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『ガンニバル』3巻 ネタバレ紹介!
20話
自宅でシャワーを浴びる大悟。
「後藤家以外の村人たちを信用し過ぎだ。彼らは狩野一家のことを村八分にしていた連中だ」
後藤家の人間からそう警告されていました。
「俺は信じねぇ。信じたくねェ・・・」
強くそう思った大悟でしたが、この村で生きていくには狩野一家に本当は何があったのかを改めて知る必要があるということも感じていました。
そして、後藤家とはなんなのかを・・。
とある洞窟の中、門番とおぼしき二人の男が話しています。
「このままあの駐在ほっといてええんかの」
「ばあちゃん死んだ今、おれらは”あの人”に従うまでや」
そしてその奥では何かの「肉」を貪り食う人物。
この人物が”あの人”なのでしょうか?
そして二人の男はこう言います。
「まぁどのみち狩野一家同様、この村でヨソ者は生きていけんだろ」
シャワーから戻り、後藤家の人間が落書きのことを認めなかったことを大悟は有希に話します。
犯人を突き止めようとする大悟を有希は制します。
のぞきの件も被害届を出す気はなく、ましろだって良くなってきているのだから、波風を立てずにここで生きていこうと有希は大悟に言うのでした。
そういうワケにはいかねえだろっ・・・
そう考える大悟はすみれに連絡を取ります。
すみれの両親を追い詰めたのは後藤家以外の人間であると恵介たちから聞いていた大悟は、当時の村の人たちの様子を教えてほしいとすみれに言います。
すみれは怒りをあらわにし、村の人はいい人たちで、父親を亡くしてから助けてもらったこともあると言いますが、「今思えばそう思いたかっただけかもしれない」とも考えるのでした。
すみれの母は「いつも誰かに見られてる」と言い、今も村の人におびえていました。
後藤家の人間にではなく、供花村の人間に。
母を監視していたのは、後藤家の人間ではなかったのかもしれない。
そう言ってすみれは電話を切ります。
結局すみれの両親を追い詰めたのが誰なのかの判断はつかないままでした。
自宅に戻った大悟は防犯のため、自宅周りに手作りでフェンスを立てようとします。
そこへたまたまさぶさんが通りかかります。
フェンスをみたさぶさんは「それやめといた方がえんでねか?」「フェンスなんか立てて、まるでわしらのこと信用してないと言ってるもんでねか」と言います。
こんな小さな村はお互いの信用で成り立っているのだから、この村で生きていくのならばそういうことには気をつけなければならない。
そんなさぶさんの考え方につい「めんどくせぇ」と言ってしまう大悟ですが、空気を察した有希がすぐさまさぶさんの言うことを受け入れ事を収めます。
さぶさんが帰ったあとで、・・・なんかさ、さぶさんって私たちがなんかしてると毎回来るよねいつも見てんのかな有希はそうつぶやくのでした。
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21話
「おう駐在」
いつもいつも偶然出くわすさぶさん。
それが偶然ではないということを、大悟は少しずつ感じ始めていました。
「誰かに見られている」
そういっていたすみれのは母。
その誰かというのは・・。
大悟は村人に呼び止められ、野菜のおすそ分けを持っていくよう促されます。
以前に貰った分もまだ食べきれていないため、腐らせてはまずいからと断ろうとする大悟ですが、とたんに村人の表情が一変します。
慌てて訂正し、大悟はありがたく野菜を受け取ります。
そして去り際、村人は大悟に「けんかはいかんよ」と忠告します。
何のことだかよくわからない大悟ですが、今日は村人から自分に向けられる視線がやけに冷たいことに気づきます。
たまたま通りかかった消防団の若者からも、「けんかはいかんすよー」といなされます。
聞けば、フェンスを立てないようアドバイスしたさぶさんに「めんどくせえ」と発言してしまったのが原因で、それが村中のうわさになっているようでした。
その消防団の男は、年長者の言うことを素直に聞かなかった大悟が悪いと言い、ましてや新入りの大悟は、ったった一言で村の人間から見放されることもあるとも言います。
「次会ったら、さぶさんにちゃんと謝った方がええすよ」
そう言って消防団の男は去ります。
「いやっ・・・マジでめんどくせぇ」
大悟自身にはあの一言がそんな問題だったとは到底思えず、単純にいい人たちだと思っていた‥、思っていたかった村の人たちの違った側面を実感するのでした。
帰宅した有希は大悟がさぶさんを殴ったと、噂に盛大に尾ひれがついていることを大悟に話します。
大悟は仕方なくさぶさんの所へ向かおうとしますが、有希は行かないでいいと言います。
今行っても余計こじれるだけ。
大悟が落ち着いたら謝りに行けばいいと言います。
ここで生きていくと決めたのだから。
一切笑うこともなかったましろが良くなってきていること。
あのころに比べたらこんなこと、全然大したことじゃないこと。
再び環境が変わってましろが元に戻ってしまわないように、我慢してほしいと有希は訴えます。
それが分かってはいるものの収まりのつかない様子の大悟。
そこへ偶然さぶさんがやって来ます。
夫婦ゲンカの声が表まで丸ぎこえだ、というさぶさんに対し大悟は「さぶさん・・・なんかいつもタイミングよく出てきますよね。俺らのこといつも見てんすか?」と食って掛かってしまいます。
さぶさんはそれについては何のことだかわからないといったそぶりをみせますが、「今言うべき言葉はそれでええんかの?」と遠回しに大悟に謝罪を求めます。
大悟はふと後ろを振り返り、ましろの笑顔をみた大悟はさぶさんに対し素直に謝罪します。
さぶさんも納得し、村の人たちの大悟に対する視線もこれまでのような温かいものへと戻ります。
有希はそんな村の人たちの姿を見て「ただのうわさ好き、これが供花村の日常なんでしょ」と言います。
大悟も「これでいいんだ・・・」と自分を納得させます。
そして大悟の元に電話が入ります。
その番号は狩野が生前、最後に会話をしたという人物からのものでした。
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22話
狩野が生前、最後に会話をしたという人物は、なぜ今になって電話を掛けてきたのか?
そんな疑問を抱きながら、大悟は電話に出ます。
「電話もらってたのにしばらく返しぇず、しゅいません」
電話の相手はすこし喋りにくそうでしたが、以前に大悟が電話をかけたのは狩野のことを聞くためだということは把握しているようでした。
早速そのことについて尋ねようとする大悟ですが、電話の相手は大悟の周囲に人がいないかを気にしています。
大悟が念のため周囲を見渡すと、民家の二階から大悟のことを見ている人物がいました。
「話したいことがあるんでしが、あなた以外の村のしとに聞かれたくないんでしゅ」
そう言われた大悟は山の中に身を隠して電話を続けます。
「この先は直接会って話しましょう」
そういって電話の相手は場所を指定し、必ず一人で来るよう念を押します。
しかし、狩野がこの電話の相手からの連絡を受けて後藤家に向かって殺されてしまっている以上、大悟もそう安々と行くわけにはいきません。
大悟がそう言うと電話の相手は、それは自分ではないと言います。
自分は電話の所有者であり、当時は狩野に貸していたのだと言います。
この形態は衛星電話と言って山中にあっても空さえ見えれば使うことが出来るもので、狩野はこの衛星電話を使って何かを探していたらしいのです。
実際にはその衛星電話は手元には戻っておらず、今使っているのは買いなおしたものであるとのことです。
そして電話の相手は狩野が殺されたのは自分のせいだ、とも言いますがこれ以上は誰かに聞かれるとまずいと一方的に電話を切ってしまいます。
送られてきたメールを頼りに車を走らせる大悟。
車を停め、山道を下り皮に突き当たります。
川を挟んだ対岸に電話の相手はいました。
対岸にいるのはいざという時逃げるため。
大悟が警戒しているように、相手の男もまた大悟を信用してはいないのです。
狩野さんは僕を信用してくれた。
だから殺された。
いや、喰い殺された。
「この村の人間は人を喰ってる」
狩野さんはそのことを探っていた。
男は大悟にそう話します。
そして狩野がそれを探るきっかけになったのが自分の存在であること。
自分が狩野を巻き込んでしまったこと。
そう言って男は大悟に自分の素顔を見せます。
本人のものと思われたその顔は実はマスクで、それを外した男の顔には左の眼球がなく、鼻はえぐられ口も避けていました。
「この顔こそが、供花村の人間が人間を喰っている証明です。喰われたんでしゅ。供花村の誰かに」
今も食人がこの供花村で行われていると、男は大悟にそう言うのでした。
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23話
男は供花村の人間に喰われた日のことを話し始めます。
当時の記憶は幼いながらも頭に焼き付いていると言います。
それは太鼓と笛の音が鳴り響く祭りの日。
緩み切った顔の老人たちと頭巾をかぶった人々。
一人の男が近づいてきて手足を縛られ、逃げることも出来ず、狂宴の中でまだ幼かったその男は顔を喰われました。
意識が戻った時は母の手の中で、それからは供花村を遠く離れ、母と二人で隠れるように暮らしたと言います。
男はやがて自分に戸籍がないことを知ります。
男は、「ここからは想像ですが」と前置きして、「供花村ではわざと戸籍のない子供を作るのではないでしょうか?」と自身の考えを話します。
男の母は、村のことについては最後まで何も話してくれないまま他界してしまいます。
男は本当のことが知りたかった。
だからヨソ者の狩野に近づいたのだと言います。
そして男は、今日自分に会ったことは口外しないよう念を押してその場を去ろうとします。
大悟は男の言うことを簡単には信じることも出来ず、そしてなぜ男が今になって現れたのか?自分にどうしろというのか?男に疑問をぶつけます。
「たしか、もうしゅぐ祭りでしよね」
男はそう答えるのでした。
「誰か、僕のような犠牲者が出るかもしれませんね」とも。
また誰かが喰われる。
男の言うことを信じるわけではないが、でもそれがもし本当だとしたら?
「動くしかねぇだろ」
大悟はそう決断しました。
どこから当たるべきか?
本署に相談したとしてもこんな話を相手にしてくれるとは思えず、警官の中にも供花村の出身者はいます。
何かしらの証拠を得てから本署に相談するのがベターなようです。
もしかしたら、狩野もそう考えて何か証拠となるものを探していたのかもしれません。
狩野は食人を探る上で衛星電話を使っていました。
それは山中でも電話を使い誰かと連絡を取るため。
つまり狩野は複数人で探っていたということです。
狩野の生前最後の通話相手も恐らくはその中のひとり。
大悟はその人物を探そうとしますが、その人物ももしかしたら殺されているのかもしれません。
そのことを考えた時、大悟は自分がこのまま村の秘密を探っても良いのか?探ったことで有希とましろを巻き込むことになrのではないか?との不安に駆られます。
しかし放っておけば再び幼い命が犠牲になるのかもしれません。
悟られないように、慎重に探る必要があります。
しかし、本当にそんなことが出来るのでしょうか?
さぶさんを筆頭に、供花奉納祭のための稽古が始まっていました。
大悟はその稽古初日から遅刻してしまいます。
「仕事で」とお茶を濁す大悟ですが、その行動を根掘り葉掘り追及するさぶさんをはじめとする村の人々。
「無理だ」
大悟はそう確信します。
悟られないよう、食人の証拠を探すことなんて。
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24話
「誰からの電話やったんかのう?」
さぶさんたちは執拗に大悟に詰め寄ります。
男と電話をしている姿は村人の一人に見られていました。
「だから仕事っすよ」
そう言って何とかはぐらかそうとする大悟ですが、さぶさんたちは決して引き下がろうとしません。
「やめましょう、みなさん。あまり人のこと詮索するのはよくありませんよ」
そう言って事を収めてくれたのは来乃神(くるのかみ)神社の時期宮司である宗近でした。
供花村に住むものはみな来乃神神社の氏子で、さぶさんたちも世話になっているといいます。
今年の奉納債も宗近が仕切ることになったということを聞いたさぶさんたちは感激し、祭りの準備は終いにして飲み会に変更となりました。
有希が男衆のお酌に追われる一方、大悟と宗近は飲み会を抜け出し二人きりで話していました。
宗近は大悟たち家族にこの村を去ることを勧めます。
この村は排他的で、村に住む者のほとんどは他の土地で生きたこともなく、土地に縛られルールに従い生き、他所から来た人間には自分たちの生き方を強要する。
はじめに大悟たちを心よく受け入れたのは、大悟が警察という権力を持った人間だから。
たとえ大悟が、犯人を射殺した警官だとしても。
たとえ人を殺していたとしても。
だから「あなた方家族はこの村を去った方がいい」宗近は大悟にそう忠告するのでした。
「その上で(村の人たちは自分たちを)受け入れてくれた。今でも・・・そう思っています」
そう答える大悟に対し宗近は「ではあなたはこの村を・・・かつて人間を奉納していた供花奉納祭を受け入れられるのか?」と問いかけます。
かつてまだ流通が発達していなかった時代、農業に適さない土壌であった供花村は常に飢餓に悩まされてきたこと。
口減らしのため、神に捧げるという名目で子供を殺していたこと。
宗近はこの村の歴史を大悟に伝えます。
「殺す・・・だけですか?」そう尋ねる大悟。
「この村の人間は人を喰ってる、とでも言いたいんですか?馬鹿げてる。あくまで今のは大昔の話。気を付けた方がいい。このままじゃ狩野さんの二の舞になりますよ」
宗近はそう答えます。
大悟は宗近がどういう意図でそんなことを言うのか?一瞬戸惑いますが宗近は本気で忠告してくれているのだと確信します。
もし村に残るのであれば悩みや相談は自分が聞くからと、宗近は大悟と電話番号を交換しようと持ち掛けます。
そう言って宗近が差し出したスマホは衛星電話でした。
それを見た大悟は宗近が狩野の協力者なのではないかと考えます。
そのことについて聞いてみようとしたところにさぶさんがやって来ます。
当然話はそこまで。
ですがこれでよかったのです。
もし宗近が狩野の協力者でなかった場合、大悟が供花村の食人について探っていることは村の人間にすぐに伝わるでしょう。
大悟は動きようがありませんでした。
警官としての業務、夜は祭りの準備。
準備に行かなければ何をしていたのか根掘り葉掘り聞かれる。
イライラしながら大悟は雪の中、スリップ事故の現場へ向かいます。
現場に到着するも、そこで待っていた車に事故の形跡は見当たりませんでした。
事故はウソでした。
事故と偽って大悟を呼び出したその男は、自分が狩野の協力者であったと言います。
25話
「食人について?なんのことだかわかんねぇな」
大悟は知らないふりをして帰ろうとしますが、男は大悟が顔を喰われた男に会ったことを知っていました。
この男は宇多田。
「クロニクル」というオカルトサイトを運営し、狩野と知り合ったのはそのサイトで食人についての記事を書いた顔を喰われた男を通じてだと言います。
これ以上ここで話すのはまずいと言って宇多田は待ち合わせ場所を指定し去ります。
指定されたのはラブホテルの一室でした。
宇多田は狩野が殺される一か月前には手を引いていたと言います。
ということは、狩野が最後に電話で話した相手は宇多田ではないということになります。
大悟は顔を喰われた男について宇多田に尋ねます。
顔を喰われた男は「この日本に食人村が存在する」と言って宇多田に近づき、これが証拠だと言って顔を見せたそうです。
しかし、未だに住所も本名も分からないと。
宇多田はその男に興味を持ち、気づけば彼を通じて取材がてら狩野に協力するようになっていたと言います。
大悟は宇多田に、狩野と共に探していた食人の証拠とは一体何なのかを尋ねます。
「子供です」
宇多田はそう答えました。
祭りの日に喰われる子供が供花村にいること。
狩野が殺されたことでそれを確信したと言います。
有希は他のママさんたちに押し付けられ、奉納祭の世話役に選ばれていました。
練習もろくにせず、飲んでばかりの男衆たちに忙しくお酒を注いで回る有希でしたが、ふとましろのことが気になります。
ましろを探しに行くと、もう一人の世話役の女性がましろを抱きしめていました。
「なにを・・・してるんですか?」
「ああっごめんなさい、私っ・・・つい」
女性は必死で謝り始め、その様子に有希は戸惑うのでした。
狩野も初めは祭りの日に子供が喰われるなど信じられなかったと宇多田は言います。
しかし、供花村では死産が多すぎるということに気づきます。
狩野が供花村に着任していた三年の間に三件。
さかのぼって調べるとほぼ一年に必ず一件は死産がありました。
小学校の全児童が10人に満たないこの村で、この数字は異常でした。
「娘がすまんの」
ましろを抱きしめていた女性はさぶさんの娘でした。
三年前の今頃に子供を死産した過去があり、だから勘弁してやってほしいと有希に謝ります。
「違う」
さぶさんの娘はそうつぶやきます。
死産だったとして、死んだことにされた子供たちが今も喰われるために生きてる・・
そう考えた狩野は一軒一軒周り慎重に探っていきましたが何も出ず、捜索範囲は山の中を含めた村全体に広がりました。
そしてついに、狩野は辿り着いたのではないか?
宇多田はそう推測します。
だから殺された。
狩野にかかってきた最後の電話は、その場所を告げる知らせ。
大悟はそう考えるのでした。
狩野が最後に向かったのは後藤家。
狩野の最後の電話の相手。
その人物をたどれば子供の居場所までたどり着くかもしれない。
仮説ではあるものの、当たってみる価値はありそうです。
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26話
最後に狩野に電話をした人物については宇多田にも心当たりはないようでした。
奉納祭まであと二週間。
「その子供が本当に要るとしたら、俺が必ず見つけ出す」
大悟は決意を固めます。
後藤家、最後の電話、多すぎる死産・・・。
確信に迫る糸口は見えてきているものの、大悟が動きづらいこの状況は何も変わっていません。
とにかく大悟が動いても自然な状況を作る必要がありました。
「どっかで私の子供は生きとる」
さぶさんの娘、加奈子はそう訴えます。
宴席は一瞬で凍り付きます。
息をしていないと言われた彼女の赤ちゃんは動いていた、生きていたと訴えます。
さぶさんは激怒し加奈子を連れて帰ろうとします。
そして有希が目にしたのは彼女の背中についたいくつもの痣でした。
有希がそのことに触れるとさぶさんは「転んだだけやろ」と言います。
村の若者も、「さぶさんの娘は子供を死産してからおかしくなってしまった」と言い、それでも娘の面倒を見るさぶさんを立派だと付け加えます。
そこで宴会はお開き。
ようやくやってきた大悟に有希は、さぶさんが加奈子に暴力をふるっているかもしれないということを伝えます。
夜が明け、大悟はさぶさんの元を訪れ、娘のことについて尋ねます。
さぶさんはいつものように村の中での信用を持ち出してはぐらかそうとしますが、暴行の疑いに対する正式な捜査だとして大悟は強気に出ます。
これはチャンスです。
このDV捜査を隠れ蓑に、まずは死産の件を調べ上げる。
狩野の二の舞にならぬよう、慎重に。
そこへ娘の加奈子が帰宅。
大悟はまず加奈子に話を聞くことにしました。
大悟が加奈子の体にあるあざについて尋ねると加奈子は「そんなんええからお願いがあります。私の子供探してほしいんです」と返します。
「とられたんや後藤家に」
「後藤家の当主、後藤銀が子供をとったんです」
加奈子はそう大悟に訴えるのでした。
27話
「やめやめえっ!滅多なこと言うなアホがっ」
子供を探してほしいと訴える加奈子をさぶさんが慌てて制しにきます。
娘の妄想だ、というさぶさんに対し、それが単なる妄想とは思えない大悟。
大悟はさらに追及しようとしますが、さぶさんが娘に暴力を振るっているのかどうかという話よりも、加奈子の子供の話の方に深入りすることに疑いをもたれ、大悟は引き下がります。
加奈子に、「いつでも話聞きますから」と残して大悟はさぶさんの家を後にします。
無理に踏み込まずとも、加奈子は必ず話に来てくれる。
大悟は加奈子の様子からそれを確信していましたし、後藤家に関する有力な情報も得た。
しかし村の人間は何も話してはくれない。
聞けるとしたら一人だけです。
大悟は宗近の元を訪れます。
後藤家についての話を聞くために。
なぜこの村の人たちは後藤家の話題を避けるのか?
何をそんなに恐れているのか?
宗近は答えます。
後藤家はこの村の土地のほとんどを所有する大地主で会ったこと。
戦後の農地改革前、村の人間は後藤家から土地を借りて過ごし、村の実権を握る後藤家を畏れ敬っていたこと。
その畏れが現在にまで受け継がれているのだと宗近は言います。
近年では村人と後藤銀の間でトラブルもあったようです。
彼女に子供をとられた、殺されたと言っていた女性が複数人いたようです。
後藤銀は村でただ一人の助産師で、彼女たちの子供を最後に取り上げたのが後藤銀だったのです。
「最後にとりあげた・・・そうか、だとしたら」
大悟は加奈子と話をするため車を走らせます。
大悟は加奈子に、自身の出産に立ち会ったのが後藤銀であることを確かめます。
「はい、あいつに子供とられました」
加奈子はそう答えます。
大悟には疑問がありました。
喰われるため、死産としたことにされた子供がいるのだとしたら、死産を偽造した人物がいることになります。
それが出来るのは死産診断書を出す医師か助産師。
供花村においてそれが出来るのはただ一人。
後藤銀です。
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28話
加奈子の出産のとき。
「あかん、あかんわ」
「加奈子ちゃんこの子、息しとらんわ」
赤ん坊を腕に抱き、慌てたように後藤銀はそう言います。
さぶさんも「何とかしてください」と訴えますが、「いかんわもう、諦らめぇ。つらいやろうから後処理は己に任せェ」
そう言って後藤銀は赤ん坊を連れて行きます。
加奈子の目には赤ん坊がかすかに動くのが見えました。
「父ちゃん、銀さん止めてや」
加奈子の訴えは届きませんでした。
それっきり、次に会った時には見知らぬ棺桶が一つ。
顔を見せてくれと言っても、火葬をするまで絶対に見せてはくれず、焼かれた後には骨も残っていないと言われました。
「あの棺桶、はじめから空やったんやないやろか」
こんな風に訴える娘をさぶさんはなぜ無視し続けたのでしょうか?
やはりすべてを知ったうえで自分の孫を後藤銀に渡したということなのか?
「だとしたら、狂ってる」
何も知らないということはありえないでしょう。
この小さな村で一年に一人の死産が出るのです。
疑問に思わない方がどうかしています。
後藤家に、後藤銀に逆らえない明確な理由があるはずです。
それが犯罪につながるものであれば、大悟は後藤家を堂々と調べることが出来ます。
有希からの電話が入ります。
娘と一緒じゃないのかと、さぶさんが大悟の家に来ているようです。
大悟が家に戻るとさぶさんは村の男を数人連れて待ち構えていました。
「こんな時間に娘連れて何しとったんや駐在」
今朝の話の続きを聞いていただけと大悟は答え、深夜に連れ出したことは詫びるものの、それもさぶさんが毎回話に割って入ってくるからだとも言います。
そんな大悟の態度が気に入らない村の男から大悟は脅され、なにかをコソコソと探りまわっているのではないかと問い詰められた大悟は「後藤についてだよ」と答えます。
そして大悟は問い詰めてきた男を締め上げ「後藤家に、何をそんなにビビってる」と言って村人たちを黙らせます。
村の人間が引き上げた後で、「後藤家について調べてるって何?」怪訝そうに尋ねる有希に対し大悟は「この村で生きていくには必要だと思ってな。無茶はしねぇから心配すんな」と答えます。
村人に対しても、大悟が後藤家について多少探ったところで不自然もないはずでした。
「(狩野の)協力者だ、協力者を探すんだ」
祭りまで時間はありません。
引き下がったさぶさんと村の男たち。
大悟のことを甘く見ていました。
大悟は供花村にとって危険な男。
「殺してしもたらどうです?
狩野みたいにごちゃごちゃ探られる前に、早めに手ェ打ちましょうや」
大悟に締め上げられた男はそう進言します。
進言した相手は後藤恵介でした。
29話
昼前に目覚めた大悟。
今日は非番です。
有希はましろをつれてどこかに出かけようと大悟に提案しますが、昼はさぶさんの娘の加奈子の件で動いてみるつもりだと大悟は言います。
今日は有希たちにとって大切な何かの日らしいのですが、大悟はそれをすっかり忘れてしまっているようです。
そこへ後藤恵介が現れ、大悟に狩りに付き合うよう言います。
直接後藤家の人間と接触するチャンス。
行かない手はありません。
「せめて早く帰ってきてね」
そう言って有希は大悟を送り出すのでした。
世間話をしながら山を登るふたり。
獲物を待ち伏せする場所に着くと恵介は煙草に火をつけます。
「おまえ、後藤家(オレら)のことかぎ回っとんか」
昨日の今日で筒抜けのようです。
しかしそれでいい。
大悟は恵介を挑発します。
直接脅してくればその瞬間捕まえてやる。
それでもろもろ吐かせればいい。
それが俺の・・・本来のやり方なんだよ。
そう息巻く大悟を見て恵介は「大した奴だ」と言います。
恵介は、大悟が娘のために人殺しをしたことを知って以来、大悟に会ってみたいと思っていたと言います。
「おまえは、娘のために。俺なら後藤家の為。誰かの為に手ぇ汚せん奴は、ゴミや」
そう言って恵介は銃を構え、獲物のイノシシを撃ちます。
一見外したように見えましたが、本命はさらに奥にいた子供の猪でした。
「子供の肉は、格別にうまい。どんな動物でものう。お前にも、喰わせてやるわ」
恵介は大悟にそう言うのでした。
「どこ行ったのましろ、出て来てよー!ケーキ上げないよ!!」
ましろを探す有希。
今日はましろの誕生日でした。