今回は「名探偵コナン」に登場する群馬県警の警部、山村ミサオを紹介します。
山村警部はコナン達が旅行などで群馬県に行った時に事件が起こると登場します。
出てくるとガッカリされる通称「群馬県警のヘッポコ刑事」。
しかし、コナンに麻酔針を打ち込まれ推理ショーの探偵役にされる唯一の刑事として大活躍！？
そのため平刑事から警部へ、異例の大出世を見せます！
とんちんかんでミスも多い能天気な警部さん。
しかし、それは仮の姿で実はとんでもない裏の顔があるのではないかと、読者の間で噂された謎多き山村警部。
そんな山村警部がどんな人なのか、その魅力や謎について解説していきましょう。
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山村ミサオ警部は無能でうざいけど憎めない？初登場について！
山村・・・と聞いてすぐにあの人！と顔が浮かぶでしょうか？
むしろ「群馬県警のヘッポコ刑事」のほうがなじみがあると思います。
ひょろっとした体格に特徴的な口元、脱力するような声と口調。
どうにも熱血刑事とは正反対の、お気楽お調子者刑事さんです。
フルネームは山村ミサオ。名前の由来は推理作家の山村美紗さんより来ているそうです。
群馬県警刑事部捜査一課 強行犯捜査係 警部。
工藤新一の母親で元女優の工藤有希子の大ファンです。
彼女主演の刑事ドラマ「アブない婦警物語」を見て刑事になったとか。
初登場はコミック14巻・アニメ96話「追いつめられた名探偵！連続２大殺人事件」。
新米の巡査部長で、初めての事件現場でした。
そのため死体を見ただけで悲鳴を上げ腰を抜かしていました。
しかも大ファンの有希子にアリバイがないというだけで、いきなり彼女を疑ってしまうへっぽこぶりの始まりです。
このように刑事としての能力は多大に疑問です。
とんちんかんな推理ですぐ犯人として逮捕してしまおうとしたり、事故や自殺でかたずけてしまおうとしたり。
最近では知ったかぶりをすることも多いです。
時には犯人を逃がしてしまうという致命的なミスも！？
コナン達から呆れられ「群馬県警のヘッポコ刑事」という呼ばれ方が定着してしまいました。
山村刑事が来るとなると、みんな「ゲッ・・・」っと気が重くなります。
群馬県で事件に遭遇するたび、警察が来るとなると「もしかして・・・」と半笑いで彼を思い浮かべ、やっぱり来たらガッカリ、予想外に隣県の長野県警が来たら喜ぶ・・・といったコントのような流れがお約束となっています。
このように刑事としては役立たずですが、そのどこか憎めないキャラが読者に人気があります。
いつも笑顔で登場し現場の空気をエアークラッシャーしちゃってくれる彼。
底抜けに明るく生きている彼を見ていると、脱力感とともに緊張感も和らいでいきます。
自分を「山さん」と称し、読者からもよくこの愛称で呼ばれているらしいです。
ごくたまに彼のとんちんかんな言動が事件を解くヒントやキッカケになったりするのです。
「～してくれちゃいます」「～しちゃったりしちゃう」という特徴的な口調。
この面白い口調は、俳優の広川太一郎さんがもとになっているそうです。
もともとはちょい役で作られたキャラですが、原作者・青山先生が声優さんの演技を気に入られたため出番が増えていったとか。
今では青山先生も、そして声を当てておられる古川登志夫さんもお気に入りのキャラだそうです。
こちらをご覧ください。
一枚目は至近距離で発砲されたライフル弾を、警戒していたとはいえ回避した京極真氏。
二枚目は警戒していなかったとはいえ、ライフル弾をかわした京極氏を史上はじめて一時期的にでも無力化した山村ミサオ警部です。 pic.twitter.com/fTfsUCzFVs— みゃこ@ヒトナラズ (@koku_haku_withM) July 16, 2021
山村ミサオ警部は麻酔針のおかげであの年齢でキャリアアップ？唯一コナンに眠らされる警察関係者！
なんとこの「群馬県警のヘッポコ刑事」。
そのヘッポコゆえに、数少ないコナンの推理役の定番となっていきます！
初登場の「追いつめられた名探偵！連続２大殺人事件」では、有希子に探偵役を断られ、仕方なく山村刑事を選んだコナン。
そうして、初・麻酔針を撃ち込まれ眠らされました！
普段と違うキリッとした声での推理ショーが披露されます。
山村本人いわく、なぜか急に意識がなくなり気づくといつも事件が解決している。
それを、まァいっかで済ませちゃって何も覚えてないのに気にしな〜い・・・こんな人はそうそういないものです。
ゆえに毛利小五郎や鈴木園子に次いで、有力な麻酔針打ち込み先に！
この3人・・・結構似ているのかもしれません・・・。
山村警部が小五郎のようにとんちんかんな推理で暴走し始めると、黙らせるように麻酔針を打ち込むコナン。
ゆえにコナンと絡むと、山村刑事はいつも検挙率100％です！
そのためか、推定20代と思われる若さで異例の大出世！？
劇場版「漆黒の追跡者（チェイサー）」にて、平刑事から「警部」に昇進しコナンたちを驚かせていました！
・・・というよりは心配されていました。群馬県警大丈夫か・・・と。
名探偵コナン14巻感想。
マジシャン殺人事件。この事件で名推理をしたコナンが新一かと蘭に疑われるが、偶然新一の母有希子が通りかかりごまかされる。
有希子同級生宅遺産相続殺人事件。
へっぽこ山村刑事初登場。コナンの詰めの甘さを父親の工藤優作が登場し指摘。コナンの推理力はまだ甘いらしい。 pic.twitter.com/9HHI1xgnly— 露伴 (@mejibrey) July 4, 2019
「七つの子」に関係する怪しい行動と出自から山村ミサオ黒幕説？黒の組織のあの方の正体だった？
原作でラムの正体がまだ明かされていなかった頃。
SNS上では様々な推測が飛び交っていました。
ラム候補の中で最も有力だった３人が、言わずと知れた黒田兵衛、若狭留美、脇田兼則。
しかし意外なところで、上の３人に遅れることもう一人、ラム候補あるいは黒幕ではないかと噂にのぼるようになった男がいます。
それがなんとこの山村ミサオ警部なのです。
いかにもそれらしい３人と比べて、イヤイヤありえないだろう、何かの冗談では？と思うような人選ですが。
実は、いかにもそれらしい伏線・・？におわせ・・？ととれる描写や背景設定があるのです。
それらを見ていきましょう。
まず、灰原哀が話していた「ラム」の特徴は以下の通り。
外見は大男、女のような男、年老いた老人など見た人によって違っており、確かなのは左右どちらかの目が義眼であるということだけ。
それでは山村警部が疑わしい根拠を見てみましょう。
- 山村＝YAMAMURAの中にRUM（ラム）が入っている。
- 映画「漆黒の追跡者」にて、組織の人間がボスにメールを打っていたプッシュ音を、たまたま一度聞いただけで「七つの子」とわかり口ずさんでいた。
- 名前が「ミサオ」と中性的なのが「女のような男」というラムの特徴に合う。
- 祖母の山村ミサエが鳥取県八頭郡在住であり、その市外局番は「0850」。これは黒の組織のボスのメールアドレスの数字と一緒！
- 81巻でのシーン、普段と口調が違っていた。警部になったため格好をつけたくて意識して口調を直そうとしており結局はもとに戻ってしまうのだが、これは本当か？
- 上記の時、万年筆を落として拾う際に「危なかった」とつぶやいていた。その万年筆もそれまでのものと変わって黒い万年筆に。
- 毛利探偵に麻酔銃を打つコナンを見ているようなシーンも。
- 赤いハンカチ事件で会ったはずの京極真を覚えていなかったことから、入れ替わっているのではないか？疑惑。
- よく顔を近づけて話すのは、片目が義眼で距離感もつかめず見えていないからではないのか？雨の中不自然に片目だけ閉じているシーンもあり、同様の理由ではないか？
- 山村警部が灰原と初接触したときは、偶然にも彼女の組織センサーが働いていない時で、組織の一員と感づかれることを免れたのではないのか？
- 山村の名は「太陽にほえろ」のナンバー２から来ている名前で、これは組織ナンバー２のラムを暗示しているのではないか？
- 山村警部の声優さんが、ラムちゃんの諸星あたる役である古川登志夫さんなのも、ラムの暗示ではないのか？
- 群馬県の木である黒松の花言葉は「不老長寿」「永遠の若さ」など。黒づくめの組織が追い求めているものに通じる。
- 群馬県の特産品である「高崎だるま」は願いが叶うまで片目を入れず、叶った時に初めて色を入れる。ラムの片目義眼の暗示？
・・・などなど、山村警部がラムあるいはあの方なのではないかと疑うに根拠がこれだけあるのです！？
一方で、ラム疑惑を否定する根拠も同時にありました。
ジンが口にしていた「17年前にラムがぬかった仕事（殺し）」という言葉。
１７年前となると山村警部はまだ子供であり、そのラムと同一人物である可能性は格段に低くなりますね。
今の山村警部の姿が変装である可能性や、当時のラムは別人で今は山村警部がラムである、などまだ疑う余地はありました。
ですが、本編で脇田兼則がラムであると明かされ、ようやく山村警部への読者からの疑いは晴れました！
ちなみにこのような疑いをコナンがかけられたことはみじんもありません。
コナンも見るとおり本物のへっぽこでお調子者、根っからの善人のようです。
【コ哀シーンを振り返ろう！】
～気づくコナンと哀ちゃんの視線～コナン君は山村さんの電話をかける姿を見て気づいた！ベルモットのメールの送付先！
そんなコナン君の様子を見てミステリアスな視線を送る哀ちゃん！#星と煙草の暗号#コ哀シーン振り返り pic.twitter.com/mbnWe37DI5
— マツケン (@matsuken_conan) July 27, 2017
山村ミサオ警部はスコッチこと諸伏景光（もろふし ひろみつ）と幼友達！？
12月8日発売の「週刊少年サンデー」2・3合併号 1083話「境目の思い出」にて、意外な重要人物との交友関係が明らかに。
SNS上には激震が走りました。
山村は、スコッチと「ヒロちゃん」「ミッちゃん」と呼び合う幼友達だったのです。
スコッチこと諸伏景光（もろふし ひろみつ）は警視庁公安部の潜入捜査官で、黒づくめの組織に潜入していました。
同じく捜査官として潜入していた降谷零（安室透）とは幼少時代からの親友です。
しかし組織に潜入捜査官であることがバレて拳銃自殺により殉職してしまいます。
景光は、長野県警・諸伏高明（もろふし たかあき）の弟です。
長野県と群馬県の県境のちょうど真上で撲殺遺体が見つかった事件。
合同捜査することになり、山村警部は初めて高明と出会います。
事件の防犯カメラを見ている時、山村警部は「ヒロちゃん」との思い出が浮かんでいました。
子供の頃２人は、山の中で虫取りをしていたら県境で出会ったといいます。
その思い出話からコナンが何かをひらめき、事件解決のキッカケになったのでした。
高明の苗字が諸伏であることに気づき、「ヒロちゃん」と親戚か尋ねる山村警部。
景光が東京へ行ってしまってから山村警部とは疎遠になっていました。
景光が警察官になったことも殉職したことも知らないままです。
最後のシーンのやり取りが、事情を知りながら読んでいる読者の心に突き刺さったようです。
「ヒロちゃんから連絡が来たら伝えてください！」
「山村のミッちゃんが会いたがってたって・・・」
弟の死を知っている高明は、どんな気持ちで聞いていたのでしょうか。
実は景光は、ミッちゃんこと山村刑事にメッセージを遺していました。
コナンがそれを解き明かします。
秘密基地で入口の看板の裏に残っていたのが「ボクもケイサツカンになったよ！ミッちゃん ヒロミツ」。
なんで警察官を辞めちゃったのか、と涙ぐむ山村警部に、弟は辞めてはいませんよと言う高明。
おそらく交番勤務の後に警視庁の公安部に配属されたのだろう、と。
ヒロちゃんは「今もどこかで正義の味方をやってくれちゃってるんですね！！」と喜ぶ山村警部。
「やってくれちゃってると思います！」と応じる高明。
友達思いの純粋な山村刑事と、その心を傷つけまいとあえて景光の死を伝えない高明。
山村刑事の中では、正義の味方として諸伏景光は生き続けるのですね。
無能でうざいだけではない、友達思いの熱いハートを持った山村刑事。
そんな魅力的な彼の一面を知ることができたエピソードでした。
今後も、山村警部と諸伏高明警部とがまた出会うお話があるかもしれませんね。
山村ミサオ警部が自称「妖怪ハンター」と名乗るゆえんになった登場回エピソード紹介！
山村警部の関わる事件には、なぜか妖怪がらみの怪奇事件が多いです。
最初は幽霊や妖怪を信じていなかった彼も、謎が解けないとコロッと信じるようになります。
そんな山村警部の「妖怪回」を見てみましょう。
446・447話「封印された洋窓」
「魔物が棲む」と恐れられている別荘で密室殺人事件が起こります。
山村警部は「何かが憑りついてくれちゃったりしちゃったかもしれませんよォ～」と取り乱します。
そして、警察につかまえられるワケがないからと早々に退散しようとします。
しかし、毛利探偵（コナン）からのメールで無事事件を解決します。
481・482話「山姥の刃物」
コナンたち少年探偵団を泊めてくれた山奥の小屋のおばあさんに山姥（やまんば）疑惑が。
犯人が犯人だと名乗るはずもないのに「おたく犯人さん？」とか聞いちゃう相変わらずな山村警部です。
おばあさんは山姥ではなく、孫を想って涙を流す優しい祖母でした。
545・546話「霧にむせぶ魔女」
伝説の峠のドライバー「銀白の魔女」を捕まえるために「魔女狩り」と称する検問を手伝っていた山村警部。
遭遇した彼の祖母・山村ミサエは「仙人」だと言うし。
山村警部も「ボクのような心がピュア～な人間ならまた会えるかも」と言うし。
2人とも信じてる様子でしたが、魔女の正体はやはり人間でした。
600・601話「河童が見た夢」
河童の目撃情報のある旅館で起こった殺人事件。
山村警部は河童は信じてないのになぜかエイリアンは信じていて、犯人だと言いながら怯えます。
超機密ファイルXとして群馬県警の最深部に保管され二度と日の目を見ることはないでしょう、とか言います。
彼の「小さな宇宙船に何万人もの異星人が縮小され乗り込んで・・・」という言葉からヒントを得たコナン。
山村警部を眠らせて推理ショーをします。
611～613話「犬伏城 炎の魔犬」
「このテレビ放送がデジタル化された時代に魔犬で騒いでくれちゃって〜」と斜に構えた登場の山村警部。
「呪われた魔犬」の存在は信じていません。
しかし、黒魔術の痕跡を見つけたとたん怯え始めます。
警察が太刀打ちできるわけがない！と断じます。
コナンと平次が魔犬のトリックを明かし解決します。
712～715話「服部平次と吸血鬼館」
山村警部は一瞬登場。
現場には訪れず、セリフもなしです。
群馬県警が棺桶に残っていた血液型を調べているシーンの背後で、小五郎とにこにこと会話しています。
808・809話「かまいたちの宿」
かまいたちの出没する宿での殺人事件。
「妖怪ハンター山村の出番！」とはりきって登場。
例によって「軌道エレベーターで宇宙に行こうかというこの時代に・・・」とハナから信じていません。
しかし実際に事件が起きるとコロッと信じてしまいます。
コナンと平次がトリックを解き明かします。
830～832話「ゾンビが囲む別荘」
妖怪がらみの事件によく遭遇してしまうことを気味悪がるようになった山村警部。
おばあちゃんに貰った数珠をお守りに持ち歩くようになっていました。
ゾンビの正体は映画のエキストラたちでした。
コナンと平次により解決です。
以上が妖怪回になります。
今では「妖怪ハンター」を自称する山村警部。
今後どんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。
【山村ミサオ 警部】
群馬県警察の警部。コナンに登場する中で1番テンション高くて見てて楽しい警部さん！笑
横溝三悟警部と同じく小五郎さんの事を尊敬の眼差しで見つめる純粋さ！
いつからか妖怪に纏わる怪異事件担当が多くなり自らの妖怪ハンターを名乗っちゃう笑
このひょうきん警部大好き！ pic.twitter.com/CsdU5oMdLH
— マツケン (@matsuken_conan) May 14, 2018
おれさぁー
山村警部めっちゃ好きやねんけど
わかる人おる！？ pic.twitter.com/f40NYEfRQX— WATARUN🐧@コナン (@detective_1212) December 16, 2017