何としてでも患者を治すという信念を持って手術をするブラックジャックに対し、手の施しようがない患者への救済手段として安楽死を選択するドクターキリコという医者もいます。
ブラックジャックは彼を殺し屋と呼び安楽死には反対していますが、なぜドクターキリコは患者に安楽死の処置を施すのでしょうか。
彼の過去や患者に対しての接し方を通して探っていきたいと思います。
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ドクターキリコとはどんな人物?若いころは坊主頭で軍医だった過去?
殺し屋と呼ばれるキリコの不気味は風貌とは
白い長髪で左目には眼帯、痩せて頬のこけたドクターキリコは、ブラックジャックから殺し屋と呼ばれています。
彼は患者に安楽死を施す医者なのです。
キリコの軍医だった過去
手の施しようがない患者には安楽死を施すキリコですが、最初からそうだったわけではないようです。
その過去を漫画の中でこう語っています。
「おじさんは元軍医でね 戦場でからだを半分フッとばされて しかも死ねないけが人をウンザリするほど見たよ そういう人間をおだやかにしなせてやると…… みんなすごくよろこぶんだ ああ おかげでらくになりますってね だれもかれもおれに心から感謝して死んでったよ それ以来……」(引用:ふたりの黒い医者)
ブラックジャックのライバルキャラ「キリコ」
安楽死のスペシャリストで人を殺してばかりの闇医者という立ち位置だったが、その本心は、「苦しんで延命させるより、楽に死なせてあげたほうが皆んな幸せ。誰もが嫌がる役割だから、自分がやるしかない」と医者として一本筋の通ったキャラだった。 pic.twitter.com/GeM5i3oyCm
— kato (@kuromitsu_ka) June 28, 2020
患者を誰でも安楽死させるというわけではなく「生きようとする意志がなく医術的にも手の施しようのない患者への救済行為として行う最終手段」となっているようです。
戦場という特殊な環境で手の施しようがない患者をたくさん見てきたからこその彼の信念なのかもしれません。
死が救済手段ということで、なんとしても患者を治したいブラックジャックからすると「殺し屋」になってしまうのでしょう。
ちなみに現在のキリコは長髪ですが、若いころは坊主頭で、黒い眼帯をつけているのはずっと変わらないようでした。
ブラックジャックとキリコが協力?本当はいいやつ?
ライバル関係にあるとされるブラックジャックとキリコの2人ですが、過去には協力して患者を治療したこともあるようです。
その話は『死への一時間』で見ることができます。
キリコの毒薬を誤って飲んでしまった患者
ある日キリコはニューヨークのバーでブラックジャックと遭遇します。
安楽死の新薬を買った際に立ち寄ったのだという話をブラックジャックにするキリコ。
そんなものを使うことは許さないと迫るブラックジャックをやり過ごそうと席を立ちますが、席の横に置いていた新薬が入ったカバンが無くなっていました。
「ちくしょー」と悔しがるキリコは勢いで店を飛び出し、犯人を捜しに行ってしまいます。
ブラックジャックがバーテンに話を聞くと、だいたい犯人の検討が付きました。
どうやら彼らの話を盗み聞きした少年が持って行ってしまったようです。
少年の母親は心臓病で、キリコの持っていた薬を心臓を楽にするものだと勘違いして飲ませてしまいました。
このままではあと一時間で患者は亡くなってしまうため、ブラックジャックはキリコを呼び戻し、近くにあった病院で2人で緊急オペを試みます。
ペースメーカーを埋め込むことに成功し、患者は間一髪助かりました。
ところで大事な薬を子供に盗まれたり犯人に関するろくな情報もないまま店を飛び出したりと、キリコは意外とそそっかしいことが分かりました。
この話からわかるキリコの医者としての信念
手術開始時はもう手遅れだ、あきらめようと言っていたキリコですが、患者の心臓が強く動き出したときは「やった!!」と言っています。患者が回復したことを喜んでいますね。
手術が終わり一息ついているとき、ブラックジャックに「殺すのと助けるのと気分はどっちがいい」と聞かれ「おれも医者のはしくれだ いのちが助かるにこしたことはない」と語っています。
むやみに患者を安楽死させようというのではなく、助けたいという思いはブラックジャックと変わらないのですね。
軍医としての経験から、患者を救うということの解釈がブラックジャックとは違ってしまっているだけのようです。
キリコの家族構成や本名は?妹の名前はユリ!父は縦隔気胸と言う病気?
実はキリコの家族が『弁があった!』という回で登場したことがあります。
縦隔気胸という病気を患っているキリコの父を、キリコの妹・ユリがブラックジャックの所に連れてきたのです。
キリコは自分でも治せなかった父の病気についてはすでにあきらめていて、ブラックジャックにも安楽死させたいと伝えます。
もう一度だけ胸を開くと言ってブラックジャックは患者の手術にとりかかり、見事原因を突き止め手術を成功させました。
しかしあと一歩のところで早まったキリコが父に毒薬を注射しており、手術が成功したにもかかわらず患者は亡くなってしまいました。
ブラックジャックは「命を何だと思ってやがるんだ!!」とキリコの顔を叩きます。
妹ユリの登場シーン
ユリは父親をブラックジャックのところに連れてきたところが初登場ですが、その際ブラックジャックから「ドクターキリコにそっくり」と言われています。
確かにそういわれれば髪型は似ていますが、キリコのような三白眼ではないしまつ毛も長くて結構美人です。
ブラック・ジャック 10-90 弁があった!
キリコ先生3回目の登場。今回はキリコさんの妹ユリとさらに父親登場!キリコ先生は戦場で安楽死の話しを展開、BJ先生は聞き飽きたと一蹴(3回目だし)。キリコ先生今回はうっかり父親安楽死するわ、BJにぶん殴られるわ、妹泣くわで踏んだりけったり。 pic.twitter.com/oFR303Inmn
— ほりかー (@osamuhorikawa) October 22, 2020
キリコも一応美形設定なのでしょうか。
ちなみに父親は髪の毛で完全に目が隠れていてやや小太りなので、あまり顔の造作はわかりませんでした。
また、ユリはキリコの安楽死については反対のようです。
今回の話では「おとうさんを殺さないで」と泣いてキリコに訴えていますし、別の話では「安楽死商売はやめて」とキリコに声をかけている場面もありました。
キリコの父の病気とは?ブラックジャックから怒られた?
父の病気「縦隔気胸」とは、肺に穴が開いてそこから空気が漏れるという病気です。
本来は他の病院でもできるような手術で治るそうですが、キリコ父の場合は穴がどこに空いているかわからずにふさぎようがなかったためブラックジャックの所に来たということでした。
ブラックジャックは最終的にはそれを見抜いて穴をふさいだのですが、キリコが早まって毒薬を注射したため父は亡くなってしまいました。
キリコは安楽死について「自分が父にしてやれるただ一つのハナムケ」と言っていましたし、5年間も自分でお父さんを治そうと努力してきたとのことだったので、本当に無理だと思っていたのでしょう。
ブラックジャックはキリコを叩くほど怒っていました。
『ブラックジャック』でのドクターキリコの登場回は?
ドクターキリコの登場する回は9話あります。
ブラックジャックのライバルと言われていたり、安楽死と言う印象的な治療法?を用いるので印象深いキャラクターですが、意外と登場回数は少ないようです。
ドクターキリコは死にかけた?
患者に安楽死を施すドクターキリコが、自分でも安楽死しようとしたことがありました。
ある日、ドクターキリコの妹・ユリがブラックジャックのもとに訪れます。
助けてほしいと言う彼女の話を聞くと、どうやら患者はキリコ自身とのこと。
そしてグマという治療法のない伝染病にかかったため自らを小島に隔離(かくり)しているようです。
下痢や腹痛から始まり、最終的にはボロボロになって狂い死にするというこの病気。
ひと月前に安楽死させた患者から感染してしまったとのことで、治療法をさがしてもどうしてもわからないため、病気の最終期が訪れる前に気楽に死にたいとキリコは言います。
ブラック・ジャック 11-102 99.9パーセントの水
キリコ先生四回目。キリコ先生の安楽死のターゲットはキリコ自身だった!奇病グマを患い感染を恐れて島に引き篭るも、BJ先生とユリに見つかり手術!グマの正体は宇宙からの生命体だった?!手塚先生ユリの名前ド忘れしたようで呼称が全部妹でした。 pic.twitter.com/dwraMx4CVB
— ほりかー (@osamuhorikawa) October 24, 2020
そしてその後はダイナマイトで島を灰にする予定だそうです。何とかして止めようとするブラックジャックに必死の抵抗をするキリコ。
ブラックジャックはキリコのカルテを見て肝臓に原因があると見当をつけ、彼に麻酔を注射し黙らせたところで手術を始めます。
そして彼の肝臓から出てきたのは大量の水でした。
そしてブラックジャックはグマの元凶はアメーバやクラゲの一種であることを見抜き、それを取り除きます。キリコの肝臓を半分切り取り手術は無事終了し、妹は泣いて喜びました。
キリコは「安楽死をためしたかったのに余計なお世話だ」と言っていましたが、凍らせたグマの元凶を見せられるとさすがに驚いており、「こいつを安楽死させてやってはどうか」とブラックジャックに言われると「ばかばかしい」といいながらも少し怯(ひる)んでいるようでした。
キリコの少し怖がりな一面も見られた話でした。
#あなたの好きなブラックジャック
『99.9パーセントの水』ドクター・キリコが正体不明の地球外生命体に感染。いつも対立するキリコを黒男が手術で救う変則的展開と限定空間SFサスペンスが小気味よく融合した濃密な話を後味よく締める手腕に拍手。
妹さんのセクシーショットも拝めるしねグフ←コラw pic.twitter.com/oohDSg6C5j— ぴくナゲ (@Nuggets85527221) July 7, 2022
ブラックジャックから見たキリコ
ブラックジャックはキリコのことを「殺し屋」と表現することもありますが、本当にそう思っているのでしょうか。
確かに患者の治療を最優先に考える彼にしてみると、安楽死という方法は人殺しと同義であると感じることがあるのかもしれません。
しかし、『小うるさい自殺者』という回では少しキリコのことを信頼しているのではと思うような場面もありました。
ある日ブラックジャックはビルから飛び降り自殺を図りけがをした少年を手術で助けます。
その後も自殺未遂を繰り返し「死にたい」「死んでやる」とわめく少年を、ブラックジャックはキリコのところへ連れていき安楽死させてやれ、と言います。
もちろんキリコには明確な信念があるので彼を入院はさせるものの安楽死などさせません。
そこで少年は安楽死を待つ少女と出会い、それが生きることの意味を考え直すきっかけになるのですが、ブラックジャックはこうなることを予想していたのではないでしょうか。
本当に殺し屋だと思っている人物に仮にも一度助けた患者を託すようなことはしないでしょう。
安楽死には基本的に反対しつつも、ある部分ではキリコの信念を理解はしていたのだと思われます。
2人は一緒に患者の手術をすることもありましたし、そういう経験の中で理解が深まることもあったのかもしれません。
#好きなブラック・ジャックの話
「小うるさい自殺者」
意外にBJと馴れ合わないDr.キリコだが、その設定上「受難の話」が増えていく。最たるものがこの話で、死にたがり少年をBJに持ち込まれたばかりに、商売がパァ。普通ならキリコが少年を更生させる流れになりそうだが、そうしないGOD手塚はさすが。 pic.twitter.com/Cxl3omHsSd— おちょごさん (@chogo2009) February 21, 2020
ドクターキリコの結末はどうなった?最後まで安楽死をすすめていた?
医者でありながらブラックジャックとは別の道を突き進むキリコですが、最後がどうなったのか気になります。
漫画の最終回とされる『人生という名のSL』でもキリコの姿を見ることができます。
「あいかわらず正義感ぶって…キザな男だ!」といつものようにブラックジャックに嫌味を言いながら登場します。
そして車いすに乗った182歳の老人を彼の前に連れてきて、これから彼を安楽死させると言います。
わざわざ老人がキリコに楽に死なせてくれと頼んだというのです。
長い間手術で生き延びてきたが老化の苦痛にたえられなかったためです。
確かに182歳まで生きているとありえないくらい老化もするでしょうし、車いすしか移動手段がなければ不便もあるでしょう。
人によってはこの老人と同じく安楽死を望んでしまう方もいるかもしれません。
キリコは「若返らせて助けてやれよ」と言って去っていきます。
しかしブラックジャックはここでも「おまえのやろうとしていることは殺人だ」と言ってキリコを止めようとします。
キリコのシーンはここで終了していて、結局この問題には答えが出ていません。
最終回でもキリコはブラックジャックの医者としてのあり方に疑問を投げかけて去っていきました。
このような問題はブラックジャックが描かれてからずいぶん経った今でも答えは出ていませんし、安楽死の是非についてはいまだに議論されています。
ドクターキリコは、医療にはつきものの生命倫理という観点から見て、この漫画でも非常に重要人物であるといえるのでしょう。
ドクター・キリコをブラックジャックのアンチテーゼとして手塚治虫が描いてから40年余
未だに安楽死・尊厳死についての議論が積極的に行われない日本の現状を氏はどう思われているだろうか?
そんなことを深く考えさせられた「彼女は安楽死を選んだ」#NHKスペシャル pic.twitter.com/PXg6i0Vzv3
— hide Ⓝ 1926 (@papocchio) June 2, 2019
『ブラックジャック』実写化!歴代キリコは誰?トリビュート作品では助手が登場!
2024年、24年ぶりにブラックジャックが俳優の高橋一生さん主演で実写化されることが分かっています。
ドクターキリコの役はまだ発表されていませんが、過去の実写版では草刈正雄さん、森本レオさんなどが演じていたことからもわかるように、大物俳優がキャスティングされるのではないでしょうか。
また実写ではありませんが『Dr.キリコ~白い死神~』というキリコが主人公となったトリビュート作品が、別冊ヤングチャンピオンにて2016年から2018年まで連載されました。
漫画『ブラックジャック』では見ることのできなかったキリコの新たな一面が見られる作品となっています。
キリコの医療に対する信念などは『ブラックジャック』と同じような設定ではありますが、キリコの私生活や彼を取り巻く人々についても細かく描かれていて、キリコの助手のような設定の男の子も登場します。
彼はキリコの元患者であり、その父親もキリコによって安楽死を遂げています。
そんな彼がキリコの家で家事をしたり生活のサポートをしていて、原作とは違った新鮮さが味わえる作品となっています。
ドクターキリコ事件とは?
1998年、東京都に住む女性のもとに青酸カリ入りのカプセルが送付され、それを服用した女性が死亡するという事件がありました。
安楽死について取り扱うインターネットの掲示板(安楽死狂会という名がつけられていた)に「ドクターキリコ」と名乗る男性がおり、彼は複数人に青酸カリの保管委託という名目でカプセルを送付し、結果女性が服用してしまい亡くなったようです。
「ドクターキリコ」自身も彼女の訃報を聞いたあと自殺し、被疑者死亡のまま自殺ほう助の罪で書類送検されたということです。
彼は理系の大学を卒業した後薬物に強い興味を持ち、薬品開発会社に就職した経緯もあり、安楽死狂会(あんらくしきょうかい)の薬に関するアドバイザーを任されていました。
青酸カリを送付したことについては「いつでも死ねるお守り」と言っていたようで、そのような環境に被害者が身を置くことで気分が和らげることを目的としていたようです。
取扱説明書という名目で薬の成分とともに「絶対に使用しないこと」と書かれた紙をカプセルと一緒に送付していたということなので、本当に自殺を防ぎたいという思いもあったのでしょう。
現実にはそれを使用して命を絶ってしまった方がいたので自殺ほう助と言う形になってしまいました。
ブラックジャックのドクターキリコはあくまで「生きようとする意志がなく医術的にも手の施しようのない患者への救済行為として行う最終手段」ということなので、彼がキリコを名乗るのは違和感がある方もいるかもしれません。