花とゆめ連載中の『暁のヨナ』に登場するスウォンは作中で最も謎の多い人物です。
ヨナ姫とその専属護衛ハクの幼なじみで、ヨナとは従兄の関係でもあります。
さらにヨナの長年の片思いの相手でもありました。
しかし、ヨナの十六歳の誕生日にヨナの父・イル王を暗殺します。
この記事ではスウォンの正体や、イル王を暗殺するに至った真意などを徹底解説していきたいと思います。
また、最近明らかになった緋龍王との意外な関係性にも注目です！
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本題の前に『暁のヨナ』を全巻無料で読む方法です。
ハクがかっこいい！ヨナと結ばれる？子供は？その正体やスウォンとの関係について調査！
ジェハがかっこいい！ヨナが好き？過去や正体・死の予感について調査！
キジャがかわいい！過去や名言を紹介！ヨナに対して恋愛感情はある？好きなのか？
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スウォンの正体と目的その真意に迫る！
スウォンってどんな人？ヨナとの関係は？
スウォンはいつもほんわかした笑顔で穏やかな雰囲気の青年ですが、いまいち何を考えているか掴めません。
頭脳明晰で剣術にも長け、広い視野で物事を冷静に見極めるカリスマ性を持ち合わせています。
ハクからも信頼されていて「姫さんと結婚して次期王になるのはスウォン様しか認めねえけど」と言われるほど。
ヨナとは従兄の関係で幼い頃から一緒に遊んでいました。
ヨナの母が亡くなった時に親身になって慰めたのもスウォンで、それをきっかけにヨナはスウォンを好きになります。
スウォンは恋愛ごとには疎いようでヨナの恋心には全く気づいていませんでした。
ヨナから告白された時には「貴女が急に女性に見えて困ります」と顔を赤らめます。
ヨナのことはとても大切で、妹のように思っていたようです。
突然の裏切り その目的とは！？
ヨナの父・イル王を暗殺した理由——
それはスウォンの父・ユホン（イルの兄）の死に関係していました。
スウォンは幼い頃から強く頼もしい父を尊敬し憧れていました。
勇猛果敢で誰もが次期国王になることを望まれていたユホン、しかし国王に選ばれたのは軟弱な弟イルでした。
そして表向きには事故死とされていたユホンの死が、イルの手によるものだったのです。
「父上の敵を討ち父上の遺志を受け継ぐ者として 私はこの高華の王となる」
そうヨナに告げます。
高華国の王となったスウォンの覚悟
高華国の王となったスウォンの目的、それは高華国を強い国にすることでした。
イル王は戦を好まず隣国や他部族の言いなりで、高華国を弱体化させてしまいました。
しだいに五部族の信頼を失い、国の分裂を招いてしまいます。
そんな高華国を再び強い国にするとスウォンは宣言します。
王となったスウォンはバラバラだった五部族をまとめ、他国の侵入を許さない強い国にするべく邁進します。
しかし、スウォンの頭脳と行動力をみるとイル王を暗殺せずとも他に方法があったのでは？と思わずにいられません。
イル王への復讐心以外にも何か理由があるのかもしれません。
ヨナとの再会
緑龍編ラストでは阿波に偵察に来ていたスウォンがヨナと偶然再会します。
スウォンは咄嗟にヨナを護衛の目から隠すために自身のマントに引き入れて匿います。
その時に「私を…殺したいですか…？」と静かに問い、それは当然のことだと言います。
父を殺された悲しみや怒りを誰よりも理解しているのはスウォンかもしれません。
それでもやるべき事がある自分はまだ死ぬわけにはいかないとヨナに伝えます。
優しい瞳で別れを告げ去っていくスウォン、その姿が見えなくなってからヨナは泣き崩れます。
冷徹な判断を下すスウォンが先王の皇女であるヨナを捕らえるわけでもなく黙認してしまうあたり、ヨナに対しては非情になりきれないようです。
ハクから向けられる強い殺意
水の部族編では、ヨナはナダイという麻薬を巡って水の部族長の娘リリの用心棒に扮するスウォンと共闘することになります。
ヨナと別行動していたハクはそのことを知らず、合流してはじめてスウォンの姿を目にします。
スウォンとハクが再会するのはイル王が弑逆されたあの夜以来のこと。
周囲が息を飲むほどの激しい殺意、それを目の当たりにしたスウォンは剣を抜くこともせずに呆然とします。
怒りで我を忘れたハクは四龍の制止を振り切りスウォンへと手を伸ばします。
怒りを露わに叫ぶハクに私は大丈夫だからとヨナが宥めるように言うと、ひとすじの涙がハクの頬を伝います。
緋龍城に戻ったスウォンは何故剣を抜かなかった！？とジュド将軍に叱責されます。
あの時はなぜだか体が動かなかったと自分の非を認めた上で「次は斬ります」と静かに告げるのでした。
スウォンはヨナが好きで婚約？スウォンと緋龍王の意外な関係が明らかに！？
スウォンとヨナが婚約！？物語の舞台は再び緋龍城へ！
四龍を従える赤髪の少女の噂は広まり、緋龍王と四龍の再来に国民は歓喜します。
その影響は隣国にまで及び、超人的な力を持つ四龍は国内外を問わず狙われることに。
高華国としても看過できない存在になったヨナ一行にケイシュク参謀は同盟を持ちかけ、ヨナは仲間の命を守るためにそれを受け入れます。
かつて父を殺され城を追われたヨナでしたが、奇しくも今度は民に歓迎され華々しく緋龍城へと帰還します。
そして四龍のお披露目会で用意されたヨナの席はスウォン陛下の隣、つまり王妃の席です。
スウォンとヨナにその気がなくとも、その席に座ることの意味は明白です。
ヨナはその席に着くことを余儀なくされ、ケイシュク参謀の思惑どおり高華の民は婚約したのだと誤解し、ふたりを祝福します。
緋龍王や四龍に対する忌避感
スウォンが必要としているのは人の力であり、「四龍はいらない」と断言しています。
奇跡や神の力に頼らない主義なのだと思っていましたが、もしかしたら違う一面もあるのかもしれません。
というのも合理的に考えればケイシュク参謀のように、伝説の四龍を従えるヨナ姫を妃に迎えれば民の求心力はさらに増し、四龍の力は戦で大いに役立ちます。
スウォンは実際に戦場で四龍の強大な力を見ていますし、利用価値を認めながらも頑なに龍の力を避けるのはどうにもスウォンらしくないように思います。
緋龍王伝説や四龍に対する徹底した無関心は、言い換えれば強い拒否反応のようにも見えるのです。
ヨナの父・イル王が緋龍王伝説に傾倒していたことが関係しているのかもしれません。
もう一つ気になるのがスウォンの容姿が伝説の緋龍王にそっくりなことです。
赤い髪を除けば作中で最も緋龍王に似ていて、黄龍ゼノがスウォンに会った時には思わずまじまじと見ていたほど。
スウォンと緋龍王には一体どのような因縁があるのでしょうか。
明かされる悲劇の裏側
ヨナは執務室で偶然スウォンの母の手記を見つけ、スウォンや自身の両親の過去を知ることになります。
スウォンの母・ヨンヒの一族はなんと緋龍王の血を継ぐ末裔でした。
スウォンの父・ユホンは血筋とは関係なくヨンヒを気に入り、彼女の出自を隠したまま妃として迎えます。
しかし緋龍王の血筋であることが神官達の弾圧を始めとし、様々な悲劇を招きます。
ヨナはヨンヒの手記を読み進めるうちに母の死の真相を知ります。
表向きには賊に襲われたとされていた母の死が、実はユホンの手によるものだったこと。
そしてその憎しみから剣を手にしたイルはユホンを殺害したのです。
ユホンの死は崖から転落した事故死とされていましたが、スウォンは自ら父の墓を暴き真相に辿り着きます。
若干９才でありながら冷静に物事を捉え、感情にまかせて復讐するのではなく、イル王が国を守れる人物かどうか見極める時間が必要だとスウォンは言います。
もし王として相応しくないとイル王を断罪することになったとしたら、もちろんヨナもただでは済みません。
自分の私情は挟まず、目的のためならどこまでも非情になることができるスウォン。
「神様は必要ありません 私は全て自分で見極めます」
大人顔負けの落ち着きと冷徹さに、現在のスウォンに通ずる底知れないものを感じます。
不治の病 スウォン死亡？緋の病とは！？
ヨンヒの手記によってスウォンの正体はその血を代々受け継いできた緋龍王の末裔であることが明らかになりました。
緋龍王の血筋にあるのは『緋の病』という不治の病と短命であることだけ、特別な能力など持たない普通の人間です。
どこまでも付き纏う緋龍王の血筋とそれに翻弄され死んでいった両親、スウォンは緋龍王がこの世で最もいらない存在だと思っています。
そしてついにスウォン自身も『緋の病』を発病してしまいます。
スウォンが妃を迎えることに消極的なのは自分の血筋を残したくないという思いもあるのかもしれません。
以前、後継者は自分の子である必要はないしその子が王に相応しいとは限らない、だったら王の器を持つ人を探したほうが早いとも言っていました。
自分の短命をずっと前から覚悟していたのだとしたら切ないです。
まだまだスウォンにはやり残したことが沢山ありますし、なによりスウォンには生きていてほしいです。
どうにか緋の病の対処法が見つかることを願っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『暁のヨナ』で最も謎の多かったスウォンですが、だいぶ真相が明らかになりました。
スウォンは本当に沢山の面を持ち合わせていて、そこが魅力的なキャラクターだと思います。
ほんわか掴みどころがないのに冷徹で、時折見せる人間らしさにグッときますね。
物語としては、緋龍王の血筋を引く王（スウォン）と魂の生まれ変わりの姫（ヨナ）が遥かな時を経て邂逅したことにどんな意味があるのか、今後の展開に期待です。
以上、『暁のヨナ』謎多きスウォンの徹底解説でした！