フルーツバスケット全巻無料で読む方法は？漫画アプリで最終23巻までタダ？作者・高屋奈月の経歴も調査

『フルーツバスケット』を全巻無料で読む方法が知りたい。

本記事はこんな疑問を解決します。

ご紹介する方法は、登録不要でもちろん合法です。違法手段ではないので、安心してくださいね。　

『フルーツバスケット』は漫画アプリ『マンガPark』にて全巻無料で読める？

いきなり、結論です。

『フルーツバスケット』はこちらの白泉社が運営する漫画アプリ『マンガPark』にて全巻無料で読むことができます。

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『フルーツバスケット』は白泉社が発行する少女漫画誌『花とゆめ』で連載されていた作品です。

ゆえに、白泉社が運営する漫画アプリ『マンガPark』でも掲載され、無料で読めるということです。

※白泉社とは、少年ジャンプでお馴染みの集英社から枝分かれする形で設立された日本を代表する大手出版社のひとつです。

『マンガPark 』では、このように『フルーツバスケット』全23巻を惜しげもなく無料で公開してくれています。

さらに『マンガPark』では、『フルーツバスケット　カラー版』も掲載されているため、お好きな方を選んで読む楽しみも増えています！

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仮に書店や有料電子書籍で『フルーツバスケット』を全巻そろえた場合、11,385円の支払いが必要になってきます。

11,385円は、普通に大金です。

ちなみに、『フルーツバスケット　カラー版』に関しては1冊605円！

すべてカラー版で購入した場合だと13,915円もの大金がかかってしまいます。。。

安心安全に、そしてタダで『フルーツバスケット』を全巻読破したい方は『マンガPark』を使う方法が最もお得です。

以上がここまでのまとめです。

「世界一売れている少女漫画」とギネスにも認定されている『フルーツバスケット』をぜひご堪能下さい！(^^)/

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『マンガPark』は課金してもお得に読める！

『マンガPark』では基本的に無料で読める作品が多いですが、最新刊が発売されたばかりの作品などはアプリ内で購入できる『コイン』が必要です。

↓『コイン』が必要な作品。

実は、この『コイン』はアプリ内でお得に、そして簡単に購入することができます！

例えば、1100円分の『コイン』を購入した場合、1100円分の『コイン』に加えて、アプリ内で使用できるボーナスコインが200円分付与されます！

つまり課金しても、お得に漫画を読めるのです！

購入方法もキャリア決済で簡単に購入できるため、わざわざ書店に行って漫画本を購入する手間が省けます。

『マンガPark』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ！

また小学館が運営する公式漫画アプリ『サンデーうぇぶり』『マンガワン』も特にオススメです！

「無料でマンガを楽しみたい！」という方は『マンガUP！』と併せて使ってみてはいかがでしょうか？

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『フルーツバスケット another』も無料で読める

『フルーツバスケット another』は、another（もうひとつの）という意味からわかる通り、『フルーツバスケット』の続編です！

前作『フルーツバスケット』の数十年後を描いた作品が『フルーツバスケット another』になります。

2015年から『マンガPark』にて連載され、ペースは遅いものの現在（2020年4月）単行本・第3巻まで発売され、着実に支持を得てきている人気作品です！

前作の登場人物たちの子供が主要キャラになり、新たな物語を迎えます！

『フルーツバスケット another』は、「花とゆめ」のような漫画雑誌には掲載しておらず『マンガPark』にて更新されています。（不定期ですけど。泣）

『フルーツバスケット another』をいち早く読みたい方は、『マンガPark』でどうぞ！

また『マンガPark』では、『フルーツバスケット』の作者・高屋奈月（たかや　なつき）先生が手掛けた漫画作品を1作品を除いてすべて掲載されています！

掲載されている作品は、

の4作品です。

どの作品も、短編、中編ですので、すぐに読み終えれると思います。

気になる作品があったら、ぜひ読んでみてください！

アニメ『フルーツバスケット』を全話無料で見る方法は？

アニメ版『フルーツバスケット』を無料で見たい。

そんな方もいると思います。

『フルーツバスケット』は、2001年にアニメ化がされていますが、去年の2019年に新キャスト&新スタッフの元、リメイク版が放送され、人気を博しました。

この記事を執筆している2020年4月からは、シーズン2の放送がスタート！

リメイク版は、原作23巻すべてをアニメ化するもので、アニメ制作会社は「弱虫ペダル」や「ルパン三世」「バキ」などを手掛けたトムスエンタテインメントが担当しています。

2006年に連載が終了した『フルーツバスケット』ですが、15年の月日を得て、現代の映像美で見ることができる新旧ファンも大喜びのリメイクです！

そんなアニメ『フルーツバスケット』は、大手動画配信サービス『UNEXT』『Hulu』『Paravi』にて配信されていることが判明しました。

『UNEXT』には、31日間の無料体験（トライアル）がついてくるので、タダで『フルーツバスケット』を視聴することが可能です。

『Hulu』『Paravi』にも14日間の無料体験がついてくるので、タダで『フルーツバスケット』を視聴することが可能です。

『U-NEXT』『Hulu』『Paravi』の3つでアニメ『フルーツバスケット』を全話無料で視聴することができますが、管理人も利用していて、圧倒的にアニメ数が多く、無料期間も最も長い『U-NEXT』がオススメです。

また『U-NEXT』の登録時には、マンガや新作映画の購入に使える600円分のポイントが付与されるため『U-NEXT』一択と言っても過言ではないのかもしれません。

この600円分のポイントを使うことで『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』『進撃の巨人』などお好きなマンガを1冊タダで購入できてしまいます。（600円に満たないマンガの場合はおつりが返ってきます）

👇こちらの記事では実際に無料トライアル登録時に付与された600円分のポイントを使ってタダで漫画を購入した手順を画像付きで解説しています。

U-NEXT31日間無料トライアルで貰える600円分のポイントを使って漫画をタダで購入する手順を紹介！U-NEXT登録方法も解説

U-NEXTへの登録方法についても詳しく説明しているので、U-NEXTへの無料体験をご検討している方は、ぜひ一読ください。

以上から今すぐ安心安全に、そして高画質・高音質でドラマ『フルーツバスケット』を楽しみたい方は絶対に公式な動画配信サービス『UNEXT』がオススメですよ。

次に『マンガPark』の使い方（システム）を簡単にご説明します。

『マンガPark』の基本的な使い方

『マンガPark』に掲載されているマンガを無料で読むには、アプリ内アイテムである『FREEコイン』と『ボーナスコイン』を活用することになります。

（左がFREEコイン、右がボーナスコイン）

簡潔に言うと『FREEコイン』『ボーナスコイン』などを使うことで、1日1作品において、13話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

要するに1日に最低でも単行本1冊分に値する量のマンガを『マンガPark』にてタダで楽しむことができるということです。（かなり大盤振る舞い！）

『フルーツバスケット』も例外なく1日に13話分以上の話数を読み進めることができます。（もちろんタダで）

以下では『マンガPark』で使うアプリ内アイテム『FREEコイン』『ボーナスコイン』のそれぞれの使い方、取得方法を詳しく説明していきます。

※2分程度で読めるので、かるく目を通しておいてください。

『マンガPark』のFREEコインとは？取得方法と使い方を解説

以上が簡単なFREEコインの取得方法と使い方の説明です。

1話につき30FREEコインが消費されるということは、

つまり毎日、配布される計240FREEコインを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがFREEコインです。

但し1点だけ注意があり、FREEコインを120以上貯めこむことは出来ません。

朝6時に120FREEコインが配布され、その120FREEコインを使わずに夜9時を迎えたとしても新たに120FREEコインが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガPark』のボーナスコインとは？取得方法と使い方を解説

以上が簡単なボーナスコインの取得方法と使い方の説明です。

👇下の画像のように『マンガPark』新規ダウンロード特典では、900ボーナスコイン（30話分）が無料配布されます。

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30ボーナスコイン（1話分）を取得することが出来ます。

短い広告動画の見方は、アプリを起動すると画面右下にピンク色のプレゼントマークが出てくるので、それをタップします。

すると「CMを見てコインをGET」というボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。（広告を見ずに流してるだけでもOK！）

たったこれだけの労力で、30ボーナスコイン（マンガ1話分）が手に入ります。

やらない手はありませんよね(^^)/

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『FREEコイン』『ボーナスコイン』以外で1日3話分のマンガを読む方法

先ほど紹介した『FREEコイン』『ボーナスコイン』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

その仕組みがコチラ。

読みたい”話（はなし）”のページへ飛ぶと、「CMを見て無料で読む」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

ここまでを簡単にまとめると

以上の事から『マンガPark』は、1つの作品において、1日に最低でも13話分以上ののマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります！

ぜひ、この機会に遠慮なく無料で読ませていただきましょう！！(^^)/

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『マンガPark』人気作品一覧

『マンガPark』では以下のような人気マンガが多数無料で掲載されています。

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『フルーツバスケット』の世間の評価は？

名言のオンパレード。小さい頃から何回も読んでいますが、いつ読んでも感動できるし救われた気持ちになれます。

この作品の持つ魅力に大人になった今気づきました。出会えて良かったと思う素晴らしい作品です。

人生の中で一番大切な漫画。大人になって読み返してみて透のような人間になりたいと改めて思いました。子供の頃は今日子さんが理想のお母さんだったけど、大人になると今日子さんの苦労とか気持ちが理解できて違った目線で物語を楽しめました。

優しさを与えてくれる作品。前半からは信じられないような重く暗い話が後半からあるから自分も一緒に辛い気持ちになる。それでも読むと元気になれる。前を向けるようになる。

何回読んでも飽きないですし、泣けます。好きな漫画は？と聞かれたらトップ1、2に入るくらい大好きです。再アニメ化でもっとたくさんの人に触れて、ぜひ読んでもらいたい作品です。

小学生の頃にコミックス集めてまだ実家にあるしこれだけは売る気はない。フルバ好きに悪い人はいないんじゃないかな(偏見)　読み始めたのは子どもの頃だけど、現在親という別の立場から読むと当時ではわからなかった視点で読むことができたり…。読後はいつも温かい気持ちになる。優しい人間になりたいと思う。笑えるし泣けるし考えさせられる良作。

どのストーリーも悩む人苦しむ人の1番欲しかった言葉をくれると思う。人それぞれの悩みや苦しみを、かき消すのではなく認め受け入れようと思える。きっと世の中には私の知らないところでもがき苦しむ人がたくさんいるんだと思うと、ヒロインの透のように心を閉ざさず寄り添いたいと思った。一般的な少女漫画のような｢トキメキ｣よりもっとずっと胸に刺さる。心に残る名場面がいっぱい。

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『フルーツバスケット』の見どころ紹介

漫画『フルーツバスケット』は雑誌「花とゆめ」で連載されていたハートフルコメディ少女漫画です。

単行本の総発行部数は全世界で3000万部以上を記録したメガヒット作品でもあります。

少女漫画としては異例の発行部数の多さです。

また、連載終了から13年の時を経て2019年にはアニメ化され、2020年4月からアニメの2期がスタートしました。

『フルーツバスケット』は主人公の本田透（ほんだとおる・女の子）の住む家が無くなってしまい山でテントをはって野宿をするシーンから始まります。

その野宿をしている山を所有しているのが草摩家という一族で、透の高校の王子様的ポジションの草摩由希（そうまゆき）に見つかってしまいます。

野宿を哀れんだ由希と親戚の草摩紫呉（そうましぐれ）が透に家事を任せる代わりに草摩家に住まわせる事になります。

由希に家の説明をされている時に、由希にバトルをしかけてきた草摩夾（そうまきょう）が、透に割り当てられた部屋の天井を突き破って侵入してきます。

動揺した透が転んだ拍子に夾に抱きついてしまいます。

その瞬間、なんと夾が猫に変身！将棋倒しになり由希もネズミに変身、紫呉も犬に変身してしまいます。

草摩家は異性に抱きつかれると十二支の動物に変身してしまう人間が生まれる一族だったのです。

これを草摩家の人々は『十二支の呪い』と呼んでいます。

十二支の呪いによって由希や夾、他の草摩家の人々は心に傷を負っている登場人物が多いです。

心やさしい透は、心に傷を持つ草摩家の人々に寄り添って、いつしか十二支の呪いを解くことを決意します。

ただの少女漫画の枠には収まり切らない考えさせられる漫画なのです！

『フルーツバスケット』の見どころを紹介します。

見どころ①くすっと笑えるコメディ編

『フルーツバスケット』は少女漫画ですがコメディ要素も強いです。

天然な性格のキャラクターが多いので、真面目にやっているのにギャグ展開になることもあります。

コメディ要素が一番強いキャラクターが由希の兄である草摩綾女（そうまあやめ）です。

生まれ持った王様気質とハイテンションで由希や周囲の人物をさんざん振り回します。

弟である由希に対して愛をもって行っている言動が結果ウザくなってしまうアニメ制作陣泣かせの人気キャラクターです。

他にも癖の強いキャラクターがたくさん登場するのでお気に入りのキャラクターを見つけ出してください。

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見どころ②十二支の呪い編

ほんわかコメディをやっているかと思いきや、十二支の呪いに執着する草摩家の当主・草摩慊人（そうまあきと）の登場により突如シリアスな展開になります。

慊人は、十二支の呪いを永遠に壊さないようにするために由希たちを執拗に束縛します。

とんでもない悪役なのですがストーリーを読み進めると、なぜ慊人が呪いに執着するかが明かされます。

慊人という人物の背景を読んでしまうと泣くこと間違いなしです。

一人でこっそり読むことをオススメします。

フルーツバスケットはコメディとシリアスの緩急のつけかたがエグいです。

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見どころ③家族とは？考えさせられる

フルーツバスケットのメインキャラクターは透・由希・夾・紫呉です。

この４人は結果的に一つ屋根の下で同居することになるのですが、由希・夾・紫呉は親戚といえども仲が良いわけではないですし、透はまったくの他人です。

しかし、一緒に住むにつれて心を開き血はつながってなくとも家族となっていくのです。

ストーリーの中には血が繋がっているにも関わらず憎しみ合い骨肉の争いをしている人物も登場します。

血が繋がってなくとも家族になることができるし、血が繋がっていても家族になれないこともある、と考えさせられてしまいます。

フルーツバスケットの世界に思う存分浸っていただきたいです。

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『フルーツバスケット』作者・高屋奈月の経歴

『フルーツバスケット』の作者・高屋奈月（たかや　なつき）先生は、1973年7月7日生まれの現在（2020年）47歳です。

出身は、東京都です。

高屋奈月先生に関する詳細な情報はあまり出回っていませんが、分かる限り調査したので、ご紹介します。

高屋奈月先生は、18歳の時に少女漫画誌「花とゆめ」の漫画賞で佳作と受賞し、本誌デビューを飾ります。

その後、数年は「花とゆめ」増刊号などで読み切り作品などを手掛けます。

そして、1998年に「花とゆめ」にて『フルーツバスケット』の連載を開始します。

この『フルーツバスケット』は、2006年まで連載が続き、全23巻で堂々の完結を果たしています。

また、当時の2007年には「世界いち売れている少女漫画」としてギネス記録にも認定されるなど、その爆発的な人気がうかがえます。

2020年現在は、累計発行部数4000万部以上という少女漫画では異例の発行部数を誇っています。

『フルーツバスケット』は、2001年にアニメ化も果たしています。

ですが、『フルーツバスケット』連載中に病気になり、1年間の休業を強いられることになります。

この病気は「職業性ジストニア」という病気で、体の一部、もしくは全身が硬直や痙攣をおこしてしまうと言うほどの難病です。

そんな難病にかかってしまった高屋奈月先生ですが、頭蓋骨に穴をあける大手術を成功され、たった1年でマンガ家として現場復帰を果たします。（プロ根性というものでしょうか。凄すぎです。）

2011年には、新連載『リーゼロッテと魔女の森』を「花とゆめ」にて連載スタート。

しかし、2年後の2013年に病気療養のため、長期間の休載を発表しています。現在、5巻まで発売中です。

2015年には、病状が回復したのか、『フルーツバスケット』の続編にあたる『フルーツバスケット another』の連載を開始し、1年に1回の遅筆ですが、単行本が1巻ずつ発売されている状況です。

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『フルーツバスケット』序盤ネタバレ紹介！

第１話

父は病死、女手一つで育ててくれた母を事故で亡くした本田　透（ほんだ　とおる）、訳あって秘密のテントで暮らしています。

時間に余裕があった透は周辺を探索してある一軒の家を発見しました。

落ち着いた佇まいの家から黒髪の美形の男が出てきました。

その男は草摩　紫呉（そうま　しぐれ）。

「めずらしいこともあるなぁ、こんな処に女の子がいるなんて」

「こんにちは、勝手に見せて頂きましたっ」慌てる様子の透。

「若い人が見ても面白くないでしょう」そこにあるのは十二支の可愛い置き物。

昔、亡くなった母から聞いた十二支の昔話に出てくる猫の事を紫呉と話していました。

その時、透と同級生の草摩　由希（そうま　ゆき）が現れました。

紫呉と由希はイトコでその家に一緒に暮らしていました。

草摩　由希は眉目秀麗で学校一の王子様的な存在で数多くの女子生徒から人気がありました。

学校一人気のある由希と通学した透は女子生徒に絡まれているところ2人の友達に助けられます。

その友達には身元引受先の親戚の家が改装中な為にテント暮らししているこを秘密にしていました。

学校が終わりバイトからの帰宅中、由希と紫呉に姿を見られテント暮らしがバレてしまいます。

透の暮らしているテントは草摩家が所有している土地であることを知った透。

なんとかテントにおいてもらえるよう頼んでいる矢先「…ほら、さっそくどこかで崖崩れがおきたみたいだよ」どうしてわかるのか？？と不思議に思いながら「もしかして、テントの近くだったりしてーー！」と冗談まじりに話していると本当にテントが崖崩れにのみ込まれ母の写真など全部が土砂の下敷きになってしまいました。

母の写真を掘り起こそうとする透。

「お母さん！！お母さんが…どうしよう、早く出してあげなきゃ…」

必死で掘り起こそうとする透に「明るくなってからもう一度来よう、二次災害でも起きて君がケガでもしたらお母さんはもっと苦しくなるから」

紫呉から説得されその日は草摩家で泊まる事になった透。

布団で休みながら母を亡くした辛い過去を話しながら眠りにつきました。

「…驚いた、学校じゃいつも元気そうで苦労とかそういうものと無縁にみえたのに…すごいね…俺、草摩家から飛び出したつもりだったけど…結局こうやって同じムジナの処にいるんだ。本当に嫌なら本田さんみたいにテント抱えて秘境でも奥地でも行けばいいのに…」

「君は所詮お坊ちゃまだからね」2人が透の寝顔を見ながら話していると由希が崖崩れの下敷きになったものを掘り返しに行こうとします。

「僕も行こうか、一人じゃ大変だろ」と心配する紫呉に「ひとり？誰に向かって言っているのさ」すると由希の後ろには数え切れないほどの鼠が目を光らせていました。

「……、いってらっしゃい」と微笑む紫呉。

翌朝、母の写真を掘り起こそうと飛び起きる透の前に由希が透の私物全てを掘り出し爽やかな笑みを浮かべていました。

どうやって掘り起こしたのか由希に尋ねるがヒミツと微笑まれ話をはぐらかされてしまいます。

透は不思議に思いながらも由希にお礼を言います。

そして家事が苦手な紫呉と由希、行く当てのない透に草摩家に泊まるよう話を持ち掛けました。

迷惑かけてばかりと焦る透を優しく迎え入れる由希。

「ホントに同居なんてしていいの？女の子だよ？」と紫呉が問うと「大丈夫だよ、抱きつかれさえしなきゃね」と由希は意味深な言葉を残して、あれよあれよという間に話が進んでしまいます。

由希に部屋を案内されながら透はいろんな想いに浸っていた透。

その時、ドォォォーン！！！！部屋の天井には大きな穴が空いていて由希と透の間には青年が立っていました。

その青年は草摩　夾（そうま　きょう）。

「今日こそその鼻っ柱くだいてやらぁ！！行くぞ！！」

透が止めようとしたとき、足元が滑ってうっかり夾に抱きついてしまい草摩家の秘密を知ることとなります。

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第２話

透が足を滑らせうっかり夾に抱きついてしまいました。

透は目を丸くして「……猫になってしまいました……青年だったはずなんです…けど」と言い夾が猫になってまったのが自分のせいだと焦る透に穴の空いた天井から落ちてきた木片が透の頭に直撃しました。

ゴンッッ！！木片の直撃に目が回る透。

フラフラしながら由希と紫呉にもたれかかった途端、二人とも鼠と犬になってしまったのです。

「お前らまでなっちまったら言い訳きかねぇじゃねーか！！」「先にドジふんだのはおまえだろバカ猫」

そこには言葉まで話せる猫、鼠そして犬。

透が唖然としていると紫呉がことの説明をし始めます。

紫呉には犬、由希には鼠、夾には猫そして草摩にはあと10人古くから十二支と同じ十二の物の怪に憑かれている。

ただ、特別な力がある訳では無く、それぞれの動物達と心を通わせることが出来たり体が弱かったり何故か異性に抱きつかれると動物に変身してしまう。

そして時間がたてば勝手に人間に戻る体質だと説明します。

説明が終わりを告げたころ３人は煙に包まれ元の人間の姿に戻りました。（素っ裸で）

透は混乱しながらもなんとか事情を飲み込み引っかかっていた事に納得がいきました。

「ホンット由希君以外眼中にない子だからぁ」と紫呉の言葉に「気づかなかったんだから仕方ねぇだろ！！大体なんでこの家にこいつが…女がいるんだ！！」と怒鳴りだす夾。

「この家に女性がいてもいなくても、お前には関係ない部外者なんだから」

由希に冷たくあしらわれた夾は納得がいかず突然テーブルに拳を突き立て真っ二つに割ってしまいその拍子に割られたテーブルが透の額にあたり出血してしまいました。

その時、由希が夾の頬に平手打ちします。（詳しくはバラ手）

透は由希の思わぬ行動に驚きます。

「そのバカさ加減に免じて今日は特別に本気で相手にしてやるよ」

2人の間で喧嘩が勃発している中、透が紫呉に止めるよう話ていると「いいんだよ、どうせすぐに決着はつく、どうせ今日もまた由希君の勝ちだよ」

その瞬間、由希が夾に渾身の一撃をくらわして終わりを告げました。

学校では王子様と呼ばれる由希が一蹴りで夾を外まで蹴り飛ばすくらい強い事に驚いた透、しかし急いで学校に行かないといけない事に気づきます。

「ごめんなさい、こんな時に…でも学校だけにはちゃんと行きたいんです…っ」と話す透に「亡くなったお母さんとの約束だもんね、とりあえず草摩家の御当主、草摩　慊人（そうま　あきと）にこの事を報告させてもらうね。一応、草摩最大の秘密を知られてしまった訳だから」と紫呉は透に話します。

透を学校へと送り出した後、由希は紫呉に「……どうりで俺たちのことペラペラ話すと思った。どうせ本田さんの記憶を隠蔽するつもりなんだね」と話す由希に「そんなつもりないよ、あの時はあまりに大勢に知られてしまったから仕方なくだったんだよ。」と否定しました。

「屋根くらいなおしておけよ、バカ猫」と由希が夾に言い残し学校の準備をし後を去ります。

紫呉は庭に倒れっぱなしの夾に手を差し伸べることはなく怪我をさせてしまった事を透に謝るよう伝えますが「……うるせ……っ」と返されてしまいます。

そんなこんなで学校での時間が過ぎていくと友達に俺たちのこと話さないんだねと由希に話しかけられます。

透は絶対話さない、血判状でも根性焼きでもなんでもすると誓いをたてます。

そんな透に「せっかく秘密を守ろうとしてくれてるのにごめんね。君の記憶を消す事になるかも…」

昔、庭で遊んでいて女の子がふざけて抱きついてきてその場にいた人間全員の記憶を隠蔽する事態になったことを話ます。

幼かった由希は「そんな必死で隠すほど僕は変なの？」と聞くと「人間が鼠に変身するなんて変に決まってるんだ、そんな事普通の人間が知ったら気味悪がるよ、近寄らなくなるよ、離れていくよ」と慊人から言われたことを思い出します。

「俺は慊人の決めたことに逆らえないから、どんな決定が下っても何もできないんだ、だから……ごめん。草摩の問題に巻き込んで……ごめん」

そう言って由希がその場を立ち去ろうとする腕を透が抱き寄せてしまい由希はたちまち鼠になってしまいました。

ワザとではない事を必死で伝える透に誰も見ていないならと言います。

記憶を消されるかもしれない事を心配してくれた由希に感謝の気持ちを伝える透、挙動不審な私を受け入れた事が嬉しかった、忘れてしまうのはやっぱり寂しいけど草摩家の重大な秘密を知ってしまったなら仕方がないと。

「草摩君達が一番安心する方法をとって下さい。」と寂しい気持ちを我慢して「…記憶が消されちゃっても、またお友達になって下さいね」と明るく振る舞う透でした。。

急に人間の姿に戻った由希の歪んだネクタイを直しながら「気味悪く…ないの？」と尋ねる由希に優しく微笑みます。

“お友達になってくださいね”その言葉を思い出しながら頬を赤くする由希でした。

学校から帰ると夾が天井の穴を直していました。透に今朝の事を謝ろうと思った矢先、慊人の元から紫呉が帰って来ました。

謝るタイミングを逃して焦る夾を横に記憶を消す罰はないが秘密厳守で同居してもいいと許可が降り、そして夾も一緒に同居する事となりました。

話がうますぎると慊人と紫呉を疑る由希ですが『その透を信用する。由希にも夾にも…僕にとってもいい機会かもしれない』と慊人が話した事を思い出す紫呉でした。

こうして正式に草摩に同居になると決まった本田透の新しい生活が始まりました。

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第３話

草摩君たちと同居する事になった透は家事全般をまかなう事になりました。

その代わり部屋代等は払わないでいいなんてありがたすぎて頭が上がりません。頑張ってお役に立ちたいと透は意気込んでいます。

夕食の支度を終え由希と食事をしています。「…うん、おいしい…こんな食事久しぶり……」透はそんな由希の様子にホッとしました。

「それにしても紫呉とバカ猫はどこまで出掛けているんだろう」ずいぶん朝早くに家を出たきりまだ二人は帰ってきていません。

二人食事をとりながら”秘密基地”の話が出て興奮気味の透に招待すると話ていると紫呉と夾が帰ってきました。

イライラしている様子の夾に透が夕食の心配をしますが、いらねぇ！！ときつく言われてしまいます。

夾が自分部屋に戻ってから紫呉に何があったのかと尋ねると騙して透達と同じ学校に編入試験を受けさせ通う事が決まったと話ます。

由希は「食べるな、近よるな、出ていけ」と紫呉に怒るが理由を話します。

子供の頃から由希をライバル視していること、由希にケンカで勝つために地元で受かった男子校にもいかず四か月あまり行方を晦まし山で修行していた事を伝えます。

透は由希に執着する夾を十二支の昔話に出てくる鼠に騙されたこと重ねて考え込んでしまいます。

そしてそんな晴れない気持ちで学校が始まります。

初日から夾に群がる女子生徒達、慣れない環境で怯える夾の姿に透は心配しています。

由希の従兄弟だと聞いた先輩に紹介してと頼まれますが「従兄弟といっても親しくないし口をきいた事もない」と言い放ちそれを聞いていた透は更に心配します。

群がる女子生徒達に耐え切れず夾は教室を出ようとすると女子生徒から腕を掴まれてしまいます。

パニックになった夾は思わず2階の教室の窓から飛び降りて走って逃げてしまいました。

その姿に女子生徒達は驚き更に興味を持たれてしまいます。

人気のいない場所に逃げ込んだ夾のもとに由希が現れ「もう少し頭を使った行動をしてくれないか」と忠告を受けます。

女子がいる学校に通っているなんて正気か？と夾の質問に対して「慊人が決めた男子校に通わされるよりずっとマシだ、少しでも早く十二支の檻から出たいんだ」と答えます。

由希に勝って草摩のれっきとした一員になりたい夾は「……おまえに、鼠に理解るもんか……！！」と言って由希に掴みかかりました。

そんな2人のやり取りを見ていた透はケンカを止めるため夾を猫に変身させてしまいます。

喧嘩はよくないと何度も言う透に対して「目障りなんだよ！！」と罵声を浴びせられてしまった透は完全に嫌われたと思いショックでその場から逃げ出してしまいました。

その様子を見ていた由希に「……殴らないのか？」と聞くと「その方が痛い時だってあるだろ」と言われ余計に落ち込む夾でした。

そのショックから転校初日にサボってしまった夾は紫呉のもとでうなだれています。

「…ひどい事、ばっかり言っちゃうんだ…あいつに」

人と関わって暮らしていくのに向いていないと言う夾ですが、他人と関わり傷つけ合いながら学び合わないと他人を思いやれる様な人間にはならないただ経験が足りないだけで、いつか自分を好きだと言ってくれる子を大切にできるように今は逃げずに修行するようにと紫呉にアドバイスをされました。

夜になりバイトからの帰宅途中、ガサガサとなにやら怪しい音が聞こえてきます。

怖くなり持っていた鞄を振り回した時、痴漢が出ることを心配して迎えに来てくれた夾の顔面にあたってしまいました。

痴漢と間違えた事が言えない透は素振りをしていたとごまかします。

帰り道「夾さん…」と話かける透に”さん”づけはやめろと言われ「夾君」と呼ぶと「用も無いのに呼ぶな！！」と怒鳴られてしまいます。

ビクビクしている透の姿にハッとした夾は「あー、イヤ違う。用が無くても呼んだっていい」と言いました。

透は今までの夾の様子を思い出し人より少し不器用で根はきっと優しい人、ごめんなさいの気持ちを知っている素直な人、と夾の事が少しわかってきました。

痴漢と間違えて鞄をぶつけた事を素直に謝る透は「十二支の猫が好きだったんです。ホントに猫年になりたかったんです！つまり…私は仲良くなりたいです！」と真剣な眼差しで夾に言いました。

突然の話に驚いた様子の夾であったが”好きだと言ってくれる子が”という紫呉の言葉を思い出し頬を赤く染める夾でした。

こうして仲直りが出来た透はこれから毎日楽しくなると嬉しく思いました。

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第４話

学校でのこと透が友達2人を連れてトランプをやろうと夾を誘いました。

ですが「そんなことは由希に言え」と断られてしまいます。

落ち込んでいる透を見かねてか友達の1人が「勝負ことから逃げるなんて男じゃねぇ、情けない」と夾を挑発します。

そして挑発にのってしまう夾。由希はどこに行ってしまったのかと話している時由希は女子生徒から告白をされていました。

いつものように断ると「どこかで人を拒絶している由希君は”特別”で”普通”の女の子じゃ相手にふさわしくない」と言われてしまいます。

放課後いつもと違う荒れた様子の由希を見て心配する透でした。

バイト中、草摩君はとても他人に気を遣ってくれるぶん自分の気持ちを全部内に閉じ込めてしまう人なのかもしれないと考えていると外にすっごい美人な子がいると話ている事を聞いて急いで準備をし終え向かいました。

様子がおかしい由希に「モヤモヤしたモノがあるなら話してくださいね」と伝えていると酔っ払いからからかわれバランスを崩し由希に抱きついてしまいました。

瞬く間に煙に包まれ鼠になる由希に「私がそのモヤモヤを増やしているのかもしれません……」と落ち込む透に「…こういう体質の俺が悪いんだよ」と言います。

帰り道、鼠の姿のまま由希は話し始めました。

「本家やアキトに監視された檻の中にいるみたいだった。”普通”の生活に憧れたから共学の高校を受けて家を出た、でも結局檻から出れていなくて”普通”の人とも上手く付き合えない、俺はこんなんだから一線を引いてしまう」

人見知りは激しいが慣れれば他人を寄せ付けるタイプで十二支の仲間になれなくても自然体で”普通”の人と向き合える夾になりたかったと話す。

「草摩君にも人を寄せつける力があります、たくさんの子が好きだって優しいって言っている」と伝えるとそれは好かれたいから、自分の為に優しくしているだけで…偽善かもしれないと由希は言いました。

すると突然空が光って大雨に見舞われ慌てて家に帰ると、突発型台風だと知った由希は急いで秘密基地に向かいます。

台風の中、透もついていくとそこには由希が育てている家庭菜園がありました。

これが以前話していた由希の秘密基地、感激した透は台風から守るべく気合が入ります。

そこで透は母に言われた疑うよりも信じる事、人は良心を持って生まれてこなくて体が成長するのと同じに良心は自分の中で育てていく心、個人個人の手作りみたいなモノだから誤解されたり偽善だと思われやすいと話ました。

台風でボロボロになりながらもなんとか死守することができた2人。

由希が食べ頃のニラを収穫しながら「少しずつでもいいから人と上手く付き合えるように頑張る」と今まで見たことがない”本当の”笑顔で透に告げました。

次の日、玄関の呼び鈴が鳴ったので透が出てみると「貴女が本田透さんですよね、あの私……草摩　楽羅（そうま　かぐら）って……言います。夾君がいるってホントですか？」

そこには黒髪でボブヘアーの可愛らしい少女が恥ずかしそうに立っていました。

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第５話

「草摩楽羅って……言います。夾君がいるってホントですか？」と恥ずかしそうに話す楽羅に透は「夾君ならニラと戦っています」と答えます。

感極まって涙を流しながら部屋に上がり込む楽羅の姿に”草摩”ということはもしや…と気になる透、楽羅を追っていくと「夾君！！４か月も…どこ行ってたの……どうして連絡……私…私…会い……っ、会いたかったぁぁぁぁあ！！！」と夾の顔面を拳で殴りつけ障子の先の庭までぶっ飛ばしました。

初対面とのギャップに「は？」と目が点になる透に構わず楽羅の攻撃は続きます。

「心配しただろがーーーーー！！あっはっはぁーーー！！！」と夾の足を掴んで頭上で振り回す楽羅の行動に「なんでみんな人の家壊すの好きかなぁ」と呆れる紫呉でした。

その場を理解できない透に「あれは楽羅の愛情表現で感情が高ぶるとああなる、そして十二支の1人」だと説明されます。

何も抵抗が出来ずボロボロになった夾を見て我に返る楽羅「誰がこんな酷いことをーーー！」と涙して夾を抱きしめました。

「君だよ」とツッコまれながらも感激のあまり力まかせに喜んじゃった、と謝る楽羅でした。

透が何年なのか気になっていると結婚する中なのに４か月も姿を消して連絡もくれなかったのかと言いよる楽羅に対し「あれは脅されてた」と否定をします。

十二支同士結婚するのが一番の幸せであり苦しみを分かち合える、そして十二支同士なら抱き合っても変身しないと夾や由希にも抱きついて見せました。

由希は他にももう2人女性がいるが抱き合っても変身しないと話ます。そして他に十二支の女の子があと2人いる事にワクワクする透。

本題に戻して”普通”の異性と結婚しても上手くいかないことが多いと紫呉に共感を求めると「第一抱き合う度変身していたらSE…」

話の途中で由希に「下品。」と言われ顔面を塞がれる紫呉でした。

楽羅は「この際、好きか嫌いかハッキリ言って！世界で一番好き！宇宙で一番好き！毎日おいしいご飯も作るし浮気だって許すよ！」と夾に迫ります。

そこに紫呉が透は猫年ファンだから夾が好きだよね。と話すと「負けない！私の愛の力はどんな障害だって乗り越えられる」と興奮気味の楽羅。

「例え本当の姿になったって私は受け止めてみせる」と言った矢先「それ以上無駄口きいてると容赦はしねぇぞ！！」その場の空気が変わりました。

ホントの姿？？を気にしつつも楽羅のまた豹変した姿に気を取られその場は過ぎていきました。

そしてまだ初恋を経験したことがない透は楽羅を羨ましく思いました。

部屋に戻り干し忘れた制服を干していると屋根の上から物音がしそこには夾が横になっていました。

夾の部屋を自分がとってしまったと焦っていると家の中には楽羅が居るから落ち着かないと話ます。

楽羅のアピールを理解できない夾に結婚は女の子の最大の夢と語る透。腑に落ちない夾に「夾君の夢は草摩君に勝つことですか？」と尋ねます。

1人で修行してたのかと聞くと、目を輝かせながら師匠の話を始める夾にまたひとつホントの”夾君”をみつけられたことに心が温かくなる透でした。

朝になると「また会いにくるから…元気でいてね」と夾に抱きつく楽羅。

「てめぇさえこなきゃ俺は元気でいられるともよ！！」と全力で抵抗する夾を横に紫呉は楽羅の正体が分かったか透に尋ねるが、まだ分からないまま…「お別れのキスなんてしてあげないんだから！！」と言い放ちながら目の前の閉じた扉に目もくれず突進！！

家の壁をも一撃でぶち壊し外に出るとそこには朝刊を届けに配達員（男）が！！気づいた時にはもう遅く楽羅は瞬く間に煙に包まれました。

その時ナイスタイミングで由希が配達員の気を引きます。

「まさかあんなトコに男の人がいるなんて…」そう言う楽羅を見てみるとなんとウリボーに変身していました。

「紫呉さんわかりました！！楽羅さんの正体は亥年です！！」変身してから言われてもととツッコまれながら楽羅の可愛い猪の姿に感激する透です。

そして楽羅を抱き上げながら「どうしてそんなに夾君の事が分かった気がした。夾君にはステキな所をいっぱい持っているんですね！！だから私も…」と言いかけた時に浮気者ーー！！と夾の顔面に蹴りが入る。浮気は許すんじゃなかったの？と紫呉に聞かれるが「しばかんとは言っとらんじゃろ～～～～」と目を光らせて答える楽羅に慌てて「そういう意味ではなくて…私も楽羅さんみたいに好きな方の素敵な所を見つけられる人になりたい」と伝えその場はおさまりました。

ドタバタと時間が過ぎていき楽羅を見送ってから透達も学校に向かう途中、透のために秘密基地に新しくイチゴを加えると由希から言われ透は顔を赤くし不思議なやる気に満ちていきました。透はもっと由希や夾の事を知るために図書室で家庭菜園や武道の本を借りていると先生から透に電話が入ったと言われ出てみると無事に改築が終わったと知らせが入ります。

第６話

透はついに草摩家を出ることになりました。

冷蔵庫に入っているものからゴミ出しの曜日が変わった事まで手際よく紫呉達に伝えます。

「あとは…親戚の家の住所です、一応渡しておきます」と１枚のメモを差し出しました。

草摩の秘密はお墓に入るまで決して誰にも話しませんっ！と意気込む透。「…新しい家でも頑張って」と紫呉が伝えると「…はいっ、私はめげませんっ」と笑顔で答えました。

透が草摩家を出ることが決まってから家の中が暗く空気が重くなっていきます。

紫呉が「止めるかと思った」と言うと由希は「初めから改築が終わるまでって話だった」と話し夾は「あいつが…他人がこの家にいた事の方が変だろ」と背を向けて言いました。

一方透は部屋で母の写真を見つめながら家族になんてなれる訳ないのに勘違いをしていたと心の中で呟きます。

子供の頃クラスの子達とレクリエーションの時間にフルーツバスケットをして遊んだ事を思い出す透、みんなは果物の名前をつけられていくなか自分だけが”本田はオニギリッ”と言われ当時何故か男子にいじわるされる事が多かったと話した。

でもオニギリおいしそう…と思い全く気にせず目の前で繰り広げられる楽しげなゲームで「おにぎり」と呼ばれるのを楽しみにしながらひたすら待っていた。

…そう昔から考えが足りないと悲しくなる透でした。

初めからオニギリがフルーツバスケットに入れるはずなかったと親戚の家での新しい生活が始まることに重ねて思う透でした。

透が出ていったあと「けっこう、あっさりとしたお別れだけれど物悲しい気持ちになるものだね、透君」と紫呉が呟きます。

その頃由希と夾は透の温かな笑顔、楽しかった事を思い返していました。

引っ越しが終わり新しい家で荷物を整理していると親戚から嫌味を言われ更にリビングへ呼び出されると透が改築中にどこに行ってたのか興信所に頼んで調べたと言われます。

理由を聞くと長男が将来警察官になるため、身内に前科がつくような人間がいると困るからと心無い言葉を浴びせられ、そして透の母が昔荒れていた事も調べ「カエルの子はカエルだから」とも言われてしまいます。

その上、長男からは「その家の男達にいかがわしい事とかされなかったぁ？」とデリカシーのない事を聞かれた時「お前らは人を愚弄する事しか知らんのか」と叔父が長男の頬をビンタしました。

思いがけない叔父の行動に家族が驚いていると「悪く思わないでおくれ…根が、嫌な奴らだけなんじゃ……！！」とキラキラした笑顔で話す叔父でした。

「ちょっと待ってじーちゃん！全然フォローになってない！」と言う家族をよそにそれでもワシにとっては大切な家族で居場所、ちょっとくらい嫌味言われても我慢できるが透さんには我慢は似合わないと話ます。

「もし他に行きたい処があるなら行ってもいいんだよ……」と後押しをされる透。

「お母さんにいっぱい愛してもらって素敵なお友達が2人もいて恵まれている」草摩家のみんなにも優しくしてもらえてこうして屋根のあるお宅にいさせてもらえて感謝しなくてはいけないと思っているのに…

「草摩家へいたかったです……」と泣きながら叔父に話す透でした。

「…そうだね、帰っておいでよ」と突然現れた由希に周りが驚き「行くぞ！！」と透を外に連れ出した夾。

「もしかして君が透ちゃんと同棲していた家の人！？」と動揺する長男に「……気安く、透ちゃん呼ばわりするな、ゲス……」とデコピンをかます由希でした。

３人が親戚の家を後にすると由希と夾がケンカしながらも迎えにきてくれたことに心が温かくなる透、「おまえも出ていきたくなかったら初めからそう言え！！

思いっきり外まで聞こえていたんだよ」と話す夾の言葉に恥ずかしくなりました。

「わがまま言ってもいいんじゃねぇの…？たまには弱音吐いたって、めげたっていいんだよ」

その言葉に今までのいろいろな気持ちが溢れ出し透の目からポロポロと涙が流れ出しました。

突然泣き出した透に焦る夾ですが「皆のいるお家に帰りたいです……っ」と

ハッキリと自分の気持ちを伝えた透に「さっさと帰るぞ！！」と透の手を引く夾と由希、そして記憶の中の幼い透がやっと”オニギリ”と呼ばれて仲間の輪に入ることが出来た時でした。

家に帰ると「お姫様強奪、成功おめでとうっ」と拍手をしながら紫呉が迎えてくれました。

「あの…帰って来てしまいました」と恥ずかしそうに言う透に「後の問題なら俺に任せなさい、透君はいつも通りに戻ってくれれば」と笑顔の紫呉です。

透を取り戻す為に取り乱す由希達をからかうとまた日常の2人のケンカが始まりました。

そんな今ある日常が幸せな事だと嬉しく思い『私の新しい家族さん達ただいま！！』と笑顔の透でした。

フルーツバスケット1巻の感想

読み始める前は少女漫画にありがちな胸キュンやドキドキした感じで内容もライトなものだと想像していました。

しかし読み進めると草摩家一人一人が複雑な悩みを持っていて透と関わっていく中で少しずつ変わっていきます。

そして透も草摩家の人達と暮らす事で家族の温かみを知る事ができます。

何と言ってもごく一般的な家庭環境ではない透、普通なら心が折れてしまったり投げ出してしまいそうな事でもかなり前向きで明るく元気な女の子です。

その持ち前の明るさと前向きな性格に草摩家の人達は惹かれていくんですね。

この１巻を読み進めていく中でこの本のタイトルの意味も分かっていきます。

この巻は草摩家の秘密や透の家庭環境が主に書かれていますが、次の巻からどんどん草摩家の人達が登場してきていきます。

このフルーツバスケットはただのラブコメではなく笑いや涙する場面もあり想像がつかない面白い作品だと思いました。

まとめ