寄生獣 田宮良子(田村玲子)その後の最後は死亡?いいやつでかっこいい母親?目的や赤ちゃん結末

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今回は漫画作品『寄生獣』に登場する「田宮良子(田村玲子)」を紹介します。

 

田宮良子(田村玲子)の最後はどうなったのか?

 

赤ちゃんのその後や名言など田宮良子(田村玲子)を深堀してご紹介します!

 

『寄生獣』は漫画アプリ『マガポケ』で全巻無料で読める?

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『寄生獣』概要紹介!

『寄生獣』は、岩明均先生による漫画作品です。1988年から1995年まで連載されました。

 

数多くの評論家からも絶賛される漫画史に残る傑作です。

 

人に寄生し人を喰らう生物の存在により、紡がれる奇妙で深い物語は本作の魅力の1つです。

『寄生獣』のあらすじ

時は現代、突如出現した数多の寄生生物は人間の脳への侵入を始めた。

 

寄生した生物は、人間の姿のを借り、宿主の能力をはるかに超えた頭脳と肉体を手に入れる。

 

「この種を喰い殺せ」、本能に従い寄生生物は人間を捕食する。

 

「か弱い」人間と寄生生物の未来は!?

 

田宮良子(田村玲子)とは?

「田宮良子(田村玲子)」は、人間に寄生した1体の寄生生物が作中で名乗っていた名前です。

 

当初、宿主の名前「田宮良子」を名乗りましたが、のち「田村玲子」と改名しました。

 

宿主の「田宮良子」は、数学の教師の資格を持つ人物です。

 

「田宮良子」は、寄生生物によりその精神と肉体を完全に奪われます。

 

寄生体の「田宮良子」は、主人公・泉新一(いずみ しんいち)の学校に赴任し、新一のクラスの副担任兼数学の教師となります。

 

ここから寄生体の「田宮良子」は、物語に大きく関わり始めます。

 

田宮良子(田村玲子)はいいやつ?かっこいい?性格について解説

「田宮良子(田村玲子)」は、人間ではありません。

 

人間と大きくかけ離れた寄生生物です。

 

知能は高く、人間の言葉を数日で覚えてしまう程です。

 

しかし、感情や情緒的な面は欠落していて、人間から見ると不気味さを覚えるほどです。

 

表情を作ることはしますが、感情は伴っていません。

 

人間の姿を借り、本能に従い人間を捕食します。

 

ここまでは寄生生物の寄生した寄生体に共通する特徴です。

 

しかし、彼女はある1点で他の寄生体と大きく異なりました。

 

それは「寄生生物」という種自体に関心があったことです。

 

関心のみにとどまらず、思索を巡らせ様々な実験を行います。

 

結果、彼女は独自の思想を持ち、一般的な寄生体とはかけ離れていきます。

 

その後の彼女の行動には、「かっこいい」と感じるものであったり、「いいやつ」ではないかと思わせる言動が見受けられるようになりました。

 

また、彼女は「笑いがこみあげる」ようになっています。他の寄生体では、まず見られません。

 

人間的になった、と言ってもよいかもしれません。

 

もっとも、その笑い方は、真顔のまま目と口を大きく開け

 

「ハハハハハアハハハハ」

 

と笑い続ける極めて不気味なものではあります。

 

そんな彼女について、ここから見ていきます。

 

田宮良子(田村玲子)は強い?

寄生生物は、寄生した肉体を自由に変形させることができます。

 

人間の原型をとどめない形にまで姿を変えることも可能です。

 

その上、手を刃のように変形させれば、人間を難なく真っ二つにすることも可能です。

 

また、宿主に大きく依存する部分ではありますが、「肉体の潜在能力をギリギリまで引き出せる」と作中にあるので人間を超えた能力を発揮することもできます。

 

ここまでは、寄生生物の寄生した寄生体の全体的特徴です。

 

田宮良子(田村玲子)は他の寄生体と比べて身体的に大きな優位があるわけではありません。

 

しかし、寄生体への関心と実験の成果が戦闘時にも活かされます。

 

他の寄生体から見て特異な彼女を危険視した3人の寄生体と戦闘した際、寄生体の習性を利用しこれに勝利するほどです。

 

彼女の戦闘描写は少ないですが、「寄生体の中で強い方」とは言えるでしょう。

 

田宮良子(田村玲子)目的とは?

「田宮良子(田村玲子)」の目的を語る際、時期に応じて分けて書く必要があります。

 

物語の初期は、「寄生生物」について研究することが目的です。それだけです。

 

人間としての意識を持った主人公 「泉新一」とその右手に寄生した寄生生物「ミギー」も興味深い観察対象と見ていた節があります。

 

物語の中期は、関心が少し変わり「私たち寄生生物(寄生体)」の未来を模索することが目的になります。

 

それに関連してか、人間と寄生体についての思索も深めていきます。

 

これには、寄生体による捕食が徐々に人間に気づかれつつあったのも関係しています。

 

彼女は言います。

 

「わたしたち自体昆虫的な捕食をただ繰り返してるだけなら、やがて追い詰められ残らず駆除されてしまうわ。なんと弱弱しい不完全な生き物なのか」

 

寄生体は、肉体的な強さに関して人間を遥かに凌駕しています。

 

人間を捕食する寄生体を「弱弱しい」と捉えているところは、作中全体でかなり特異な考えです。

 

また、正確な時期はいつか分かりませんが、複数の寄生生物を1つの体に集めた寄生体「後藤」を創り出しています。

 

彼女によると「無敵」だそうです。

 

物語の後期は、目的意識がぼやけ始めます。思索の結果としての結論もまとまり、最終的に人間の持つ感情的ものに動かされるようになっていきます。

 

彼女が明確な意思を持った最期の行動は、目的ではなく「意志」に沿ったものであるようにも思われます。

 

彼女がなぜ人間的になったのか、それはある出会いがきっかけです。

 

これから解説していきます。

 

人を喰う寄生体が母親に?赤ちゃんと田宮良子(田村玲子)の関係性とは?

「寄生生物」についての「実験」の一環で、他の寄生体と人間の交尾活動をしました。

 

結果、彼女は「人間」の子を宿しました。

 

ここで得られた実験の成果は「寄生生物自体に繫殖能力ない」ということでした。

 

しかし、教師として過ごしていた彼女は、急な妊娠を学校の職員会議で追及されます。

 

それを受けて彼女は教師を自ら辞職します。

 

その報を聞きつけて人間「田宮良子」の母親が彼女のアパートにやってきます。

 

あしらおうとしますが、母親が彼女に詰め寄ります。

 

「こっちをお向き(中略)あんたいったい誰?」

 

さらに問い詰めます。

 

「こんなことって…まさか良子、良子はどこ?」

 

正体を見破られたことを踏まえ、母親を殺害します。

 

そのような経緯もあって、のちに「田宮良子」という名を捨て「田村玲子」と名乗ります。

 

その後、出産し「実験」に使うことを目的として子供を育てることにします。

 

ここに寄生体と人間の奇妙な親子が誕生しました。

 

泣き止まない子供に彼女は静かに言い放ちます。

 

「黙れ」

 

子供は泣き止みます。

 

泣くことしかできない子供を抱きかかえるのではなく、産着を片手で掴みぶら下げるようにして運ぶこともありました。

 

あまりに人間とはかけ離れた育児です。

 

また、この時点での理由を読み取ることはできませんが、子供を「実験」に使うことはありませんでした。

 

この異様な状況は、子供の誘拐という事件の発生から大きく変わります。

 

ここから彼女の物語は終わりに向かいます。

 

田宮良子(田村玲子)の最後はどうなった?死亡?

主人公 泉新一と右手に寄生したミギーの共生関係に興味を持った田宮良子(田村玲子)。

 

人間の探偵を雇いその動向を調査させていました。

 

結果、行き過ぎた行動により、その探偵は寄生生物について多くを知ってしまいました。

 

他の寄生体により探偵の暗殺が謀られますが、探偵は運よく外出中で助かりました。

 

しかし、その時家にいた探偵の妻が殺されてしまいました。

 

復讐心によって探偵は、最近起こる猟奇殺人事件(寄生体による捕食)を調査していた警察と協力します。

 

その上で田宮良子の子供を誘拐し、時刻を指定し公園に呼びつけます。

 

まだ時間のあった彼女は、主人公 泉新一の家に向かいます。

 

家には誰もおらず、彼女は家に入ります。

 

そこで寄生体に殺された新一の母の写真を見ます。

 

ここで彼女は初めて母を実感しました。

 

そんな中、父の安否を心配した新一は家に電話をかけます。

 

電話に出た彼女は、新一に以下の言葉と共に公園に来るように伝えます。

 

「渡したいものがある。人間と我々の中間にいるあなたにね」

 

その後、家を出た彼女は公園に向かいます。

 

公園の中の小さな丘の上についた彼女は、記者が子供をあやしているのを見つけます。

 

記者は畳みかけます。

 

「この子供を殺してもお前は悲しんだりしないだろう(中略)第一これはお前の子じゃない。人間の子だ」

 

言い終わると記者は、子供を投げ落とそうとします。

 

彼女は体を変形させ、記者を突き刺し子供を救います。

 

子供の産着には返り血がついています。

 

記者は丘の上から転落します。

 

そんな中、新一が公園につき、彼女と対面しました。

 

彼女は自らの思索の結果として、以下のことを伝えます。

 

「我々はか弱い。それのみでは生きていけないただの細胞体だ」

 

「いじめてくれるな」

 

そうこうしているうちに、警察が彼女と新一の前に現れました。

 

記者が転落後、死の直前に「産着に血がついていたこと」を伝えたことで発見されてしまいました。

 

警察は銃を向けます。

 

彼女は子供を抱きかかえていましたが、警察は容赦なく発砲します。

 

弾が次々と彼女に命中していきます。

 

反撃せず、子供を守ります。

 

満身創痍の彼女は、その様子を横で見ていた新一に歩み寄ります。

 

「どうすればおまえを…おまえという人間の心を」

 

新一は母の死亡後、どうしても泣くことができなくなっていました。

 

その他の要因もありますが、新一は人間的な感情が欠落したようになっていました。

 

顔を今は亡き新一の母親に変えました。

 

文字では言い表せないほど、柔和な表情です。

 

彼女は赤ん坊を渡し、新一に言います。

 

「人間たちの手で普通に育ててやってくれ」

 

「この前人間の真似をして鏡の前で大声でわらっみた。なかなか気分がよかったぞ。」

 

そう言い残し彼女は息絶えました。

 

田宮良子(田村玲子)や赤ちゃんのその後は?

「母」を感じた主人公 泉新一は、涙を流します。

 

田宮良子(田村玲子)が最期に見せた母性は、母として新一を救いました。

 

彼女の子供のその後について、作中では明かされません。

 

推測でしかありませんが、母を知らずに人間の子として育っていくのだと思います。

 

 

新一はその後、彼女が作り出した「無敵」の「後藤」と戦います。

 

一方で、彼女は後藤について「か弱い仲間の1人」とも言っています。

 

後藤は戦闘中、まさしく「無敵」の強さを見せつけます。

 

しかし、後藤は「生物」に過ぎないことを示すようにあっけない最期を迎えます。

 

その姿は「か弱さ」を感じさせるものでした。

 

『寄生獣』実写・アニメ化情報!

時代を超え愛される名作『寄生獣』。

 

2014年にアニメ化された際は、田中敦子氏が演じられました。

 

本記事で紹介した田宮良子(田村玲子)と違いは少ないようです。

 

また、同じく2014年に公開された映画では、深津絵里氏が演じられました。

 

田宮良子(田村玲子)の最期などに違いがあるようです。

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