名探偵コナンには『レアキャラ』と呼ばれる人物が存在します。
それは原作であまり登場することのないキャラクターのことを指します。
たった1話、たったワンシーンだけの登場なのに、そのキャラクターにたくさんの魅力が詰まっていたり、考察ができるのですから、名探偵コナンという作品は凄いというほかありません。
そんなわけで今回は、そんなレアキャラの一例である『元太の両親』にスポットを当てて、その詳細に迫ってみたいと思います。
元太の両親がどのような人物なのか、どのエピソードに登場したのかが分かる記事となっておりますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
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小嶋家の家族構成は？父親と母親の登場回を解説！
家族構成は両親と祖母は確定
小嶋家の家族構成は、元太、父、母、祖母は確定しています。
兄弟や祖父については現時点では登場していませんが、父と祖母の存在が明かされたのが連載から約14年後のことなので、今後登場の可能性は残されているといるでしょう。
また、家族以外の親族については、岐阜県には伯父が住んでいることも判明しています。
父親は小嶋元次、『犯人は元太の父ちゃん』で初登場！
［63巻FILE.8 選手権の目的］
生粋の江戸っ子な元太の父、小嶋元次の初登場回。この回で元太の実家が酒屋であることも判明した。 pic.twitter.com/fuetUONbqg— 名探偵コナン 原作名シーン【非公式】 (@DC_conan0) May 20, 2019
元太の父親は単行本第63巻FILE6~8『犯人は元太の父ちゃん』で初登場します。
元太の父親ということは、きっと元太に似ている！
そんな読者の予想を良い意味で裏切ってくれるイケメンの父親がお披露目されます。
母親は『幽霊屋敷殺人事件』で初登場！
元太のお母さんバケモンやろ（笑）#名探偵コナン pic.twitter.com/HVoPhzM5x7
— 桜時朗 (@ojirosummer2) October 6, 2016
元太の母親は単行本第2巻FILE8~10『幽霊屋敷殺人事件』で初登場します。
たったワンカットで台詞もありませんが、元太が母親似であることが分かります。
身長は蘭と同じ160cmくらいと思われます。
また、元太以外に光彦の母親と歩美の父親も登場する貴重なエピソードでもあります。
祖母の名前は不明、『犯人は元太の父ちゃん』で存在のみ明かされる！
元太には父親・母親のほかに、祖母がいることが判明しています。
これは、『犯人は元太の父ちゃん』にて、元次がかけていたメガネが祖母のものであることから分かります。
その姿や名前は明かされませんが、祖母のメガネが手元にあることや祖母のおおよその年齢を考えても、ご存命であると思われます。
元太の父親・小嶋元次はイケメン？年齢や職業を紹介！
担当声優は『野島昭生さん』
アニメでは野島昭生（のじまあきお）さんが声優を担当されています。
アニメや外国映画の吹き替えを中心に活躍されており、少し高めで温かい声が魅力的な声優です。
神谷明さん、古川登志夫さん、古谷徹さんらとバンドを組んでいた経歴があり、コナン出演者とも縁が深いことでも知られています。
年齢は『32歳』
年齢は32歳であることが判明しました。
年齢の割には、貫禄があるような顔立ちや佇まいをしている印象です。
元太の年齢が6歳または7歳であることから、20代前半までに結婚して元太を育ててきたと推測されます。
元太からは想像できないイケメン？
元太の父親であるならば、元太に似ているかもしれないとお思いになるかもしれません。
ところが、元太からは想像できないイケメンです。
あ、決して元太がイケメンではないと言っているわけではありませんよ。
ご覧ください、このスリムな体型と高身長に精悍な顔つき。
［63巻FILE.8 選手権の目的］
生粋の江戸っ子な元太の父、小嶋元次の初登場回。この回で元太の実家が酒屋であることも判明した。 pic.twitter.com/fuetUONbqg— 名探偵コナン 原作名シーン【非公式】 (@DC_conan0) May 20, 2019
まごうことなくイケメンではないでしょうか。
生粋の江戸っ子キャラ
元次は名探偵コナンのキャラクターには珍しく、生粋の江戸っ子です。
江戸っ子というのは威勢がよく啖呵を切るような話し方をする人のことを指します。
また、『江戸言葉（江戸弁）』という方言のような独特な言葉遣いも特徴のひとつです。
元次は江戸っ子であることから、東京出身であるということも予想できます。
職業は『酒屋』
職業は『酒屋』であることが初めて明らかになりました。
ですが、黒の組織が『酒』と関係ある以上、敢えて職業を酒屋にしたことには何か意味があるのではないでしょうか。
『酒』という単語は名探偵コナンの物語のなかでは重要なキーワードであるはずです。
それを何もなしで終わらせるとは到底思えません。
さまざまな伏線を散りばめて、数年後、もしくは数十年後に伏線を回収する青山先生のことなので、もしかしたら、元太の実家を酒屋にしたことに何か意味があるのかもしれません。
元太の母親はどのような人物？判明している情報まとめ
年齢の割にはかなり大人びて見える
元太の母親の年齢は現時点では判明していません。
しかし、元太の父親が32歳であるので、同じくらいの年代だと思われます。
元太の母親は『幽霊屋敷殺人事件』でワンカットのみ登場していますが、その容姿はどう見ても30代には見えない気がします。
元太は母親似？父親に似ていない理由
元太の母親をご覧になってもらえれば、元太は母親似であることが分かると思います。
顔立ちや体型は元太そのものです。
一方の父親である元次の要素はあるのかと言われると、強いて言うなら喧嘩っ早い性格と太い眉毛くらいではないでしょうか。
元次のキャラクターデザインはじっくりと考えられたはずですが、元太にほとんど似ていません。
それは、元次が登場した『犯人は元太の父ちゃん』のシナリオを考えると仕方がないことかもしれません。
本エピソードでは、元太の父親候補が犯人とされることになります。
候補として3人の『小嶋姓』が登場しており、誰が犯人なのかを推理すると同時に、誰が元太の父親なのかを予想することを楽しめるエピソードとなっています。
あからさまに元太に似たキャラクターを出してしまうと、すぐに読者に元太の父親だと悟られてしまいます。
そうであるならば、「元太にあまり似ていない意外な人物を元太の父親にしよう」と青山先生は考えたと私は踏んでいます。
その結果、元太と父親はあまり似ていないデザインになったと考えられます。
言うなれば、逆張りや”ズラし”でしょうか。
元次よりも気が強い性格？
元次の話では、メガネをかけていた理由は、奥さんに「メガネをかけていたほうが賢そうに見えるから」ということで、半ば強制的にかけられていたようです。
屈強であり威勢が強い元次ですが、家庭では奥さんに頭が上がらない、いわゆる『かかあ天下』だとされる描写があります。
父親登場回『犯人は元太の父ちゃん』のあらすじとネタバレ
元太の父親は全国コジマさん選手権大会に出場していた
元太の父親は『全国コジマさん選手権大会』の優勝景品である『掛け軸』を手に入れるために大会に参加します。
体力勝負、のど自慢勝負、漢字の書き取り勝負の3つの種目の合計得点が高い選手が勝ち進み、最後は早押しクイズで優勝を決めるというものです。
のど自慢大会の優勝者や漢検1級の資格保持者が落とされるなか、元太の父親も最終審査のクイズ大会に残ります。
しかし、これから優勝を決めるクイズ大会が開催されようとする裏で、小嶋グループ会長であり、このテレビ番組の審査委員長である小嶋権作が殺害されてしまいます。
証言によると、犯人は最終審査に残った3人の中にいるということで、元太の父親も容疑者にされてしまうのでした。
元太の父親は殺人事件の容疑者になってしまった
殺人事件の容疑者になったのは小嶋文太、小嶋元次、小嶋岩吉の3人。
殺人事件から間もなく、テレビ局内の中にも救急車やパトカーの音が鳴り響いており、父親に何かあったのではないかと元太の不安が募ります。
そんななかで、コナンは「元太の父親だから犯人ではない」という「感情的な性質」を抜きにして、捜査を進めていきます。
3人の父親候補の中から元太の父親が判明！
殺人事件の犯人が判明すると同時に、元太の父親が『小嶋元次』であることが判明します。
元次は一見、メガネをかけて弱そうで元太とはかけ離れた人物に見えますが、犯人が往生際悪く言い訳をするのを見かねて、その本性を現します。
「シラァ切るのも大概にしやがれ！！」
「ガタガタ抜かしてんじゃねぇ！！」
「ノドの奥の奥に手の甲まで突っ込んで」
威勢の良い江戸っ子･･･というよりはヤクザ気質にも聞こえてくる元次の言葉に犯人はたじろぎ罪を認めるのでした。
ちなみにメガネをかけていた理由は、奥さんに「頭が良さそうに見えるから」と言われたからとのですが、『どう見ても元太の父親に見えない人物を元太の父親にしたい』という青山先生の考えがなんとなく透けて見える気がします。
元太の母親登場回『幽霊屋敷殺人事件』のあらすじとネタバレ
少年探偵団は『おばけ退治』で洋館に行くことに
少年探偵団は歩美のひょんなことから、『おばけ退治』に行くことになります。
舞台は、5年前にその家の主人が惨殺されたとされる恐怖の館。
夜中にうめき声が聞こえたり、人魂が見えたりすることがあるというのです。
歩美が嘘をついていないことを証明するために、洋館に忍び込むコナン、歩美、元太、光彦の4人。
ちょっとした好奇心から光彦と元太は単独行動してしまい、行方をくらませます。
ふたりを探すと同時に、この洋館にある”何か”を突き止めようとするコナンは館内に地下への入口を見つけます。
そこで目撃した光景は檻の中に閉じ込められた男性と食事を運んでくる老婆。
部屋の片隅に隠れたコナンと歩美はこの洋館に隠され真相を耳にするのでした。
7月26日は #幽霊の日 名探偵コナンコミックス第2巻『幽霊屋敷殺人事件』で、少年探偵団が初登場します👻不気味な洋館にみんなでお化け退治に突撃するのですが…。光彦くんが消えて、元太くんともはぐれてしまった歩美ちゃん…そんなところにコナンくんが現れて…！？このシーントラウマ級です💦 pic.twitter.com/jcKsAaRm13
— 青山剛昌ふるさと館 (@gamf_staff) July 26, 2022
洋館で起きた哀しき事件とは？
洋館に起きる怪奇現象。
その真相はあまりにも哀しいものでした。
五年前、この洋館には夫婦と息子が暮らしていました。
ある夜、息子の昭夫は四度目の受験に失敗したことを父親に告げたところ、「お前はカスだ」と言い捨てられます。
精神的にどん底でもあった昭夫はその一言に我を忘れて、父親を殴り殺してしまいます。
そこへやってきた母親は昭夫を時効まで洋館の中に作った檻にかくまうことにするのでした。
まもなく時効というところまで時は迫っていましたが、罪の意識に苦しむ昭夫はコナンの言葉に後押しされ、「罪を償いたい」と母親に伝え、自首してこの事件は解決します。
元太の母親が判明！
長年謎に包まれていた事件は無事に解決しました。
ですが、このような危険な探索をしたことに、コナンたち少年探偵団はこっぴどく叱られます。
その場面で登場している少年探偵団の家族。
蘭、歩美の母親、光彦の母親、そして元太の母親。
これが元太の母親の初登場です。
本エピソード以降は回想や名前のみの登場となります。
余談ですが、叱られている場面で元太の頭にたんこぶができていることから、叩いてしつける母親であることが分かります。
第20話【幽霊屋敷殺人事件】
犯人 【男(息子)＋老婆(母親)】
⚠️ここで初めて小嶋元太，円谷光彦，吉田歩美の親が出演 pic.twitter.com/vyz3BAZIdq— DetectiveNagomi (@DNagomi) April 19, 2017
元太の父親は黒幕？その根拠を解説！
『あの方』は信じ難い人物
灰原の発言から、『あの方』は信じ難い意外な人物である可能性が示唆されています。
あの方の候補としては、烏丸蓮耶のほかに、阿笠博士や円谷光彦がよく挙げられますが、作中の言動を見るに、あまり意外とも思えないかもしれません。
ですが、元太の父親ならいかがでしょう。
単行本105巻の現在に至るまで、一度しか作中に登場しておらず、その素性の多くは謎に包まれています。
そして、コナンの友達の父親という誰もが予想しないような立ち位置。
まさに、灰原が言う『信じ難い人物』に当てはまっているとは思いませんか。
実家が酒屋なので黒の組織と関係がある？
黒の組織のメンバーのコードネームはすべてお酒に関係していることはご存知だと思います。
となれば、酒屋の店主である元次が怪しいのは至極当然のこと。
そもそも、黒の組織がなぜお酒の名前をコードネームにしようと思ったのか。
それを考えると、黒幕が阿笠博士でも円谷光彦でもないということは明々白々であるはずです。
組織のボスが酒屋であるならば、すべて筋が通る、そう思いませんか。
小嶋元次＝ジン説
実はわたくし、元次＝ジンではないかと疑っているのです。
その理由は3点あります。
まず、1点目に元次が左利きであるということ。
これは『犯人は元太の父ちゃん』で左利きであることが明らかになっています。
そう、ジンと同じ左利きなのです。
左利きと言えば、ジンや赤井秀一といった重要人物を思い浮かべると思います。
恐らく、青山先生にとって、左利きは特別な人物であると予想できます。
であるならば、元次も重要な”何か”がある人物ではないかと考察することができます。
2点目にジンとしぐさが同じということ。
ジンは手をポケットに入れることが癖です。
ジンニキの一番可愛いシーンは自分の車が通行人に見られてたと知って「ドイツの雨ガエルも偉くなったもんだ」とウッキウキになってるシーンだと思ってる。#名探偵コナン pic.twitter.com/eC89nqV2tM
— 綾【ゼロ速】 (@saebaaya753) April 14, 2023
同様に元次も手にポケットを入れている場面がいくつか見られます。
［63巻FILE.8 選手権の目的］
生粋の江戸っ子な元太の父、小嶋元次の初登場回。この回で元太の実家が酒屋であることも判明した。 pic.twitter.com/fuetUONbqg— 名探偵コナン 原作名シーン【非公式】 (@DC_conan0) May 20, 2019
こんなにも少ない登場シーンであるのに、複数の描写が見られるということは何かを意図していると思われても仕方がないはずです。
そして、最後の根拠としては名前です。
そもそも、左利きだとかしぐさが似ているだとかはこじつけに過ぎないのかもしれません。
小嶋元次の名前を見れば、元次＝ジンであることは明らかです。
いいですか、名探偵コナンの謎解きの基本のひとつは『アナグラム』です。
『土井塔克樹』『烏丸蓮耶』『若狭留美』『脇田兼則』
上記は一例ですが、これらすべてがアナグラムから正体が導き出されています。
重要な人物の手がかりはすべてアナグラム･･･。
恐らく青山先生は意図的に『アナグラム』を使用しているものと思われます。
そして、小嶋元次も同様にアナグラムとなっているのです。
KOJIMA GENJI
並べ替えると” I AM GIN “（わたしがジンだ）
そう、ジンの正体が元次であることを暗示しているのです。
この事実が分かって初めて『左利き』『しぐさが同じ』という共通点に意味が出てきます。
黒の組織との最終局面では恐らく、少年探偵団も何らかの形で加勢するとは思いますが、そのときに父親の正体を知らされた元太のことを思うと今から胸が痛むばかりです。