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『H2』2巻 ネタバレ紹介！
第10話 国見比呂だわ
急遽サッカー部を退部し、野球愛好会へ入会した比呂。
そして比呂の様子を見に来ていた野田も成り行きで野球愛好会へ入会することに。
千川高校野球愛好会の先輩たちは”国見”と”野田”の名前を聞いて浮足立ちます。
先輩たちは、国見と野田のことを知っているようです。
マネージャーの古賀春華も「国見比呂だわ。間違いない！」と比呂を知っている様子です。
サッカー部との野球の試合は5回裏で8-1と負けている野球愛好会。
急遽、打席に立った比呂に「決まりだよこんな試合」と相手のキャッチャーが挑発をしてきます。
比呂は「決まらないんですよ野球ってやつは。どんな点差でも最後のスリーアウトをとらない限りはね」と豪語しピッチャー・木根の投げた球に向かってフルスイングします！
打球は、フェンスを飛び越え、グラウンド横を流れる川にポチャリと音をたて落ち見事、満塁ホームランを打つことに成功します！
4点を奪い返し8-5。
比呂の活躍で勝負が分からなくなりました。
その後、野田もホームラン級のあたりを見せますがファール。
思った以上に腰の調子が良いようです。
ベンチに戻っている比呂は、先輩たちに出身中学を聞かれます。
比呂は「青南中です」と答えます。
”青南中の国見と野田”と聞いて先輩たちは驚き言葉も出ない様子。
すぐさまマネージャーの春華も駆け付け、「ねぇ国見くん、あなたのお父さん古賀商事に勤めていない？」と国見が野球で地区大会2連覇を果たした青南中のピッチャーであることには気がついていないようでした。
攻守が交代してピッチャーに比呂が入ります。
比呂の大きく曲がるフォークボールに成すすべのないサッカー部。
サッカー部のキャプテンも地区大会2連覇の経歴を持つ比呂と野田のバッテリーが野球部のない千川に2人が来ていることに驚きを隠せない様子です。
第11話 それだけじゃないよ
「投げ続けたら肘を壊す」と言われている比呂でしたが、何振り構わずピッチャーとして球を投げ続けます。
元地区大会2連覇の青南中エース・比呂の投球はさほど衰えてはおらず、バシバシと三振に打ち取っていきます。
そんな時、サッカー部が野球愛好会の醜い姿を学校中の笑いものにするために呼んだ新聞部の連中が遅れて到着します。
比呂のピッチングを見せ驚く新聞部。
「あんなピッチャーから8点も取ったなんて凄いな」と勘違いをしています。
サッカー部で元野球経験者の木根は、比呂のピッチングを見て動揺する先輩たちに「勝てますよ。まだ3点もリードしてる。断っておきますが、俺もまだ全力投球じゃないですからね」と余裕を見せると同時に比呂に闘志を燃やしています。
比呂と野田の中学時代の功績を知らない春華に先輩たちは、比呂が中学時代に完全試合2回、ノーヒットノーラン5回を成し遂げた青南中のエースだと説明します。
その比呂とバッテリーを組んでいた野田もまあまあ有名だよ、と説明します。
それを聞いた春華は「凄い！甲子園も夢じゃないわね！」と野球愛好会であることを分かっていない様子です。
第12話 大きなお世話だ
サッカー部VS野球愛好会の野球対決もいよいよ大詰めに差し掛かってきました。
この回も比呂の3者連続三振で終えます。
春華には「少しはおもしろくなったろ？」と言う比呂。
春華も比呂たちの活躍で逆転できることを期待しています。
「野球ファンのためにもうひとヤマ作ってやろうぜ」と野田が比呂にバットを渡します。
打席にたった比呂。
野球経験者の木根の球を2球見送る比呂。
比呂はカーブを待っているのです。
三球目で予想通りカーブを投げてくる木根。
カーブと分かっていた比呂ですが打ち損じてしまいます。
しかし、ワンバンした球はキャッチャーの頭上を越え暴投。
その間に比呂は一塁へ進むことに成功します。
次のバッターは、野田。
野田は、比呂の打席から木根のカーブを研究し、ジャストミートさせます。
野田の打球は、フェンスを越えホームラン。
一気に2点を返し、8-7と1点差に点差を縮めます！
木根は、少年野球時代に途中から入った橘英雄に4番を奪われ、そのショックから野球を辞めた過去を思い出しています。
木根は「ちくしょう…」と涙目を浮かべています。
第13話 あと一人
野球の名門・明和第一高校に進学した橘英雄と雨宮ひかりは、2人で川辺を散歩しています。
ふと横を見るとサッカー部VS愛好会と書かれたボードが目に入ります。
見物客に「どこの学校？」と聞くひかり。
すると、比呂と野田の進学した千川高校であることを知ります。
まさか？と思いグラウンドを見渡すと比呂と野田の姿があるのです。
一方、試合は9回裏、愛好会最後の攻撃。
比呂と野田にペースを崩された木根は、さっきまでの勢いはなくなり愛好会相手にヒットを打たれてしまいます。
残りワンアウトのところで、比呂が打席に立ちます。
そんな比呂を見て英雄は、「中学時代、打率もホームランも打点も俺の方が上だったけど、サヨナラ安打は比呂の方が多いんだよ。9回のあいつは一番頼りになるんだ」とひかりに言います。
木根も最後の力を振り絞って投球しようとしますが、まさかの牽制球で大きくリードした走者を刺すことに成功します。
これにてゲームセット。
9-8でサッカー部が勝利しました。
新聞部は、愛好会が負けたことを晒すのではなく、大活躍を見せた比呂と野田の写真を取りインタビューしているのです。
英雄は、木根の存在に気が付き「フネ！お前フネだろ！？」と名前を間違えて声をかけます（笑）
第14話 悪いけど
サッカー部との対決の翌日。
春華が国見を呼び留めます。
春華は、「国見くんがあんなに凄いピッチャーで有名な選手だなんて知らなくてごめんなさい」と謝ってきます。
そして野球愛好会募集のポスターを作成したらしく比呂に見せ「早く部員を集めて、1日でも早く正式な部として認めてもらう」と張り切っています。
どうやら比呂と野田を中心として甲子園を目指してほしい様子です。
しかし比呂は、自分が抱えている肘の怪我のことを正直に伝え、「もう野球をすることはない」と言います。
「変な期待持たせちゃって悪かったな」と春華に謝る比呂。
そんな比呂に笑顔で「昨日のピッチング今まで見たどのピッチャーよりもカッコよかった！」と春華は伝えるのです。
サッカー部を勢いで辞めてしまった比呂は、ひかりの本屋で「次にするスポーツは何にしよう」とスポーツ誌を選んでいます。
場面は変わり放課後の校舎。
何やら怪しい人物が春華が手作りで作成した愛好会勧誘ポスターをはがし取り、グシャっと握りつぶしているのです。
第15話 それはいえてるな
1学年中間試験上位50人発表と書かれた張り紙が貼りだされています。
46位に古賀春華、47位に比呂の名前があります。
「たまたまヤマが当たって50位に入ったからって調子に乗んなよ」と言う野田に対して「狙い球は絞らなきゃ」と笑う比呂。
春華は、ドジな性格ゆえに1科目満点にも関わらず名前を書き忘れて0点になっても50位以内に入っているのでした。
いつものように野球愛好会が練習をしていると木根が春華に会いにやって来ます。
春華は、募集のポスターが張るたびに剥がされてるんだけどあんたじゃないでしょうね？と木根を疑いますが「知らねえよそんなもん」と木根はやっていないと言います。
そんな事より、野球の経験者で知識のある木根が指導者として愛好会に入ることを提案してきますが、春華はもちろんのこと断りを入れます。
またも春華に振られた木根は、女子バレー部の部室から大きな箱の中に入り覗きをする比呂と野田を発見します。
木根は「その箱を俺に貸さないと先生にバラすぞ！」と脅して箱を借りるのです。
比呂と野田からは「じっとしてれば絶対にバレないからな。音立てるなよ」と言われ、ジッと待っていると女子テニス部員が着替えにやってきました！
ウハウハの木根ですが、女子部員たちは箱の正体に気が付き怖い顔をして木根の方を見てくるのです。
木根が入っている箱には「のぞき穴、スケベ男在中」とペンで書かれているのでした！！！（笑）
第16話 上武医院
比呂は、野球をしていた頃、日課にしていた毎朝のランニングをしていると「国見くーん！」と偶然犬の散歩をしていた春華と出くわします。
春華は比呂に「次にするスポーツが決まるまでの間、愛好会のコーチをしてくれない？」と頼みますが「人に教えるのは得意じゃない」と断られてしまいます。
コーチなら野球脳のある野田が良いと言い、春華は野田に頼むことにします。
一方その頃、英雄の通う明和第一高校ではエース投手の丸山が肘を痛めてしまいます。
どうやら丸山は、比呂や野田も診察してもらった上武医院という医者に違和感のある肘を診てもらった際「ただの疲労」と診断され、そのまま練習を続けていたらこのように肘に大きな痛みを持つようになってしまったのです。
結局、再度、上武医院の上武先生に診てもらいに病院へ行ったのですが、カーテンが閉められており、人の気配もありませんでした。
丸山は大学病院で肘を診てもらい、診断の結果、ただの疲労なのではなかったようです。
第17話 決まってるさ
ある日の朝、ひかりから比呂へ電話がかかってきます。
比呂が電話に出るなり「朝刊見た？」と慌てている様子のひかり。
言われた通りに新聞を見てみると「無免許医師逮捕 上武博士（58歳）」と載っているのです。
上武医師は比呂の肘を「ガラスの肘。投げ続ければ3か月で壊れる」と診断した医者でした。
ひかりと英雄付き添いの元、比呂と野田は大学病院へ診断に行くことに。
診断の結果、比呂の肘、野田の腰、共に何の異常も見られなかったのです。
インチキな医者に誤診された比呂と野田。
2人は「（今後）どうする？」と学校の屋上で話しています。
2人の意思は、もちろん野球を続けること！
本気で甲子園目指すなら転校って手もあるぜ。と言う野田に「今更みっともねえとは思わねえか？」と比呂は返事します。
比呂は「甲子園なんてどうでもいいじゃねえか。また野球ができるんだぜ！俺とお前の黄金バッテリーでな」と笑顔で言います。
比呂と野田は、千川高校に野球部を作り名門野球部に一泡吹かせることを目標に動き始めます！
しかし、何故か高校野球を嫌う校長命令により、愛好会から部活へは認められないと春華はいうのです。
第18話 神様がみたかったんだろ
校長は、野球愛好会を部として認めてくれませんでした。
出張に出ている校長は、来週までは学校に帰ってこないとの事。
なぜ、部として認めてくれないのかを聞きに行くのは来週になってしまいます。
比呂は、明和第一高校の公式戦初戦を見に来ています。
英雄は初打席でいきなりホームラン。
英雄の加入した明和は、確実に地区ナンバーワン打線を誇ると比呂は言います。
結果、明和は11-0のコールドゲームで勝利します。
第19話 英雄（ひでお）＝英雄（えいゆう）
比呂は、部員集めに忙しそうにしています。
しかし、しっかりした部活ではなく愛好会という理由で断られることが多く悪戦苦闘している状況です。
そんな時、美術室で、かつてのライバル中学校でセカンドを守っていた柳がいるのです。
比呂は、野田に柳が千川にいることを伝え、柳の守備が上手かったこと、打者としても有能だったことを思いだします。
そして、帰宅途中の柳を野球部に誘いますが、「野球は中学までで辞めたんだ」と断られてしまいます。
どうやら柳は、野球は好きだが、父に野球は中学までと言われ高校で野球を続ける許可をもらえなかったというのです。
寂しそうな背中を見せ、帰宅する柳。
一方、英雄は、新聞の一面を飾るほどの活躍を見せています。
新聞には「明和の英雄（えいゆう）」と大きく書かれているのです。
対する比呂は、「高校野球は嫌いだ」が口癖の千川の校長先生に部活に関して尋ねるところです。