つ？
数寄矢会のドン、轟周宝はどんな人物？
ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ(^q^)
轟周宝かっけぇ😇けどー
寝不足寝不足！ pic.twitter.com/ELCwVQ6jwa— marinda (@marindadqx) November 25, 2021
轟周宝(とどろき しゅうほう)は「日本一凶暴なヤクザ」といわれる「数寄矢会(すきやかい)」の四代目会長です。
主人公の菊川玲二(きくかわ れいじ)が「モグラ」と呼ばれる潜入捜査官になったのも、この轟周宝を逮捕するためです。
この轟周宝は違法薬物の流通に関与しているという噂があり、その証拠を掴み、逮捕へと繋げるのが主人公の玲二の目的です。
自分の息子を切り捨てるといった冷酷な一面もあり、目的のためなら手段を選ばないといった性格が垣間見えます。
作中では周宝の壮絶な過去を掘り下げた轟周宝の過去編も描かれており、現在の四代目会長になる前の少年・青年時代をどう過ごしてきたかを知ることが出来ます。
轟周宝の壮絶な過去とは？過去と今の性格に違いはある？
「土竜の唄」66巻からは轟周宝の過去編がスタートしており、轟周宝が息子の轟レオに向けて「俺には父親が二人いる。」と言い放ち、過去を語り始めます。
10歳の周宝は「周おぼっちゃま」と呼ばれており、旧華族の家系で育ち、いわゆる財閥の坊ちゃまでした。
しかし周宝が12歳になると、A型とO型の両親からB型の自分が産まれてくるはずはないということに気づき、これまで父親として育ててくれた「幣崎象一郎(しでざき しょういちろう)」に、自分の本当の父親に会わせてほしいと頼み込みます。
育ての父親である象一郎は「後悔するぞ」と言いつつも周宝を本当の父親がいる場所へと連れて行ってくれます。
そしてそこで、実の父親である「轟重蔵(とどろき じゅうぞう)」と出会うのでした。
この過去編に登場する周宝は、現在(会長時代)の周宝に比べて、財閥で育ってきたこともあり、言葉遣いが丁寧です。
しかし、実の父親に利用されている事に気づくと、逆に利用する立場になるために躊躇なく父親を燃やすなど、現在の周宝のような性格もこの頃から持っているようです。
周宝が過去に愛した女性、日向子！
12歳の周宝は自分を利用しようとしていた実の父親のもとを離れ、数寄矢会鬼頭(きとう)組の組長「鬼頭稼頭成(きとう かずなり)」の下につくこととなります。
その鬼頭にレディース暴走族のシャークスを乗っ取って来いと言われるのですが、そのシャークスのリーダーが渋澤日向子(しぶさわ ひなこ)です。
周宝と日向子は単車にまたがり、互いに正面衝突するまでアクセルを踏み、どちらがギリギリまでブレーキをかげずにいられるかというバッファローランで勝負することとなります。
結果は両者とも最後まで避けることなく正面衝突するのですが、この勝負を通して周宝と日向子はお互いに惹かれあっていくのでした。
しかしそんな生活は長く続くこともなく、副首相の夏瓦沈(なつがわら ちん)との争いの際に日向子は頭を固い石に打ちつけられ、瀕死の状態になってしまいます。
自分がもう助からないと悟った日向子は、愛した男である周宝にその場で自分を殺してほしいと頼みます。
そして周宝は涙を流しながらも日向子にとどめの銃弾を撃ち込み、日向子はその最期を迎えるのでした。
轟周宝の家族構成を解説！次期会長・轟レオの他にも息子が！？
実の父と育ての父！過去の周宝はどちらの父親についていく？
育ての父親である幣崎象一郎が自分の実際の父親で無いと知った周宝は、実際の父親のもとで生活する事を決断します。
周宝には弟がおり、自分が実の子でないことを知り、「二番手」になってしまうことが嫌で仕方なかったのです。
そして実の父親である轟重蔵のもとで数々の悪事に手を染めることとなり、徐々に現在の轟周宝の性格へと近づいていきます。
ちなみに、周宝と象一郎が再会してからすぐに、象一郎は実の息子である周宝を覚せい剤の運搬役として利用します。
しかしそれを悟った周宝に思いっきりフライパンで殴られ、反撃するも象一郎は周宝に負けてしまい、逆に周宝が象一郎を利用する立場になり、逆転してしまうのでした。
主人公の玲二に惚れた！？周宝の娘、轟カレン！
周宝には轟毬子(まりこ)という妻がおり、19歳の轟迦蓮(とどろき かれん)という美人な娘もいます。
娘のカレンは作中で何度も玲二に助けられたことにより、なんとターゲットである轟周宝の娘でありながらも玲二に惚れています。
しかし、潜入捜査官とヤクザの娘という関係の上、玲二には警察官時代の同僚である若木純奈(わかき じゅんな)という意中の女性もいます。
結局カレンは玲二とは結ばれることなく、作中では海外留学という形で物語からフェードアウトしていきます。
劇場版では、本田翼(ほんだ つばさ)さんがカレン役を演じており、とても美人なので役に合っていると評判です。
次期会長候補で外国語もペラペラな轟レオ！
周宝には轟烈雄(とどろき れお)という息子がいます。
レオは現在の会長の息子ということもあり、次期会長候補とされており、周囲からの期待も熱いものとなっています。
現会長の息子ということもあり、喧嘩の腕も一流で、幼い頃から格闘技にも精通しているようです。
また、アメリカへ留学していたこともあり、複数の言語を話すことが出来ます。
作中では度々外国のマフィアが登場するため、今の時代、ヤクザにもグローバル化が進んできているのですね。
そう考えてみると、複数の言語を話すことが出来るレオの存在は、これからの数寄矢会にとって頭脳面でも大きな戦力になってくるでしょう。
隠された実の息子、海老塚刃！
轟周宝には息子の轟レオがおり、当然レオは次の会長候補として名前が挙がっています。
しかし、レオの他にも実は隠された息子がおり、その息子が「海老塚刃(えびづか じん)」です。
刃は北海道にある数寄矢会傘下の組長で、主にMDMAという麻薬の取引を仕切っている人物です。
自らもMDMAを使用しているということもあり、見た目も行動もかなりインパクトのある人物となっております。
作中では轟周宝に殺されそうになり、玲二に助けられるといった場面があるのですが、なんと刃は轟周宝の実の息子であることが途中で判明します。
実の息子である刃すらも手にかけようとする轟周宝。目的のためであれば手段を選ばないという感じが伝わってきて恐ろしいですね。
轟周宝は最後に改心して逮捕される？自首する可能性は？結末をネタバレ予想！
轟周宝はいつ頃逮捕されそう？
未来とは自分で作るもの
未来とは現在の選択でてきている
過去の選択は変えられないが未来なら変えられる
あー未来が楽しみだ👨🏻🚒
土竜の唄読むと止まんないよね笑 pic.twitter.com/WTzOqpPqYB— 港くん (@mainichi_asobi) November 23, 2017
2005年から連載開始し、現在も連載が続いている「土竜の唄」ですが、轟周宝はまだ逮捕されていません。
主人公の玲二が潜入捜査官となったのも、この轟周宝を逮捕するという目標のためであり、轟周宝の逮捕は「土竜の唄」の完結を意味することになると思います。
もうしばらくは連載が続きそうな雰囲気ですが、主人公が潜入捜査官であることは既にターゲットの轟周宝にバレているので、物語は終盤へ近づいていると思います。
また、劇場版が既に完結しているという点からも、原作だけがこのまま何年も連載していくといった可能性は低いのではないかと思います。
現在、本編ではバトルロワイヤル編が進行中のため、もし逮捕されるとしてももうしばらく先の展開になるでしょう。
轟周宝の最期を予想！
主人公、玲二のターゲットである轟周宝はどのような最期を迎えるのでしょうか。
今までの展開からしても、そう簡単に逮捕されるという想像は全くつかず、自首をするぐらいであれば死を選ぶような展開になると思います。
過去に玲二が轟周宝をあと一歩で逮捕のところまで追いつめたときも、様々な策略によってギリギリ逃げ切っています。
玲二も粘り強い一面がありますが、轟周宝も粘り強く、頭の回転が速い部分があるので、最後まで気の抜けない戦いになることは間違いないでしょう。
きっと、最期まで抵抗して「数寄屋会の会長」らしい最期を迎えることになるのだと想像することが出来ます。
一体クライマックスにはどんな展開になるのか楽しみですね！
実写映画で轟周宝役を演じたキャストは誰？実写映画ではどんな物語？
実写映画で轟周宝を演じたのは誰？年齢や過去の代表作についても解説！
漫画「土竜の唄」は実写化されており、劇場版でも轟周宝はメインの登場人物として登場しています。
劇場版で轟周宝役を演じているのは岩城滉一(いわき こういち)さんです。
「土竜の唄」は今までに計三回実写化されていますが、全ての映画で岩城さんが轟周宝役を務めています。
岩城さんは1951年3月21日生まれの東京都中野区出身で、俳優のほかには歌手やタレントとしても活動しています。
代表的な出演作品には、「ドーベルマン刑事」や「結婚しようよ」などの作品があります。
岩城さんといえば過去に暴走族系やコワモテ系の登場人物を演じているイメージも強く、今回の轟周宝という役はピッタリですね！
どのエピソードが劇場版化されている？
「土竜の唄」は長期間連載されている人気漫画ということもあり、2014年・2016年・2021年の計三回映画化されています。
まず第一作目は、主人公の玲二が潜入捜査官になるところから始まり、玲二が日浦組の若頭になるところまでのエピソードが映画化されています。
次の第二作目では、チャイニーズマフィアを倒すことと、轟周宝とその娘、轟カレンのボディーガードになることを目標とする「チャイニーズマフィア編」が映画化されています。
そして第三作目では「轟周宝逮捕編」が映画化されているのですが、原作は未だに連載中なのに対し劇場版は第三作目で完結編となっております。
最新作である第三作目のタイトルは「土竜の唄 ＦＩＮＡＬ」のため、劇場版の続編はもう作られないのではないかと思います。
轟周宝の名言を紹介！
「てめえ、今このオレに、”殺気”放ちやがったな！」
このセリフは、轟周宝が初めて主人公の玲二と顔を合わせた際に放ったセリフで、その際に持っていたビールジョッキで玲二の顔面を思いっきり殴っています。
顔と気配だけで、潜入捜査官である玲二から何かしらの気配を読み取ったということになります。
玲二はこの後、轟周宝に向かっていかにもな言い訳を続け、なんとか自分が潜入捜査官であることは悟られずに済みましたが、轟周宝の勘はとても鋭いですね。
他の人が全く気付いていないのにも関わらず、何かを感じ取れるということは、やはりヤクザの会長として生きていく中で身についたスキルなのでしょう。
第49話というかなり序盤で出てきたセリフですが、このセリフだけでも轟周宝がどれほどの人間なのかを想像することが出来ますね。
「ボクはオマエなんかにッ、支配されない！！！」
このセリフは、12歳の周宝が実の父親に覚せい剤の運搬役として利用され、それに反抗して殺されそうになった時に放ったセリフです。
この時の周宝は来月の1日が13歳の誕生日ということで、父親から「南の島へ行こう」という誘いを受けていました。
しかしその言葉が自身を利用するためだけの言葉だということを幼い周宝は見抜いており、それを指摘された父親は開き直って周宝に「もう一度荒稼ぎしよう」と発言するのでした。
その発言を聞いた周宝は父親をフライパンで思いっきり殴り、それに激昂した父親は近くにあった金属片で周宝を殴り殺そうとします。
父親に殴り殺されそうになりながらも見事なカウンターで父親を投げ飛ばす周宝。
その際に放ったのが今回の「ボクはオマエなんかにッ、支配されない！！！」という名言なのです。