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漫画『今際の国のアリス』3巻を無料で読む方法は?
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上記で紹介した漫画はほんの一部です。
『今際の国のアリス』3巻 ネタバレ紹介!
第10話 たいざいみっかめ
今際の国の滞在三日目。
残り滞在可能日数はアリスとカルベが7日、チョータとシブキが2日でした。
カルベは、前の「げぇむ」でチシヤにもらったヒントをもとに、タクシー無線を手当たり次第に調べています。
その「げぇむ」でカルベは階段に体を打ち、腹を骨折していました。
手当てせずに放置したため、腹は大きく腫れています。
その痛みに耐えながら、自分を鼓舞して、調査を続けています。
その頃、アリスは線路の上に寝そべっていました。
「今際の国」に来て初めて、「生きる」ことの気持ちよさを実感しているようです。
この先どうすればいいのかという不安は無視して、幸せに身をゆだねています。
一方、チョータは他の三人を探して、潜伏している病院内をうろうろしています。
物音がしたので、部屋に入ってみると、着替えをしているシブキの姿が。
チョータはバッと退きますが、興奮は抑えられません。
シブキは着替えが終わると、チョータに話しかけます。
日々の「当たり前」の幸せに気づかせてくれたこの国に感謝する人もいるかもしれないね、と。
それでも、シブキは現実世界に帰りたいと訴えます。
シブキが最初に参加した「げぇむ」は心理型の「はあと」でした。
シブキはそこで二人のプレイヤーに出会います。
全員生き残ろう、そう約束しました。
「げぇむ」は一人ずつ、電車で行われました。
「るうる」は簡単。
四両のうちどこか一つの車両に充満した毒ガスを潜り抜けて、先頭車両まで進めば、「げぇむくりあ」です。
手元には自給式呼吸器と3本の酸素ボンベが用意されていました。
つまり、1つの車両は酸素ボンベなしで通らなくてはなりません。
一両目でボンベを使わなければ、死ぬ確率は四分の一。でも、少しでも死ぬ確率が残っている限り、人間は安全をとりたくなります。
その「死の恐怖」の心理を利用して、この「げぇむ」は作られていました。当然、一車両目には毒ガスはありませんでした。
二両目も同様に、毒ガス車両ではありませんでした。
ついに二分の一の選択の時、シブキは楽になる選択を選びました。
考えることを放棄して、ボンベを捨てて三車両目のドアを開けたのです。
三車両目も毒ガス車両ではありませんでした。
シブキは死ぬつもりでいたのに、偶然助かってしまったのです。
一方で、最後の車両のドアの前で残りのプレイヤーは絶望していました。ガスボンベを使い切っていたのです。
自分には、飢えて死ぬか、「びざ」が切れてレーザーに殺されるか、毒ガス車両で自殺するか…。
死の選択肢しか残されていなかったからです。
シブキにはボンベが一つ残されていました。シブキは助かる手段があるのに自殺できるほど強くはありませんでした。
「楽になりたい」と思いながらも、死にたくはない。そう思いながら、何とか生きながらえてきたのです。
「気丈にふるまってるけど、本当は弱いの」と、シブキはチョータに打ち明けます。
シブキはチョータの手を取って、赤らめた顔で迫ってきます。
「私たちはアリス君やカルベ君とは違うの」
「死ぬ時までは、気持ちいいことしてようよ?」
チョータはシブキを押し倒しました。
夕方で、外は赤く染まっていました。
カルベはタクシーを漁って、ついに使えるタクシー無線を探し出しました。無線は途切れ途切れに音を出します。
「我々は、「答え」を知っている。今こそ滞在者は集え…「ビーチ」に」
一方アリスは、チョータとシブキの苦悩やカルベの努力を知らないまま、一人で夕日を眺めていました。「みんなにも見せてやりたいなぁ」
四人の心はすでに離れ始めていたのです。
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第11話 はあとのなな1
アリスとカルベが病院に戻ると、シブキに声をかけられます。
「ケガ人のチョータ君を放っておいて、どこ行ってたの?」
「それでも友達なの?」
シブキの語気は強く、二人は何も言い返せません。
夕食は缶詰。代わり映えしない食事でした。
チョータは「どうせこれが最後の晩餐だから、焼き肉が食いたい」と言うと、カルベは「お前はただでさえケガしてんだから、我慢してでも黙って食え!」と突き放します。
チョータは、シブキの「私たちはアリスやカルベとは違う」という言葉を思い出して、カルベに食ってかかります。「どうせ足手まといで悪かったな!」
それを聞いたカルベは今にも殴りかかりそうな形相になります。
アリスが止めてくれたおかげで、その場はなんとか収まりました。
滞在四日目の朝。
滞在可能日数はアリスとカルベが6日、チョータとシブキが1日です。
アリスはシブキに「俺たち四人なら次のげぇむも楽勝だ」と言うと、シブキは冷徹な顔で「あなたたちがげぇむに参加する保証はあるの?」と尋ねます。アリスは笑って否定しますが、シブキは声を荒げます。
「あなたのその余裕がどれだけ私とチョータ君を不安にさせているのか気づいて!」
昼、カルベはシブキにチョータとの間に何があったのか問いかけます。
しかし、シブキは「もう構わないで」と突き放します。
カルベは「ここまで四人で頑張ってきたのに、なんで逃げるんだよ」と、四人の心が離れていることを感じます。
夕方、アリスはカルベのあばら骨が折れて脇腹が腫れていることに気づきます。
アリスがカルベを心配して、「今ここで無理しなくても、俺達にはあと6日…」と言うと、「黙ってろ」と封じます。
アリスはカルベの「今俺たち四人は余裕がないだけなんだ」という言葉を聞いてハッとします。俺だけがそうじゃなかった、この世界を満喫していた、と。
ついに「げぇむ」の時間になりました。場所は植物園でした。
会場の外には、斧やノコギリが用意されています。
入り口で首輪を装着させられました。
首輪には片目を覆うガラスが付いており、瞳孔の動きをセンサーが追って、動いているものに照準が定まるようになっていました。
会場に入ると、「げぇむ」が始まりました。難易度は「はあとのなな」。
「げぇむ」内容は「かくれんぼ」でした。
るうるは、四人のうちの一人がおおかみとなり、残りの三人はひつじとして見つからないようにするというものです。おおかみがひつじを見つけると、見つけられたひつじがおおかみになります。
制限時間の10分を過ぎた時点でおおかみの人が「げぇむくりあ」です。
この「げぇむ」は矛盾していました。タイトルは「かくれんぼ」なのに、ひつじが勝つためにはおおかみに見つかるようにしなきゃいけない。
「げぇむ」がスタートしても、しばらくは全員立ちすくんでいました。
四人全員が助かる解決策なんてない。勝つためには、一度おおかみになって、ひつじを見つけないようにしなきゃいけない。
おおかみになったシブキは「まだ死にたくない」と言って、三人から逃げ出しました。
カルベは斧を持って、シブキを追います。
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第12話 はあとのなな2
カルベはシブキに馬乗りになって斧を振り上げ、無理やり目を開けさせようとします。
シブキとチョータは泣き叫びますが、カルベは本気で襲ってきます。
アリスは、会場の入り口にあった武器の使い道について思いを巡らしました。
おおかみがひつじを見ないように自分の目をくりぬくか?
ひつじの足を切り落とすか?
ひつじを全員殺すか?
カルベはシブキの首につかみかかり、窒息させようとします。
シブキは斧に手を伸ばし、カルベの脇腹へ振りかざします。
カルベの手が離れてほっとしたシブキは、チョータの方を見てしまいました。
おおかみがシブキからチョータに移りました。
チョータは思わずその場から逃げ出します。
アリスもチョータを追って、走り出します。
チョータは立ち止まって、アリスの方を振り向きました。
おおかみがチョータからアリスへ移ります。
チョータはアリスに懇願します。
「頼むから見捨てないで、だって俺たち…」とチョータが言うと、アリスは「もうダチじゃない」と突き放して、その場から全力で逃げ出しました。
アリスは植物の陰に隠れて、息を潜めます。
ただ、首輪にインカムが付いているので、他の3人の声は絶えず聞こえます。
カルベは「ぶっ殺してやる!」と叫んでおり、チョータはアリスの名を呼んで泣いており、シブキは死を恐れて泣いています。
アリスは、どうにか自分を保つために非情になろうとしていました。
ゲーム時間はあと五分。ジャングルで一人を見つけ出すなんて不可能に近い。アリスは感情を遮断して、気配を消そうと努めました。
その時、チョータがアリスとカルベに話しかけます。
「こんな終わり方だけは絶対に嫌だ」と言って、前日のシブキとのことを打ち明けます。
チョータは、二人がげぇむに参加して頑張っているのに…と引け目を感じていました。
「二人みたいに強くないから、ダチを裏切って、必死で逃げ回ってた」と涙をボロボロ流して謝ります。
アリスは、チョータとの出会いを思い返します。
チョータの第一印象は、「調子に乗って、から回るだけで、友達になりたくないやつ」。
アリスはその頃、出来の良い弟と比べられて父からの風当たりが強くなっていました。
その時、アリスはギターに出会います。ギター部の顧問が、声をかけてくれたのでした。
アリスが「どうせうまくならないし」と言った時、その顧問は「音楽は人と比べるものじゃない」と言ってくれました。
この言葉は、常に比べられていたアリスの肩の荷を下ろしてくれました。
しかし、その顧問が突然転勤。教育長を務めていた父の圧力でした。「生産性のないものに費やすなら勉強をしろ」と、ギターを勝手に捨てられてしまいます。
アリスは自由が奪われていくのを感じて、自分の家に石を投げて、窓を割ってしまいます。
また弟に比べられる未来は確実で、状況は絶望的でした。その時に通りかかったのがチョータでした。チョータは自分が窓を割ったことにしていい、と言って走っていきました。
次の日、なんでかばってくれたのか聞くと、「悲しそうな顔してたからだよ」と言いました。
アリスの中でチョータの印象が「誰よりも、優しいやつ」に変わりました。
アリスはそれを思い出して、誰よりも正気を失っていたのは自分だと気づきます。
絶望の中にいた時に、いつも支えてくれたのはダチだったのに。
今日までダチに生かされてきたのに。
アリスは立ち上がって、言い放ちます。
「この「げぇむ」を降りる」
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第13話 はあとのなな3
アリスとカルベの回想から始まります。
カルベがアリスに将来やりたいことを尋ねると、アリスは「ルポライター」と自信なさげに答えました。
いろんな国で取材して、文章を書いて暮らしたい、と。
「ぶらぶらするならどこの国?」
「夕日がキレイな国。オーストラリア!」
「かくれんぼげぇむ」でおおかみになったアリスはみんなに言い放ちます。
「おれはこの「げぇむ」を降りる」
今日まで生き残れたのはみんなのおかげで、ダチを犠牲にしてまで生き残った命にかちなんてない、と言います。
カルベは笑って「俺も同じこと考えてた」とつぶやきます。
カルベも「アリスとチョータ、自分の命よりも大事なものを思い出させてくれてありがとう」と言って、げぇむを辞退しました。
チョータは「死ぬのは怖いけど、ダチのために張る命なら、惜しくねぇぞ…!」と言って、その場を動こうとしませんでした。
カルベは「最期に」と前置きして、アリスに話しかけます。
カルベはいつも「オーストラリアに牧場を買って羊を追いかけて暮らすのが夢だ」と語っていました。
あれは、アリスがオーストラリアに行きたいと言ったからなんだ、と打ち明けます。
「アリスが時々牧場にふらっと来て、昼間からビール片手に昔話するのが夢だった」
シブキは、急に繰り広げられた友情劇を冷めた目で聞いていました。
関係ない私が生き残ってやる、そう思ってすらいたのです。
しかし、話を聞いていくうちに、心動かされて「三人の命を背負ってなんて生きられない・・・!」と思うようになりました。
アリスがおおかみになったまま、誰も出てきてくれません。
「このままじゃオレが生き残っちまう!!俺は一人でどうすればいいんだよ!」
カルベはアリスに「ビーチを探せ、そこに答えはある」と言い残します。
残り九秒で、三人はアリスへ言葉を残します。
カルベはさみしそうに「お前は生涯で、サイコーのダチだったぜ」
シブキは泣きながら「私たちの分も、生きてね」
チョータは泣き笑いで「またな!アリス!」
アリスが三人を探して走っている中、あたりで三つの爆発が起こりました。
アリスの首輪が外れて、「げぇむくりあ」になりました。
賞品が用意されており、それはラム肉でした。
アリスは主催者の意地の悪さに発狂して、叫びだします。仲間を主催者に殺された絶望と、仲間を自分が殺した怒り、主催者への復讐心…いろいろな感情が彼を支配しました。
しばらくして、三人の亡骸を弔うためにゲーム会場に火をつけました。
さっきまで主催者への復讐に満ちていたはずなのに、もうすべてどうでもよくなっていました。
次の日の朝、「おにごっこ」で協力したウサギが、アリスの横を通り尋ねます。
彼女の「生きたい?」という問いかけにすら、アリスは反応しませんでした。
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第14話 たいざいなのかめ
滞在7日目、残り滞在可能日数は10日でした。
アリスはウサギのテントの中にいました。
ウサギはアリスにおかゆを用意してくれていました。アリスはそのおかゆを食べて、生まれてこんなおいしいものを食べた…と涙を流します。
自分はまだ生きたいんだな、と実感します。
一方、ウサギは自分の子供の頃のことを回想します。
ウサギは、たがいに嫌いあっている二人の女の子と仲良くしていました。しかし、どちらにも仲良く接していたためにどちらからも嫌われて、ウサギは孤立してしまいました。
それからというもの、ウサギは孤立しながら生きてきました。
学校でも、個人の意見が淘汰されてしまう「多数決」は嫌いでした。世界はウサギの個人を尊重してはくれませんでした。
しかし、山だけは自分を受け入れてくれました。ありのままの自分を受け入れてくれました。
クライマーの父と山登りに行ったとき、父は「山にはホントのことしかないからな」とつぶやきます。
しかし、そんな父が新聞でバッシングされる事件が起きます。無酸素で未踏ルートを通って山に登ったことをデマだと報じられたのです。ある日、家に帰ると、父は自殺していました。
ウサギは、私を認めてくれる唯一の人を世界に殺されたように感じました。
ウサギは「今際の国」滞在4日目にアリスと出会い、9日目に植物園で再開します。
そこでウサギがアリスに「生きたい?」と聞くと、しばらくしてアリスは消え入る声で「生きたい」とつぶやきました。
アリスは、仲間を殺したのは俺だ、と繰り返し叫びだします。
「自分には生きる資格なんてない、そう思っていたのに死にたくねぇんだよ」と、悔しそうに涙を流します。
ウサギは、アリスのその姿を見て、自分と同じだと感じました。
一番大切なものを失っても懸命に生きようとしている…。そんな彼に「一緒に生きよ」と声をかけたのです。
アリスは、「げぇむ」の首謀者を突き止めて、ウサギと二人で「今際の国」から脱出する。そう誓います。
まずは、カルベが言っていた「ビーチ」に向かうことにしました。
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