薬屋のひとりごと全巻無料(漫画)で読む方法を紹介!作画の違いは?(ねこクラゲ・倉田三ノ路)アプリで最新話までタダ?

RIZIN

 

悩んでいる人
『薬屋のひとりごと』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

yuuu
本日、ご紹介する『薬屋のひとりごと』は小説をコミカライズしたミステリー漫画です!(ラブコメ要素もアリ!)

 

「次くるマンガ大賞2019 コミックス部門」でも1位を獲得した大注目の漫画でもあります!

 

ミステリー愛好家も唸らせる主人公・猫猫(マオマオ)の柔軟な推理力は、圧巻の一言!

 

ミステリー初心者の方でも気楽に読み進めることができる推理漫画でもあるので、ミステリー漫画を読みたい方には最初にオススメしたい一冊です。

 

今回は、そんな『薬屋のひとりごと』をまだ読んでない方orもう一度全巻読み返したい方へ向け、

 

『薬屋のひとりごと』を全巻無料で読む方法をご紹介します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してくださいね。 

 

『薬屋のひとりごと』は、「月刊サンデーGX」と「月刊ビッグガンガン」の2つの漫画雑誌でコミカライズされています。

「月刊サンデーGX」は、『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』を連載。

「月刊ビッグガンガン」は、『薬屋のひとりごと』を連載しています。

 

『薬屋のひとりごと』は漫画アプリ『サンデーうぇぶり』『マンガワン』or『マンガUP』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

月刊サンデーGXで連載されている『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』はこちらの小学館が運営する漫画アプリサンデーうぇぶりと同じく小学館が運営する漫画アプリマンガワンにて全巻(最新話まで)無料で読むことができます。

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そして、月刊ビッグガンガンで連載されている『薬屋のひとりごと』は、こちらのスクウェア・エニックスが運営する漫画アプリ『マンガUP』にて最新話まで無料で読むことができます

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小学館とスクウェア・エニックス社、2社同時に『薬屋のひとりごと』をコミカライズ(漫画化)しています。

『薬屋のひとりごと』は小説が原作です。

 

👇こちらが月刊サンデーGXでコミカライズされた『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』の画風です。(サンデーうぇぶり、マンガワンで無料公開されています)

 

 

そして、👇こちらが月刊ビッグガンガンでコミカライズされた『薬屋のひとりごと』の画風です。(マンガUPで無料公開されています)

 

どちらも同じくらい上手な絵ですよね。

『サンデーうぇぶり』『マンガワン』、『マンガUP』いずれも無料です。

一度読み比べてみてご自身の好みの『薬屋のひとりごと』を読み進めることをオススメします。

個人的には『マンガUP』で連載されている『薬屋のひとりごと』の画風の方が好みですね。

 

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~ここからは、『サンデーうぇぶり』で『薬屋のひとりごと』を読む方法をご説明します~

 

漫画アプリ『サンデーうぇぶり』と『マンガワン』では、単行本より早く続きが読め、尚且つお金が一切かからず最新話まで読むことができるのです。

また今現在『サンデーうぇぶり』と『マンガワン』をそれぞれ新規ダウンロードすると、『サンデーうぇぶり』では1000ポイント(約4巻分の漫画に相当するポイント)が特典として貰え、『マンガワン』でもSPライフという漫画を読むうえで必要となるライフが50個(約12巻分の漫画に相当)手に入ります。

つまり、新規ダウンロードするだけで『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』を最新話まで無料で読了することが出来ます。

 

また『サンデーうぇぶり』『マンガワン』共に1日に最大5話分の漫画を無料で読めるシステムがあります。

 

『サンデーうぇぶり』と『マンガワン』を併用すれば1日に10話ものボリューミーな量の漫画がタダで読めてしまいます!(毎日、単行本約1冊分です)

 

半端ないサービスを展開してくれちゃってますよね小学館は。

ここまでのまとめ
  • 『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』は『サンデーうぇぶり』『マンガワン』のアプリをダウンロードすれば最新話まで全巻無料で読む事が出来る
  • 『サンデーうぇぶり』『マンガワン』共に1日に最大5話、好きな漫画を読める神システムがある

以上がここまでのまとめです。

 

ちなみに、『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』を単行本で購入した場合、4620円(660円×7冊)もの大金を支払う必要があります。

 

何度も言いますが、漫画アプリ『サンデーうぇぶり』『マンガワン』なら、1円も支払うことなく『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』をいち早く読め楽しめます。

 

読んだ分は、しっかり各アプリ内で記録され、漫画家さんに還元する仕組みも整っています

 

遠慮することなく思う存分、漫画アプリを活用して、たくさんの名作漫画を読破していきましょう(^^)/

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↓『サンデーうぇぶり』の使い方については、こちらの記事にて詳しく解説しています。併せてどうぞ。

【最新版】サンデーうぇぶりの使い方やメリット・デメリットを徹底解説!おすすめ漫画ランキングも紹介!

 

また新作漫画を読むならU-NEXTの「31日間無料トライアル」がオススメ。

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次章では『マンガワン』の使い方をご説明します。(3分ほどで読めます)

『マンガワン』の使い方を簡単に紹介

マンガワンを無料でお楽しみいただくには、以下のライフSPライフの使い方をマスターしておくだけでKOです。

簡単に説明していきます。

『ライフ』とは?取得方法と使い方を解説

ライフとは?
  • ライフとは、アプリ内で漫画を読むために必要なアイテム
  • 朝9時、夜9時に4ライフずつ配布される(1日計8ライフ貰える)
  • 1ライフ消費で好きな作品(漫画)を1話無料で読む事が出来る

以上が簡単なライフの取得方法と使い方の説明です。

 

つまり毎日、計8枚配布されるライフを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムです。

 

但し1点だけ注意があり、ライフを4つ以上貯めこむことは出来ません

 

朝9時に4ライフが配布され、その4ライフを使わずに夜の9時を迎えたとしても新たにライフが加算されることはないので注意が必要です。

『SPライフ』とは?取得方法と使い方を解説

SPライフとは?
  • SPライフとは、アプリ内で漫画を読むために必要なアイテム
  • ライフがなくなってしまった場合でもSPライフを使用することで好きな作品(漫画)を1話無料で読む事が出来る
  • 新規ダウンロード特典でSPライフが50枚付与される
  • 毎日、短い広告動画を1度見るだけでSPライフが1枚付与される

以上が簡単なSPライフの取得方法と使い方の説明です。

 

下記画像のように新規ダウンロード特典では、SPライフ50枚無料配布されます。(50話分)

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで漏れなく1SPライフを取得することが出来ます。(アプリを起動すると↓の画面が表示されます)

つまり『マンガワン』を新規ダウンロードした暁には特典で貰えるSPライフ50枚で好きな作品を50話(巻数にして6~7冊分)を一気に読破できてしまうのです。

 

控えめに言わずとも読者ファーストの神アプリ。是非、一度試してみる事をオススメします(^^)/

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『薬屋のひとりごと』のあらすじ

『薬屋のひとりごと』あらすじ

猫猫(マオマオ)は医師である養父を手伝って薬師として花街で働く少女だったが、人攫いによって後宮(こうきゅう)に下女(げじょ)として売られてしまう。

女性と宦官(かんがん)のみしか出入りを許されない後宮に下女として売られてしまった猫猫は、年季が明けるまで目立たぬように勤めるつもりだった。

そのなある日、後宮内で囁かれていた「後宮で生まれるお世継ぎの連続死の謎」を薬学の知識と持ち前の推理力で解いてしまったことから美形の宦官である壬氏(ジンシ)の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることとなる。

後宮内での幽霊騒動… 后妃毒盛り事件…。

そして、やがて発生する寵姫の失踪事件は、猫猫を巻き込み国家転覆計画に広がっていく。

そして明らかになる壬氏の正体。

二人の関係は微妙に変化していく。

以上が簡単なあらすじです!

 

中国の歴史をベースとした舞台設定であるため、少し馴染みのない言葉(用語)が使われているので、分からない言葉は所々調べていきましょう(^^)/

「後宮(こうきゅう)」・・・皇帝や王などの后妃(こうひ=妻)が住まう場所のこと。

 

「下女(げじょ)」・・・掃除・炊事など後宮内の雑用をするために雇われている女性のこと。

 

「宦官(かんがん)」・・・皇帝や后たちの身の回りを世話する去勢を施された男のこと。

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『薬屋のひとりごと』の見どころ紹介!【重要なネタバレなし】

見どころ① ネット小説原作のミステリー小説

本作品は中国を連想させる文化の架空世界で、皇帝により統治される国の後宮に勤めているとある少女の物語です。

 

少女:猫猫(マオマオ)は彼女が持つ薬学の知識を用いて、後宮や王宮内で発生する事件を解き明かしていきます。

 

原作は小説投稿サイト「小説家になろう」で日向夏により掲載されていたオンライン小説で、2012年から小説の単行本として販売開始しました。

 

2017年からコミカライズが行われ、原作の初めから同一のストーリーをねこくらげ氏(月刊ビッグガンガン)、倉田三ノ路氏(月刊サンデーGX)と二人の漫画家によって描かれています。

 

本作品は後半になるにつれて登場人物の出生に関わる事実や関連人物が明らかになっていきます。

 

過度のネタバレを避けるため作中の説明は小説単行本の一巻、コミックの一巻~四巻からの情報をベースとします。

 

主人公の猫猫は花街(日本の江戸、明治時代の遊郭のような場所)に勤める薬師の養父のもとで、猫猫自身も薬師として働いていました。

 

しかし薬草採取のため外出した際に人攫いにあい、後宮で下働きをする女官として売り飛ばされてしまいます。

 

後宮内でも「人攫いに向かうお金が増えるだけ」と薬師としての知識は活用せず、下働きの仕事を猫猫は黙々とこなしていました。

 

そんな中、後宮で皇帝と妃の間に生まれた子が立て続けに亡くなり、さらに存命の子も衰弱するという事件が起こります。

 

薬師としての知識から原因を特定した猫猫は匿名で妃への文書を送ります。

 

体調を持ち直した子の母親である妃は、後宮の宦官である壬氏に文書のことを伝えます。

 

調査の結果、猫猫のことを知った壬氏は猫猫を妃の侍女に抜擢します。

 

以降、猫猫は壬氏の手駒として後宮内で発生する様々な事件に関わっていくこととなります。

見どころ② 猫猫を始めとした個性的な登場人物

本作品で主人公と言える登場人物は後宮に勤める女官、猫猫と後宮に入ることのできる男性である宦官の壬氏(ジンシ)です。

 

猫猫は元々は花街で薬師を務める養父の下で働いていましたが、人攫いにあい後宮に来ることとなりました。

 

容姿は特徴が無いが整った顔立ちをしており、花街に居た頃は悪漢に襲われるのを防ぐためクマと顔にシミ、そばかすの化粧を入れていました。

 

後宮でも目立たぬようそのままにしていましたが、行事等でそれらの化粧を取りさらに着飾った時は様々な人物から「化粧で化ける」と称賛されます。

 

薬や毒に対する好奇心・探求心が旺盛で、自ら死なない程度の毒を煽る、腕を薬の実験台にしようと自ら傷つけたり焼いたりするなどマッドサイエンティストの気質があります。

 

また「全ての下女や男性武官すら頬を染める」と言われるほどの壬氏を前にして、美形であることを認めても、彼の粘着質という性格から猫猫は蛞蝓を見るような眼差しを彼に向けます。

 

これらの特殊とも言える性格や能力から、後宮に存在する多くの女官とは一線を画した存在感を放っています。

 

壬氏は後宮の管理を担当する宦官で、作中で発生する事件の調査を彼から猫猫に依頼します。

 

非常に整った美貌で、多くの女官や男性の武官からすら、夜の相手の誘いをかけられるほどです。

 

整った美貌に反してその性格は非常に粘着質で、美貌の影響が無い猫猫には逆に過剰ともいえるスキンシップを行います。

 

一方で目的のために自分の容貌すら道具として扱うという冷めた一面も持っています。

 

作中では猫猫の特異な能力や、自分の容姿を見ても頬を染めないところから興味を抱いていき、徐々に好意に変わっていきます。

 

猫猫と壬氏と二人を中心に物語は動いていきますが、その他にも後宮内の妃や妃の侍女など様々な人物により物語が展開し、物語を盛り上げます。

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見どころ③ ねこクラゲ作画による愛らしいキャラクター

コミカライズではねこくらげ、倉田三ノ路の二人の作者によって同一のストーリーが描かれています。

 

倉田三ノ路は本作以外にミステリー、歴史、ハードアクションなどの様々なジャンルの漫画を描いています。

 

その経験豊富さゆえか、作中で発生する出来事の流れや専門知識の説明はわかりやすく配置されており、とても読みやすかったです。

 

一方、登場人物の内面を描くような描写では比較的あっさりとした印象を受けました。

 

対して、ねこクラゲによる作画では女性の可愛さが前面に描かれたイラストとなっております。

 

後宮内にいるのは当然女性がほとんどですが、その中でも特別際立った容貌の妃や、妃でなくても恋に焦がれる女性の姿などが艶やかに描かれています。

 

また主人公の猫猫も普段のソバカスを取り、着飾った姿には思わず息を吞むほどでした。

 

また後宮という女性の集まる世界では、華やかさだけではなく嫉妬、愛憎、恐怖といった負の感情も浮き彫りになる部分があり、ねこクラゲの漫画ではそれらの内面も迫力のある絵で描かれています。

 

主人公の猫猫も回数は少ないですが目的の為に相手を脅すという場面があり、見ていて背すじが凍るほどの威圧感を放っていました。

 

このようにねこクラゲの作画では、清濁両方の感情が大胆に描かれており引き込まれるものがあります。

見どころ ④薬学の知識と男女の恋物語や陰謀が組み合わさったミステリー

本作品は後宮内で起こる様々な事件を、薬師である猫猫の知識で謎解きを行っていくというストーリーです。

 

その一部を紹介するとアレルギーの食べ物で最悪死ぬことがある、ハチミツが乳幼児には毒であるなどです。

 

読んでみると現代では家庭の医学、栄養学などで一般常識となったものが多かったです。

 

本作品の見どころはむしろそれらの知識が認知されてないが故に起こった出来事や、その出来事が起こり不幸になった人々の内面や思惑にあります。

 

ネタバレになりますが作中の事件を例に説明します。

 

とある侍女が自分の尊敬する妃の子にハチミツを与え、誤って死なせてしまいます。

 

後宮内で発生したその出来事は隠蔽されますが、赤子を無くした妃とは別の妃から秘密が漏れる危険が発生します。

 

その侍女はその秘密が漏れるのを防ぐため、加えて皇帝の跡継ぎとなる子が亡くなり後宮内での立場の危うかった自分の妃を守るためにと、秘密を持つ別の妃の毒殺を計画します。

 

このように作中の事件は薬毒の知識だけで成り立つものではなく、妃とそれに使える侍女の忠誠心という副題、後宮という空間の特殊な事情故に起こります。

 

それらの世界観から生まれる独特のミステリーが本作品の魅力と言えます。

見どころ⑤ ミステリー初心者でも溶け込みやすく楽しめる作品

この漫画の主題は、

  1. ミステリー
  2. 歴史
  3. ラブコメ

の3つです。

 

ミステリー、歴史ものの漫画って文字が多くて難しそうなイメージを抱きませんか?(笑)

 

かく言う私もミステリーは好きな方なんですけど、歴史ものの映画や漫画を見たり読んだりしていると難しすぎて眠くなってしまいます。泣 (単に頭が悪いだけというのは内緒)

 

『薬屋のひとりごと』は、「次くるマンガ大賞2019」でコミックス部門1位を取った実績ある漫画。

 

ということもあり、試しに読まず嫌いの歴史系マンガを読んで見ることに。

 

するとどうでしょう。気づけば半日が経ち、最新話まで読破しているではありませんか!

 

おかげで、「マンガワン」で貯めていたライフは0になってしまいました。(笑)

 

最新話まで読んで見て分かったことは、

  • ミステリー初心者でも分かりやすく楽しめる
  • 中国の後宮が舞台ということもあり、少しは専門用語を調べる必要があるが歴史の勉強になる
  • いい意味で歴史漫画っぽくない

という事です。

 

1つ例を紹介すると序盤3話「月下の芙蓉」というエピソード。

「月下の芙蓉」

人さらいに攫われ後宮にやってきて、数か月経ったある日。友人の小蘭(シャオラン)から「夜な夜な白い服を着た女の幽霊が城壁の上で踊りを踊っている」という噂話を聞かされた猫猫(マオマオ)。

 

興味本位で夜、城壁まで行くと、そこには、皇帝の中級妃(数いる妃の中くらいの順位の妃)・芙蓉(ふよう)であることがわかった。

 

この中級妃は、かつて皇帝との初のお目通りの際に得意の舞踊で失敗し、それ以降2年もの間、部屋に閉じこもっている妃だと知る。

 

猫猫は、”夢遊病”と疑うが、ある異変に気付く。

 

何故、中級妃・芙蓉は毎晩、夜な夜な城壁の上で踊っているのか?

 

猫猫は、何を見破ったのか?

続きは、「サンデーうぇぶり」または「マンガワン」でご覧ください(^^)/

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見どころ⑥ ちょっと卑屈な主人公・猫猫(マオマオ)が可愛い!

『薬屋のひとりごと』の主人公でもあり、読者がこぞって好きな猫猫(マオマオ)

 

猫猫(ねこねこ)は、ありません(笑)

 

猫猫は、父譲りの薬学知識と持ち前の推理力で、後宮内で活躍し、下女から侍女(じじょ)へ出世します。

侍女(じじょ)とは、族・貴族または上流階級の婦人に個人的に仕えて雑用や身の回りの世話をする女性である。

それからというもの、宦官の壬氏(じんし)から起きた事件の相談役的ポジションに仕立てられ、事件解決に尽力するはめに・・・。

 

猫猫といえば、いつもすっぴんで、頬のそばかすがトレードマーク。

 

実は、猫猫にも、壬氏にも秘密があり、その秘密が物語でも見どころの一つです。

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『薬屋のひとりごと』の世間の評価は?

これ面白い!どうなるのかワクワクするし主人公が笑える。高嶺の花みないな主人公もいいけどこういう主人公の方が応援したくなる!これ全巻買っちゃうパターンだわ。

 

スクエニと小学館でコミカライズされた作品。スクエニはまったり滑らかな作風で小学館はスピード感ある作風。どちらも原作に沿っているが取り扱うシーンが微妙に違うため気になる方は読み比べがオススメ。スクエニは可愛らしさ華やかさと少しのエロと言った画風に対し、小学館は全体的に線も太くきらびやか描写もキレがある。切り口が違うためどちらも面白く甲乙つけ難しと言った感じ。

 

ストーリーの構成もすごく良くて、絵も綺麗でオススメです!こんな漫画があったのか!って感じで読んでてすごく面白いです!ただ中国とかの話なので漢字が結構出てきます(^^; 漢字が結構苦手な人には読むのがちょっと苦労すると思うのでもう1つの「薬屋のひとりごと」の方をオススメします!

 

スクエニ版と小学館版があります。こちらを購入した後小学館版を知り試し読みしたのですが、ところどころカットが違います。スクエニ版が滑らかまったりなら、小学館版はスピード感がある感じかな?どちらも原作から端折っているところもあれば詳しく描写してるカットも有りそれぞれ個性がある分好み次第と言ったところ。両方買って読み比べたらまた違った楽しみ方も有りかもね。

 

小説版好きだけど漫画も面白い!話が進めば進むほど面白くなるからぜひ読んで欲しい!!!伏線もたくさんあって飽きない!

 

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『薬屋のひとりごと』序盤ネタバレ紹介!

第一話 猫猫と呪い

森の中で薬草摘みをしていた少女、猫猫(マオマオ)は突如人攫いに逢います。

 

そのまま連れてこられたのは男性禁制の帝のみが立ち入りを許される女の園、後宮でした。

 

さらわれて三カ月が経った猫猫は、下女として働いていました。

 

さらわれる前は花街の妓楼を得意先としており、帝の通いが無い妃を妓楼の客の無い妓女と重ねます。

 

二年で年季が明けることから、猫猫は黙々と日々の仕事をこなしていました。

 

当面の彼女の心配は、生家の「おやじ」がちゃんと生活出来ているか、そして生業としていた薬師の仕事に飢えていることでした。

 

食堂での食事中、猫猫は他の下女の噂話を耳にします。

 

皇帝の寵愛を受けた妃二人にはそれぞれ赤子がおり、両方の宮殿に医者が出入りしていること。

 

皇帝は以前にも数人子供を亡くしていることから、話していた下女は呪いなのではと言っていました。

 

話の内容が気になる猫猫でしたが、下女の仕事ではないとその場を立ち去ろうとします。

 

しかしその足が向かったのは噂話をしていた下女の前でした。

 

薬屋としての好奇心に負けた猫猫は話を聞こうとします。

 

食堂の外で、猫猫は下女仲間の少女、小蘭(シャオラン)から話を聞いていました。

 

小蘭も「子供は少しずつ衰弱していった」、「頭痛、腹痛、吐き気がある」と大まかにしか知りませんでした。

 

詳しく知るため、猫猫は妃のいる宮殿に行く口実を探します。

 

小蘭の洗い物を見つけた猫猫は仕事を代わると言い、宮殿に向かおうとします。

 

すると小蘭はにやついた顔で「壬氏(ジンシ)様を見に行くつもりでしょ!」と猫猫に言いました。

 

何のことかと猫猫は首を傾げる猫猫に、小蘭は興奮気味に説明します。

 

小蘭曰く、壬氏とは非常に綺麗な宦官で、姿は天女、声は甘露の如しと称えられる人物とのことです。

 

初めて聞く猫猫でしたが、否定も面倒だったので適当に相槌を打つと、洗い物を抱え宮殿へと向かいました。

 

宮殿に向かう途中で猫猫は宦官を目にします。

 

男子禁制の後宮に入るため男の象徴を切り取った男。その影響か丸みのある体、高い声と薄い髭が特徴です。

 

小蘭の話を聞いていた猫猫でしたが、宦官のどこに魅力を感じれるのか理解できませんでした。

 

さらに少し歩くと、女性の激しい声が聞こえます。

 

そこには憤怒の表情を浮かべた後宮の妃、梨花(リファ)妃と、彼女に暴力を振るわれたもう一人の妃がおりました。

 

猫猫は梨花妃をじっくりと観察します。梨花妃の足のふらつく様子、そして彼女の肌は不自然な程に白いです。

 

小蘭から聞いた症状も併せて猫猫は「呪い」の原因に思い当たります。

 

猫猫は後から原因を伝えようと一旦その場を離れます。

 

連絡の手段を考えていた猫猫は側を横切った人物に気づきませんでした。

 

他の下女であればその人物に対し、当たり前と言っていいほど同じ反応をします。

 

その人物、壬氏は猫猫がその反応をしなかったことに疑問を浮かべますが、争う妃たちの下へと向かっていきます。

 

猫猫と壬氏、二人の初めての邂逅はこのように何でもないものでした。

 

その一か月後、梨花妃の男子は亡くなり、もう一人の妃、玉葉(ギョクヨウ)妃の女子は復調していました。

 

男子を亡くした梨花妃は彼女自身もさらに弱り危険な状況でした。

 

その話を玉葉妃は壬氏から聞きます。

 

壬氏は連絡ではなく、何故玉葉妃の女子のみが助かったのか調べに来たようでした。

 

玉葉妃は懐から布の切れ端を取り出します。

 

布にはとある情報が書かれており、それに従ったら玉葉妃の子は助かったのでした。

 

布は壬氏が梨花妃と玉葉妃の仲裁に入った日に窓際に置かれていたようです。

 

布に書いていたことから、情報の主は紙すらも用意できない低い身分の者。

 

壬氏はその時、仲裁に入る前に何の反応も見せずに側を通った下女を思い出します。

 

情報の主に思い当たり壬氏は、玉葉妃に見つけると約束します。

 

玉葉妃もお礼のために会いたいと言います。

 

壬氏には玉葉妃とは別の思惑もありましたが、玉葉妃の望み通り探し始めます。

 

梨花妃の男子が亡くなり、喪に服すため宮殿内の食事からは肉が抜かれていました。

 

下女仲間の小蘭が腹をすかせる様子を見て、猫猫は自分の文が信用されなかったと思います。

 

その後、猫猫は宦官長の部屋に呼び出されます。

 

何事かと思い部屋に入ると、其処には猫猫と同じように顔にそばかすのある下女が集められていました。

 

下女達は興奮気味に部屋の一点を向いていました。

 

猫猫も顔を向けると、そこには美貌の宦官、壬氏がおりました。

 

猫猫自身は彼を始めて見ましたが、絹糸のような長い黒髪、切れ長の目と、天女と称えられるのも納得の容姿でした。

 

他の下女たちは一様に頬を赤らめていました。

 

猫猫も美貌は認めますが、男性器の無い宦官でしかないと、もったいなさを感じるだけでした。

 

壬氏は集まった下女達にある文章を見せます。そこには「そばかすの女。お前は居残りだ」と書かれていました。

 

壬氏は文章を見せながら、その場の下女達に「帰って良い」と言います。

 

文字の読めない下女達はその言葉に従い退出していきます。

 

しかし下女達の中で唯一文章を理解でき動揺した猫猫は、他の下女達よりも一歩出遅れてしまいます。

 

その肩をにやけた笑みの壬氏が掴み引き留めるのでした。

 

その後、猫猫は壬氏にとある場所に連行されていました。

 

下女は文字を読めないのが当たり前であり、壬氏は「何故読めない振りをしていた?」と猫猫を問い詰めます。

 

内心楽しんでいるのが丸わかりであり、猫猫は美貌とは裏腹に彼の性格の悪さを感じ取っていました。

 

問答も落ち着き、猫猫は玉葉妃の宮殿に連れてこられます。

 

赤子を抱えた玉葉妃は、初めて会う猫猫に頭を下げます。

 

娘の命の恩人だという玉葉妃でしたが、猫猫は知らんぷりをします。

 

しかし猫猫自身が布に書いて渡した文を見せられ、壬氏に再び問い詰められます。

 

猫猫は観念したように白状しました。

 

壬氏に求められ、猫猫は文の説明をし始めます。彼女は布にこう書いていました。

 

「(化粧の道具である)おしろいは毒なので、赤子から離すように」。

 

猫猫の生家では義父が薬師を営んでおり、その得意先である妓楼で妓女の一人が同じようにおしろいで弱っていました。

 

その妓女は毒である鉛の入ったおしろいを、「一番肌が白くなるから」と使い続け、猫猫の義父の忠告も無視した結果死に至りました。

 

梨花妃の弱った様子がその妓女と同じと気づいた猫猫は、その原因がおしろいであると直感しました。

 

肌に塗るおしろいなら赤子の口にも入るため、抵抗力の無い赤子から弱っていったという訳でした。

 

玉葉妃は猫猫の文に従い、おしろいを周囲から徹底的に遠ざけて娘を助けることができました。

 

梨花妃にも猫猫は文を届けていました。しかし梨花妃は聞き入れず、逆に毒で弱った顔色を隠すためにさらにおしろいを使うという悪循環に陥っていました。

 

猫猫は梨花妃の現状を正確に見抜き、さらにこのままでは後宮中におしろいが出回ると警告します。

 

その顔には激しさは無く、むしろ愉しんでいるような表情がありました。

 

自分でも気づいてなかったのか、玉葉妃と壬氏から凝視され、猫猫は用事は終わったとその場を去ろうとします。

 

しかし下女の中から見つけられた時と同じく、壬氏が素敵な笑顔で猫猫を引き留めます。

 

「(年季が明けるまでに偉い方々のやっかいごとに巻き込まれるのは御免だ)」と内心、猫猫は思いましたが、下女の立場上無理やり逃げることは許されませんでした。

 

そして猫猫は壬氏により、後宮最下級である下女から上級妃の侍女という大出世をすることになります。

 

出世を笑顔で告げる壬氏でしたが、対する猫猫は蛞蝓でも見るような嫌そうな表情を浮かべていました。

 

ここから美貌の宦官壬氏と、薬師の侍女猫猫の長い付き合いが始まるのでした。

 

第二話 媚薬

猫猫が玉葉妃の侍女に抜擢されたことを、壬氏は従者の高順(ガオジュン)に説明していました。

 

薬毒の知識があり、主である玉葉妃の信頼を得ていると高い評価をします。

 

壬氏は最後にこう付け加えます。

 

「蛞蝓を見るような目で見られたのは初めてだ」と、壬氏は初恋の少女のように頬を染めていました。

 

その頃、猫猫は侍女としての初仕事となる、玉葉妃の食事の毒見をしていました。

 

玉葉妃の侍女頭である紅娘(ホンニャン)を中心に、他の侍女達も固唾を呑んで見守ります。

 

料理を味わって「毒が無い」と判断した猫猫でしたが、毒見を終えた後「砒素の毒を発見するため食器は陶器ではなく銀製にして欲しい」と紅娘に頼みます。

 

紅娘は一瞬納得した顔を見せると、猫猫に説明をします。

 

どうやら壬氏からわざと陶器の器で出すよう指示され、猫猫であれば先ほどの指摘があるはずだと言われていたようでした。

 

猫猫はあの宦官に試されたことに苛立ちを覚えます。

 

猫猫は毒見を終えた食器を片付けようとしますが、彼女を甲斐甲斐しく他の侍女達が世話し始めます。

 

どうやら以前の毒見役が麻痺で倒れたことで、全員が神経質になっているようでした。

 

さらに猫猫の左腕には包帯が巻かれており、その下には多くの傷跡がありました。

 

それを見た侍女達から猫猫が今まで過酷な目に遭っていると同情されているようです。

 

妙に優しい侍女達の理由を聞き、猫猫は目を泳がせます。

 

実際には毒や薬の効果を確かめるために、左腕の傷は猫猫自身が付けたものでした。

 

侍女になり猫猫は待遇、給金が上がりました。現在の悩みは毒見以外はすることがなく、豚のように太るのではということでした。

 

ある日、猫猫は玉葉妃から呼び出されます。

 

彼女と娘の眠る部屋に呼び出されると、そこには美貌の宦官壬氏もおりました。

 

猫猫は目を細め、見たくないといった表情を見せます。

 

壬氏は猫猫に「味見してもらいたいものがある」と言います。

 

彼から包子(パオズ)を差し出され、猫猫は匂いだけで催淫剤入りと見破ります。

 

壬氏への贈り物というそれを猫猫は「害は無いので食べても良い」と言います。

 

対して壬氏は「男からの贈り物を安心して食えるか」と声を荒げます。

 

二人のやり取りを玉葉妃が笑いながら見ていました。

 

毒見を終えた猫猫はその場を去ろうとします。

 

しかし壬氏が「媚薬を作れるか?」と聞きます。

 

後宮に来て以来、初めて調薬できる機会に猫猫はその場で頷きました。

 

その夜、壬氏は自分に届けられた文を眺めていました。

 

後宮の妃や催淫剤を渡した武官と、計四人が壬氏を夜のお誘いの文を渡してきました。

 

壬氏は自分の美貌を用いて妃の帝への忠誠心を量る役目をしていました。

 

壬氏は「自分の顔なんぞ」と言いつつ、使えるものは使うと高順に言います。

 

その翌日、猫猫は高順に案内され後宮の医局へと来ていました。

 

医局務めの太医は女官が医局に入ることを嫌がりまが、壬氏の命令ということで無事入れます。

 

以前毒おしろいが流行った時にそれを見抜けなかったことから、猫猫は太医を「やぶ医者」認定していました。

 

壬氏の命を受けた高順は最初恭しい態度で猫猫に接します。

 

しかし「位は高順様が上だから」と猫猫が言うと、高順は親しげに小猫(シャオマオ、マオマオちゃんという呼び方)と呼びます。

 

猫猫が医局に入ると、壺や桐箪笥によって分類された薬剤が壁一面に並んでいました。

 

その光景、薬の匂いに、猫猫は普段とは打って変わり上機嫌な様子を見せます。

 

それを後から来た壬氏に見られ、猫猫は我に帰ります。

 

猫猫が作ろうとしていた媚薬は、ほとんどが医局で手に入るものでした。

 

しかし肝心の材料一つがあったものの少なく、それを聞いた壬氏は取り寄せると言います。

 

その材料は可可阿(カカオ)です。猫猫が作るのは興奮作用のあるドライフルーツのチョコレート漬けでした。

 

数刻後、粉末状の可可阿が届けられます。

 

花街の妓楼で食べた記憶を頼りに、猫猫は巧克力(チョコレート)と呼ばれる媚薬を作っていきます。

 

ドライフルーツをチョコで包み、後は固めるところまでとほぼ完成します。

 

チョコのペーストが余ったので猫猫は麺麭(パン)に浸み込ませ自分用のおやつとしました。

 

作業を終えた所で侍女頭の紅娘が猫猫を呼び出します。猫猫は麺麭をその場に置いたまま離れてしまいます。

 

その様子を侍女達が影から眺めているのでした。

 

その数刻後、戻った猫猫や玉葉妃と紅娘、壬氏、高順の前には桃色の空間が出来ていました。

 

玉葉妃の侍女達が医局の床で抱き合いながら倒れています。

 

赤くなった肌には汗が浮かび、熱に当てられたのか衣服がはだけていました。

 

明らかに媚薬による症状です。

 

念のために猫猫は裳(スカート)を巻くって行為に至っていないことを確認します。

 

はしたないと、すかさず紅娘が後ろから猫猫の頭を叩きました。

 

どうやらチョコ漬けにした麺麭を食べてしまったようです。

 

猫猫のおやつ用と聞いて高順や紅娘は媚薬を食べるのかと青ざめますが、

 

薬や酒に慣れている猫猫にとってはチョコはそれほど効果は出ません。

 

それを聞いた壬氏が自分も食べようとします。

 

しかしただでさえ天女と称えられる彼です。もし頬を染めた彼が迫ったら女官はおろか、男性すらも虜になってしまいます。
混乱を防ごうと高順、紅娘は断固阻止します。

 

依頼通りの媚薬を作った猫猫は壬氏に差し出します。

 

その後、場を片付けて寝所にチョコ付けの麺麭を持っていこうとします。

 

しかしその首筋を後ろから壬氏が撫でます。驚いた猫猫が気づいた時には麺麭が一つ無くなっていました。

 

その夜、自分の部屋で、壬氏は盗んだ食べながら猫猫の調薬の能力を高く評価していました。

 

第三話 月下の芙蓉

宮殿で男性も出入りする通常の区域と、男子禁制の後宮の間には大きな壁があります。

 

通常区域の警護に当たっていた武官たちが壁の上にあるものを見ます。

 

その半月前、遠征中の兵士達が荒野で食事のため野営をしていました。

 

彼らは近くで採った木で箸の作成や焚き木をし始めます。

 

突如、兵士達が体調を崩し始めます。上官は食糧を提供した村が毒を持ったと思います。

 

兵士の一人が制止しようとしますが、怒りを浮かべた上官により村長は捕らえられることとなりました。

 

その経緯を壬氏が説明し、玉葉妃、そして世話をしていた猫猫も聞いていました。

 

実際に村人が毒を盛ったのか、武官達の間では意見が割れていました。

 

壬氏は猫猫に意見を求めます。

 

「何故自分に聞く」と思いつつも猫猫は薬屋としての意見を言います。

 

彼女は部屋に飾ってあった石楠花(しゃくなげ)の葉をかじりながら、「この葉には毒性がある」と言います。

 

石楠花以外の植物でも焚き木として燃やすと毒を出すものがある。

 

その意見を聞いた壬氏は「参考になった」と猫猫に礼を言います。

 

猫猫は何故、宦官の壬氏が後宮外のことを機に掛けるのか疑問に思います。

 

しかし知らないほうが良いこともあると、深くは考えませんでした。

 

数日後、下女仲間だった小蘭と久しぶりに猫猫は会います。

 

毒おしろい事件の時のように噂好きの彼女は、今度は「城壁の上で踊る女の幽霊」という話をし始めます。

 

小蘭曰く、夜に白い女の幽霊が城壁の上で踊っているとのことでした。

 

噂好きの彼女はさらに、近いうちに帝から部下に下賜されるという妃の話をし始めます。

 

堅物の武官が突然希望したらしく、媚薬でも盛られたのではと言われているそうです。

 

猫猫は最近自分が作った媚薬、巧克力(チョコレート)のことを思い出します。

 

医局への用事で猫猫が向かうと、何の偶然か媚薬を依頼した張本人がいました。

 

その張本人、壬氏は猫猫に「夢遊病を治せないか?」と相談します。

 

薬では治せない気の病なので猫猫は断ろうとします。しかし迫る壬氏の勢いに、猫猫は嫌そうな表情を浮かべつつ承諾してしまいます。

 

その夜、猫猫は高順に連れられて夢遊病の患者の下へと向かっていました。

 

夜の城壁の下で猫猫はその光景を目にします。

 

長いひれをはためかせながら月夜に舞う女性。その幻想的な光景に猫猫は思わず詩的な表現をします。

 

「月下の芙蓉」。城壁の上で踊る女性は中級妃の芙蓉妃でした。

 

二年前に後宮に入りましたが、その際に披露した特技の舞踊で失敗しました。それ以来部屋に籠りっきりで、帝の通いはありません。

 

彼女が夢遊病、夜に踊るようになったのはここ一月ほどのことで、舞踊の失敗が原因とは思えませんでした。

 

代わりに最近あったことといえば、幼馴染である武官の強い希望により帝からの下賜が決まったことでした。

 

小蘭から猫猫が聞いた話では「武官が媚薬でも盛られたんじゃないか」と言っていました。

 

帝からの下賜やそれらの情報、そして猫猫が以前入り浸っていた花街での妓楼での記憶から、ある考えが猫猫の中でまとまります。

 

後日、猫猫は自分の意見として、かつて猫猫がいた妓楼で夢遊病にかかった妓女の話をし始めます。

 

その妓女は身請けが決まった時から奇行をするようになりました。

 

夜な夜な徘徊を繰り返し、無理に取れ戻そうとすれば暴れ出します。そして翌朝には徘徊の記憶はありませんでした。

 

徘徊の噂が流れ、身請けの話は白紙となりました。

 

治す手段を期待していた壬氏は肩透かしを食らいます。

 

対して玉葉妃は何故その妓女が夢遊病にかかったのか、その心情を気にします。

 

妓女の身請け相手は孫もいるような高齢の男性でした。

 

相手への身請けを嫌がり、妓女は夢遊病にかかったと思われます。

 

玉葉妃は芙蓉妃も同じく下賜される相手が嫌だったのかと猫猫に問います。

 

しかし猫猫は気の無い返事をしたので、玉葉妃は疑問を浮かべます。

 

その時、高順が「芙蓉妃が後宮を出る」と連絡に来たため、その場の一同は様子を見に行きます。

 

皇帝から下げ渡される芙蓉妃でしたが、その顔には誰が見てもわかるほどの幸せが浮かんでいました。

 

その様子を見た玉葉妃が猫猫に「まだ言っていないことを明かして欲しい」と言います。

 

猫猫はばつの悪そうな表情で、先ほどの妓女とは違う夢遊病の妓女の話をします。

 

その妓女も夢遊病による徘徊が噂となり、予定していた身請け話が無しとなりました。

 

しかしその後、別の男が見受けを望み妓女はその男に引き取られます。

 

実はその一連のやり取りは最初に身請けを望んだ男、妓女、後に身請けを望んだ男による詐欺だったのです。

 

夢遊病という病にかかった妓女は価値が下がります。

 

その後に身請け話があれば、その妓女は本来よりも安い値段で買うことが出来ます。

 

それを芙蓉妃に当てはめ、猫猫は次のことを推察していました。

 

元々芙蓉妃は幼馴染の武官と添い遂げたかった。

 

後宮にいる芙蓉妃がそれを実現するには下賜しか手段は無い。

 

下賜されるまで帝との行為は避けたく、わざと舞踊を失敗し引きこもった。

 

無事下賜されることは決まったが、去ってしまう芙蓉妃を帝が惜しんで迫らないよう、芙蓉妃自身は夢遊病の振りをして帝が通ってこないようにした。

 

それを聞いた玉葉妃は「帝ならあり得なくはない」と、気まずそうに肯定します。

 

一人の男と添い遂げる芙蓉妃に玉葉妃は少しの羨ましさを抱いているようでした。

 

玉葉妃が言うには今回の武官の下賜は、毒を持った疑いのあった村人の処罰をその武官が止め、その行いの評価によるものでした。

 

それを聞いて、猫猫は広場で芙蓉妃にお礼を言われている壬氏に注目します。

 

後宮にいる芙蓉妃と、後宮外にいる武官。密かに思い合っていた二人を、下賜という手段と媚薬という道具により結びつける。

 

そのような働きが出来る人物が居るとしたらそれは誰か。

 

そこまで考えつつも、猫猫は「推測で物事を考えすぎるな」という養父の教えに従い自制します。

 

その夜、壬氏と帝がとある部屋で出会っていました。

 

玉葉妃の予想通りというべきか、帝は既に下賜された芙蓉妃を惜しむような発言をします。

 

しかしその後、病床に臥せっている梨花妃を気にした帝は猫猫に会いに行くことを決めます。

 

第四話 勅命

太陽も落ちたころ、とある部屋で女官が木簡を火に近づけていました。

 

すると木簡からは通常の赤い炎ではなく青紫の炎が上がります。

 

予想以上に火の勢いが強かったのか女官の袖に火が移り、彼女は火傷を負います。

 

しかし火傷を気にすることなく、女官は火の色が意味することを考えていました。

 

後宮の医局内、そこでは猫猫とやぶ医者が松茸を炭で炙るという、季節特有の贅沢に頬を緩ませていました。

 

後宮内では食事は基本的に配給制で、松茸は猫猫が偶然松林で見つけたものでした。

 

やぶ医者は当初猫猫を嫌がっていましたが、猫猫の調薬の腕を知り仲良くなりました。

 

猫猫も医局にいると調薬の機会に恵まれるため良いこと尽くめでした。

 

今日もその調薬の機会がやってきます。

 

若い宦官が「呪いを解く薬を作って欲しい」と言いながら慌てて駆け込んできました。

 

宦官の手はかぶれており、宦官はそうなった経緯を説明し始めます。

 

昨日、宦官はごみ焼きをしており、ごみの中に木簡と焦げた女の服がありました。

 

それを火の中に投げ入れると普通の色ではない炎が上がり宦官は驚きます。

 

その翌日に宦官の手がかぶれているのでした。

 

それを聞いた猫猫は思い出したように、白い粉を火鉢の火にかけます。

 

すると炎の色が黄色に変わります。

 

「塩を火にかけると黄色に変わり、他にも火の色が変わるものがある」

 

花火に使われている原理です。かぶれた原因も木簡に付着していた成分であると猫猫は説明します。

 

宦官は安心し、その場にへたり込みました。

 

すると今までの話を盗み聞きしていた壬氏が「お見事」と言って現れます。

 

壬氏は宦官の話が気になったようで、「色付き炎の出る木簡は作れるか?」と猫猫に聞きます。

 

水に溶けるものをつかえば木簡に染み込ませて作れるという猫猫の説明を聞き、

 

壬氏は「何のために?」と呟き、この木簡が後宮内にあった意味を考えます。

 

壬氏の呟きを聞いた猫猫は、色付き炎の木簡があれば暗号のやり取りが出来ると考えます。

 

しかし厄介毎と感じた猫猫はそこで思案を止めます。

 

木簡を気にしていた壬氏でしたが別件で猫猫を探していたようです。

 

壬氏に翡翠宮に案内されると、そこには宮殿の主である玉葉妃、そしてその娘、鈴麗(リンリー)を抱き上げている帝がおりました。

 

帝は猫猫に「臥せっている梨花妃を診て欲しい」と言います。

 

帝の「診ろ」は「治せ」という意味です。出来なければ首が飛んでしまいます。

 

猫猫は冷や汗を浮かべながら帝に頷きました。

 

梨花妃は毒おしろいで子を亡くした後も毒おしろいを使い続け、彼女自身も倒れることとなりました。

 

しかし毒おしろいは回収されているはずであり、臥せっている原因が何なのか猫猫は疑問に思います。

 

梨花妃の宮殿に案内されながら、猫猫は壬氏に帝の印象を聞かれます。

 

猫猫は玉葉妃、梨花妃、二人とも豊満な体型であることから帝の性癖を推察します。

 

それについては壬氏は答えにくいことだったのか言葉を濁します。

 

別れ際に壬氏は松茸が採れたら今度は自分にも食べさせろと猫猫に言い残します。

 

猫猫と別れた後、壬氏は高順に色付き木簡の主を探すよう命じていました。

 

思案する壬氏を見た後宮の女官が顔を赤らめさせて騒ぎます。

 

壬氏にとってはこれこそが慣れた反応でした。

 

しかしここ最近身近で接している猫猫は全く反応しないので、

 

壬氏は自身を無くしかけているのでした。

 

翌日、水晶宮に訪れた猫猫は梨花妃の看病のため病人食を運んでいました。

 

しかし水晶宮の侍女達に「下賤の食べ物」と言われ投げ捨てられます。

 

自信の首もかかっている猫猫は顔を青ざめさせるのでした。

 

第五話 看病

病人色を床に投げ捨てられた猫猫は悩んでいました。

 

水晶宮には侍女が十人以上と、五人しか侍女の居ない玉葉妃に比べ数は揃っています。

 

しかし梨花妃を必死に看病するほどの甲斐甲斐しさはなく、

 

一番の問題は病に対する知識を誰も持っていないことでした。

 

その表れとして栄養はあるものの、衰弱した病人には体の受け付けない食事が出されます。

 

猫猫はせめて梨花妃を触診しようとしますが、水晶宮の侍女に突き飛ばされてしまいます。

 

危うく倒れるところでしたがある人物に支えられ、その人物を見た侍女が顔を赤く染めます。

 

その反応から猫猫は振り向かずに背後の人物、壬氏に気づきます。

 

壬氏の計らいで猫猫はようやく梨佳妃の部屋に入ることができます。

 

猫猫は梨花妃の触診をし始めますが、肌の粉っぽい感触にある可能性を考えます。

 

猫猫が部屋を探すと引き出しの中に、回収されたはずの毒おしろいがありました。

 

猫猫は怒りを秘めた声で毒おしろいを使った侍女を問い詰めます。

 

侍女は強気な態度を取りますが、その態度で沸点を通り越したのか、猫猫は侍女を殴り飛ばします。

 

普段の無感動な様子とは変わり、ドスの効いた声で猫猫はその場の侍女全員を叱ります。

 

「自分の主人を殺す気か!」

 

侍女達は一転して猫猫に怯え、猫猫の指示に従い始めます。

 

ようやく自分のやり方で猫猫は看病を始められます。

 

毒を取り除いた猫猫はまず食事を病人用のものに替え、梨花妃の看病を始めます。

 

看病中に朦朧としていた梨花妃が意識を取り戻します。

 

梨花妃は涙混じりに「何故死なせてくれないの」と言います。

 

すると猫猫はほとんど無意識とはいえ食事をとり、脈を打っている梨花妃の体を指して「食事をとり脈のあるのは生きたがっている証拠。それを支ええるのが薬師の仕事」と言います。

 

すると梨花妃は辛うじてですが喜んだ表情を浮かべるのでした。

 

梨花妃自身の協力で本格的な治療が始まります。

 

猫猫の恫喝が余程面白かったのか、壬氏は度々様子を見に来ます。

 

せっかくだからと猫猫は壬氏に、梨花妃の治療で発汗を促すため、水晶宮に蒸気風呂(サウナ)を造るよう頼みます。

 

一方水晶宮の侍女達は恫喝以来、化け物に遭ったように猫猫を怖がります。

 

蒸気風呂の管理は一人で難しく、侍女の一人に猫猫は手伝いを頼みます。

 

しかしその侍女は「お父さまに言いつける」と猫猫に反発します。

 

それを聞いた猫猫はかつて馴染みだった妓楼で習った冗句(ジョーク)で彼女を脅します。

 

壁に押し付け、侍女の股の間に足を挟み首筋を撫でるという性的なものです。

 

された侍女は半泣きになりながら逃げていきました。

 

看病を始めて二ヶ月後、梨花妃はまだ痩せてはいましたが顔色は良くなりました。

 

水晶宮を出る前日に猫猫は蒸気風呂で梨花妃の世話をします。

 

明日に発つ猫猫に梨花妃は「お世話になりました」と物腰柔らかく礼を言います。

 

玉葉妃に暴力を振るった姿から、高慢な印象を持っていましたが猫猫は印象を改めます。

 

復調した梨花妃でしたが帝との子を再び成せるのか、不安気味に猫猫に聞きます。

 

玉葉妃の明るい髪色や翡翠の瞳と西洋気味の顔立ちをしており、「それらは自分には無いもの」と梨花妃は嘆きます。

 

しかし猫猫は「種類の違う花は比べられない」と梨花妃に言います。

 

続けて、痩せても健在だった梨花妃の豊満な胸を褒めます。

 

照れる梨花妃に置き土産として、猫猫は妓楼で用いられる、胸を使った男の喜ばせ方をそっと耳打ちします。

 

その内容に頬を赤らめていた梨花妃はさらに照れ真っ赤となるのでした。

 

数日後、猫猫のアドバイスを使った梨花妃に帝が夢中になったせいか、

 

玉葉妃の宮殿には帝の通いが極端に減ってしまいます。

 

原因を知っているのか玉葉妃は皮肉交じりに「夜ゆっくりと休める」と猫猫に笑顔で言うのでした。

 

その夜、高順は色付き炎の木簡の調査結果を壬氏に報告していました。

 

後宮内では慎重に探す必要があり、調査は難儀していました。

 

もうすぐ宮中の大行事、園遊会が迫っており、準備の忙しさから普段の笑みは消えていました。

まとめ

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