てるてる少年を全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリでタダ?作者:高尾滋

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悩んでいる人
『てるてる少年』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。 

『てるてる少年』は漫画アプリ『マンガPark』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『てるてる少年』はこちらの白泉社が運営する漫画アプリマンガParkにて全巻無料で読むことができます。

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『マンガPark』は、大手出版社の白泉社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『マンガPark 』では『てるてる少年』1巻から最終巻に収録されているすべてのエピソードを無料で配信してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『てるてる少年』を全巻読破したい方は『マンガPark』を使う方法が最もお得です。

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『マンガPark』は課金してもお得に読める!

『マンガPark』では基本的に無料で読める作品が多いですが、最新刊が発売されたばかりの作品などはアプリ内で購入できる『コイン』が必要です。

 

↓『コイン』が必要な作品。

 

実は、この『コイン』はアプリ内でお得に、そして簡単に購入することができます!

 

例えば、1100円分の『コイン』を購入した場合、1100円分の『コイン』に加えて、アプリ内で使用できるボーナスコインが200円分付与されます

 

つまり課金しても、お得に漫画を読めるのです!

 

購入方法もキャリア決済で簡単に購入できるため、わざわざ書店に行って漫画本を購入する手間が省けます。

 

『マンガPark』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ!

 


 

漫画アプリに関して言うと、集英社が運営する少女マンガに特化した漫画アプリマンガMeeやスクウェア・エニックスが運営するマンガUP!も特にオススメです。

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

『マンガMee』で無料で読める主な作品一覧
  • この音とまれ!
  • ヒロイン失格
  • ハニーレモンソーダ
  • 美食探偵 明智五郎
  • ダメな私に恋してください
  • 雛鳥のワルツ
  • 虹色デイズ
  • 高校デビュー
  • 俺物語
  • 青空エール
  • 素敵な彼氏
  • ごくせん
  • アシガール
  • 椿町ロンリープラネット
  • NANA
  • アオハライド
  • センセイ君主
  • シュガーズ
  • 僕に花のメランコリー
  • 乙女椿は笑わない
  • ひるなかの流星
  • メイちゃんの執事
  • 初×婚(ういこん)
  • これは経費で落ちません
  • ハル×キヨ
  • 悪魔とラブソング
  • 雛鳥のワルツ
  • きょうは会社休みます
  • ストロボエッジ
  • デカワンコ
  • G線上のあなたと私
  • ママレード・ボーイ
  • 菜の花の彼-ナノカノカレ-
  • 花より男子
  • 消えた初恋
  • 銀魂
  • ケダモノ彼氏
  • 宇宙を駆けるよだか
  • ちびまる子ちゃん

などなど…

 

『マンガUP!』で無料で読める主な作品一覧
  • 無能なナナ
  • 遺書、公開。
  • 幸色のワンルーム
  • 薬屋のひとりごと
  • 俺ガイル
  • 渋谷金魚
  • ハイスコアガール
  • 咲-saki-
  • アカメが斬る!
  • ゴブリンスレイヤー
  • 魔王学院の不適合者
  • クズの本懐
  • 好きな子がめがね忘れた
  • 魔女の旅々
  • 神達に拾われた男
  • 裏世界ピクニック
  • 地縛少年 花子くん
  • 不器用な先輩。
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
  • ホリミヤ
  • 弱キャラ友崎くん

などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガPark』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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次に『マンガPark』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『マンガPark』の基本的な使い方

『マンガPark』に掲載されているマンガを無料で読むには、アプリ内アイテムである『FREEコインボーナスコインを活用することになります。

 

(左がFREEコイン、右がボーナスコイン)

 

簡潔に言うと『FREEコイン』『ボーナスコイン』などを使うことで、1日1作品において、13話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

『てるてる少年』も例外なく1日に13話分以上の話数を読み進めることができます。

 

以下では『マンガPark』で使うアプリ内アイテム『FREEコイン』『ボーナスコイン』のそれぞれの使い方、取得方法を詳しく説明していきます。

『マンガPark』のFREEコインとは?取得方法と使い方を解説

FREEコインとは?
  • FREEコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝6時、夜9時に120FREEコインずつ配布される(1日に計240FREEコイン)
  • 30FREEコイン消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なFREEコインの取得方法と使い方の説明です。

 

1話につき30FREEコインが消費されるということは、

1日に配布される240FREEコイン÷1話につき消費される30FREEコイン=8話分

つまり毎日、配布される計240FREEコインを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがFREEコインです。

 

但し1点だけ注意があり、FREEコインを120以上貯めこむことは出来ません

 

朝6時に120FREEコインが配布され、その120FREEコインを使わずに夜9時を迎えたとしても新たに120FREEコインが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガPark』のボーナスコインとは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • ボーナスコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • FREEコインがなくなってしまった場合でもボーナスコインを使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガPark』新規ダウンロード特典で900ボーナスコイン(30話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を見るだけで30ボーナスコイン(1話分)が付与される(1日に2回このシステムが使える)

以上が簡単なボーナスコインの取得方法と使い方の説明です。

 

下の画像のように『マンガPark』新規ダウンロード特典では、900ボーナスコイン30話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30ボーナスコイン1話分を取得することが出来ます。

毎日0時と12時の2回、広告動画を見てボーナスコインを獲得できます。つまり毎日、60ボーナスコインを取得できるということです。

短い広告動画の見方は、アプリを起動すると画面右下にピンク色のプレゼントマークが出てくるので、それをタップします。

するとCMを見てコインをGETというボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30ボーナスコイン(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見てボーナスコインを獲得できるシステムは毎日、夜0時と昼12時に回復します。

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『FREEコイン』『ボーナスコイン』以外で1日3話分のマンガを読む方法

先ほど紹介した『FREEコイン』『ボーナスコイン』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「CMを見て無料で読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

以上の事から『マンガPark』は、1つの作品において、1日に最低でも13話分以上ののマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

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『てるてる少年』読者の評価や感想は?

『てるてる少年』あらすじ

信州のとある旧家のお嬢様、御城紫信は14歳です。

 

6歳の時に故郷を離れ、都内の中学校に通っています。

 

そこに、幼馴染の奥才蔵が転校してきます。

 

紫信と才蔵の故郷は「御城の隠れ里」といって、忍者を育成するための忍びの里です。

 

才蔵は忍者として、御城家の次期当主である紫信を守るためやってきました。

 

そこに御城家の陥落を目論むものが現れ、紫信と才蔵はそれぞれの過去と向き合うことになります。

 

ふたりは惹かれ合いながら、室町時代から続く御城家の秘密に迫っていくことになります。

『てるてる少年』見どころ紹介!

見どころ①感情移入せずにはいられないストーリー

本作は、前半は学園もののラブコメディー、後半は御城家の秘密に紫信たちが迫っていく構成になっています。

 

後半は複雑な物語になっているのですが、登場人物たちそれぞれに事情があることがわかります。

 

紫信と同年代の人は、紫信の言葉や行動に共感することが多いと思います。

 

人には見せない無邪気な笑顔を、才蔵という特別な存在には見せてくれます。

 

好きと自覚したら止まれない、そんな10代の恋が瑞々しく描かれています。

 

そんな紫信から笑顔が消えないように、一生をかけて守ると誓った才蔵。

 

才蔵は泣き虫なのですが、立場のある紫信の代わりに泣いているようにも思えます。

 

幼い頃の約束を胸に、紫信を守ろうとする健気な才蔵にも感情移入してしまいます。

 

大人になってから読むと、紫信の母、松子の気持ちがよくわかるのではないでしょうか。

 

松子は紫信に厳しい態度をとるのですが、それは娘の身を案じているからです。

 

しかし、立場やこれまでの関係性が邪魔をして、言葉ではうまく伝えられない。

 

そんな松子の母親目線の気持ちにも感情移入してしまいます。

 

登場人物が全員魅力的で、一人ひとりの心情がとても丁寧に描かれています。

 

紫信と同じ中学生から大人まで、色んな年代の人に読んでもらいたいです。

見どころ②主と従者の許されない恋

紫信と才蔵は幼馴染で、才蔵は護衛のため、紫信のそばで守る役目があります。

 

才蔵も「紫信の笑顔だけは守りたい」と、好きという気持ちはあるもののブレーキをかけています。

 

しかし紫信を狙う組織が現れてからは、紫信と才蔵の気持ちが変化していきます。

 

身分の差から、周りは主従関係のままでいるようにと釘を刺されます。

 

ふたりの気持ちが近づけば近づくほど、紫信と才蔵は主従関係というしがらみに悩まされます。

 

紫信は両親からの愛情を注がれずに育ってきました。

 

また次期当主という重荷で、自分の素直な気持ちや表情を表に出すことをためらいます。

 

それでも才蔵は、どんな紫信であっても嫌わないと、すべてを受け止めてくれます。

 

主と従者という、許されない関係でも惹かれ合うふたりの運命はどうなっていくのか。

 

ふたりとも幸せになってほしい!と思わずにはいられません。

見どころ③長く隠されてきた御城家の秘密とは

400年続く旧家の御城家は、隠れ里を治めるため、莫大な財力と絶対的な地位を維持し続けています。

 

その財力は『忍び斡旋業』といって、忍者を育成し、里を出ることを許された人は適した職を与えられます。

 

隠れ里を世間から隠すため、『下野時代村』のような娯楽施設には、忍者であることを隠した里の人たちが働いているのです。

 

しかし、御城家が隠していたのは忍者という存在だけではなかったのです。

 

それは、隠れ里に長く語り継がれてきた『御色草子(おいろぞうし)』という伝説が関係しています。

 

それは母親の松子が紫信を遠ざける理由にもつながります。

 

歴代の御城家の当主と、重臣たちが隠してきた罪と秘密は驚くべき内容です。

 

複雑な内容なので理解するには少し時間がかかるかもしれません。

 

しかし、高尾滋先生のキレイで繊細なタッチで描かれた登場人物とストーリーは、読んでいるうちに引き込まれていきます。

 

ぜひこの漫画を読んで確かめてみてください。

見どころ④シリアスだけじゃない!クスッと笑える要素も

主従関係、歴史ある旧家の秘密など、複雑な内容と紹介してきましたがもちろんそれだけではありません!

 

個性的なキャラクターが登場し、コメディー的な要素もちりばめられています。

 

佐介の兄の望は高身長で体格のよい人物なのですが、語尾が「~なのよ」「~だわ」とクセのあるしゃべり方です。

 

ドール用のフリフリしたかわいい洋服が大好きで、自作もするほどです。

 

また、御城家に仕える忍者の中には、女性のバストサイズを見ただけで当てることができるキャラクターも登場します。

 

シリアスな話が中心ですが、魅力的でクセのあるキャラクターもたくさんいます。

 

友達だったり因縁の相手だったりするので、キャラクター同士のやりとりが多いです。

 

そのやりとりがクスッと笑えますし、ほのぼのする気持ちにもさせてくれます。

『てるてる少年』登場人物紹介!

御城紫信(おしろ しのぶ)

都内の私立聖徳学院中等部に通う14歳です。

 

信州にある、御城の隠れ里を治める御城家の次期当主です。

 

6歳のときに故郷を離れ、遠縁の幸田正吾と暮らしています。

 

ロングヘアに大きなリボンが特徴で、タレ目で綺麗な顔立ちをしています。

 

性格は強気でわがまま、人前では決して泣きません。

 

小柄なうえに寸胴体型なことを気にしていて、スタイルの良いくノ一の千代を目の敵にしています。

 

父親はすでに亡くなっていて、生前は紫信に愛情を注ぎませんでした。

 

紫信を「御城家の次期当主、御城家を守るための存在」としか見ていませんでした。

 

母親で御城家の現当主、御城松子とは幼い頃に関係が悪くなってしまいます。

 

14歳になっても、歩み寄りたくてもできない、そんな複雑な距離感のままです。

 

紫信自身も人と仲良くなったり、交流を持ったりすることは苦手です。

 

正吾と一緒に暮らし始めてからは、正吾を慕い、甘えることもあります。

 

才蔵とは主従関係にありますが、幼い頃から色んなことを共有し、紫信にとって特別な存在です。

奥才蔵(おく さいぞう)

御城家に代々仕えてきた奥家の跡取りで、幼い頃から紫信に仕える13歳の忍者です。

 

奥家は上忍家という地位ですが、才蔵の両親はすでに亡くなっています。

 

松子から、紫信を守れという指示で聖徳学院中等部に転校してきました。

 

紫信の意志の強さに惹かれ、隠れ里にいたときから紫信のことを想っています。

 

黒髪でメガネをかけおり、大人しい性格で、普段は紫信の言葉にあたふたするばかりです。

 

しかし、やむを得ない時はメガネを外し、敵をあまり見ないようにすることで戦うことができます。

 

暴力が苦手で、特に血に関してはかなりの恐怖心を抱いています。

 

幼馴染の佐介からは慕われていて、くノ一の千代からは好意を持たれています。

 

時にはイジられることもあるので、忍者として強さはもちろんありますが、みんなのマスコットキャラクターのような存在です。

幸田正吾(こうだ しょうご)

私立聖徳学院中等部の教師であり、紫信や才蔵の担任です。

 

空手部の顧問をしていてかなりの腕前です。

 

紫信と一緒に暮らしていて、身の回りの世話は正吾がしています。

 

紫信も正吾のことが大好きで「正兄さま」と呼び、慕われています。

 

遠縁ではありますが、保護者として紫信のことを可愛がり、見守っています。

 

才蔵からは「殿」と呼ばれています。

 

それは正吾の実家が、御城家の先祖代々の墓を守る菩提寺、という役目にある寺だからです。

 

明るくてお茶目な性格ですが、1人の女性を想い続ける一途な面もあります。

御城松子(おしろ しょうこ)

御城の隠れ里を治める、御城家の現当主であり紫信の母親です。

 

幼い頃に正吾の母親から礼儀作法を習っていた縁で、正吾とは幼馴染です。

 

自分の娘に厳しい態度で接する冷徹な人物という印象ですが、これには理由があることがわかります。

三島左介(みしま さすけ)

御城家の忍頭である三島家の末っ子です。

 

金髪で日本人離れした見た目は、母親譲りでとてもよく似ています。

 

才蔵の幼馴染で、才蔵の兄貴分だと名乗っています。

 

年上でくノ一の千代に想いを寄せていますが、なかなか振り向いてもらえません。

 

弱いものを放っておくことができない優しい性格で、隠れ里で才蔵をよく泣かせていた紫信とは犬猿の仲です。

三島義人(みしま よしと)

御城家の忍頭である三島家の長男で、現家長でもあります。

 

頭が良く、本作の途中からは松子の秘書も務めるようになります。

 

優しそうな見た目をしていますが、教育係として才蔵と佐介を厳しく指導することもあります。

 

正吾とは幼馴染で、正吾の実家へ修行のため下宿していたこともありました。

『てるてる少年』序盤ネタバレ紹介!

【第1話】

信州のとある山奥に、少女と少年がいました。

 

少女は6才になったから、村を出て遠くの学校へ行くと少年に言いました。

 

少年は寂しくて泣いています。

 

少女は、私も一人ぼっちになったら泣いてしまう、だから私を助けにきてね、と言いました。

 

7年後、東京の私立聖徳学院中等部にその少女の姿がありました。

 

少女は中学2年生になっていました。

 

名前は御城紫信(おしろ しのぶ)。小柄で、垂れ目の綺麗な顔立ちに、友達や上級生からは『しの姫』と呼ばれています。

 

紫信は、片腕にギプスをしたゴリラ顔の上級生から告白されました。

 

「ブサイクは嫌いよ」と微笑みながらフッてしまいます。

 

国語準備室に紫信と、クラスメイトで双子の三好晴海(みよし はるみ)、三好健三(みよし けんぞう)がいます。

 

そして紫信の遠縁で中学校教師の、幸田正吾(こうだ しょうご)がいます。

 

正吾と紫信は、紫信が村を出てから一緒に暮らしています。

 

紫信は正吾のことを「正兄さま」と呼び、慕っています。

 

正吾は、紫信の幼馴染の転校生がくるよと噂していると、部屋の扉が開き男の子が入ってきました。

 

「才蔵、おいで」

 

紫信がそう言うと、男の子は紫信の前で片手を床について座りました。

 

才蔵(さいぞう)、と呼ばれた男の子は黒髪でメガネをかけ、いたって普通の男の子です。

 

「お前、なぜ転校してきたの?あの村から出れる立場じゃないのに」

 

紫信の問いにあたふたして、才蔵は黙ってしまいます。

 

才蔵の返答を待たずに、紫信は教室に戻りました。

 

才蔵が紫信のいる教室を見つけると、中で騒ぎが起きていました。

 

紫信が女の子にビンタされ、紫信は思いっきり女の子にやり返します。

 

女の子はゴリラ顔の上級生と親しい間柄で、腕のギプスは紫信のせいで、そのうえフッたことを逆恨みしたのでした。

 

紫信は慣れた様子で、さらに嫌われるような言葉を言います。

 

正吾が才蔵のメガネを外します。

 

紫信の言葉に激怒した上級生が、紫信に手を上げようとした時―。

 

手裏剣が飛んできて、上級生の動きを封じました。

 

才蔵が紫信を助け、煙幕とともに2人は教室から姿を消しました。

 

才蔵が紫信を抱えて、人気のない所まで逃げてきました。

 

「紫信様が殴られるかと、才蔵は気が気じゃなかったです」

 

「そうしないと嫌われないじゃない?」

 

紫信は、嫌われるためにわざと相手を傷つける言葉を言ったのでした。

 

それを聞いて心配した才蔵は、紫信にぐっと顔を近づけます。

 

えいっと紫信が才蔵にメガネをかけました。

 

すると、ひゃあああっと言って遠ざかる才蔵。

 

颯爽と紫信を助けた才蔵から、あたふたする才蔵に戻りました。

 

そんな才蔵に、紫信は強くなったわねと褒めました。

 

才蔵は涙ぐみながら、紫信の問いに答えます。

 

「あなたを守るために来ました」

 

紫信と才蔵の住んでいた村は、普通の村ではなさそうですね。2人の関係性が気になります。

【第2話】

奥才蔵(おく さいぞう)。

 

才蔵は紫信に仕える忍者で、紫信を守るために転校生してきました。

 

授業中にもかかわらず、才蔵は紫信のリボンを盗った猫を追いかけています。

 

学校の屋根に素早く登ったり、宙返りをする才蔵を見て、クラスメイトたちは興味津々です。

 

紫信の実家、御城家は400年以上の歴史を持つ武家筋の旧家です。

 

奥家は、その御城家に代々仕えてきた上忍家です。

 

上忍というのは忍者の中でもトップクラスで、忍者の親玉といった地位です。

 

生まれてすぐ両親を亡くした才蔵を、御城家が援助しました。

 

才蔵は御城家にとても恩を感じています。

 

紫信に仕える忍者として、命をかけてどんなことからも守ると誓っています。

 

そんな時、紫信宛てに『お前は狙われている』と書かれた脅迫状が届きます。

 

何か知っているのと紫信は才蔵に尋ねますが、答えません。

 

才蔵は、紫信と正吾が一緒に住むマンションに居候することになりました。

 

その夜、才蔵は昔の夢を見ました。

 

紫信と才蔵が遊んでいた時、才蔵は崖から落ちてしまい、両親の形見である忍び刀を失くしました。

 

紫信は泥だらけになりながら忍び刀を見つけ、寝込む才蔵に返しました。

 

勝手なことをした紫信は、父親に頬を叩かれ叱られていました。

 

それを見た才蔵は怯えて何もできませんでした。

 

それでも紫信は泣きもせず、言い訳もせず父親の前に立っていました。

 

その姿を見た才蔵は、気づけば紫信のことが好きになっていました。

 

甘い香りがして目を覚ました才蔵は、紫信が才蔵を歓迎するケーキを作ってくれたことを知ります。

 

才蔵は涙ぐみながら、自分は幸せものですと紫信に言うのでした。

 

才蔵と紫信は小さい頃から主従関係にあったんですね。紫信が泣かないのは、幼い頃から自分の立場を分かっていたからでしょうか。

【第3話】

才蔵と紫信の担任である正吾は、空手部の顧問でもあります。

 

空手着で見事な上段蹴りを決める正吾に、紫信は惚れぼれしています。

 

ステキ!と正吾に抱きつく紫信はとても幸せそうです。

 

才蔵は、そんな2人を見て悔しいと思います。

 

悔しそうな表情で、紫信様の笑顔を守る役目は譲れないと思うのでした。

 

体育の授業で空手をすることになった才蔵ですが、健三にやられっぱなしです。

 

才蔵は忍者で身体能力も高いのですが、紫信が危険な目に遭わない限りは相手を傷つけることもありません。

 

それは、才蔵が心の優しい男の子だからです。

 

昔から暴力が嫌いで、やむを得ない時はメガネを外し、相手を見ないようにするのです。

 

紫信が保健室にいた才蔵を迎えにきました。

 

才蔵は、数日前紫信に届いた手紙について話そうとした時―。

 

覆面を被った空手着の男が現れ、紫信を襲います。

 

紫信が男の右手の甲を引っ掻くと、男は逃げました。

 

才蔵が追いかけると、武道場の空手部の中に男が紛れてしまいました。

 

その中から右手の甲に怪我をした人を見つけ、その手を掴みました。

 

その人物は、正吾でした。

 

紫信の笑顔を失ってしまうのでは、と悪い予感がします。

 

才蔵は紫信に、紫信の母親である松子(しょうこ)に「何も聞かず娘を守りに行ってほしい」と頼まれたと明かします。

 

それだけ言ってメガネを外し、紫信に渡します。

 

紫信は訳が分からないまま、武道場から閉め出されました。

 

武道場には才蔵と正吾と空手部だけが残ります。

 

「殿、無礼を承知で勝負してくれませんか」

 

才蔵は正吾のことを殿、と呼びます。

 

覆面の男が紫信を襲い、その男は正吾ではないかと正直に言います。

 

疑われても動揺しない正吾は、その勝負を受けます。

 

正吾と紫信の関係は、本当の兄妹みたいでかわいいなと思いました。殿と呼ばれる正吾は、村でどういう立場なのでしょうか。

【第4話】

中の様子が気になる紫信は、なんとか武道場に入ろうとします。

 

才蔵と正吾の勝負が始まりました。

 

容赦なしの正吾ですが、才蔵は驚くほどの速さで対抗します。

 

そこに紫信が割って入り、正吾を疑う才蔵にビンタをくらわせます。

 

空手部のマネージャーがやってきて、私が幸田先生の右手に怪我させてしまったと言いました。

 

完全に才蔵の早とちりでした。

 

マンションに帰ってくると、才蔵はめちゃくちゃに落ち込みました。

 

そこに三好たちがやってきます。

 

夏休みの研修旅行のことで、クラス委員として正吾に確認に来たのでした。

 

研修旅行とは、3泊4日で地方の施設に体験アルバイトをしに行くのです。

 

才蔵は紫信に、研修旅行でも守らせてほしいと必死にお願いします。

 

「連れて行くに決まってるでしょ」

 

それで汚名返上しなさい、と紫信は言いつけました。

 

行き先は『下野時代村(しもつけじだいむら)』です。

 

そこは御城家が持つ会社の娯楽施設で、忍者のような衣装を着て働きます。

 

下野時代村に紫信たちのクラスがやってきました。

 

紫信と晴海が衣装合わせをした帰りに、晴海は、才蔵をすんなり許したのは意外だったと言いました。

 

紫信は、昔、才蔵が崖から落ちて大ケガしたことを話し始めました。

 

毎日高熱も続いたのに、幼い才蔵は紫信のことを一番気にかけました。

 

その時初めて、紫信は人に負けたと思いました。

 

そして才蔵のお腹に大きな傷痕が残ったことを、紫信は今でも悔やんでいるのです。

 

「才蔵は、しのの一生の友達なの」

 

たまたまそこに居合わせた才蔵が、その言葉を聞いて泣いていました。

 

(今度こそ、一生をかけてお守りします)

 

御城家は本物のお金持ちですね。

 

才蔵の紫信を守りたいという強い気持ちに、こっちも泣いてしまいそうです。

【第5話】

紫信はくノ一の衣装、才蔵はカエルの着ぐるみを着て働きます。

 

張り切っている才蔵に、紫信は暑さで死んでしまうわよと言います。

 

才蔵は自分が死ぬのは紫信を守るときだと、当然のように言います。

 

そのように育てられたという才蔵に、紫信はムッとした顔をします。

 

そんな時、怪しい気配を感じる2人―。

 

黒服の忍者たちが現れ、2人を取り囲んでしまいました。

 

その頃、施設内の大名屋敷に正吾とスーツを着た男性がいます。

 

男性の名前は三島義人(みしま よしと)、施設の責任者です。

 

義人も才蔵と同じ忍びの里出身で、御城家の忍頭を務める、三島家の長男です。

 

正吾は、才蔵が紫信の護衛に適しているのか、才蔵を知る義人に聞きに来たのです。

 

才蔵と紫信は、黒服の忍者たちに追い詰められていました。

 

才蔵は忍者たちの行動が何かおかしいと感じます。

 

投げられた手裏剣が才蔵のメガネに当たり、割れてしまいました。

 

しかもその手裏剣にはしびれ薬が仕込まれていて、才蔵はすぐに動けません。

 

その隙に紫信が狙われ、紫信は気を失いました。

 

それにキレた才蔵は、忍者たちを全て倒してしまいました。

 

紫信が目を覚ますと、正吾が計画して忍者たちに2人を襲わせたとバラします。

 

才蔵に紫信を守る力があるのか、見定めたかったと言うのです。

 

すると正吾の隣にいた義人が、右手の甲の引っ掻き傷を見せました。

 

学校で紫信のことを襲った覆面は、義人だったのです。

 

才蔵はこのことに気づいていましたが、紫信はふてくされてしまいました。

 

しかし、相手は正吾なので怒るに怒れません。

 

紫信は才蔵に、ごめんとポツリと言うのでした。

 

メガネ無しの才蔵はものすごく強くて、頼りがいがありますね。

 

紫信が危ない目に遭わないよう、才蔵に頑張ってもらいたいです。

【第6話】

国語準備室には正吾と、来客の義人の姿がありました。

 

そこに、正吾に呼び出された紫信と才蔵がやってきます。

 

研修旅行から数日後、紫信は正吾に裏切られたという気持ちが消えないままでした。

 

そのせいで夢見が悪く、紫信は寝不足です。

 

紫信と才蔵は久しぶりに義人と再会しました。

 

紫信は義人のことを知っており、義人の兄弟の末っ子とは犬猿の仲でもあります。

 

本題に入っていいですか、と義人が学校に来た理由を話します。

 

紫信様は何者かに狙われている、それは正吾と義人の計画に便乗して行われたという報告でした。

 

元々の計画になかったのは、紫信に届いた脅迫状と、手裏剣のしびれ薬でした。

 

この2つを実行した犯人は同じ人物で、すでに義人が捕まえています。

 

しかしその犯人は、紫信に脅迫状が届いた時、忍びの里にいたのです。

 

だから本来届けることはできないのです。

 

義人はその点を不審に思い、紫信に改めて、狙われていると忠告しに来たのです。

 

それならばしびれ薬の犯人に会いたいという紫信。

 

義人は、連れてきたけれど途中ではぐれてしまったと言いました。

 

才蔵は、犯人が誰なのか見当がついている様子です。

 

才蔵と紫信はマンションに帰ってくると、紫信は眠ってしまいました。

 

しばらくすると、紫信は悪夢を見ているのか、突然叫び始めます。

 

「いや!助けて!正兄さま」

 

「いやあああ!こわい」

 

紫信が目を覚まし、その手がガタガタと震えています。

 

才蔵が手がぎゅっと握ると、紫信は泣きそうな表情を浮かべます。

 

そこに正吾が帰ってきて、紫信は走って飛びつきます。

 

正吾は遅くなったことを紫信に謝りつつ、才蔵にお客だよと言います。

 

そこに居たのは才蔵の幼馴染であり、紫信とは犬猿の仲の人物。

 

そして、しびれ薬の犯人である三島左介(みしま さすけ)でした。

 

紫信の気が強いというイメージは、話が進むごとに変わっていきますね。

 

しびれ薬の犯人が才蔵の幼馴染ってどういうこと?という謎を残して1巻は終わります。

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